tukumo 短編集

tukumo

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かつて私が衝撃を受けた君へ

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 ふと昔の夢を見た。
 あれは14年…いや、、15年目の春であったか
 私の魂魄が不安定な時期であり目に映るもの全てが敵と見なしていた若かりし頃、君は自前の持ち物である水筒を笑顔でぼこぼこ潰していた。


 ふむ…いくら過去の記憶でも中々のキチガイであるなあ、、、

 こうインパクトが強過ぎたのであろうか。
 もっとこう…マイルドな思い出となると壁をつたって二階から飛び降りたり脱柵したり、、すまない君は結構アグレッシブで在った故にマイルドなものは薄れているようだ。

 だがまあ、今なら君の奇行も理解できない訳もあるまい。

 私もあれから親元を離れ独り暮らしを初めてからは君には負けるかも知れないが中々刺激的で充実した毎日を送っているさ


 いつかまたひょんな事で遇えるなら酒でも呑もう。
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