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ごく普通の家庭の日常

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 本日は雨、学校は午前中で終了との事で私は娘の昼飯を作る。


「よーし、出来たぞーってどうした?」

「…父よこの世は余りにも不条理だとは思わないか?」

 また始まったか…

「ふぅどんなに屁理屈こねくりまわしても人参とピーマン食べて貰うからな?」


「マルクス主義は完璧な筈だった…!」


 また左に偏って煙に巻こうとする本当にこの娘は誰に似たんだ?


「いいか?所詮人は煩悩にまみれているから世界は回るんだ。そらあ…皆平等な社会が成り立ったら平和かもしれん、だが人は適度に刺激を求めたい生き物なのだ!少し競争して不条理な世界な方が絶妙なバランスが保てるんだよ」


 おっと…俺も何言ってんだ?飯が冷めちまう

「さあ、昼飯を食べ…「しかし!資本主義は大きな格差を生む!刺激を求めぬ民からすればはた迷惑な話じゃないか!!」あのな?だから民主主義だとかあるだろう?左右に偏り過ぎなんだよその偏った思想を持ったままだから学校でも友達出来ないんじゃないか?父さん心配なんだが…」


「くっ…この國はこんなにも軟弱になったのか!」

 好き嫌いしているお前が言うと説得力あるなぁ




「ほれ、今回は人参は甘く煮込んでグラッセにピーマンは超細かく刻んでお前の大好きなハンバーグにしたんだぞ?折角端正込めて作ったんだから食べておくれよ…」


「むぅ…致し方あるまい!南無三!!」

 そういうや否や口に全て放り込んだ娘

「おー偉い!偉いぞ!」

「モグモグッゴクッ…父よ少々塩ッ辛いぞ?」


「そうか?次回は素材を生かした薄味にするな!」


「それとこれとは話が違うのだよ」



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