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第1章
第23話 心を一つに
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後日、決闘の日時が決まった。
決闘は次の休日、校内にある巨大な闘技場で行われる。
その前に、俺たちはルーシーとエリィの乗る【オリフラム】の調整を行っていた。
二人が乗った後、精神同調が完了してから俺は騎乗席のハッチを覗く。
「どうだ? 違和感はあるか?」
「これは……エリィの感じてる……声? アタシと一緒に乗ることが……? なんで……?」
前部座席に座るルーシーに聞くと、どこか遠い場所を見るような目で呟いた。
心を一つにした影響だろうか。
俺がエリィの方に顔を向けると、彼女は優しそうな笑みでルーシーを見る。
「はい。私には【導き】の祝福がございます。それがルクレツィア様に流れ込んでいるのです」
「どうしてアタシなんだろ?」
「それは……実は私にもわかりません。申し訳ございません」
えへへ、とエリィははにかんだ。そこにはルーシーと【オリフラム】に乗れたことだけでも嬉しい、という感情が読み取れる。
とにかく拒否反応はなさそうだ。あまりにも相性の悪い二人が乗ると精神同調に異常をきたす場合がある。
その辺は【ペルラネラ】に搭載されているマニュアルで理解していた。
元メカニックの俺としては当然の行いだ。
俺は後部座席に座るエリィの隣に移動して、各モニターの値を見る。
そして――。
「なんじゃこりゃあぁ!?」
――隣のエリィがビクっとするほどの大声を俺は上げた。
「全身の出力調整からバランサーまでめちゃくちゃだぞ!? よくこんなんで立ってられるな!? おい、ルーシー! 今、お前フラフラしてる感覚があるだろ?」
「え? てっきりこれが普通なのかと思ってたんですけど……」
「背中のブースターも騎体の重心に追従するように設定されてない。こりゃ振り回されるわけだ」
俺はコンソールを開いて一つずつ確認していく。
ひとまずはまともに動ける程度に設定して……あとは戦闘中に随時調整する必要がある。
二人の場合はルーシーが騎体制御担当、エリィが火器管制担当となるが、火器だけでなく細かい制御をエリィは行わなくてはならない。
エリィにそれができるのか、それが不安だった。
だが――。
「これはこうして……グレンさん。この値は自動で更新されるのですか?」
「ああ、よく知ってるな。勉強したのか?」
「はい。実際に行うのは初めてですが……」
エリィは慣れない手つきで、だがしかし、確実にパラメータを確認している。
これならばなんとかなりそうだ。
と、思ったのも束の間。
「うおっ!?」
急に【オリフラム】が傾き始めて、俺は騎乗席の壁に頭を打ちつけそうになった。
「す、すみません。左右のバランスの調整をしていたらなんとなく動いてしまって……」
「あ、アタシも調整に必要なのかと思ってレバー引いちゃいました……」
心が一つになるということは、両方の思考が絡み合うということ。
その際にはしっかりと自分の思考と相手の思考を分けて感じ取り、互いに理解し合う必要性があった。でなければ今のようにおかしな挙動を取ることになる。
「グレンさんはドールに乗るとき、どうやってセレスさんと息を合わせてるんですか?」
体勢を立て直しながら聞いてくるルーシーに、俺は首を捻った。
「あいつの思考は俺とまったく違うからな。騎体制御を丸投げして、俺はあくまでそれを補助するように動いてる」
「つまり?」
「余計なことは考えてない。セレスもそれをわかってて勝手に動いてるだけだ」
「こ、言葉にするのは簡単でも難しいのでは……?」
エリィに言われて、「そうかなぁ」と俺は頭を掻く。
俺たちの場合はぶっつけ本番で乗った際のやり方がたまたま合っていただけなのかもしれない。
恐らくだが、ドールに乗る二人組ごとに違ったやり方があるのだろう。
「まぁ最初はホウレンソウしながらやればいいんじゃないか?」
「なんです? それ」
「ああ、こっちじゃそんな言い方しないか。報告、連絡、相談だ。ワンアクションするたびに声を掛け合って動けば、それなりに形になるだろ」
言うと、ポンと手を叩いてルーシーが納得した。
「なるほど~。それでいこう。エリィ」
「はい。ルクレツィア様」
「ルーシーでいいって」
「いいえ、ここは譲れません。ルクレツィア様」
「いやいや、そう呼んでよ」
「ルクレツィア様とお呼びします!」
「なんで!?」
初っ端から呼び方で言い合いが始まってしまった。
本当にこんなんで大丈夫かいな、と俺は額に手をやるのだった。
◇ ◇ ◇
【オリフラム】の調整の他にもやるべきことはある。
それは騎士自身の技量の向上だ。
「はぁ! てやっ! ふっ!」
剣の修練場、俺とセレスは剣を交え合うルーシーたちを見守る。
おとなしそうな少女といっても、エリィも一応はゴーレムの騎士だ。
ルーシーの打ち込みを華麗に受け流しつつ、反撃を交えている。
だが、今のところは消極的な戦い方だ。
防御に徹した戦い方とも見られるが、剣の腕前……というよりルーシーの方が運動能力が高い。
「そこまで。少し休憩にいたしましょう」
いったん、セレスの合図で小休憩となる。
息の上がっているエリィとは対照的に、ルーシーはまだまだやれそうだ。
やっぱり騎体制御はルーシーが担当した方がいいのは間違いない。
と、なんとなく見ていたら、渡したタオルで汗を拭うルーシーの手に違和感を感じた。
「……ん? ルーシー」
「なんですか?」
「もしかしてお前、左利きか?」
両手は開いているのに、タオルは左手に持っている。
なのに剣は右手で振っていた。
「ん~……どっちかっていうと両利き、ですかね。ペンは左手ですけど、剣は右手です。まぁ、そう教わったからっていうのもありますけど」
「そうなのか」
言いながら、俺ははたと思いついた。
修練場の端っこに置いてある木剣を二本持ってきて、それぞれ一本ずつルーシーとエリィに渡す。
「二刀流やってみろ」
「そんな思いつきで……」
「いいからやってみろって。最初はゆっくりな」
仕方なさそうに構えてみせたルーシーの姿は結構、堂に入っていた。
やっぱり、と俺は思う。
これは別に単なる思いつきじゃない。ゲームの知識だ。
ゲームでは【オリフラム】が汎用性に特化しているだけあって、両手に武器を持つことも可能だった。
特に主人公については両手に剣を持たせれば、両手用の剣技を繰り出せる器用さがある。
それがルーシーにあれば、案外しっくりくるかもしれない。
「いくよ。エリィ」
「はい。ルクレツィア様」
言われた通り、最初はゆっくりと剣を交えるが、徐々にそのスピードは速くなってくる。
右の剣を出して、次に左の剣を出す。右の剣を攻撃に、左の剣を防御に出す。ときには両の剣を交差させて体ごと打ち込み、強い打ち込みが来るとわかれば両の剣で防ぐ。
二刀流はルーシーの素早さに合っていると見えた。
だが――。
「あっ……!」
エリィの左に持った剣が弾き飛ばされた。
ルーシーは剣を止め、すぐにエリィに駆け寄る。
「ごめん、エリィ。怪我はない?」
「は、はい」
エリィの方がついていけていない。
やっぱり難しいか? と俺が思っていると。
「そういうところですわ。ルーシー」
「え?」
ルーシーはぽかん、と口を開いて困惑した。
「エリィは左手で何かを操るのに慣れていない、ということをわかっていたでしょう?」
「まぁ……はい」
「リードする側はそれを汲み取って差し上げなければならない。ダンスと一緒ですわ。お互いの長所、短所を理解して、呼吸を合わせる……。ドールがなくとも心を一つにしなければ、真の力は発揮できません」
「呼吸を合わせる、ですか」
「ええ、お互いがどう動くか。体に染み込ませれば、自ずと呼吸を合わせることができるでしょう。もちろん一朝一夕で出来るものではありませんが、繰り返し鍛錬を積むことでそれは成ります」
そう。セレスと俺がお庭遊び――剣の鍛錬をしているのも、ただ剣の技を磨くためじゃない。
セレスの剣技に俺がついていくために必要なことだからだ。
言われて、ピンと来たのか、ルーシーは頷いて、弾いた剣を取りに走った。
そしてエリィに「もう一度やろう」とそれを渡す。
「貴方様の提案した二刀流も悪くありませんわ。ご慧眼ですわね」
「ま、まぁな」
ルーシーが主人公だから知ってました、なんて言えるわけない。
その日、俺たちは日が暮れるまで、二人の鍛錬に付き合うのだった。
決闘は次の休日、校内にある巨大な闘技場で行われる。
その前に、俺たちはルーシーとエリィの乗る【オリフラム】の調整を行っていた。
二人が乗った後、精神同調が完了してから俺は騎乗席のハッチを覗く。
「どうだ? 違和感はあるか?」
「これは……エリィの感じてる……声? アタシと一緒に乗ることが……? なんで……?」
前部座席に座るルーシーに聞くと、どこか遠い場所を見るような目で呟いた。
心を一つにした影響だろうか。
俺がエリィの方に顔を向けると、彼女は優しそうな笑みでルーシーを見る。
「はい。私には【導き】の祝福がございます。それがルクレツィア様に流れ込んでいるのです」
「どうしてアタシなんだろ?」
「それは……実は私にもわかりません。申し訳ございません」
えへへ、とエリィははにかんだ。そこにはルーシーと【オリフラム】に乗れたことだけでも嬉しい、という感情が読み取れる。
とにかく拒否反応はなさそうだ。あまりにも相性の悪い二人が乗ると精神同調に異常をきたす場合がある。
その辺は【ペルラネラ】に搭載されているマニュアルで理解していた。
元メカニックの俺としては当然の行いだ。
俺は後部座席に座るエリィの隣に移動して、各モニターの値を見る。
そして――。
「なんじゃこりゃあぁ!?」
――隣のエリィがビクっとするほどの大声を俺は上げた。
「全身の出力調整からバランサーまでめちゃくちゃだぞ!? よくこんなんで立ってられるな!? おい、ルーシー! 今、お前フラフラしてる感覚があるだろ?」
「え? てっきりこれが普通なのかと思ってたんですけど……」
「背中のブースターも騎体の重心に追従するように設定されてない。こりゃ振り回されるわけだ」
俺はコンソールを開いて一つずつ確認していく。
ひとまずはまともに動ける程度に設定して……あとは戦闘中に随時調整する必要がある。
二人の場合はルーシーが騎体制御担当、エリィが火器管制担当となるが、火器だけでなく細かい制御をエリィは行わなくてはならない。
エリィにそれができるのか、それが不安だった。
だが――。
「これはこうして……グレンさん。この値は自動で更新されるのですか?」
「ああ、よく知ってるな。勉強したのか?」
「はい。実際に行うのは初めてですが……」
エリィは慣れない手つきで、だがしかし、確実にパラメータを確認している。
これならばなんとかなりそうだ。
と、思ったのも束の間。
「うおっ!?」
急に【オリフラム】が傾き始めて、俺は騎乗席の壁に頭を打ちつけそうになった。
「す、すみません。左右のバランスの調整をしていたらなんとなく動いてしまって……」
「あ、アタシも調整に必要なのかと思ってレバー引いちゃいました……」
心が一つになるということは、両方の思考が絡み合うということ。
その際にはしっかりと自分の思考と相手の思考を分けて感じ取り、互いに理解し合う必要性があった。でなければ今のようにおかしな挙動を取ることになる。
「グレンさんはドールに乗るとき、どうやってセレスさんと息を合わせてるんですか?」
体勢を立て直しながら聞いてくるルーシーに、俺は首を捻った。
「あいつの思考は俺とまったく違うからな。騎体制御を丸投げして、俺はあくまでそれを補助するように動いてる」
「つまり?」
「余計なことは考えてない。セレスもそれをわかってて勝手に動いてるだけだ」
「こ、言葉にするのは簡単でも難しいのでは……?」
エリィに言われて、「そうかなぁ」と俺は頭を掻く。
俺たちの場合はぶっつけ本番で乗った際のやり方がたまたま合っていただけなのかもしれない。
恐らくだが、ドールに乗る二人組ごとに違ったやり方があるのだろう。
「まぁ最初はホウレンソウしながらやればいいんじゃないか?」
「なんです? それ」
「ああ、こっちじゃそんな言い方しないか。報告、連絡、相談だ。ワンアクションするたびに声を掛け合って動けば、それなりに形になるだろ」
言うと、ポンと手を叩いてルーシーが納得した。
「なるほど~。それでいこう。エリィ」
「はい。ルクレツィア様」
「ルーシーでいいって」
「いいえ、ここは譲れません。ルクレツィア様」
「いやいや、そう呼んでよ」
「ルクレツィア様とお呼びします!」
「なんで!?」
初っ端から呼び方で言い合いが始まってしまった。
本当にこんなんで大丈夫かいな、と俺は額に手をやるのだった。
◇ ◇ ◇
【オリフラム】の調整の他にもやるべきことはある。
それは騎士自身の技量の向上だ。
「はぁ! てやっ! ふっ!」
剣の修練場、俺とセレスは剣を交え合うルーシーたちを見守る。
おとなしそうな少女といっても、エリィも一応はゴーレムの騎士だ。
ルーシーの打ち込みを華麗に受け流しつつ、反撃を交えている。
だが、今のところは消極的な戦い方だ。
防御に徹した戦い方とも見られるが、剣の腕前……というよりルーシーの方が運動能力が高い。
「そこまで。少し休憩にいたしましょう」
いったん、セレスの合図で小休憩となる。
息の上がっているエリィとは対照的に、ルーシーはまだまだやれそうだ。
やっぱり騎体制御はルーシーが担当した方がいいのは間違いない。
と、なんとなく見ていたら、渡したタオルで汗を拭うルーシーの手に違和感を感じた。
「……ん? ルーシー」
「なんですか?」
「もしかしてお前、左利きか?」
両手は開いているのに、タオルは左手に持っている。
なのに剣は右手で振っていた。
「ん~……どっちかっていうと両利き、ですかね。ペンは左手ですけど、剣は右手です。まぁ、そう教わったからっていうのもありますけど」
「そうなのか」
言いながら、俺ははたと思いついた。
修練場の端っこに置いてある木剣を二本持ってきて、それぞれ一本ずつルーシーとエリィに渡す。
「二刀流やってみろ」
「そんな思いつきで……」
「いいからやってみろって。最初はゆっくりな」
仕方なさそうに構えてみせたルーシーの姿は結構、堂に入っていた。
やっぱり、と俺は思う。
これは別に単なる思いつきじゃない。ゲームの知識だ。
ゲームでは【オリフラム】が汎用性に特化しているだけあって、両手に武器を持つことも可能だった。
特に主人公については両手に剣を持たせれば、両手用の剣技を繰り出せる器用さがある。
それがルーシーにあれば、案外しっくりくるかもしれない。
「いくよ。エリィ」
「はい。ルクレツィア様」
言われた通り、最初はゆっくりと剣を交えるが、徐々にそのスピードは速くなってくる。
右の剣を出して、次に左の剣を出す。右の剣を攻撃に、左の剣を防御に出す。ときには両の剣を交差させて体ごと打ち込み、強い打ち込みが来るとわかれば両の剣で防ぐ。
二刀流はルーシーの素早さに合っていると見えた。
だが――。
「あっ……!」
エリィの左に持った剣が弾き飛ばされた。
ルーシーは剣を止め、すぐにエリィに駆け寄る。
「ごめん、エリィ。怪我はない?」
「は、はい」
エリィの方がついていけていない。
やっぱり難しいか? と俺が思っていると。
「そういうところですわ。ルーシー」
「え?」
ルーシーはぽかん、と口を開いて困惑した。
「エリィは左手で何かを操るのに慣れていない、ということをわかっていたでしょう?」
「まぁ……はい」
「リードする側はそれを汲み取って差し上げなければならない。ダンスと一緒ですわ。お互いの長所、短所を理解して、呼吸を合わせる……。ドールがなくとも心を一つにしなければ、真の力は発揮できません」
「呼吸を合わせる、ですか」
「ええ、お互いがどう動くか。体に染み込ませれば、自ずと呼吸を合わせることができるでしょう。もちろん一朝一夕で出来るものではありませんが、繰り返し鍛錬を積むことでそれは成ります」
そう。セレスと俺がお庭遊び――剣の鍛錬をしているのも、ただ剣の技を磨くためじゃない。
セレスの剣技に俺がついていくために必要なことだからだ。
言われて、ピンと来たのか、ルーシーは頷いて、弾いた剣を取りに走った。
そしてエリィに「もう一度やろう」とそれを渡す。
「貴方様の提案した二刀流も悪くありませんわ。ご慧眼ですわね」
「ま、まぁな」
ルーシーが主人公だから知ってました、なんて言えるわけない。
その日、俺たちは日が暮れるまで、二人の鍛錬に付き合うのだった。
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