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第二章
40:因果と死神
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「シャノン、転ばないでね」
「うん、ありがとう!」
日差しの熱い日。アタシはフィロメニアを馬車から先に降ろし、シャノンにも手を貸す。
まだ夏休みは終わっていない。
けれどアタシたちは舞踊会の準備のためにだいぶ早く学園へ戻っていた。
シャノンもディアナと会うために一緒に乗ってきたのだ。
「ウィナ、舞台設備の用意はどうだ?」
「だいたいは出来てるよ。あとは演出を試行錯誤して……前々日にはリハーサルやりたいかな」
「うむ」
フィロメニアが早くも舞台の練習に意気込んでいる。
まだ当日まで時間があるのに気が早いなぁ。
「ご主人様! おかえりなさいニィ!」
「うおっ……なに、アンタ待ってたの?」
そんなことを考えていたら、横から何かに飛びつかれた。
サニィだ。
度々学園には戻るときに相手をしていたものの、正直、一か月近く放置していたと言っても過言じゃない。
ちょっと可哀想に思えてその背中をポンポンしてやると、気持ちよさそうに目を細める。
「よしよし。ほら、じゃあシャノンの荷物持ってあげて。終わったフィロメニアの部屋に来なさい」
「了解ニ!」
「畏まりました、ね」
相変わらずメイドとしては使用人としてはかなり怪しい。
けれども元々綺麗好きなのか、サニィは掃除に関しては意外とキチンとやるのだ。
なのでアタシがいない間の部屋の掃除はしっかり任せてある。
そして、アタシたちは宿舎まで荷物を持って移動した。
シャノンの手伝いはサニィに任せ、フィロメニアの部屋でアタシは荷解きをする。
すると、扉がコンコンと叩かれた。
なにかと思いつつ扉を開く。すると、そこにはリーナが立っていた。
「久しぶりね、ウィナ」
「リーナちゃん! 一ヵ月ぶりー!」
久しい友人に、アタシは手を取ってはしゃぐ。
フィロメニアも顔を知っているのか、声をかけてきた。
「ベルティリーナか。どうした?」
「はい、フィロメニア様。実はクレイヴィアス殿下も学園にお戻りになられています。なので皆さまでお茶でも、とのお誘いでございます」
「先に舞台の設備を見たかったが……まぁ時間はある。ぜひ参加すると伝えておけ」
「畏まりました。ではテラスまでお越しください」
そう言うとリーナは一礼して、「じゃ、あとでね、ウィナ」とウインクしてくる。
あれが一流のメイドだよねぇ。
「シャワー浴びてからいくよね? どのドレスが良い?」
「お前が選べ」
フィロメニアはそんな風に言って、今着ている服を脱ぎ捨てた。
アタシはとりあえず赤のドレスを選ぶ。
自分はといえばシャワーを浴び、メイド服からメイド服に着替えて、殿下のお茶会に望むのだった。
◇ ◇ ◇
「舞踊会の練習はどうだ? 二人とも」
「問題ありません」
「結構イイ感じだよね」
「お二人の舞台、きっとクレイヴ様も感動すると思います!」
リーナの淹れたお茶を啜りながら、アタシとフィロメニア、それからシャノンは口々にそう言う。
それを聞いたクレイヴは「楽しみだ」と言ってフィロメニアから受け取ったサイリウムを軽く振ってみせた。
「アンタこそ夏休み中、なんか問題抱えてないでしょうね」
そうアタシが訝しむとクレイヴは声を上げて笑う。
「ははは、俺の方は平穏そのものだ。ジルとは最近何度か冒険に行っているが、あいつは素直になった。セルジュも元の体形に戻りつつある。全てウィナフレッドのおかげだな」
「原因もアタシにあるような気もするけどね」
「そう言った経緯も、俺たちにはいい経験さ。――時にフィロメニア」
クレイヴの声が急に低くなった。
なんだろうと思い、耳を傾けると、相変わらずのイケボで彼は言う。
「ペリシエール家について、何か知らないか」
「と、言いますと?」
「最近、裏の稼業を生業とする人物にペリシエール家から金が流れたらしい噂がある。もし何か企みがあるのなら公爵家も無関係ではないと思ってね」
「めっっっちゃ心当たりある話だわ、それ」
「なんだって?」
アタシはその場でジョゼたち傭兵団に工場を放火された話をした。
最初は驚いて聞いていたクレイヴだが、話すうちに納得がいったような表情になる。
「なるほど、通りで」
「どういう意味?」
アタシが片眉を上げて聞くと、クレイヴはお茶を一口飲んでから話し出した。
「ある意味、今回のことはやり方がぬるいのだ。噂が立ってしまうほどにはやり方が拙く、末端に任せた仕事も雑だ。私の耳に入ってきたのはそういうことかと納得したよ」
「ってことはつまり……どゆこと?」
「公爵家を本気で潰したいならもっとやりようがあるだろう、ウィナ。たとえば――この首を取るなどだな」
フィロメニアは笑いながら自分の首をトントンと叩く。
そうだった場合には、たぶんジョゼたちは依頼を受けないだろうなぁ。
この前は工場だったからやられてしまったが、公爵家の屋敷は次期当主を暗殺されるほどヤワな警備体制じゃない。
そもそももし暗殺のプロとかが送り込まれてきても、アタシとセファーが気がつかないことはないだろう。
「しかし、わからないのはペリシエール家は公爵家の派閥だったはずだが……」
「いいえ、殿下。あの家の者が私の首を欲しがる理由は十分にあります。詳しくは話せませんが」
「恨みを買ったか」
「ご想像にお任せします。ただ、表向きは殿下の仰った通り、あの家はこちらの派閥。ペリシエール子爵自身がやったことではないでしょう」
「君はいつも何かを見透かしているな」
「殿下のお言葉から察したのみです。まぁ、すぐに事は露見するでしょう。むしろ今までよく我慢したと褒めてやりたいくらいです」
そんなことを言いつつ、フィロメニアはお菓子を一つ齧った。
アタシにはなんのこっちゃ、という感じだ。
けれど、そこに来て横に座るシャノンの顔が真っ青なことに気づいた。
「シャノン? どうかした?」
「あ、あの……ペリシエールって、もしかして……」
シャノンは震えた声でフィロメニアに問いかける。
すると、彼女は意地の悪そうな笑みを湛えて、にこやかに返した。
「お前の友人とやら――ディアナの家だ」
その言葉に、シャノンが息を飲む。
アタシはこのお茶会の空気が一変したことに戸惑った。
「え、なに……? なんでシャノンの友達ん家がウチに嫌がらせしてんの?」
アタシが言うと、フィロメニアは何がおかしいのか、顔に手を当てて笑う。
「ふふ、ウィナ。因果というのは厄介なものでな。忘れた頃に死神を送ってくるのさ」
「――それはわたくしのことでして?」
瞬間、後方から殺気が膨れ上がって、セファーの出す警告音に従ってアタシは手を伸ばした。
フィロメニアの顔面に直撃するコースで飛んできた黒い何かを鷲掴みにする。
すると掴んで左手に痛みが走った。見ればテーブルに赤い液体が滴り落ちている。
飛んできたのはナイフだ。
思わず素手で掴んでしまったから指が少し切れてしまったらしい。
アタシは出血に構わずナイフの向きを変えて、飛んできた方向に投げつける。
だが、そのナイフは元の持ち主の手元に華麗に戻っただけだ。
「ディアナ!」
「シャノン……。お久しぶりですわね」
シャノンが椅子を蹴って立ち上がる。
ディアナと呼ばれたナイフの使い手は、煤けたような色の銀髪に、真っ青な顔で反応する。
「言っただろう。すぐに露見すると」
「数十秒後とは思わないじゃん」
「それだけ待ちきれなかったということだ」
アタシはその言葉にため息をついて、フィロメニアの前へと立ちふさがった。
「――久しいな、ディアナ。随分と具合が悪そうだが」
「ふふ、お会いできるのを楽しみにしておりましたわ。フィロメニア様」
「あいにく見ての通り茶会の真っ最中でな。それに私は忙しい。お前にかまってやれる暇はない」
殺気立ったディアナを前に、フィロメニアはいつもの調子で応じる。
その間にクレイヴはシャノンの肩を持ち、その場から距離を取らせていた。
「今のでお静かになって頂ければわたくしもお騒がせしなくて済んだのですが……やはり邪魔ですわね。その使用人は」
「いいものだろう。おかげでお前のような輩に簡単に殺されずに済んでいる」
「――お姉さまを殺してでも、ですの?」
「え?」
アタシはフィロメニアに振り向く。彼女は何の迷いもない目でアタシを見て――そしてゆっくりと目を閉じた。
「栓無き話だな。お前の姉――クラエス・ヴァン・ペリシエールはこのウィナフレッドに負けた。ただそういう事実があるだけだ」
その名前には聞き覚えがある。
アタシは急に頭の中の点と点が繋がったような気がした。
「ま、待って、じゃあアンタは……」
「そう。そうですわ。わたくしはあなたが帝国との国境沿いで殺した神殿騎士――クラエスお姉様の妹ですわ」
そう言って笑うディアナの顔は、まさしく死神を彷彿とさせるものだった。
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日差しの熱い日。アタシはフィロメニアを馬車から先に降ろし、シャノンにも手を貸す。
まだ夏休みは終わっていない。
けれどアタシたちは舞踊会の準備のためにだいぶ早く学園へ戻っていた。
シャノンもディアナと会うために一緒に乗ってきたのだ。
「ウィナ、舞台設備の用意はどうだ?」
「だいたいは出来てるよ。あとは演出を試行錯誤して……前々日にはリハーサルやりたいかな」
「うむ」
フィロメニアが早くも舞台の練習に意気込んでいる。
まだ当日まで時間があるのに気が早いなぁ。
「ご主人様! おかえりなさいニィ!」
「うおっ……なに、アンタ待ってたの?」
そんなことを考えていたら、横から何かに飛びつかれた。
サニィだ。
度々学園には戻るときに相手をしていたものの、正直、一か月近く放置していたと言っても過言じゃない。
ちょっと可哀想に思えてその背中をポンポンしてやると、気持ちよさそうに目を細める。
「よしよし。ほら、じゃあシャノンの荷物持ってあげて。終わったフィロメニアの部屋に来なさい」
「了解ニ!」
「畏まりました、ね」
相変わらずメイドとしては使用人としてはかなり怪しい。
けれども元々綺麗好きなのか、サニィは掃除に関しては意外とキチンとやるのだ。
なのでアタシがいない間の部屋の掃除はしっかり任せてある。
そして、アタシたちは宿舎まで荷物を持って移動した。
シャノンの手伝いはサニィに任せ、フィロメニアの部屋でアタシは荷解きをする。
すると、扉がコンコンと叩かれた。
なにかと思いつつ扉を開く。すると、そこにはリーナが立っていた。
「久しぶりね、ウィナ」
「リーナちゃん! 一ヵ月ぶりー!」
久しい友人に、アタシは手を取ってはしゃぐ。
フィロメニアも顔を知っているのか、声をかけてきた。
「ベルティリーナか。どうした?」
「はい、フィロメニア様。実はクレイヴィアス殿下も学園にお戻りになられています。なので皆さまでお茶でも、とのお誘いでございます」
「先に舞台の設備を見たかったが……まぁ時間はある。ぜひ参加すると伝えておけ」
「畏まりました。ではテラスまでお越しください」
そう言うとリーナは一礼して、「じゃ、あとでね、ウィナ」とウインクしてくる。
あれが一流のメイドだよねぇ。
「シャワー浴びてからいくよね? どのドレスが良い?」
「お前が選べ」
フィロメニアはそんな風に言って、今着ている服を脱ぎ捨てた。
アタシはとりあえず赤のドレスを選ぶ。
自分はといえばシャワーを浴び、メイド服からメイド服に着替えて、殿下のお茶会に望むのだった。
◇ ◇ ◇
「舞踊会の練習はどうだ? 二人とも」
「問題ありません」
「結構イイ感じだよね」
「お二人の舞台、きっとクレイヴ様も感動すると思います!」
リーナの淹れたお茶を啜りながら、アタシとフィロメニア、それからシャノンは口々にそう言う。
それを聞いたクレイヴは「楽しみだ」と言ってフィロメニアから受け取ったサイリウムを軽く振ってみせた。
「アンタこそ夏休み中、なんか問題抱えてないでしょうね」
そうアタシが訝しむとクレイヴは声を上げて笑う。
「ははは、俺の方は平穏そのものだ。ジルとは最近何度か冒険に行っているが、あいつは素直になった。セルジュも元の体形に戻りつつある。全てウィナフレッドのおかげだな」
「原因もアタシにあるような気もするけどね」
「そう言った経緯も、俺たちにはいい経験さ。――時にフィロメニア」
クレイヴの声が急に低くなった。
なんだろうと思い、耳を傾けると、相変わらずのイケボで彼は言う。
「ペリシエール家について、何か知らないか」
「と、言いますと?」
「最近、裏の稼業を生業とする人物にペリシエール家から金が流れたらしい噂がある。もし何か企みがあるのなら公爵家も無関係ではないと思ってね」
「めっっっちゃ心当たりある話だわ、それ」
「なんだって?」
アタシはその場でジョゼたち傭兵団に工場を放火された話をした。
最初は驚いて聞いていたクレイヴだが、話すうちに納得がいったような表情になる。
「なるほど、通りで」
「どういう意味?」
アタシが片眉を上げて聞くと、クレイヴはお茶を一口飲んでから話し出した。
「ある意味、今回のことはやり方がぬるいのだ。噂が立ってしまうほどにはやり方が拙く、末端に任せた仕事も雑だ。私の耳に入ってきたのはそういうことかと納得したよ」
「ってことはつまり……どゆこと?」
「公爵家を本気で潰したいならもっとやりようがあるだろう、ウィナ。たとえば――この首を取るなどだな」
フィロメニアは笑いながら自分の首をトントンと叩く。
そうだった場合には、たぶんジョゼたちは依頼を受けないだろうなぁ。
この前は工場だったからやられてしまったが、公爵家の屋敷は次期当主を暗殺されるほどヤワな警備体制じゃない。
そもそももし暗殺のプロとかが送り込まれてきても、アタシとセファーが気がつかないことはないだろう。
「しかし、わからないのはペリシエール家は公爵家の派閥だったはずだが……」
「いいえ、殿下。あの家の者が私の首を欲しがる理由は十分にあります。詳しくは話せませんが」
「恨みを買ったか」
「ご想像にお任せします。ただ、表向きは殿下の仰った通り、あの家はこちらの派閥。ペリシエール子爵自身がやったことではないでしょう」
「君はいつも何かを見透かしているな」
「殿下のお言葉から察したのみです。まぁ、すぐに事は露見するでしょう。むしろ今までよく我慢したと褒めてやりたいくらいです」
そんなことを言いつつ、フィロメニアはお菓子を一つ齧った。
アタシにはなんのこっちゃ、という感じだ。
けれど、そこに来て横に座るシャノンの顔が真っ青なことに気づいた。
「シャノン? どうかした?」
「あ、あの……ペリシエールって、もしかして……」
シャノンは震えた声でフィロメニアに問いかける。
すると、彼女は意地の悪そうな笑みを湛えて、にこやかに返した。
「お前の友人とやら――ディアナの家だ」
その言葉に、シャノンが息を飲む。
アタシはこのお茶会の空気が一変したことに戸惑った。
「え、なに……? なんでシャノンの友達ん家がウチに嫌がらせしてんの?」
アタシが言うと、フィロメニアは何がおかしいのか、顔に手を当てて笑う。
「ふふ、ウィナ。因果というのは厄介なものでな。忘れた頃に死神を送ってくるのさ」
「――それはわたくしのことでして?」
瞬間、後方から殺気が膨れ上がって、セファーの出す警告音に従ってアタシは手を伸ばした。
フィロメニアの顔面に直撃するコースで飛んできた黒い何かを鷲掴みにする。
すると掴んで左手に痛みが走った。見ればテーブルに赤い液体が滴り落ちている。
飛んできたのはナイフだ。
思わず素手で掴んでしまったから指が少し切れてしまったらしい。
アタシは出血に構わずナイフの向きを変えて、飛んできた方向に投げつける。
だが、そのナイフは元の持ち主の手元に華麗に戻っただけだ。
「ディアナ!」
「シャノン……。お久しぶりですわね」
シャノンが椅子を蹴って立ち上がる。
ディアナと呼ばれたナイフの使い手は、煤けたような色の銀髪に、真っ青な顔で反応する。
「言っただろう。すぐに露見すると」
「数十秒後とは思わないじゃん」
「それだけ待ちきれなかったということだ」
アタシはその言葉にため息をついて、フィロメニアの前へと立ちふさがった。
「――久しいな、ディアナ。随分と具合が悪そうだが」
「ふふ、お会いできるのを楽しみにしておりましたわ。フィロメニア様」
「あいにく見ての通り茶会の真っ最中でな。それに私は忙しい。お前にかまってやれる暇はない」
殺気立ったディアナを前に、フィロメニアはいつもの調子で応じる。
その間にクレイヴはシャノンの肩を持ち、その場から距離を取らせていた。
「今のでお静かになって頂ければわたくしもお騒がせしなくて済んだのですが……やはり邪魔ですわね。その使用人は」
「いいものだろう。おかげでお前のような輩に簡単に殺されずに済んでいる」
「――お姉さまを殺してでも、ですの?」
「え?」
アタシはフィロメニアに振り向く。彼女は何の迷いもない目でアタシを見て――そしてゆっくりと目を閉じた。
「栓無き話だな。お前の姉――クラエス・ヴァン・ペリシエールはこのウィナフレッドに負けた。ただそういう事実があるだけだ」
その名前には聞き覚えがある。
アタシは急に頭の中の点と点が繋がったような気がした。
「ま、待って、じゃあアンタは……」
「そう。そうですわ。わたくしはあなたが帝国との国境沿いで殺した神殿騎士――クラエスお姉様の妹ですわ」
そう言って笑うディアナの顔は、まさしく死神を彷彿とさせるものだった。
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