tukumo 短編集

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行きは良い酔い帰りは恐いぃ!

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 2月某日…新宿ピカデリー前にて

「お待たせしましたー!Yさん?」

「あ、はいYです。Mさん?」

 まあこんな感じでワイは某出会い系サイトを経由し、このMという女に飲みに誘われたので彼女の仕事終わりに飲みに行こうと待ち合わせたのである。


「さて、何処で呑みます?僕、あんまりお金無いんでまあ居酒屋かスナックでも…」

「あ、私居酒屋無理でして!すみません(汗)」

「ほう?(飲み屋外なら定番じゃん?)どうしましょうか?」

「実は前に職場の上司に誘われて行ったbarに行きたいんですよ!」

「ほー!bar!良いですねぇ行ったことないのですが興味在ります。」

「えー!bar行ったこと無いんですか?意外ですぅ~」

 それから彼女が行きたいと行ったbarへと向かう、が…「うろ覚えでちょっと歩いて探していいですか?」

「ええそうしましょうかー」


 この時の若干の違和感とどんどん歌舞伎町の奥へと進んでいたことに気づいていればあんな面倒事にはならなかった…



「あ、ここですね!ここの五階か六階のどちらかなんですが…」

 という彼女ととある雑居ビルに入る。

 迷わず五階に着いて「あ、ここだ!」と彼女は言った。そう、ここが最終警告地点で在ったが後の祭りである。



 では事の顛末をもうざっくりと話しますかね

 1、そのbarは客は一人もいない大音量の音楽が流れっぱなし

 2、なんかボーイなのかホストなのか解らん男が料金の説明をする。

 カクテルとワイン以外は5000円ぽっきりで飲み放題(尚、つまみは別料金 カラオケも別料金)


 3、先ずはアサヒスーパードライを頼む。
 彼女の方はカシスオレンジとガムシロップカクテル?バリ甘いものを僕のもと2杯頼む
 (酒は全て料金表はっきり記載されていないワインもカクテルも同じ5000円メニューに紛れ込ませてある。)


 4、乾杯からの彼女からの質問攻めとよいしょされる。→Y氏照れる。からのグラスは小さいから次の注文でレッドビールを頼むがトマトジュースじゃん?→ハイボールを頼むが薄っす…→焼酎水割りを頼む→は?水やんけと次はストレートお願いするがは?薄っすぅ!

 …のやり取りをする間に彼女は僕を誉め殺しつつあの甘ったるいガムシロップカクテルを2杯を数回注文する。


 5、「はっ!」男2人にATM迄連れていかれそうになる。記憶が曖昧になっているが二十万円請求される必死に抵抗…というよりは素直に外に出て警察を呼ぶが!

 警察A「いやあ貴方が悪いですねぇ」

 警察B「証拠が無いので店に踏み込めませんし」

 因みにお巡りさんが到着する前に男達はY氏の手持ちの二万円持って華麗に夜の待ちへとんずらしておりました。


 ワイ「ファッ?…フ◯ック!」

 完全にヤられましたねえ。


 そんな、欲望の街で初めてのbar体験WAKWAKしていたらぼったくられた今日この頃。



 P.S 歌舞伎町は行かない方がいい。
 大抵の店がぼったくり店だし、警察は動いてくれんわ、態度冷たいわでこれが日本の闇なんだと身をもって体験させられるぞ!
 
 因みにキャッシュカードや二万円以上の現金は絶対に持っていっては駄目だ!

 身分証もなるべく持っていかない方が吉だ!
 
 おっと…因みにサイトで出会った相手は100%君達の懐にある諭吉さんと口座情報を狙っているのでサイト経由で会う時は注意だあと話の間に金持ってない事を告げのも大切だぞ!

 クレジットカードも作れない等話しておくと搾り取れないからなあ!

 では、どうしたら不通の女の子と呑めるのか?

 お奨めは何かしらの交流の場を作ると良いぞ!サイトは駄目だ!

 役所で募集中とか地域の新聞に載っているものでも小さなコミュニティからはじめるのが一番安全なんだ!


 そもそも同性同士が嫌!ていうそこのチミ!
 スナック行ってみ場末のスナックは安い、美味い、ママが何でも聞いてくれるの三拍子!


 マグロ漁船コース迄堕ちたくない紳士諸君、
 これを少しだけ参考にしてくれれば悪くて帰りは徒歩コースになるくらいであろう!
 では、健闘を祈る。



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