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第一章 クッキング無双への一歩
妹が拐われた!!
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ギルドを後にし足早に帰宅した俺は本来作る予定だった料理を諦め少し作り置きも加えた物を今晩の食卓に並べることにした
それにしても何時も大抵この時間には必ず帰ってくる妹が帰宅して来ないとは我が妹は優等生だ世間様に迷惑掛かるような悪いことはしていないだろうからきっと学校で友達と話しに花を咲かせていたり勉強を教えていたとかで遅くなってんだろう
そのうち帰ってくるだろうと先に風呂にでも入ろうかと支度していたら「すいません!シモツキ殿はいらっしゃいますか!?」客人が来たようだ
「はいはい今出ますよ~」ガチャっと扉を開けた
玄関前にはローズ魔法学校のローズ校長が、開口一番に「ナガツキ君が拐われました至急兄であるシモツキ殿に伝えておかねばと‥「妹はどこの誰に拐われたんですかあ!!」ぐっぐるじぃ‥」
いけねぇつい力を込めすぎたが一大事だ
「で、妹は!?」「ケホッ‥あー実はナガツキ君が実験に使っていたβが檻から脱走した際に連れていかれまして」
β?学校でもなんかとんでもないの作ってたの俺の妹‥
「で、そのβとやらとそいつが拐った妹はどの方角へ「此処‥マキジク山脈の畔に向かっておりました」‥でもそこって」
ローズ校長が懐から出した地図で場所はマキジク山脈の畔に拐われたとその場所に指で印すしかし此処はローズ魔法学校の分校がある場所
「ローズ校長‥もうちょっと詳しく実験中のβとやらが妹と何故この場所へ向かうのかつーか妹は自らの意志で向かったのでしょう?」
妹が自分の実験体に拐われるミスなど良く考えてみたら無いんだよなぁ
「シモツキ殿の支援金のお蔭様で我が学舎も安泰でしてね妹君のナガツキ君が遣りたいという実験は優先的に遣らせましたところ‥分校で他の錬金術師や魔術師も何を間違えて解釈したのかオリジナルで魔物や大量の兵器を作りましてそれがたった今魔物らの暴走がおこりナガツキ君が鎮圧に行くとβと共に飛び出してしまいまして」
分校もあんまり変わらないんだ‥本校には妹が抑止力になっている部分があるからなあ
「それにしても何故拐われたと仰ったのですか俺を鬼にさせるつもりですか」
「ヒッいえ、そんなつもりではなかったんですよ?ただ妹を溺愛する兄へはこういうやり方でやれば加勢してくださるかなあと‥」
うーんまどろっこしいね
「いやそんなまどろっこしい事せずとも只今絶賛妹が分校で戦闘‥こうしちゃいられない!校長、ちょっと加勢してくるので留守番頼めますか」
「はいそれくらいでしたら喜んでドラゴンすら通させません!お気をつけてあ、あと分校は死者や怪我人を増やさなければ派手に壊しちゃっても構いませんわよー」
「はあ‥?取り敢えず向かいますね」
「フフ‥うまくいけそうだわ、これで有耶無耶になって私へ矛先は向けられない筈」
つまるところ分校での騒ぎの始末を責任転嫁するか有耶無耶にするか悩んでいたのだ
~マキジク山脈の畔分校~
そこはえげつない数の人造魔物らが我が物顔で闊歩していた
建物は全壊、死体は転がってないから死者はいないのかな?
「あれ?お兄ちゃんどうしたの」
妹がなんかスタイリッシュで全身鎧のナニカと一緒に襲いかかってくる人造魔物をぐちゃぐちゃにしながら向かってきた
「いやローズ校長からお前の話を聞いてな俺も加勢したほうが良いかとバフかけて走って来たというよりなにその鎧の‥え、魔物?」
「これはね私が造った全身オリハルコン製のゴーレム通称β、まだ試作運用段階なんだけれど無駄な巨体にせず素早さと武器と魔法を駆使するゴーレムを作成したら此処でいい実験記録が結構録れたよ!」
なんて眩い笑顔!
「因みに分校の皆さんは無事なのかな?」
「うんみんな転移魔法で近くの村や本校に避難してたよ逃げ足だけは速いからあとは生徒達が造った残りの人造魔物を片付けてギルドに言いつけてやるんだ~」
あ、それも目的なのか証言と記録を残してローズ校長の隠蔽をさせないのかやるなあ我が妹は
「そう言うことなら俺も片付け手伝うよ元々の目的はおまえを護るため&生徒等の救助だったがまあいきますか!」
マジックリングの空間から良く切れる包丁を取り出す
「お兄ちゃん、奴らの中には物理攻撃が効かない魔物もいるから気をつけて」
「そうなのかまあ最近のクエストで基礎魔法は習得したし、なんとかなるさ」
俺達兄妹は黙々と討伐したふと妹の方に目をやるとあのゴーレム、βだっけ?彼奴が超スピードでばったばった倒しているスタイリッシュゴーレムっていいなあ‥味方で良かった
しかし妹の発明が悪用されたらと思うとちょっと俺一人じゃあのゴーレムは倒すのに苦労しそうだな
そうこうしていたらあっという間に討伐し終えた人造魔物だし核はない魔物が多かったけれどこいつらは美味そうじゃないから証拠と研究用の素材として頂戴しとこうか
「なあ、この素材新しい研究に使えるんじゃない?」「うん、勿論その為にも回収しておくよ私ならもっと強くて従順な魔物を造れるしね」
頼もしいなあおれの妹は‥でも年々マッドサイエンティストになってきている妹を見ると将来が不安なんだお兄ちゃんは
~フキのギルド~
「さてローズ殿なにか申し開きはありますかね」
「‥‥無事解決したんで世間には口外しないでいただけますと「では帝王様の元に送らせて貰いますね」え?わたくし処されますの?」
いまローズ校長はカリノス所長と何故かギルドにいた宰相さんに聴取されていた留守番を頼んでいたから家に帰ってからおれ等の説明や逃げられても面倒なので取り敢えず簀巻きにしてギルドに連行してきたのだ
「お助けを!わたくしは分校の生徒達の違法実験を黙認したこともそれをナガツキ君やシモツキ殿に隠蔽させるか有耶無耶にしようとしたこと認めますぅ~!!だから命だけはお助けを!」
「ふぅ‥やはり巷での情報は確かだったようだ」
「ええ、周辺の村や帝都に進行されずなんとかなったもののシモツキ殿やナガツキ殿が壊滅してなければ今頃どうなっていたことやら‥」
ああそうか噂はあったんだ調査の過程で宰相さんはギルドに‥
「あの俺ら取り敢えず帰っていいですか?まだ食事もとってないですし‥」
「ああこんな夜更けまで聴取に付き合ってもらって有り難う退治もして貰ったんだ緊急クエストとして報酬を出すから明日にでも受け取りに来てくれ」
「はいそうしますじゃあ行こうか」
「うん、お兄ちゃんβのバージョンアップにちょっと協力してくれる?」
「いいけどもういい時間だ飯食って遣ることはやろうな?あとそのゴーレムに俺はなんの協力ができるんだい?」「それはねぇー」
おれらはギルドを後にした
おれらを見送る所長と宰相、拘束された校長が駄弁る「所長、なんです妹君の隣にいた無言の動く甲冑は?」
「宰相殿、先程説明を受けたでしょうあれが例の真ゴーレム実験途中らしいですがβってやつ」
「何故かゴーレムの割にはとても感情が豊かに思えたのですが」
「私もビックリしたよローズ校長が喚く時肩震わせてたし喋れないぶんリアクションがオーバーになってくるんじゃないすか?きっとそのうちそこらのちょっとうざい人間と同じコミュニケーションの取り方をアップデートして戻ってくるのでは?」
「実はナガツキ君ってそういうコメディーチックなの好きだからわたくしの予想だと暴走しない程度に何らかの形で街中で実験しますわ」
「「‥‥出逢いたくない」」
「ああでも帝王様にエンカウントすれば暫くシモツキ殿にやきもきしないのではないですの?ナガツキ君がよく心配しておられましたしその為にもβを開発したのかも」
ローズ校長の発言で宰相は焦った
「それは大変なことになる‥ローズ校長貴女は何故ナガツキ殿にβの感情の稼働を許可したのですかこの国の帝王の性格は貴女も御存じでしょう?帝王様とアップデートしたβが共通認識で仲良くなったと仮定したら私は事実二人分の暴れ馬をひかないといけないのですよ!?」
「まあまあ宰相殿、気持ちは解りますよでも恐らくシモツキ殿寄りの感情をベースにアップデートする筈、そうしたら問題ないかと思いますね」
「‥そうしたらむしろ帝王様の暴走を止める側になると?成る程それなら私は全力でどんどんアップデートを推しましょう」
「宰相殿は相変わらず苦労なされておられますのね‥」
結果、ローズ校長は3日の謹慎処分と始末書で許された
「じゃあお兄ちゃん思いっきり魔力を流して~そう、もっと!あと少し放出させて~そうそういいね!」
「いくら何でもMPがごりごり削られてきてそろそろ倒れそうなんだけれど」
「はい、MPを即効回復させるドリンク」
「いや何回続けさせられるの?お腹の中たぷたぷなんだけど‥」
「もう少しでβがアップデートするんだよそれまで付き合ってもらうよお兄ちゃん♪」
朝方まで俺はMPを消費させ続けられた
そして「‥ちゃん‥お兄ちゃん!」「うお?」
「やっと起きた私は研究してくるからあと宜しくね」「うんー学校は?」「サボった~」
全く‥一度満足いく発明を編み出したらとことん遣るからなあ9時か‥妹はどうやら朝食は済ませたようだなテーブルの食器やマグカップをシンクで洗う
「マスター玄関の掃き掃除と洗濯を終えマシタ」
背後から知らん声振り替えると「え、β?喋った‥!?」あと何で俺がマスターになってんの?
「おい~!妹よ、我が愛しの妹よ!!」
俺は慌てて妹の研究室へ向かうなんかβもついてくる
「なにお兄ちゃん?今手元が狂ったら辺り一面爆発しちゃうから1分待って」
何時も通り我が妹の実験って一歩間違えたら俺達死んじゃうだよねまあ何度も家は壊れかけたり全焼しかけたり治験で毒や麻痺なんかは喰らいましたけども‥
「お待たせ~いやぁこれで核を造れたよ」
「人造魔物の?」「そうそう!」
その核をいざ壊さないといけなくなったら大変なことにならないよね?
「そんなことよりさβが喋って俺をマスターと読んで掃き掃除と洗濯干してくれたんだけど」
「あーだから研究する前にあとは宜しくねって言ったじゃないβにお兄ちゃんの魔力を注いでマスター登録したからβはお兄ちゃんに命令と機転を効かせてサポートをしてくれる専用執事みたいになったんだよ」
「‥マジで?夜遅くに帰宅することもたまにあるし役割分担してくれるのは正直助かるかも」
「でしょう?ほら取り敢えず何かしら指示を与えてあげなよ」
「マスターのご命令ハ必ずヤ成し遂げテミセマショウ」
「じゃあ俺と畑作業の手伝いその後ギルドにも寄って報酬も受け取りに行くからついてきてくれるかい?」
「yesmyMaster!」
何故急に発音よくしたん?最高かよ
そして俺とβは最近ダラル爺さんから以前から借りていた畑を正式に買い取ったので畑へ向かったそろそろ野菜大会が始まるからね丹精込めて育てた作物を美味しく採れるようしないと今日は草むしりと追肥と水やりかな
それにしても何時も大抵この時間には必ず帰ってくる妹が帰宅して来ないとは我が妹は優等生だ世間様に迷惑掛かるような悪いことはしていないだろうからきっと学校で友達と話しに花を咲かせていたり勉強を教えていたとかで遅くなってんだろう
そのうち帰ってくるだろうと先に風呂にでも入ろうかと支度していたら「すいません!シモツキ殿はいらっしゃいますか!?」客人が来たようだ
「はいはい今出ますよ~」ガチャっと扉を開けた
玄関前にはローズ魔法学校のローズ校長が、開口一番に「ナガツキ君が拐われました至急兄であるシモツキ殿に伝えておかねばと‥「妹はどこの誰に拐われたんですかあ!!」ぐっぐるじぃ‥」
いけねぇつい力を込めすぎたが一大事だ
「で、妹は!?」「ケホッ‥あー実はナガツキ君が実験に使っていたβが檻から脱走した際に連れていかれまして」
β?学校でもなんかとんでもないの作ってたの俺の妹‥
「で、そのβとやらとそいつが拐った妹はどの方角へ「此処‥マキジク山脈の畔に向かっておりました」‥でもそこって」
ローズ校長が懐から出した地図で場所はマキジク山脈の畔に拐われたとその場所に指で印すしかし此処はローズ魔法学校の分校がある場所
「ローズ校長‥もうちょっと詳しく実験中のβとやらが妹と何故この場所へ向かうのかつーか妹は自らの意志で向かったのでしょう?」
妹が自分の実験体に拐われるミスなど良く考えてみたら無いんだよなぁ
「シモツキ殿の支援金のお蔭様で我が学舎も安泰でしてね妹君のナガツキ君が遣りたいという実験は優先的に遣らせましたところ‥分校で他の錬金術師や魔術師も何を間違えて解釈したのかオリジナルで魔物や大量の兵器を作りましてそれがたった今魔物らの暴走がおこりナガツキ君が鎮圧に行くとβと共に飛び出してしまいまして」
分校もあんまり変わらないんだ‥本校には妹が抑止力になっている部分があるからなあ
「それにしても何故拐われたと仰ったのですか俺を鬼にさせるつもりですか」
「ヒッいえ、そんなつもりではなかったんですよ?ただ妹を溺愛する兄へはこういうやり方でやれば加勢してくださるかなあと‥」
うーんまどろっこしいね
「いやそんなまどろっこしい事せずとも只今絶賛妹が分校で戦闘‥こうしちゃいられない!校長、ちょっと加勢してくるので留守番頼めますか」
「はいそれくらいでしたら喜んでドラゴンすら通させません!お気をつけてあ、あと分校は死者や怪我人を増やさなければ派手に壊しちゃっても構いませんわよー」
「はあ‥?取り敢えず向かいますね」
「フフ‥うまくいけそうだわ、これで有耶無耶になって私へ矛先は向けられない筈」
つまるところ分校での騒ぎの始末を責任転嫁するか有耶無耶にするか悩んでいたのだ
~マキジク山脈の畔分校~
そこはえげつない数の人造魔物らが我が物顔で闊歩していた
建物は全壊、死体は転がってないから死者はいないのかな?
「あれ?お兄ちゃんどうしたの」
妹がなんかスタイリッシュで全身鎧のナニカと一緒に襲いかかってくる人造魔物をぐちゃぐちゃにしながら向かってきた
「いやローズ校長からお前の話を聞いてな俺も加勢したほうが良いかとバフかけて走って来たというよりなにその鎧の‥え、魔物?」
「これはね私が造った全身オリハルコン製のゴーレム通称β、まだ試作運用段階なんだけれど無駄な巨体にせず素早さと武器と魔法を駆使するゴーレムを作成したら此処でいい実験記録が結構録れたよ!」
なんて眩い笑顔!
「因みに分校の皆さんは無事なのかな?」
「うんみんな転移魔法で近くの村や本校に避難してたよ逃げ足だけは速いからあとは生徒達が造った残りの人造魔物を片付けてギルドに言いつけてやるんだ~」
あ、それも目的なのか証言と記録を残してローズ校長の隠蔽をさせないのかやるなあ我が妹は
「そう言うことなら俺も片付け手伝うよ元々の目的はおまえを護るため&生徒等の救助だったがまあいきますか!」
マジックリングの空間から良く切れる包丁を取り出す
「お兄ちゃん、奴らの中には物理攻撃が効かない魔物もいるから気をつけて」
「そうなのかまあ最近のクエストで基礎魔法は習得したし、なんとかなるさ」
俺達兄妹は黙々と討伐したふと妹の方に目をやるとあのゴーレム、βだっけ?彼奴が超スピードでばったばった倒しているスタイリッシュゴーレムっていいなあ‥味方で良かった
しかし妹の発明が悪用されたらと思うとちょっと俺一人じゃあのゴーレムは倒すのに苦労しそうだな
そうこうしていたらあっという間に討伐し終えた人造魔物だし核はない魔物が多かったけれどこいつらは美味そうじゃないから証拠と研究用の素材として頂戴しとこうか
「なあ、この素材新しい研究に使えるんじゃない?」「うん、勿論その為にも回収しておくよ私ならもっと強くて従順な魔物を造れるしね」
頼もしいなあおれの妹は‥でも年々マッドサイエンティストになってきている妹を見ると将来が不安なんだお兄ちゃんは
~フキのギルド~
「さてローズ殿なにか申し開きはありますかね」
「‥‥無事解決したんで世間には口外しないでいただけますと「では帝王様の元に送らせて貰いますね」え?わたくし処されますの?」
いまローズ校長はカリノス所長と何故かギルドにいた宰相さんに聴取されていた留守番を頼んでいたから家に帰ってからおれ等の説明や逃げられても面倒なので取り敢えず簀巻きにしてギルドに連行してきたのだ
「お助けを!わたくしは分校の生徒達の違法実験を黙認したこともそれをナガツキ君やシモツキ殿に隠蔽させるか有耶無耶にしようとしたこと認めますぅ~!!だから命だけはお助けを!」
「ふぅ‥やはり巷での情報は確かだったようだ」
「ええ、周辺の村や帝都に進行されずなんとかなったもののシモツキ殿やナガツキ殿が壊滅してなければ今頃どうなっていたことやら‥」
ああそうか噂はあったんだ調査の過程で宰相さんはギルドに‥
「あの俺ら取り敢えず帰っていいですか?まだ食事もとってないですし‥」
「ああこんな夜更けまで聴取に付き合ってもらって有り難う退治もして貰ったんだ緊急クエストとして報酬を出すから明日にでも受け取りに来てくれ」
「はいそうしますじゃあ行こうか」
「うん、お兄ちゃんβのバージョンアップにちょっと協力してくれる?」
「いいけどもういい時間だ飯食って遣ることはやろうな?あとそのゴーレムに俺はなんの協力ができるんだい?」「それはねぇー」
おれらはギルドを後にした
おれらを見送る所長と宰相、拘束された校長が駄弁る「所長、なんです妹君の隣にいた無言の動く甲冑は?」
「宰相殿、先程説明を受けたでしょうあれが例の真ゴーレム実験途中らしいですがβってやつ」
「何故かゴーレムの割にはとても感情が豊かに思えたのですが」
「私もビックリしたよローズ校長が喚く時肩震わせてたし喋れないぶんリアクションがオーバーになってくるんじゃないすか?きっとそのうちそこらのちょっとうざい人間と同じコミュニケーションの取り方をアップデートして戻ってくるのでは?」
「実はナガツキ君ってそういうコメディーチックなの好きだからわたくしの予想だと暴走しない程度に何らかの形で街中で実験しますわ」
「「‥‥出逢いたくない」」
「ああでも帝王様にエンカウントすれば暫くシモツキ殿にやきもきしないのではないですの?ナガツキ君がよく心配しておられましたしその為にもβを開発したのかも」
ローズ校長の発言で宰相は焦った
「それは大変なことになる‥ローズ校長貴女は何故ナガツキ殿にβの感情の稼働を許可したのですかこの国の帝王の性格は貴女も御存じでしょう?帝王様とアップデートしたβが共通認識で仲良くなったと仮定したら私は事実二人分の暴れ馬をひかないといけないのですよ!?」
「まあまあ宰相殿、気持ちは解りますよでも恐らくシモツキ殿寄りの感情をベースにアップデートする筈、そうしたら問題ないかと思いますね」
「‥そうしたらむしろ帝王様の暴走を止める側になると?成る程それなら私は全力でどんどんアップデートを推しましょう」
「宰相殿は相変わらず苦労なされておられますのね‥」
結果、ローズ校長は3日の謹慎処分と始末書で許された
「じゃあお兄ちゃん思いっきり魔力を流して~そう、もっと!あと少し放出させて~そうそういいね!」
「いくら何でもMPがごりごり削られてきてそろそろ倒れそうなんだけれど」
「はい、MPを即効回復させるドリンク」
「いや何回続けさせられるの?お腹の中たぷたぷなんだけど‥」
「もう少しでβがアップデートするんだよそれまで付き合ってもらうよお兄ちゃん♪」
朝方まで俺はMPを消費させ続けられた
そして「‥ちゃん‥お兄ちゃん!」「うお?」
「やっと起きた私は研究してくるからあと宜しくね」「うんー学校は?」「サボった~」
全く‥一度満足いく発明を編み出したらとことん遣るからなあ9時か‥妹はどうやら朝食は済ませたようだなテーブルの食器やマグカップをシンクで洗う
「マスター玄関の掃き掃除と洗濯を終えマシタ」
背後から知らん声振り替えると「え、β?喋った‥!?」あと何で俺がマスターになってんの?
「おい~!妹よ、我が愛しの妹よ!!」
俺は慌てて妹の研究室へ向かうなんかβもついてくる
「なにお兄ちゃん?今手元が狂ったら辺り一面爆発しちゃうから1分待って」
何時も通り我が妹の実験って一歩間違えたら俺達死んじゃうだよねまあ何度も家は壊れかけたり全焼しかけたり治験で毒や麻痺なんかは喰らいましたけども‥
「お待たせ~いやぁこれで核を造れたよ」
「人造魔物の?」「そうそう!」
その核をいざ壊さないといけなくなったら大変なことにならないよね?
「そんなことよりさβが喋って俺をマスターと読んで掃き掃除と洗濯干してくれたんだけど」
「あーだから研究する前にあとは宜しくねって言ったじゃないβにお兄ちゃんの魔力を注いでマスター登録したからβはお兄ちゃんに命令と機転を効かせてサポートをしてくれる専用執事みたいになったんだよ」
「‥マジで?夜遅くに帰宅することもたまにあるし役割分担してくれるのは正直助かるかも」
「でしょう?ほら取り敢えず何かしら指示を与えてあげなよ」
「マスターのご命令ハ必ずヤ成し遂げテミセマショウ」
「じゃあ俺と畑作業の手伝いその後ギルドにも寄って報酬も受け取りに行くからついてきてくれるかい?」
「yesmyMaster!」
何故急に発音よくしたん?最高かよ
そして俺とβは最近ダラル爺さんから以前から借りていた畑を正式に買い取ったので畑へ向かったそろそろ野菜大会が始まるからね丹精込めて育てた作物を美味しく採れるようしないと今日は草むしりと追肥と水やりかな
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