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第11話 神聖魔法
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突然降り注いだ圧倒的な物量の攻撃魔法。それと時を同じくして現れた異国風の少年——、宵闇図南に隊商側と盗賊たちの双方が驚きと恐怖の視線を向けた。
(言葉、通じたのかな?)
「さて、悪人はどっちだ? 俺はどちらの味方をするのが正しい?」
図南は問い掛けとも自問とも取れるセリフを投げかけながら、周囲の状況に意識を向けた。
隊商風の馬車隊と盗賊風の出で立ちの男たち。双方ともに怪我人が出ているが隊商側の怪我人の方が多く状態も深刻なのを見て取る。
特に矢を受けている者が目立つ。
(隊商側が盗賊から奇襲を受けたようにしか見えないな)
戸惑っていた盗賊たちではあったが、それでも攻撃魔法が止めば心に余裕ができる。
盗賊と隊商側の護衛が動いた。
「少年! 馬車の陰に隠れろ!」
護衛が図南の身を危ぶむ声を上げるのと、盗賊の一人が図南に向けて矢を射かけるのが同時だった。
だが、図南の強化された感覚と運動機能は飛来する矢を最小限の動きで交わす。
かわした矢が地面に突き刺さった瞬間、矢を射かけた盗賊の側に立つ木の幹が鈍い音と振動を伴って爆ぜた。
図南の左手から撃ち出された魔弾が木の幹を大きく抉ったのだ。
(良かった、どうやら言葉は通じるようだ)
最大の不安要素であった意思疎通。それが解消したことに図南は胸を撫でおろしながら言う。
「いまのはわざと外した。次は外さないからな!」
もちろん、大嘘である。
適当に放った魔弾が偶然にも射手のすぐ側の木に命中したに過ぎない。だが、図南の側にそんなことを親切に伝える義理はなかった。
「動くな! お前ら、動くんじゃねえぞ!」
盗賊の頭目が震える声で叫んだ。
図南がたったいま放った魔弾に、先程の尋常でない攻撃魔法が眼の前にいる異国風の少年の仕業なのだと誰もが思い込んだ。
双方が緊張して成り行きを見守るなか、
「俺は神聖魔法を、回復魔法を使える!」
響き渡る図南の言葉に隊商側の人々が息を飲んだ。驚きと希望とがない交ぜとなった表情が彼らの間に広がる。
「本当なのか……」
「奇跡だ……」
「助かった、のか……? 俺たち……」
逆にこの状況の変化に歯噛みをしたのは盗賊たち。突然現れた正体不明の魔術師の隙を突こうと、互いに目で合図をしながら息をひそめた。
図南の研ぎ澄まされた感覚がその息遣いや鼓動の微妙な変化を感じ取り、不穏な空気として知覚した。
それと同時に怪我人たちの状態が伝わってくる。
急速に弱っていく幾つもの息遣いや鼓動に焦燥感が湧き上がる。
「これから怪我人の治療をする。その間、一切の戦闘行為、逃亡を禁じる! もしこれに背くようなら容赦なく攻撃魔法を撃ち込むからそのつもりでいろ!」
図南の言葉が終わるや否や、隊商側の人たちから悲痛な叫び声が上がる。
「頼む! 助けてくれ!」
「お願い、矢を受けたの! 子どもが矢を受けたの!」
「お母さんを助けて! お願いします!」
『幻破天』での神聖魔法の効果範囲は五メートル。魔法の検証でも五メートルの距離でなら神聖魔法による回復が効果を発揮する。
しかし、この世界の回復系魔法の効果範囲がどの程度かは不明のため、近接して魔法を使うことにした。
「重傷者から治療します。助かるかは保証できませんが、が出来る限りのことはすると約束します」
図南は安心させるように穏やかな口調で語り掛けると、最後尾の馬車付近に横たわっている冒険者へと駆け寄った。
首に受けた矢が抜かれ、傷口を布で抑え付けて止血《しけつ》を試みてはいたが、止めどなく血が流れ続けている。肩口の斧傷は心臓付近まで達していた。
「助かる……?」
重傷を負った若い冒険者の首に布を押し当てていた女性の冒険者が、すがるように図南を見つめる。
二時間ほど前に行った神聖魔法の検証実験は植物が対象ではあったが、問題なく治癒の効果を発揮した。他の攻撃魔法やスキルも『幻破天』で設定された通りの効果を発揮していた。
理屈の上では問題なく治療できるのだろうが、それでも図南の口から彼女を安心させる言葉は出てこなかった。
「さがって」
それだけを口にして重傷者に触れる。
すると、重傷を負った冒険者の身体を、『幻破天』のゲーム内で見られるエフェクトそのままの淡い光が包んだ。
瞬時に出血が止まる。動画を逆再生したかのように傷口が塞がる。
傷口は跡形もなく消え、途絶えそうだった鼓動は正常にリズムを刻み、途切れ途切れだった息は寝息のように穏やかなものに変わる。
誰の目にも若い冒険者が死の淵から生還したのが明らかだった。
流れ出た血だまりが、斧が振り下ろされた革鎧の破損が、たったいま起きたことの異常さを際立たせる。
見守っていた者たちが息を飲んだ。
側にいた女性冒険者の顔が驚き満ち、止めどなく涙が溢れ出る。
「うわー!」
感極まって若い冒険者に抱きつきいた。
「次だ」
図南は泣きじゃくりながら感謝の言葉を口にする女性冒険者に背を向けると、馬車の中で母を抱えて涙する少女の下へと駆け寄る。
奇跡を起こした若者が、突然、目の前に現れたことに少女の鼓動が早鐘を打つように高鳴る。
瀕死の冒険者が助かった姿を目の当たりにしても、どこか幻を見ているような心境だった。
次は誰か他の人とのところへ行ってしまうのではないかとどこかで思っていた。
瀕死の母親を抱きかかえた少女が願うような思いで問い掛ける。
「助けてくるの……?」
「もちろん」
図南の優しげな笑みが少女の不安を霧散させた。
堰を切ったような涙が再び少女の目に溢れる。
「お願いします。あたしに出来ることなら何でもします。お母さんを助けてください」
「任せろ」
力強い言葉と共に少女の母親にそっと触れる。
すると、いましがた治療した若い冒険者と同じように、淡い光が彼女の母親の全身を包み込んだ。みるみる血が止まり、傷口が塞がる。
「もう大丈夫だ」
「ニーナ……?」
図南の言葉と少女の母親の言葉とが重なった。
状況が掴めずにキョトンとする母親をニーナが抱きしめる。
「あ、あ、ううぅ。ありがとうございます。ううぅ、うわー!」
母娘から静かに離れた図南が馬車の外へと飛び降りる。
(ここまでは『幻破天』と同じだ。攻撃魔法も神聖魔法もゲーム内と同様の効果だった。もし、ゲーム内と同じ効果が期待できるなら、この場にいる怪我人全員を助けられる。部位欠損も再生できる)
「さて、次はお前だ」
図南は足元に転がる盗賊から腹に突き立てられた短槍を無造作に引き抜いた。
「ゴフッ」
「すぐに治療するからそんな恨めしそうな顔をするなよ。槍が突き刺さったままじゃ治療できないんだから仕方がないだろ」
うめき声とともに血を吐いた盗賊にそう語り掛けた瞬間、幾つもの風を切る音が耳に届き、自分と盗賊に向かって無数の矢が飛んでくるのを感じ取った。
「仲間諸共かよ!」
避けるべきは即死となる一撃。
図南は倒したオークたちから回収した革の盾をストレージから取り出した。そして、自身と倒れた盗賊の即死へとつながる一撃のみを回避することに意識を集中させる。
全身に矢を受けながらも同時に神聖魔法を発動させた。
瀕死の盗賊の腹部の傷が癒える。
「応戦しろ! 少年を守れ!」
大盾を持った冒険者が声を張り上げながら図南と盗賊たちとの間に身を躍らせた。鈍い音を立てて大盾に矢が突き刺さる。
彼に続いてさらに二人の大盾を手にした冒険者が図南と矢との軌道に飛び込んだ。
「少年、大丈夫か?」
「ありがとうございます。問題ありません」
図南は激痛に耐えながら自分に突き刺さった矢を次々と抜く。矢を抜く端から傷口を神聖魔法で治していった。
無理やり矢が抜かれた次の瞬間には傷口が癒え、破れた制服からは何事もなかった様に無傷の肌が覗く。
「図南!」
紗良の声が遠くで響いた。
振り向いた図南の目に、高速で近付いてくる紗良の姿が映る。
一瞬の躊躇いはあったが、それでも何かを吹っ切るように頭を横に振ると、彼女に向かって叫んだ。
「紗良! 盗賊たちの脚を狙い撃て! 機動力を奪え!」
高速で疾走する紗良が魔法の発動で応える。
狙いも付けずに連射された無数の魔弾が森の中へと吸い込まれていった。
(言葉、通じたのかな?)
「さて、悪人はどっちだ? 俺はどちらの味方をするのが正しい?」
図南は問い掛けとも自問とも取れるセリフを投げかけながら、周囲の状況に意識を向けた。
隊商風の馬車隊と盗賊風の出で立ちの男たち。双方ともに怪我人が出ているが隊商側の怪我人の方が多く状態も深刻なのを見て取る。
特に矢を受けている者が目立つ。
(隊商側が盗賊から奇襲を受けたようにしか見えないな)
戸惑っていた盗賊たちではあったが、それでも攻撃魔法が止めば心に余裕ができる。
盗賊と隊商側の護衛が動いた。
「少年! 馬車の陰に隠れろ!」
護衛が図南の身を危ぶむ声を上げるのと、盗賊の一人が図南に向けて矢を射かけるのが同時だった。
だが、図南の強化された感覚と運動機能は飛来する矢を最小限の動きで交わす。
かわした矢が地面に突き刺さった瞬間、矢を射かけた盗賊の側に立つ木の幹が鈍い音と振動を伴って爆ぜた。
図南の左手から撃ち出された魔弾が木の幹を大きく抉ったのだ。
(良かった、どうやら言葉は通じるようだ)
最大の不安要素であった意思疎通。それが解消したことに図南は胸を撫でおろしながら言う。
「いまのはわざと外した。次は外さないからな!」
もちろん、大嘘である。
適当に放った魔弾が偶然にも射手のすぐ側の木に命中したに過ぎない。だが、図南の側にそんなことを親切に伝える義理はなかった。
「動くな! お前ら、動くんじゃねえぞ!」
盗賊の頭目が震える声で叫んだ。
図南がたったいま放った魔弾に、先程の尋常でない攻撃魔法が眼の前にいる異国風の少年の仕業なのだと誰もが思い込んだ。
双方が緊張して成り行きを見守るなか、
「俺は神聖魔法を、回復魔法を使える!」
響き渡る図南の言葉に隊商側の人々が息を飲んだ。驚きと希望とがない交ぜとなった表情が彼らの間に広がる。
「本当なのか……」
「奇跡だ……」
「助かった、のか……? 俺たち……」
逆にこの状況の変化に歯噛みをしたのは盗賊たち。突然現れた正体不明の魔術師の隙を突こうと、互いに目で合図をしながら息をひそめた。
図南の研ぎ澄まされた感覚がその息遣いや鼓動の微妙な変化を感じ取り、不穏な空気として知覚した。
それと同時に怪我人たちの状態が伝わってくる。
急速に弱っていく幾つもの息遣いや鼓動に焦燥感が湧き上がる。
「これから怪我人の治療をする。その間、一切の戦闘行為、逃亡を禁じる! もしこれに背くようなら容赦なく攻撃魔法を撃ち込むからそのつもりでいろ!」
図南の言葉が終わるや否や、隊商側の人たちから悲痛な叫び声が上がる。
「頼む! 助けてくれ!」
「お願い、矢を受けたの! 子どもが矢を受けたの!」
「お母さんを助けて! お願いします!」
『幻破天』での神聖魔法の効果範囲は五メートル。魔法の検証でも五メートルの距離でなら神聖魔法による回復が効果を発揮する。
しかし、この世界の回復系魔法の効果範囲がどの程度かは不明のため、近接して魔法を使うことにした。
「重傷者から治療します。助かるかは保証できませんが、が出来る限りのことはすると約束します」
図南は安心させるように穏やかな口調で語り掛けると、最後尾の馬車付近に横たわっている冒険者へと駆け寄った。
首に受けた矢が抜かれ、傷口を布で抑え付けて止血《しけつ》を試みてはいたが、止めどなく血が流れ続けている。肩口の斧傷は心臓付近まで達していた。
「助かる……?」
重傷を負った若い冒険者の首に布を押し当てていた女性の冒険者が、すがるように図南を見つめる。
二時間ほど前に行った神聖魔法の検証実験は植物が対象ではあったが、問題なく治癒の効果を発揮した。他の攻撃魔法やスキルも『幻破天』で設定された通りの効果を発揮していた。
理屈の上では問題なく治療できるのだろうが、それでも図南の口から彼女を安心させる言葉は出てこなかった。
「さがって」
それだけを口にして重傷者に触れる。
すると、重傷を負った冒険者の身体を、『幻破天』のゲーム内で見られるエフェクトそのままの淡い光が包んだ。
瞬時に出血が止まる。動画を逆再生したかのように傷口が塞がる。
傷口は跡形もなく消え、途絶えそうだった鼓動は正常にリズムを刻み、途切れ途切れだった息は寝息のように穏やかなものに変わる。
誰の目にも若い冒険者が死の淵から生還したのが明らかだった。
流れ出た血だまりが、斧が振り下ろされた革鎧の破損が、たったいま起きたことの異常さを際立たせる。
見守っていた者たちが息を飲んだ。
側にいた女性冒険者の顔が驚き満ち、止めどなく涙が溢れ出る。
「うわー!」
感極まって若い冒険者に抱きつきいた。
「次だ」
図南は泣きじゃくりながら感謝の言葉を口にする女性冒険者に背を向けると、馬車の中で母を抱えて涙する少女の下へと駆け寄る。
奇跡を起こした若者が、突然、目の前に現れたことに少女の鼓動が早鐘を打つように高鳴る。
瀕死の冒険者が助かった姿を目の当たりにしても、どこか幻を見ているような心境だった。
次は誰か他の人とのところへ行ってしまうのではないかとどこかで思っていた。
瀕死の母親を抱きかかえた少女が願うような思いで問い掛ける。
「助けてくるの……?」
「もちろん」
図南の優しげな笑みが少女の不安を霧散させた。
堰を切ったような涙が再び少女の目に溢れる。
「お願いします。あたしに出来ることなら何でもします。お母さんを助けてください」
「任せろ」
力強い言葉と共に少女の母親にそっと触れる。
すると、いましがた治療した若い冒険者と同じように、淡い光が彼女の母親の全身を包み込んだ。みるみる血が止まり、傷口が塞がる。
「もう大丈夫だ」
「ニーナ……?」
図南の言葉と少女の母親の言葉とが重なった。
状況が掴めずにキョトンとする母親をニーナが抱きしめる。
「あ、あ、ううぅ。ありがとうございます。ううぅ、うわー!」
母娘から静かに離れた図南が馬車の外へと飛び降りる。
(ここまでは『幻破天』と同じだ。攻撃魔法も神聖魔法もゲーム内と同様の効果だった。もし、ゲーム内と同じ効果が期待できるなら、この場にいる怪我人全員を助けられる。部位欠損も再生できる)
「さて、次はお前だ」
図南は足元に転がる盗賊から腹に突き立てられた短槍を無造作に引き抜いた。
「ゴフッ」
「すぐに治療するからそんな恨めしそうな顔をするなよ。槍が突き刺さったままじゃ治療できないんだから仕方がないだろ」
うめき声とともに血を吐いた盗賊にそう語り掛けた瞬間、幾つもの風を切る音が耳に届き、自分と盗賊に向かって無数の矢が飛んでくるのを感じ取った。
「仲間諸共かよ!」
避けるべきは即死となる一撃。
図南は倒したオークたちから回収した革の盾をストレージから取り出した。そして、自身と倒れた盗賊の即死へとつながる一撃のみを回避することに意識を集中させる。
全身に矢を受けながらも同時に神聖魔法を発動させた。
瀕死の盗賊の腹部の傷が癒える。
「応戦しろ! 少年を守れ!」
大盾を持った冒険者が声を張り上げながら図南と盗賊たちとの間に身を躍らせた。鈍い音を立てて大盾に矢が突き刺さる。
彼に続いてさらに二人の大盾を手にした冒険者が図南と矢との軌道に飛び込んだ。
「少年、大丈夫か?」
「ありがとうございます。問題ありません」
図南は激痛に耐えながら自分に突き刺さった矢を次々と抜く。矢を抜く端から傷口を神聖魔法で治していった。
無理やり矢が抜かれた次の瞬間には傷口が癒え、破れた制服からは何事もなかった様に無傷の肌が覗く。
「図南!」
紗良の声が遠くで響いた。
振り向いた図南の目に、高速で近付いてくる紗良の姿が映る。
一瞬の躊躇いはあったが、それでも何かを吹っ切るように頭を横に振ると、彼女に向かって叫んだ。
「紗良! 盗賊たちの脚を狙い撃て! 機動力を奪え!」
高速で疾走する紗良が魔法の発動で応える。
狙いも付けずに連射された無数の魔弾が森の中へと吸い込まれていった。
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