異世界転生したら死ぬ直前!? ~お淑やかさゼロのトンデモ聖女に心臓を分け与えられて超絶強化! 常識外れの相棒と最強デュオで成り上がります~

阿澄飛鳥

文字の大きさ
上 下
14 / 28
2章

2-⑤両手に花束、修羅場に火花

しおりを挟む
 この空間を支配する門倉。その周りを取り囲む取り巻きたち。全員が熱のこもった目でオレを見ている。オレはこいつらの前でオナニーしてイカなければいけない。すでに取り巻きの1人が醜いちんこを出して扱こうとしている。

「あぁ、そうだ。お前ら殴り合って勝ったヤツがこいつの服で扱いていいぞ。オレにはパンツを寄越せ」

 門倉という男はとことん悪趣味なヤツだった。その言葉を聞いた取り巻きたちは「うぉおお」とか「まじっすか?」とか興奮した声を荒げている。取り巻きの1人が門倉にオレの履いていたパンツを渡す。よせ。それは雄二のパンツでオレが履いてたやつだ。お前なんかが触んな。

「……やめろ」
「あぁ、ちゃんとオレの服を貸してやるから安心してオナニーしろ」

 どうしてもそのパンツに触れられたくなくてオレは低い声で思わず声を出していた。門倉はオレが服がなくなって困るから言ったと思ったのだろう。見当違いの答えをする。死んでもお前の服は着ねぇよ。お前の服を着るくらいならオレは裸で帰る。残念なことにオレのやめろと言った言葉は無駄に終わり、門倉はオレのパンツの匂いを嗅ぎ、自身のズボンを寛げると気持ちの悪いイチモツを取り出した。

「ーーなっ?!」

 門倉のちんこを見て驚きの声を上げた。勃ち上がっているその門倉のペニスにはピアスがついていたのだ。丸いピアス。亀頭とその少し下、そして竿の裏筋部分の合計3ヶ所に丸い銀色のピアスが輝いていた。オレが驚いた目でそれを見ていると口角を上げて門倉が笑った。

「後でちゃんとこれで貫いて気持ち良くして可愛がってやるからな」

 そう言って門倉は椅子に深く腰掛けるとパンツをピアスちんこに被せている。その横ではオレの服争奪戦で取り巻きたちが殴り合いの喧嘩をしている。少ししてガタイの良い男がオレのパーカーを、体格は普通だがスピードが速かった男がオレのズボンを獲得したようだ。門倉がオレを見て顎をくいっと前に出し、始めろという合図を出した。

 その場に座り込みオレはどうするか悩んだ。まずはちんこを握る。何度か上下に扱くがちんこは萎えたままだ。そりゃそうだ。こんな状況ではちんこも勃つはずがない。もちろん門倉がそれを許すはずがないと分かっている。瞼を閉じて、熱い視線でオレを見つめる雄二の顔を思い出した。その表情だけで身体はゾクッとし、萎えていたペニスに硬さをもたらした。
 
「目を閉じるな。足をもっと開け」

 お前の顔を見たら萎える。そう心の中で悪態をつきながら、門倉が満足するように瞼を上げ、じっと見てやり、足を開いてやった。それでも門倉は「もっとだ」と言うので、M字開脚とまではいかないもののよく見えるように開く。目の前のヤツらにはケツ穴まで見えているのだろう。取り巻きたちがゴクリと唾を飲む。その視線に萎えそうになるのを必死に我慢し、少しの硬さを持った状態を何とか維持させて、数回ちんこを扱く。

 中でイケば力は弱くならない。つまり射精せずにこいつらの前でイカないといけない。覚悟を決めて乳首に手を伸ばしコリコリと擦る。でも、オレはまだ乳首だけでイクことはできない。

「さっさとちんこ扱けよ」
「声も出せ」
「もっとエロい顔見せろ」

 取り巻きたちが揶揄うように野次を飛ばす。門倉だけが何も言わずオレをじっと見ている。焦ってはダメだ。そう思っているのにオレがモタモタしてしまうと雄二はまた蹴られるかもしれない。雄二を早く助けて血を止めてやらないといけないのに。焦りがオレを動揺させ手を震わす。

「ーーふ、んっ……」

 取り巻きたちが「声を出せ」と何度も言うので、感じてもいないのに演技で喘ぎ声を出す。馬鹿な男たちはその声を聞いて股間をもっと硬くさせた。

「ーーうぐ……」

 乳首を自身の手で捻り、快感には程遠い痛みで小さな呻き声を上げる。オレは自分で自分をイカせようと必死になった。自分の口に指を突っ込み、その濡れた手で突起に芯を持たせることはできるのに、気持ち良さなんてものは全くない。目を閉じて雄二の手を思い出しても、どうしても苦痛を感じることしかできない。オレはちんこを握っていた手を離し、そちらの手も自身の唾液を纏わせた。

「おいおい、ケツ穴に指を持っていくとかとんだ淫乱だな」
 
 取り巻きたちはどよめき、早いヤツはもうイっている。乳首だけでイクことはできず、オレは決心してケツに指を突っ込むことにしたのだ。

「ーーおぉ……!」
「俺、もう1回イキそ……」
「すげぇ……!」

 奥深くまで届かない指で中をなぞり、雄二との行為を思い出す。いつの間にか瞼を閉じて集中していたが、門倉は何も言わなかった。血管が浮き出た雄二のペニスがオレのお尻の穴を犯し、勢いよく果てる。あの雄二の熱い精子を中に出される感覚を思い出して、何故か愛おしく感じた。身体をビクビクと仰け反らせ、頭をふわふわとさせる。門倉は目を見開き、取り巻きたちはどよめいている。

「お、おい、射精してないのにあれって……」
「俺もイ、ク……」
「も、もしかして……中でイったのか?」
「エロッ!」

 地面に男たちの汚い精子が放たれ、勢いのいいやつはオレの足元にまで飛んできた。オレのパーカーやズボンを獲得した男たちは勝ち抜いて得たそれを誇らしげに自身のモノで汚した。

「か、門倉さん、俺、我慢できねぇっす」

 取り巻きのうちの1人がオレに向かって手を伸ばそうとした。ずっと座っていた門倉が立ち上がるとそいつを蹴飛ばし、その男は遠くの方へと飛ばされ床に転がってうめき声を上げている。

「誰が触っていいって言った?」

 静かに怒りに孕んだ声で門倉が言った。辺りは静まり返る。この後、こいつが近づいてきたらオレはこいつを殴り飛ばしてやる。そんな風に考えていたのに、門倉はそこから動かなかった。

「おい、誰か殴られて来い」
「えっ、俺いいっすか?」

 門倉はどうもオレのことを怪しんでいるようだ。取り巻きたちに殴られろと命令している。そして、嬉しそうに率先して名乗り上げたヤツがいた。取り巻きたちが「やっぱお前マゾだな」とか言っていることから痛みが好きなヤツなのだろう。

「力を加減するなよ。本気でやらなければこの男を殺す」

 門倉が低い声で言った。ニヤニヤと名乗りを上げた男が近づくとオレの傍へとやって来てしゃがみ込んだ。近くでオレの裸を見て「えっろ」と興奮して言う。

「殴れ」

 門倉が命令した。しょうがなしに目の前の男を殴る。もちろんバレない程度に力加減をした。それでも男は吹っ飛んだ。吹っ飛んだ先で男は喜びに悶えている。門倉がこちらを見下ろすと鼻で笑った。

「何か怪しいと思ったんだ。ちゃんと前でイケ」

 オレは諦めて前でイクことを決めた。唾液に塗れた手をちんこに持って行き、ぬるぬると動かす。幸いなことにまだ勃起はしている。雄二はどうやって触っていただろうか?雄二がオレのちんこを扱いてセックスしてくれたのは最初の時だけで、あとは握ってオレの精子をせき止めるばかりだった。

 あの時はどうしてイカしてくれないんだって思ってた。でも、今はその雄二の手が恋しい。先ほどからオレはこの雄二に対する気持ちが何となくどういったものなのか気付き始めていた。

「声をもっと出せ」
「ーーんんっ……」

 雄二のあの綺麗な指で扱かれていることを想像し、先口をグリっと押した。ビクビクと身体を震わせ、握っていた手にドロドロとした精液を放つ。頭がクラクラしてオレはその場に倒れ込んだ。
しおりを挟む
作品を気に入って頂けた方、是非ともお気に入り登録で応援お願いいたします!
感想も随時お待ちしております!

ツイッター始めて見ました! こちらよりどうぞ!
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

異世界に落ちたら若返りました。

アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。 夫との2人暮らし。 何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。 そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー 気がついたら知らない場所!? しかもなんかやたらと若返ってない!? なんで!? そんなおばあちゃんのお話です。 更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

処理中です...