社会では変人な俺は仙人見習い

tukumo

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暗雲

試練

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「ほいよ八仙、頼まれた材料はすべて調達してきたぞ」5日後美さんが御使いから帰ってきた

「おおこんな大量にさぞかし収集は大変だったのでは?」
 暫くストックできる仙薬が籠いっぱいに詰まっている
「なあにこれくらい私には大した労力は遣っとらんし余るくらいが丁度良いかと思ってのう」

「流石、俺も昇仙して桃源郷審査なしで通れるよう精進します!嗚呼そうでした美さんが良ければ此方のレディとお話して貰えませんかな?」

 俺の後ろに目をやるとハッと気づいたさちえさんが自己紹介をする

「初めまして鈴森さちえと申します八仙さんが尊敬する仙人様の御一人だと伺いその、、、」

「神隠しにあった娘ッ子か!宜しい私で良ければ話し相手になっておくれ!」

「はい!」

 さちえさんのパアッと明るい笑み何度もみたい守りたいこの笑顔‥


「おっと忘れないうちに報酬の方は渡しておきますね」酒と二万円を渡す

「おー!すまないなあこれで金を増やせる」

「自重はしてくださいよ?」

「解っておる‥そうだ八仙お主に彼奴から言伝があってな何やら例の神社へ来いとの事じゃ」

「畏まりました俺一人で?あといつ頃師父は仰ってました?」

「‥怒らんか?」「場合によりますが」

「桃源郷に行く前、もっと遡れば帰国してあの神社の件を話していた際だった‥」

「もおおおう!それは5日以上前ということでしょうが!一走り行ってきます」

「お、おうすまんな因みにおぬし一人で来いとの事じゃさちえ殿私とまったり飲みながら八仙とあの腐れ縁を待とうではないか」

 呑気な‥カラカラと笑う美さんとクスクスと微笑むさちえさん

「では暫し留守番とさちえさんの面倒お願い致しますあ、そこの戸棚に仙薬が入っているので何かあった場合は、、、」

「解っておる解っておる‥案ずるな私に任せておいてさっさと奴の元に行ってやれなんだか八仙に協力して貰わないと危ういとかなんとか」

「それも早く仰ってくださいよ!?嗚呼時間がない行ってきます」

「うむ、嗚呼八仙~前飲みの席で言っておった冬虫夏草の大量生産はどうなったんじゃあ?」

「今聞きますか?それ、取り敢えず書類に纏めて実行する段階ですよ本当に行ってきますね」


 全く‥見習い上がりの新米仙人の俺にはまだまだ時間は有限だっての

 ぶつくさ文句は垂れ流すが何時もは絶対に走らない俺が全速力で走り在来線を経由して師父の待つ例の神社へ向かった



 ~「あいつもしや私の弟子に言伝していないのでは?」目の前の亀裂の入った空間を様子見ながら師父は最悪の状態をどう対処するか思案していた
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