tukumo 短編集

tukumo

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身の丈と適度な自己肯定は必要

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 昼も過ぎて午後も忙しなく人々がごった返す平日の駅前広場。


「ねえねえおとーさん、なんであの人達スーツ姿なのにあんなに早く走っているの?」


「うーんなんでだろうなぁ?もうすぐ昼休憩終わって会社に戻らないと行けないとかじゃないかな」

 平日の真っ昼間から俺と息子は駅前広場のベンチで人間観察をしていた。

「ふーん、、あ!あのひとは何してるの?」

「どれどれ…あーあれは、自販機の下に落ちている小銭を集めている人だな」

 こんな人の往来が激しいのに堂々たるやその姿もはやあっぱれだねぇ

「僕もやりたい!」

「やめなさい、あそこはあのおじさんのテリトリーなんだよきっと…」

 めっさ睨まれている聞かれてたな。


「てりとりーってなに?」

「領域、他人の家に勝手に入ったら泥棒だろ?そういうことだ」

「うん?じゃああのおじさんどろぼーなの?」

「……シッ!」

 ヤダッウチの息子は天才なのでは!?
 確か自販機の釣銭や落ちているお金は自販機設置したオーナーの物だから罪に問われる。

 だがあのおっさんはもう無我夢中で奥に有るであろう小銭を掴みとろうと必死だ。



「おまわりさん~あの人どろぼーしてるよ?」

「「!」」

 いつの間に向かいの交番から警官を連れてくる息子…


「身分証とか見せて貰えるかな?」

「え、あ、えと…」



 あんな堂々と自販機下に突っ込んでるところを目の当たりにされたから現行証拠からは逃れられないねぇ。

「おとーさん!僕、ヒーローだよ!」

「うん、、そうだね見てみぬふりするよりよっぽど立派なヒーローだ!よくやった!」

 そういって息子の髪をくしゃくしゃとなで回した「ひやー」なんて愛らしい反応してくれるとなんて良い一日だろうか。


「さて、そろそろスーパーで特売品が出る時間帯だし行こうか」

「うん!」




 え、俺の職業?無色透明な専業主夫
 年収1000万越えのエリートさ。



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