13 / 28
2章
2-④聖なるお告げの浮気検知
しおりを挟む
「はぁ!? あの子、ちょっと目を離した隙に浮気!?」
「うお!? なんだ……!?」
相棒のよからぬ思考を感じ取ったリアナは、思わず絶叫していた。
その叫びに隣の老年の技師が驚き、椅子からずり落ちそうになる。
「腹立つ~! やっぱ振鈴渡すの後にしとけばよかった~!」
「おぉい、頼むから他所でやってくんねぇか。工房が壊れる」
その場で地団駄を踏むリアナに、技師がズレた帽子を直しながら文句を言ってきた。
魔法で強度を増した床なのだから踏み割れるわけないだろうに、と思ったが、よく見れば天井に吊られた魔石灯が揺れている。
周囲では工房で働く者たちが「なんだ地震か!?」などとキョロキョロしていた。
少し興奮しすぎたらしい、とリアナはいったん落ち着くよう努める。
「またろくでもないお告げがあったのかよう?」
「そう。ねぇエルマン。騎士ってわかった瞬間に声かけてくるような女、どう思う?」
「そいつがイイ女なら近づいてくる理由なんざ関係ねぇのさ」
「かぁ~っ! 男はすぐそうやって見てくれのいい女に引っかかる!」
リアナが再び熱を上げると、エルマンは相手をしてくれなくなった。昔はよく飽きるまで会話に付き合ってくれたのだが、この技師は背中も性格もすっかり丸くなってしまった。
「お前さんの相棒はコイツに乗ってなんともなかったのか?」
「いんや、多少の反動はあったわよ。長時間の戦闘は無理ね。今はまだ」
「そうかい。そいつぁ……逸材だな」
厳しめの評価を伝えると、エルマンはゆっくりと頷いて目を細める。
その反応にリアナは目の前の黒い魔装――【ニグルム】を見上げた。
「そんなに?」
「コイツは相当な大食いだな。あればあるだけ魔力を食っちまう。失神しねぇだけでも褒められたもんだ」
言いながらエルマンは煙草に火をつける。
それに気づいた若い技師がすぐさま足元に水の入ったバケツを用意するのを見て、教育されてるなぁ、とリアナは漏らした。
「工房長。装騎席周り終わりました。確認願います」
ニグルムに取りついていた技師から声がかかる。
エルマンは吸い始めたばかりの一本を深く吸い込むと、煙を吐き出しながら言った。
「さぁ、いっちょやるか」
「ええ」
道を譲るように促され、リアナは立ち上がる。
見上げたニグルムは以前とは違い、黒い装甲に輝きを取り戻した厳かな雰囲気をまとっていた。
◇ ◇ ◇
・ ・
◇ ◇ ◇
「なるほど……ユーリ様はたまたま見つけた魔装に……」
「そうなんだよ。相棒からはめちゃくちゃ怒られたけどな」
赤い髪の女性はクロエ・ゼン・アズナブールと名乗った。彼女は帝都から派遣された遺跡からの出土品――【星遺物】の研究者だった。
周囲の技師たちと比べて小綺麗な恰好をしていると思ったら、名前からもわかる通り貴族の家の娘らしい。だというのに、俺のことを様付けで呼ぶ彼女からは貴族特有の傲慢さを感じなかった。
「ふふ……。騎士と魔装は引き合う……とも言います。運命、かもしれませんね」
「そう言われると悪い気はしないな」
運命、なんて言葉は少し気恥ずかしい。後ろ頭をかいてごまかしていると、飲み物を飲むクロエの口元に目がいく。
彼女の歯はそのすべてが鋭く尖っていた。だが決して乱杭歯のように乱れているのではなく、綺麗に整った牙のようだった。
俺の視線に気づいたのか、彼女はマスクで口を隠して落ち込むような表情になる。
「すみません……気持ち悪いですよね。私の歯」
「ああ、いや、悪い。けど別に気持ち悪いなんて――」
「いえ、いいんです。慣れてますから……」
クロエは作り笑いを浮かべた。それから、ぽつぽつと話し始める。
「遺伝なんです……。ひいひいおばあちゃんが獣人で……」
「先祖返りって言うんだよな。耳ついてるやつも俺の地元じゃ珍しくなかったけど」
俺は頭の横でピコピコと手を動かして見せる。それを見てクロエは遠慮がちに笑いを漏らした。
獣人とは耳や尻尾、歯や瞳に獣のような特徴を持つ種族のことだ。今は人間との混血が進んでいて純粋な獣人はすでにいないと言われている。
妹と住んでいた街でも獣の耳や尻尾を持つ人間は少なくなかったが、せいぜいがクロエと同じ高祖母にいたというくらいだった。
「はい……。けれど貴族の中では……あまり」
彼女は目を逸らすのを見て、俺はなんとなく察する。
貴族のその誇りや自信の根元は脈々と受け継がれてきた血統だ。彼らにとって獣人の血が混じっていると一目でわかるクロエの容姿は受け入れがたいものだったのだろう。
「でも……いいんです。おかげで今の職につけましたから……」
そう言う彼女の言葉は本心のように思えた。
貴族の娘がなぜこんなところにいるのかと思えば、そういう理由だったらしい。きっとクロエに獣人の特徴が出ていなければ、今頃はどこか別の貴族の家に嫁として出されていたのかもしれない。
「すごいな。クロエは」
ついそんな言葉が口から出た。
クロエは驚いたような表情で顔を上げる。
「俺とそう歳も変わらない。なのに血筋に頼らないで研究者になるなんてすごいと思う」
「いえ……私なんてそんな」
「俺は勉強とかも真面目にしてこなかったんだ。親が冒険者だからって冒険者になるしかないと思ってたけど、そうじゃないんだな」
別に俺は今、不満があるわけではない。けれど、自分の存在を否定されてなおやりたいことを見つけ、努力で勝ち取ったクロエの生き方はまぶしく見えた。
「本当にすごいよ」
「それは……ありがとうございます」
気がつけばクロエはマスクでは隠し切れないほど赤面していた。
もしかしたら今、俺は結構恥ずかしいことを言っていたのでは……?
「そ、そろそろ出るか」
「あ、あの……」
すでに昼時も終わり、客もまばらだ。もうじき夜の営業に向けて店を閉めるだろう。
俺が会計を済まそうと席を立つと、クロエの消え入りそうな声が聞こえる。
「この後……よろしければ私の仕事場に来ませんか?」
顔の火照りが収まらないまま、彼女は俺の袖を引くのだった。
◇ ◇ ◇
・ ・
◇ ◇ ◇
「殺すか……? え、殺そう」
「こっちに集中できねぇならやめちまうぞー」
相棒から何かときめくような感情が流れてきて、リアナは装騎席内で剣を抜いた。隣で計器を弄っていたエルマンがため息をつく。
リアナは「うぬぬ」と唸ってみせたが、本当に中断されてしまいそうなので大人しく作業を続けた。
「しかし、今回はお前さんが従士側なんだな」
「まぁそれも仕方なくだったんだけどね。だから入念に調整しとこうと思って」
「その方が間違いねぇな」
リアナは今、【ニグルム】の後部座席で魔法陣を展開しつつ、キーボードを弄っている。エルマンはその横で様々なケーブルに繋がれた計器を睨みつつ、何かあれば都度口を挟んでくる形だ。
「限界出力値が三割強って低すぎない?」
「馬鹿言え。今のこいつでそれ以上出したらぶっ壊れちまうぞ」
「駆動部の再構築は進んでるんでしょ? 何が問題なの?」
「こいつは強化魔法前提で動かす欠陥品なんだよ。ある程度劣化してる以上、関節部が耐えられねぇし、耐えるなら騎士の方に負担が行くな」
それを聞いてリアナはしばし考えた後、エルマンの言うとおりに調整を行う。
「最近はやってみなきゃわからないことばっかりね」
ため息をつきながら工程を進めていくと、エルマンにふっと笑われた。
「なに?」
「どうりでお前さんが楽しそうなわけだと思ってな」
その言葉に自覚のなかったリアナは首を傾げる。
【リアナ】としての自分はいつだって明るく、楽しげだ。そう振舞っているし、実際に楽しい。今更何を言われているのかリアナにはわからなかった。
偉そうに言うエルマンに口を尖らせていると、ふと相棒の顔が浮かんだ。すると、なぜか焦燥感に似た嫌な感覚を覚えて調整の手を早めるのだった。
「うお!? なんだ……!?」
相棒のよからぬ思考を感じ取ったリアナは、思わず絶叫していた。
その叫びに隣の老年の技師が驚き、椅子からずり落ちそうになる。
「腹立つ~! やっぱ振鈴渡すの後にしとけばよかった~!」
「おぉい、頼むから他所でやってくんねぇか。工房が壊れる」
その場で地団駄を踏むリアナに、技師がズレた帽子を直しながら文句を言ってきた。
魔法で強度を増した床なのだから踏み割れるわけないだろうに、と思ったが、よく見れば天井に吊られた魔石灯が揺れている。
周囲では工房で働く者たちが「なんだ地震か!?」などとキョロキョロしていた。
少し興奮しすぎたらしい、とリアナはいったん落ち着くよう努める。
「またろくでもないお告げがあったのかよう?」
「そう。ねぇエルマン。騎士ってわかった瞬間に声かけてくるような女、どう思う?」
「そいつがイイ女なら近づいてくる理由なんざ関係ねぇのさ」
「かぁ~っ! 男はすぐそうやって見てくれのいい女に引っかかる!」
リアナが再び熱を上げると、エルマンは相手をしてくれなくなった。昔はよく飽きるまで会話に付き合ってくれたのだが、この技師は背中も性格もすっかり丸くなってしまった。
「お前さんの相棒はコイツに乗ってなんともなかったのか?」
「いんや、多少の反動はあったわよ。長時間の戦闘は無理ね。今はまだ」
「そうかい。そいつぁ……逸材だな」
厳しめの評価を伝えると、エルマンはゆっくりと頷いて目を細める。
その反応にリアナは目の前の黒い魔装――【ニグルム】を見上げた。
「そんなに?」
「コイツは相当な大食いだな。あればあるだけ魔力を食っちまう。失神しねぇだけでも褒められたもんだ」
言いながらエルマンは煙草に火をつける。
それに気づいた若い技師がすぐさま足元に水の入ったバケツを用意するのを見て、教育されてるなぁ、とリアナは漏らした。
「工房長。装騎席周り終わりました。確認願います」
ニグルムに取りついていた技師から声がかかる。
エルマンは吸い始めたばかりの一本を深く吸い込むと、煙を吐き出しながら言った。
「さぁ、いっちょやるか」
「ええ」
道を譲るように促され、リアナは立ち上がる。
見上げたニグルムは以前とは違い、黒い装甲に輝きを取り戻した厳かな雰囲気をまとっていた。
◇ ◇ ◇
・ ・
◇ ◇ ◇
「なるほど……ユーリ様はたまたま見つけた魔装に……」
「そうなんだよ。相棒からはめちゃくちゃ怒られたけどな」
赤い髪の女性はクロエ・ゼン・アズナブールと名乗った。彼女は帝都から派遣された遺跡からの出土品――【星遺物】の研究者だった。
周囲の技師たちと比べて小綺麗な恰好をしていると思ったら、名前からもわかる通り貴族の家の娘らしい。だというのに、俺のことを様付けで呼ぶ彼女からは貴族特有の傲慢さを感じなかった。
「ふふ……。騎士と魔装は引き合う……とも言います。運命、かもしれませんね」
「そう言われると悪い気はしないな」
運命、なんて言葉は少し気恥ずかしい。後ろ頭をかいてごまかしていると、飲み物を飲むクロエの口元に目がいく。
彼女の歯はそのすべてが鋭く尖っていた。だが決して乱杭歯のように乱れているのではなく、綺麗に整った牙のようだった。
俺の視線に気づいたのか、彼女はマスクで口を隠して落ち込むような表情になる。
「すみません……気持ち悪いですよね。私の歯」
「ああ、いや、悪い。けど別に気持ち悪いなんて――」
「いえ、いいんです。慣れてますから……」
クロエは作り笑いを浮かべた。それから、ぽつぽつと話し始める。
「遺伝なんです……。ひいひいおばあちゃんが獣人で……」
「先祖返りって言うんだよな。耳ついてるやつも俺の地元じゃ珍しくなかったけど」
俺は頭の横でピコピコと手を動かして見せる。それを見てクロエは遠慮がちに笑いを漏らした。
獣人とは耳や尻尾、歯や瞳に獣のような特徴を持つ種族のことだ。今は人間との混血が進んでいて純粋な獣人はすでにいないと言われている。
妹と住んでいた街でも獣の耳や尻尾を持つ人間は少なくなかったが、せいぜいがクロエと同じ高祖母にいたというくらいだった。
「はい……。けれど貴族の中では……あまり」
彼女は目を逸らすのを見て、俺はなんとなく察する。
貴族のその誇りや自信の根元は脈々と受け継がれてきた血統だ。彼らにとって獣人の血が混じっていると一目でわかるクロエの容姿は受け入れがたいものだったのだろう。
「でも……いいんです。おかげで今の職につけましたから……」
そう言う彼女の言葉は本心のように思えた。
貴族の娘がなぜこんなところにいるのかと思えば、そういう理由だったらしい。きっとクロエに獣人の特徴が出ていなければ、今頃はどこか別の貴族の家に嫁として出されていたのかもしれない。
「すごいな。クロエは」
ついそんな言葉が口から出た。
クロエは驚いたような表情で顔を上げる。
「俺とそう歳も変わらない。なのに血筋に頼らないで研究者になるなんてすごいと思う」
「いえ……私なんてそんな」
「俺は勉強とかも真面目にしてこなかったんだ。親が冒険者だからって冒険者になるしかないと思ってたけど、そうじゃないんだな」
別に俺は今、不満があるわけではない。けれど、自分の存在を否定されてなおやりたいことを見つけ、努力で勝ち取ったクロエの生き方はまぶしく見えた。
「本当にすごいよ」
「それは……ありがとうございます」
気がつけばクロエはマスクでは隠し切れないほど赤面していた。
もしかしたら今、俺は結構恥ずかしいことを言っていたのでは……?
「そ、そろそろ出るか」
「あ、あの……」
すでに昼時も終わり、客もまばらだ。もうじき夜の営業に向けて店を閉めるだろう。
俺が会計を済まそうと席を立つと、クロエの消え入りそうな声が聞こえる。
「この後……よろしければ私の仕事場に来ませんか?」
顔の火照りが収まらないまま、彼女は俺の袖を引くのだった。
◇ ◇ ◇
・ ・
◇ ◇ ◇
「殺すか……? え、殺そう」
「こっちに集中できねぇならやめちまうぞー」
相棒から何かときめくような感情が流れてきて、リアナは装騎席内で剣を抜いた。隣で計器を弄っていたエルマンがため息をつく。
リアナは「うぬぬ」と唸ってみせたが、本当に中断されてしまいそうなので大人しく作業を続けた。
「しかし、今回はお前さんが従士側なんだな」
「まぁそれも仕方なくだったんだけどね。だから入念に調整しとこうと思って」
「その方が間違いねぇな」
リアナは今、【ニグルム】の後部座席で魔法陣を展開しつつ、キーボードを弄っている。エルマンはその横で様々なケーブルに繋がれた計器を睨みつつ、何かあれば都度口を挟んでくる形だ。
「限界出力値が三割強って低すぎない?」
「馬鹿言え。今のこいつでそれ以上出したらぶっ壊れちまうぞ」
「駆動部の再構築は進んでるんでしょ? 何が問題なの?」
「こいつは強化魔法前提で動かす欠陥品なんだよ。ある程度劣化してる以上、関節部が耐えられねぇし、耐えるなら騎士の方に負担が行くな」
それを聞いてリアナはしばし考えた後、エルマンの言うとおりに調整を行う。
「最近はやってみなきゃわからないことばっかりね」
ため息をつきながら工程を進めていくと、エルマンにふっと笑われた。
「なに?」
「どうりでお前さんが楽しそうなわけだと思ってな」
その言葉に自覚のなかったリアナは首を傾げる。
【リアナ】としての自分はいつだって明るく、楽しげだ。そう振舞っているし、実際に楽しい。今更何を言われているのかリアナにはわからなかった。
偉そうに言うエルマンに口を尖らせていると、ふと相棒の顔が浮かんだ。すると、なぜか焦燥感に似た嫌な感覚を覚えて調整の手を早めるのだった。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。


だいたい全部、聖女のせい。
荒瀬ヤヒロ
恋愛
「どうして、こんなことに……」
異世界よりやってきた聖女と出会い、王太子は変わってしまった。
いや、王太子の側近の令息達まで、変わってしまったのだ。
すでに彼らには、婚約者である令嬢達の声も届かない。
これはとある王国に降り立った聖女との出会いで見る影もなく変わってしまった男達に苦しめられる少女達の、嘆きの物語。

〈完結〉毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる