刀一本で戦場を駆け巡る俺は無課金侍

tukumo

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優しい赤鬼

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「ーーーー!!ーーーッーー」

 うむ、、、異国人なのか言葉は解らぬが孫卯事なき人だべ。


 ー時は遡ること数日前ー


 浜辺に赤鬼がでた?

「らしいぞ、なんでも6.6尺(約2m)あって肌顔と赤く出会ったもんは唸りながら追いかけてきたらしい」

 鍛冶屋のじいちゃんはそういう。


 浜辺かあ…被害は出てるべか?

「んにゃ、、出とらん出とらんがこの事が庄屋からお上に届いたら討伐隊組んで討ち取りにいくんだろうな。」


 ふーんその前にちと見物してくるべ

「お?お前が興味持つたあ、なんだ首持って帰るのか?」


 そうだな鬼にだったら首を狩ってくるべよ


「がはっはっ!土産期待してるぜ」





 ーそして、今に至るー


 まあ、難破したんだべな。そうだ、これよかったらあげるべ今朝握った麦飯と水


「ーーーッゴクリッ…ーーー?…ガツガツゴクンッ」


 うまいべか?え、、、


「おーーーーんっ!!」

 そんな泣くことねえべ…辛かっただなあ知らん土地に流されたんだもんなあ。


「ーーーグスッ…ーーー?」

 ん?おかわりだべか?…もう手元にないだよ~


「…ヒッグ」

 あ、あーおらの家にはあるだどうする?暫く畑作業手伝ってくれんなら飯と寝床を提供してやるだよ


「???ーーー?」


 まあまあおらも言語の壁で解らんべ取り敢えずおらに引っ張られてついてくるだよ



「???」




 ー数刻後ー


「ふむわかった暫くこの領地で異国人を保護また領内での闊歩を山本殿付き添いであれば許そう。父上や家臣や民にも触れ回っておくがくれぐれも面倒毎にはならぬよう頼みましたよ」



 ははあっ



 元主の倅も今や立派な当主だべなあ
 あ、すまんなあ報告はしといた方があんたの身の保証に繋がるからなあこれからちと寄り道してから帰ろうか。


「ーーーコクリ」


 身振り手振りで何とか少しは意志疎通できるべなやってみるもんだべ。



 ー鍛冶屋ー


「だっはっはっ!成る程赤鬼の正体は南蛮人か!肌が白いから日焼けで赤くなっちまってたわけだ!しっかし伊三郎おめぇ今度はまた偉く離れた民を家族に迎え入れたな」


 いや、次の出港迄居候させるだけだべよコイツは人一倍でかくて食いッぷしが良くて見てたおらは思っただ食い扶持はある程度自分自身で働いて貰わねえといくら豊かなおらの土地でも食い尽くされちまうべ…


「成る程な米櫃が空になる前にコイツが腹一杯で國へ帰れるかだな」


 いっそう農作業がんばんべ!
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