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隔離世での座談会

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「ん…今何時だろう」
 
 目覚めると時刻を確認するためにスマホにてをやる「んー?なんかゴツゴツして…どちら様?」


 いつも手の届く範囲に置いてあるスマホと台代わりの段ボールや立て掛けていた木刀や刀がなく、
 黒のタンクトップに黒のジーパンを履いたマッチョマンが仁王立ちしていた。


「おー!ご主人が我々の世界に迷い込んだぞ!」

「ほんまや!」「うひょひょっ!ようこそ」

「ご主人~久しぶりです!」エトセトラエトセトラ…


 いつの間にか辺りには老若男女問わず俺を見ては喜んで?いる。

「えーとここは確かに俺の部屋ですよね?あ、それにしてはだいぶ拡張されているような」


 六畳一間がなんだか5倍くらい広くなっている

「ご主人~ここは彼の世と此の世の境に位置する隔離世ですよ!」

「隔離世…SI○ENみたいなもんかていうか君は!」

 目の前の満面な笑みをこぼす少女は

「お久しぶりです時に黒曜石の刃を埋め込まれ時に燃やされて今は小太刀となった風呂場の横に立て掛けられています木刀です!」


「成る程つまりこの人達は俺の部屋の何らかの道具達だね?」


「「「「Exactly!!  」」」」

 うーん流石俺の道具よ趣味嗜好も共有されるのかな素晴らしい

「待てよ?隔離世って事は俺もしかして死ぬかも知れない?」


「あ、それは大丈夫じゃよお主の本体は現世で眠っておるから魂だけちょいと迷い込んだだけかと思われる目覚めたら夢で終わっておるよ」


 一寸法師よりは大きい小人の爺さんが説明してくれた。このお爺さんは…

「もしや刀台の…彫刻像の爺さん?」

「ピンポーン!あ、婆さまもおるぞい」

「ひょっひょっひょ!坊が炭で目を描いてくれたお陰で鮮明に坊を愛でられるのう」


 そういやこの老夫婦の像の目に炭で目を着けたなあてっきり怒られるかと思ったけれど鮮明に見えるようになったならいっかあ。


「あ、ご主人、俺あんたのスマホだぜ!たまには余計なアップデートしてくれよな」

 このマッチョマン、俺のスマホかよ…

「うん大掛かりなアップデートはWi-Fi環境かで纏めてやるよ」


「かあーっ!なんでご主人今時Wi-Fi繋いでないんだ!それに外出先で常にWi-Fiオンにするからバクったり大変なんだぞ!」


「うんそれはごめんてでもプラン的にはGB使い放題の方が安くてね…外出先ではなるべくoffにするから」


 格安機種で結構負荷かけたからあんなにムキムキなのか…もう少し労ってあげよう。


「主、私も申し上げたいことが…」


「お?えーとあ、竹人形ちゃんか!」


「ええ、誰も気味悪がって買って貰えず在庫処分ギリギリで買って貰いました。」


 確か…閉店するかって店のものがとんでもなく安価で売ってたんだよね。


「で、なんだい申してみなよ」

「では、僭越ながら…今検討なされている例の買い物は控えてくださいまし!」

「例の…例の…え、あの漫画?」

「はいその漫画の事です!以前、スマホさんのご協力で検索履歴を見直しましたところ…」


「待て待て待て…え?観たの?俺の履歴?」

 ムキムキの男(スマホ)と着物をきた童女(人形)は
 深く頷いた。


「あーあの漫画読むのってご主人くらいですよね時代はNTRものですよー」


「小太刀ちゃん?主はのじゃロリかロリババがの逆レ○プ物が好きなんですよそれでも今回の漫画…いえ、薄い本といった方が良いのですかねさすがに引きます。」


「ねえ?もしかしなくても俺の私生活ってさ」


「「「「「「丸見えです(だよ)(じゃな)」」」」」」


「omgー!!」


『~っでー!でっでっでーテテテテテテッテーンチャンチャンチャーン~テレレッチャララララッタッター…ピッ』
 目覚ましがけたたましくなるいつもなら最初の登場シーン辺りで起きるのに完全に西部警察の中盤BGMで目を覚ました。



「うーん…朝か、なんか凄い羞恥を晒されたような夢をみたような?」


 スマホで注文した御宝本の配送確認を布団でゴロゴロしながら呟く姿を彼らは苦笑しながら見守っていた。










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