tukumo 短編集

tukumo

文字の大きさ
上 下
37 / 72

会話力のお化けに憧れて

しおりを挟む
「おい、金出せ」

「おっと大声出すなよ?」

「ちょっと人が多いから裏行こうぜ」


 カツアゲ、今も昔も変わらず通りすがりに他人から脅して金品を巻き上げる行為。


「あの…今手持ちに二千円しかなくて」

 すかさず手持ちを出す。

「あ?財布見せてみろ…ちっマジかよ」

「ぷっ…本当に二千円しか入ってねぇwww」

「おいおいwww」


 まあ夜の散歩だからね近所をふらついてたらこれだよ。


 「チッ…おい銀行のキャッシュカード出せ!」

「はあ、すみません手元には現金二千円と自宅の鍵しか持ってなくて」


「なに?お前おちょくってんの?」

「へぇ~舐められちゃってんの俺達」


 なんでそう解釈したんだろうか


「持ってないものは持ってないんです申し訳ないのですが…」

 此方はあくまでも穏便に済ませたい…殴られると痛いし、病院送りにされたり事情聴取とか怠いじゃない…なのにこの3人組ときたら


「あのさぁ…どうすんのって聞いてんの!」

「どう、するとは?」

「このまま大人しく解放されたきゃ金!俺達に寄越せや!」

「あ、ではそのお金を差し上げます」

「アホか!こんな端金で済むと本気で思ってるの?本当に馬鹿だな!」

 まいたっな、スマホ家に置きっぱなしだし近くに交番ないし…


「おーい聴こえてますかぁ?おい、こいつボコボコにして素っ裸にしちまおうぜぇ」

「「おお、いいねぇ~」」


「…南無三!」

 俺は腹を括りリーダー格の男の右頬にビンタを咬ます

「…ッてめぇ!」

 すかさず連れの男二人が殴りかかってきたがそれはおもいっきし殴られる。

「痛い…」
 凄く痛い。
 これで拳を固めてやり返せるが、転んだ際に掴んだ砂利を相手の目に向けて投げる

「「わぁっ痛ぇ…目が見えねぇ」」

 そこで思いっきり空気を吸い込み全力疾走

「あ、てめえ!」

 リーダー格の男は追走、俺は走るのが大の嫌いで速くないので一時急停止からのしゃがみ足引っ掻けで転ばす。

「うおっ!…ぐっ、、」

 何とか転ばすことに成功させたらあとは逃げる。


 何でも拳で解決してはいけない交渉から…
 まあ危機を察知できたら交渉云々の前にカツアゲなんてされなかったけれどね…
さてと、帰って湯船に浸かって寝ますか








しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

【新作】読切超短編集 1分で読める!!!

Grisly
現代文学
⭐︎登録お願いします。 1分で読める!読切超短編小説 新作短編小説は全てこちらに投稿。 ⭐︎登録忘れずに!コメントお待ちしております。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》

小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です ◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ ◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます! ◆クレジット表記は任意です ※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください 【ご利用にあたっての注意事項】  ⭕️OK ・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用 ※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可 ✖️禁止事項 ・二次配布 ・自作発言 ・大幅なセリフ改変 ・こちらの台本を使用したボイスデータの販売

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

七人の女

西順
大衆娯楽
七股男の末路。 この作品はPixiv、小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも掲載しています。

フリー声劇台本〜1万文字以内短編〜

摩訶子
大衆娯楽
ボイコネのみで公開していた声劇台本をこちらにも随時上げていきます。 ご利用の際には必ず「シナリオのご利用について」をお読み頂ますようよろしくお願いいたしますm(*_ _)m

処理中です...