社会では変人な俺は仙人見習い

tukumo

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暗雲

刺激的な日々を送った後の平穏な日常の幸福感

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 3週間ぶりの垢を落とし髭をそり綺麗な服に着替えたら買い出しへ
 冷蔵庫の中身が空なので
 ただいまさちえさんと美さんと駅前のスーパーマーケットを散策中

「おい八仙みよこれ、相場より安くなっておるぞ」美さんが指す方向は酒売り場のワインコーナー
「本当だだいぶ安いですねあ、鰹節安い」

「なあなあ八仙も飲みたくないか?」

「そりゃああの左段の真ん中の赤ワイン、あれは数本確保しておきたいものですがね絶対3日もせずに飲み干すでしょう美さんそれにこれ以上硝子瓶空き缶ゴミが増えると回収日までに部屋がごみ屋敷になっちゃうんですよ」

 我が家の地域のゴミ回収瓶や空き缶回収は二週間に一度、美さんが居座ってから二週間で処理が追い付かず我が家の玄関口には専用のボックスをも設けた程だ


「もう少しで宴会でたらふく飲めるし今ある酒で我慢しようと思う」

「‥そうしましょう」

 宴会前だから控えるもしくは宴会では程々に飲む訳ではないのか

「八仙さんこれ、買ってください!」
 さちえさんの手にはポテトチップスにコーラにチョコレート

「コーラとどちらか一つまでなら良いですよ」

「うーんコーラは甘いからしょっぱいポテトチップス?いや‥ここは甘い×甘いでチョコレート?うーん‥」

 結果、チョコレートチップスという甘くてしょっぱいお菓子を合理的なのを選んだ

「さて、今夜は鍋にでもしますか」

 白菜や大根が若干安くマロニーちゃんを見かけて久々に食べたくなった

 豚肉は特売で安かったがその分取り合いになる隙を伺い必要な分をカゴに入れた


「八仙、火鍋にせんか?」
 結構辛党なんだよね美さん

「俺は多少なら大丈夫ですがさちえさんもたべますから今回はちゃんこ鍋辺りで」

「あーそうだったさちえ殿は市販のカレーでも甘口以外は苦手であったのう」


「そうなんですよ私だって辛いものに慣れたいのですがなぜですかね」

 普段甘いものを好んでたべるからじゃあないですかねそんなさちえさんもまた尊い

「まあ無理に慣れなくたってそのうちおいしく感じるときがきますよ流石に火鍋は挑戦するにはハードルが高いので今晩はちゃんこ鍋です」


 会計を済ませ雑談し駄弁りながらのんびり帰宅
 こんな日常も良いものだなあできることならこのまま平穏でもう邪仙狩りに巻き込まれたくないそういやこの平穏も3週間ぶりだからより落ち着く






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