社会では変人な俺は仙人見習い

tukumo

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神々との接待

飲みを進める上司は先に酔わせるべし

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「おら、人間どもよ!余の酒が飲めんというのか?」

「滅相もない神様にお酌迄して貰うだなんて我々以外の人がみていたら指を加えて妬みます」

「ふははよう解っておるなそうだ、余の酌はたんと飲み干せ!」

 よし、このアルハラ神は先に酔い潰そう

「私もお酌させてください此方の蒸留酒は天下一品でしてささ、どうぞどうぞ」

「む、悪いな‥ほうこれは効くのう!!」

「ささ、まだまだありますよお注ぎ致します」

「ふふん悪いなあ人間よ」

「さあ飲んで飲んで~」

「ヘレレレ~ウン、飲むドーハラヘリハラ‥zzz」

「あららこんなところで眠られては風邪をひきますよ師父、美さん布団のあるお座敷に運びますので手伝って貰えますか?」

「ああ、勿論だ」「私も手伝うぞ」


 (((計画通り)))

 3人の思いは通じた


 ~閑話休題~


「おう人間、楽しんでおるか?」

「はい神々の皆様のお計らいで宴を堪能させて貰っております」

「ほっほっ‥礼儀のある奴じゃ」

「畏れ多き言葉感謝します」

 媚びへつらうのは決して悪いことではない
 皆が楽しめる秘訣はこういう俺のような下っ端が上を気持ち良くされるのだ敬語は基本中の基本はっちゃけるにしても上がはっちゃけるか命令されたら大袈裟にやるのが処世術ってやつさ


 この国の神々は特に人間味がある為、道徳ビジネスマナーさえ心得ていれば次もお呼ばれされるし困ったときアドバイスをくれる


 さあ宴会場もだいぶ賑わってきた自分語りする者へは必ず誉めて誉めてこれでもかと褒めちぎろう、気持ち良く酒も飲んで酔いがまわるからね


 神々との酒の席は頭を使うなあ初めて参加したけれど経験できるのは今後にいかせる

 フフフッ‥さああと三柱の神様を気持ち良く酔い潰れさせたら自分のペースで師父と美さんと酒を飲もう

「!?」さちえさんが動物霊といわく付きの付喪神達に囲まれているううぅ!?
いやめっちゃ楽しそうお稲荷さまも狛犬さまもいらっしゃるし間違っても彼の世に送られること無さそうだな


俺はひと安心し、次々酒に酔い潰れてダウンする神々を眺めながら何処かのタイミングでお稲荷さまも狛犬さまも動物霊でもいいからもふもふさせてくれないかななんて思った
正直悶々とする想像するだけで触りたい欲求が高まる‥お、残りの神様もダウンした

「師父、美さん神様方をお布団に寝かせたら我々で飲みません?」

「私もそう思ってな酔い潰れるようにしていたんだ」
「ハッハッハッ実は私もなんじゃ」


こうしてえっちらおっちら運んで布団へ寝かせて

やっと神々を運び終えたらまださちえさんとおいかけっこしているもふもふ達と付喪神を眺めながら酒飲んだ来て良かったなあ

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