25 / 28
2章
2-⑯心臓を解き放て
しおりを挟む
意気込んではみたが、いざ始まってみるとやりにくい相手だ。
俺は敵の触手を膝蹴りで浮かしながらそう思う。
今の膝蹴りも効果的なダメージが入っていない。そもそも俺の格闘術は生き物の関節や内臓など、内部を破壊することを目的としている。表面の防御力が高い相手に対し、中身に衝撃を伝えることで急所を潰すのだ。
だから、関節や内臓のない触手に対しては効果が薄い。
対して、リアナの剣ならば切断することで敵の武器を削ることができるが、こちらも容易に事は進んでいない。
触手の俺たちに対する動きが、俺とリアナでまったく違うのだ。
俺へは触手で包囲するようにダイナミックな振り回しなのに対し、リアナへは触手の側面を見せないよう、尖った先端で引っ掻くような攻撃を行っている。
こいつには明らかに思考がある。
「くそっ! 埒が明かねぇ!」
「一気に吹き飛ばすのは……ダメね」
削り取るように襲ってくる触手を弾き飛ばしながらリアナは首をひねった。
「さっきおじさんの剣防いでた。本体のアレ、相当硬いと思うのよね」
言われて、先ほどオーウェンの振るった剣が真っ二つに折れたことを思い出す。
たしかに。クリフォードの体に当たる直前、空中で弾かれていたように見えた。騎士も務めるオーウェンならば当然、剣にも強化魔法を付与していただろう。それが折れるということは、相当な硬度を持つ防御魔法のようなものがあったということだ。
その場合、範囲の広い魔法を当てても削り斬れないかもしれない。
それに加えて可能であれば諸共消し飛ばす方法は避けたかった。
『アァァァァァァ! オアァァァァ!』
獣のような咆哮が触手の中心から響く。
家から見放され、家名のために死を望まれたクリフォードの叫びだ。
俺はまだ間に合うのならば、あの青年を救ってやりたかった。それをわかっているからこそ、リアナも無茶な魔法を放ったりはしない。
とはいえ、無数の触手に阻まれて接近できないことも事実だ。
リアナは両側から挟むように打ち合わせられる触手を飛び越えて、声を上げる。
「ユーリ! 本体に直にアタシの魔法当てられる? そこまでは自分で突破してもらうことになるけど」
「当てたらどうにかしてくれるんだな?」
そう返すと、リアナは「まっかせて~」と言って後方へ飛んだ。
俺は意を決して身体強化に注ぐ魔力を強める。今、俺ができる限界は、せいぜいが通常の人間の四倍の速度で動く程度だ。それ以上は体が持たないし、俺が知覚が追いつかない。
俺はその限界ギリギリの速度で触手の中へ飛び込む。
同時に、リアナが魔法を編み始めたことが思考の共有でわかった。それも単純な魔法ではない。四属性の各要素を組み合わせた複雑かつ、即興の魔法だ。
火は威力の増強を、水は状態の逆行を、風は集中する魔力を離散させ、土はその道筋を滅却する。
魔法を編み上げる複雑な思考を受け流し、俺は戦いに集中した。突きを避け、横薙ぎの大振りを飛び越し、叩きつけを舞うように躱す。
なにせリアナに向いていた触手が加わり、今までの二倍の数の触手が攻撃を加えてくるのだ。速度を上げたからといって油断していると逃げ場がなくなり、詰む。
だが、それは敵も数が多ければ優位なわけではないらしい。
俺が攻撃を避けると触手同士がぶつかり合い、絡まり始めた。すべての触手を振るうには俺一人に対して多すぎたのだ
その好機を俺は見逃さない。
力任せに解きほぐそうと擦れ合い、火花を上げる触手たちの結び目に向けて、渾身の踵落としを見舞う。
しなりによって衝撃を逃がそうにも下は地面だ。
強化された踵が容赦なく結び目に落とされ、土煙を上げて固い大地に縫い付けた。
衝撃は本体にも伝わり、引っ張られるように態勢を崩す。それを立て直そうと、他の触手がわずかに浮き上がった。
俺はその隙間を狙う。
「ふっ――!」
姿勢を低くして滑り込んだ。
反応した触手が俺を狙うが、内側に入り込めさえすれば長い触手は脅威じゃない。
本体近くに残った触手の振り払いを左手で弾き返す。
さらに本体に肉薄し、弓を引くように溜めていた右手を放った。
「ぐぅ……!」
体の芯に響くような衝撃が返ってくる。
俺の右ストレートは見えない壁に阻まれていた。ただ硬いだけではない。押し返そうとする弾力がある。
ここで押し合いをしているとマズい。
確信があった。図体の大きな敵がリーチの内側に入られれば、やることは一つだ。
敵は体触手ごと体を振り回した。
いくつか触手を縫い付けているので完全な回転はできないが、それでも無数の触手が波のように襲い掛かってくる。
これを続けられるとこの距離にはいられない。再度、リーチの内側に入るチャンスが来るとは限らない。
その時、リアナの叫ぶ声が聞こえた。
「ユーリ!」
思考を伝えてくる。
魔法が編み上がったこと、魔法を俺の攻撃で直接敵に流し込む必要があること、そして――今ここで決めねばならないことを。
俺は前へと攻める以外の選択肢を捨てた。
高波を想像させる触手たちは正面から見ると避け場がないが、実際にはこちらに届くタイミングが揃っていない。
俺は両腕を構えて、待ち受ける。
頭の高さに振るわれる触手をかがんで避け、体を水平に捻りながら飛んだ。だが、完全には避けきることはできない。
腕に展開した防御魔法を盾に、転がるようにして受け流す。
「ぐっ……うおおあぁぁあぁ!」
防御魔法が氷のように砕かれ、削り取られながらも――乗り越えた。その先に見える、触手同士のわずかな隙間に体を放り込んだ。
次がラストチャンスだ。
魔法の編み上げが終わった今なら俺の拳に貫通力を上乗せする余裕はある。さっきは見えない壁に阻まれたが、間合いと感触は理解した。
あの硬い防御を砕くのは難しい。だが、砕かなくとも中にダメージが伝わればいいのだ。
それは俺の十八番じゃないか。
右腕を引き魔力を集中する。リアナのように即興で魔法を作ることなどできない。あらかじめ作られ、想定していたものをその通りに編み上げるだけで精一杯だ。
触手を振り切った敵の本体に、再び右ストレートを打ち込む。
「【風滅破伝廻撃】!」
またしても俺の拳は阻まれる。だが、それでいい。
いくら防御が厚くとも、外界から完全に遮断されるわけではない。たとえ拳を阻んだとしても、俺の魔法はのように回り込み、さらにその奥で発動する。
防御壁のさらに奥――本体に近い空中で、風の力が爆ぜた。
『アガアァァァアァァ!?』
至近距離の爆圧に、本体側面にあった目がひしゃげる。
同時に拳への抵抗力が失われ、俺はさらに本体へ接近した。
「これで――ッ!」
リアナの魔法を本体に打ち込むことができる。俺は左腕で貫手を繰り出した。防御壁が失われた今ならば――!
――だが、届かない。
「なにっ!?」
錆色の表面に届く寸前、俺の貫手が止まる。あとほんの少し、爪の厚さ程度の距離を抜き切れない。潰したはずの目が、その大部分を損傷しながらもこちらに向いていた。
くそっ! あと数ミリなんだぞ!
しかし、それが遠い。絶対的な硬さが本体への接触を阻んでいる。
「――聖ッ剣ッマグナァム!」
その時、意味不明な掛け声とともに、俺の側頭部を掠める何かが飛来してきた。それはあと数ミリの壁を破壊し、敵に突き刺さる。
剣だ。リアナが長剣をブン投げていた。背中に膨大な数の魔法陣を展開したまま、不敵に笑った顔で。
戦い方が蛮族のそれなんだよなぁ。
思いつつも全身を捻り、コンパクトな後ろ回し蹴りを放つ。
俺の蹴りは投擲された哀れな長剣の柄頭に当たり、さらに深く剣身を沈めた。
「巡れ紅鏡! 高天の原へ此方と等しく!」
複雑な魔法に対してその構成を補足する前句を叫び、リアナは魔法陣を統合する。
その瞬間、編み上げ、まとめ上げられた大規模魔法が心臓を通して俺へと流れ込んできた。
リアナの背にあった魔法陣が、剣を中心に発動する。
俺たちは叫ぶ。二人で編み上げたその魔法の名を。
「星辰滅解流閃】」
眩い光が収縮する魔法陣と共に敵へと注ぎ込まれた。
光は一気に浸食を広げ、内部に取り込んだクリフォードとの魔力的な経路を分断する。行き場を失った魔力が各所で弾け、火花のような魔力光として放出されていった。
浸食はそれだけに留まらない。伝播する光は触手の先端にまで到達する。
触手は痙攣する蛇のようにのたうち回っていたが、すべてが光に侵されたとき、一斉に動きを止めた。
『アアアアアアぁぁぁぁ……ぉぉぉぉ……』
クリフォードの咆哮が力なく終わる。
纏っていた装甲がボロボロと脱落していき、無数の触手を従えていた威容が崩れ去っていった。
やがてすべてが柔い土くれのように畳まれる。
静けさが戻った。
崩落した天井の一部から光が差し込んむ場所に、一人の青年だけが横たわっていたのだった。
俺は敵の触手を膝蹴りで浮かしながらそう思う。
今の膝蹴りも効果的なダメージが入っていない。そもそも俺の格闘術は生き物の関節や内臓など、内部を破壊することを目的としている。表面の防御力が高い相手に対し、中身に衝撃を伝えることで急所を潰すのだ。
だから、関節や内臓のない触手に対しては効果が薄い。
対して、リアナの剣ならば切断することで敵の武器を削ることができるが、こちらも容易に事は進んでいない。
触手の俺たちに対する動きが、俺とリアナでまったく違うのだ。
俺へは触手で包囲するようにダイナミックな振り回しなのに対し、リアナへは触手の側面を見せないよう、尖った先端で引っ掻くような攻撃を行っている。
こいつには明らかに思考がある。
「くそっ! 埒が明かねぇ!」
「一気に吹き飛ばすのは……ダメね」
削り取るように襲ってくる触手を弾き飛ばしながらリアナは首をひねった。
「さっきおじさんの剣防いでた。本体のアレ、相当硬いと思うのよね」
言われて、先ほどオーウェンの振るった剣が真っ二つに折れたことを思い出す。
たしかに。クリフォードの体に当たる直前、空中で弾かれていたように見えた。騎士も務めるオーウェンならば当然、剣にも強化魔法を付与していただろう。それが折れるということは、相当な硬度を持つ防御魔法のようなものがあったということだ。
その場合、範囲の広い魔法を当てても削り斬れないかもしれない。
それに加えて可能であれば諸共消し飛ばす方法は避けたかった。
『アァァァァァァ! オアァァァァ!』
獣のような咆哮が触手の中心から響く。
家から見放され、家名のために死を望まれたクリフォードの叫びだ。
俺はまだ間に合うのならば、あの青年を救ってやりたかった。それをわかっているからこそ、リアナも無茶な魔法を放ったりはしない。
とはいえ、無数の触手に阻まれて接近できないことも事実だ。
リアナは両側から挟むように打ち合わせられる触手を飛び越えて、声を上げる。
「ユーリ! 本体に直にアタシの魔法当てられる? そこまでは自分で突破してもらうことになるけど」
「当てたらどうにかしてくれるんだな?」
そう返すと、リアナは「まっかせて~」と言って後方へ飛んだ。
俺は意を決して身体強化に注ぐ魔力を強める。今、俺ができる限界は、せいぜいが通常の人間の四倍の速度で動く程度だ。それ以上は体が持たないし、俺が知覚が追いつかない。
俺はその限界ギリギリの速度で触手の中へ飛び込む。
同時に、リアナが魔法を編み始めたことが思考の共有でわかった。それも単純な魔法ではない。四属性の各要素を組み合わせた複雑かつ、即興の魔法だ。
火は威力の増強を、水は状態の逆行を、風は集中する魔力を離散させ、土はその道筋を滅却する。
魔法を編み上げる複雑な思考を受け流し、俺は戦いに集中した。突きを避け、横薙ぎの大振りを飛び越し、叩きつけを舞うように躱す。
なにせリアナに向いていた触手が加わり、今までの二倍の数の触手が攻撃を加えてくるのだ。速度を上げたからといって油断していると逃げ場がなくなり、詰む。
だが、それは敵も数が多ければ優位なわけではないらしい。
俺が攻撃を避けると触手同士がぶつかり合い、絡まり始めた。すべての触手を振るうには俺一人に対して多すぎたのだ
その好機を俺は見逃さない。
力任せに解きほぐそうと擦れ合い、火花を上げる触手たちの結び目に向けて、渾身の踵落としを見舞う。
しなりによって衝撃を逃がそうにも下は地面だ。
強化された踵が容赦なく結び目に落とされ、土煙を上げて固い大地に縫い付けた。
衝撃は本体にも伝わり、引っ張られるように態勢を崩す。それを立て直そうと、他の触手がわずかに浮き上がった。
俺はその隙間を狙う。
「ふっ――!」
姿勢を低くして滑り込んだ。
反応した触手が俺を狙うが、内側に入り込めさえすれば長い触手は脅威じゃない。
本体近くに残った触手の振り払いを左手で弾き返す。
さらに本体に肉薄し、弓を引くように溜めていた右手を放った。
「ぐぅ……!」
体の芯に響くような衝撃が返ってくる。
俺の右ストレートは見えない壁に阻まれていた。ただ硬いだけではない。押し返そうとする弾力がある。
ここで押し合いをしているとマズい。
確信があった。図体の大きな敵がリーチの内側に入られれば、やることは一つだ。
敵は体触手ごと体を振り回した。
いくつか触手を縫い付けているので完全な回転はできないが、それでも無数の触手が波のように襲い掛かってくる。
これを続けられるとこの距離にはいられない。再度、リーチの内側に入るチャンスが来るとは限らない。
その時、リアナの叫ぶ声が聞こえた。
「ユーリ!」
思考を伝えてくる。
魔法が編み上がったこと、魔法を俺の攻撃で直接敵に流し込む必要があること、そして――今ここで決めねばならないことを。
俺は前へと攻める以外の選択肢を捨てた。
高波を想像させる触手たちは正面から見ると避け場がないが、実際にはこちらに届くタイミングが揃っていない。
俺は両腕を構えて、待ち受ける。
頭の高さに振るわれる触手をかがんで避け、体を水平に捻りながら飛んだ。だが、完全には避けきることはできない。
腕に展開した防御魔法を盾に、転がるようにして受け流す。
「ぐっ……うおおあぁぁあぁ!」
防御魔法が氷のように砕かれ、削り取られながらも――乗り越えた。その先に見える、触手同士のわずかな隙間に体を放り込んだ。
次がラストチャンスだ。
魔法の編み上げが終わった今なら俺の拳に貫通力を上乗せする余裕はある。さっきは見えない壁に阻まれたが、間合いと感触は理解した。
あの硬い防御を砕くのは難しい。だが、砕かなくとも中にダメージが伝わればいいのだ。
それは俺の十八番じゃないか。
右腕を引き魔力を集中する。リアナのように即興で魔法を作ることなどできない。あらかじめ作られ、想定していたものをその通りに編み上げるだけで精一杯だ。
触手を振り切った敵の本体に、再び右ストレートを打ち込む。
「【風滅破伝廻撃】!」
またしても俺の拳は阻まれる。だが、それでいい。
いくら防御が厚くとも、外界から完全に遮断されるわけではない。たとえ拳を阻んだとしても、俺の魔法はのように回り込み、さらにその奥で発動する。
防御壁のさらに奥――本体に近い空中で、風の力が爆ぜた。
『アガアァァァアァァ!?』
至近距離の爆圧に、本体側面にあった目がひしゃげる。
同時に拳への抵抗力が失われ、俺はさらに本体へ接近した。
「これで――ッ!」
リアナの魔法を本体に打ち込むことができる。俺は左腕で貫手を繰り出した。防御壁が失われた今ならば――!
――だが、届かない。
「なにっ!?」
錆色の表面に届く寸前、俺の貫手が止まる。あとほんの少し、爪の厚さ程度の距離を抜き切れない。潰したはずの目が、その大部分を損傷しながらもこちらに向いていた。
くそっ! あと数ミリなんだぞ!
しかし、それが遠い。絶対的な硬さが本体への接触を阻んでいる。
「――聖ッ剣ッマグナァム!」
その時、意味不明な掛け声とともに、俺の側頭部を掠める何かが飛来してきた。それはあと数ミリの壁を破壊し、敵に突き刺さる。
剣だ。リアナが長剣をブン投げていた。背中に膨大な数の魔法陣を展開したまま、不敵に笑った顔で。
戦い方が蛮族のそれなんだよなぁ。
思いつつも全身を捻り、コンパクトな後ろ回し蹴りを放つ。
俺の蹴りは投擲された哀れな長剣の柄頭に当たり、さらに深く剣身を沈めた。
「巡れ紅鏡! 高天の原へ此方と等しく!」
複雑な魔法に対してその構成を補足する前句を叫び、リアナは魔法陣を統合する。
その瞬間、編み上げ、まとめ上げられた大規模魔法が心臓を通して俺へと流れ込んできた。
リアナの背にあった魔法陣が、剣を中心に発動する。
俺たちは叫ぶ。二人で編み上げたその魔法の名を。
「星辰滅解流閃】」
眩い光が収縮する魔法陣と共に敵へと注ぎ込まれた。
光は一気に浸食を広げ、内部に取り込んだクリフォードとの魔力的な経路を分断する。行き場を失った魔力が各所で弾け、火花のような魔力光として放出されていった。
浸食はそれだけに留まらない。伝播する光は触手の先端にまで到達する。
触手は痙攣する蛇のようにのたうち回っていたが、すべてが光に侵されたとき、一斉に動きを止めた。
『アアアアアアぁぁぁぁ……ぉぉぉぉ……』
クリフォードの咆哮が力なく終わる。
纏っていた装甲がボロボロと脱落していき、無数の触手を従えていた威容が崩れ去っていった。
やがてすべてが柔い土くれのように畳まれる。
静けさが戻った。
崩落した天井の一部から光が差し込んむ場所に、一人の青年だけが横たわっていたのだった。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
強さがすべての魔法学園の最下位クズ貴族に転生した俺、死にたくないからゲーム知識でランキング1位を目指したら、なぜか最強ハーレムの主となった!
こはるんるん
ファンタジー
気づいたら大好きなゲームで俺の大嫌いだったキャラ、ヴァイスに転生してしまっていた。
ヴァイスは伯爵家の跡取り息子だったが、太りやすくなる外れスキル【超重量】を授かったせいで腐り果て、全ヒロインから嫌われるセクハラ野郎と化した。
最終的には魔族に闇堕ちして、勇者に成敗されるのだ。
だが、俺は知っていた。
魔族と化したヴァイスが、作中最強クラスのキャラだったことを。
外れスキル【超重量】の真の力を。
俺は思う。
【超重量】を使って勇者の王女救出イベントを奪えば、殺されなくて済むんじゃないか?
俺は悪行をやめてゲーム知識を駆使して、強さがすべての魔法学園で1位を目指す。
宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです
ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」
宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。
聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。
しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。
冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。
底辺エンジニア、転生したら敵国側だった上に隠しボスのご令嬢にロックオンされる。~モブ×悪女のドール戦記~
阿澄飛鳥
SF
俺ことグレン・ハワードは転生者だ。
転生した先は俺がやっていたゲームの世界。
前世では機械エンジニアをやっていたので、こっちでも祝福の【情報解析】を駆使してゴーレムの技師をやっているモブである。
だがある日、工房に忍び込んできた女――セレスティアを問い詰めたところ、そいつはなんとゲームの隠しボスだった……!
そんなとき、街が魔獣に襲撃される。
迫りくる魔獣、吹き飛ばされるゴーレム、絶体絶命のとき、俺は何とかセレスティアを助けようとする。
だが、俺はセレスティアに誘われ、少女の形をした魔導兵器、ドール【ペルラネラ】に乗ってしまった。
平民で魔法の才能がない俺が乗ったところでドールは動くはずがない。
だが、予想に反して【ペルラネラ】は起動する。
隠しボスとモブ――縁のないはずの男女二人は精神を一つにして【ペルラネラ】での戦いに挑む。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる