猫、時々姫君

篠原 皐月

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第3章 シェリルのお披露目

7.エリーシアの推論

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 蜂の巣をつついた様な騒ぎになった大広間を抜け出した後、二人は首尾良くランセル付きの侍従を捕まえ、国王夫妻の居場所を聞き出すと迷わずそこに向かった。途中、好奇心旺盛な貴族に何人か出くわして捕まりかけたものの、ジェリドが眼光鋭く問答無用で振り切り、王宮の執務棟でも最奥のスペースに到達する。
 近衛軍の司令官であるジェリドの顔は広く、護衛の近衛兵や官僚達も余計な事は言わずに道を譲り、大きな扉の前に立った。そして護衛役の兵士と幾つかのやり取りをした彼が、エリーシアを振り返って説明する。

「こちらに国王ご夫妻、レオンとシェリル殿下、宰相以下主だった大臣の方々が揃っているそうです。私は近衛軍の管理棟で待機命令が出ていますので、あなただけ入って下さい。陛下からその指示が出ていますので」
「すみません、ありがとうございました」
 シェリルの顔を見て行かなくても良いのかと言いかけ、相手が既に軍人としての顔になっているのに気が付いたエリーシアは、素直に頭を下げて礼を述べた。そして頷き返して駆け去っていくジェリドを見送ってから、静かに少しだけ扉を開けて貰って、恐縮しながら室内に体を滑り込ませる。

 どうやら会議室らしいそこには特大級の円卓があり、正面には国王夫妻が座り、その左右に王太子であるレオンと宰相であるタウロンが座っているほか、魔術師長であるクラウス、近衛軍総司令官であるリリスの父のグラント伯爵らが顔を揃え、他にも挨拶をして見知っている大臣達が軒並み顔を揃えていた。その一角にファルス公爵が座っていた事にエリーシアは一瞬首を捻ったが、ドアから一番近い席に座っていたシェリルと、その隣の空席に気が付いて控え目に、しかし急いで駆け寄る。

「お待たせ、シェリル。とんでもない事になったわね」
 不安そうな顔をしていたシェリルだったが、そう囁いた彼女の顔を見て心底安堵した様に微笑んだ。
「ええ、物凄く驚いたわ。あのラミレス公爵って人、どうしてあんな事を言い出したの?」
「……欲の皮を突っ張らせたからでしょうねぇ」
 どうやら自分用に確保されていたらしいシェリルの隣の椅子に、侍従に勧められるまま座ってそんな事を囁いたエリーシアだったが、室内の人間は入って来たエリーシアに気付いた素振りも見せないまま、激しい議論を展開していた。そしてその話の成り行きに、エリーシアが黙って耳を傾ける。

「しかし、とんでもない事になりましたな」
「全く、どうしてこの様な事に」
「あの者、偽者でしかありえませんが」
「しかし、あのハリード男爵はこれまで実直な人柄で知られております」
「一応、従来から彼と親しい子爵や伯爵に簡単に尋ねてみましたが、彼が黒髪の子供を養子にしたのは間違いないとの事です」
「解せないのは、この数年はその息子が王都に出向いていないので、あんな風に見栄えがする若者に成長していたとは驚いたと、皆が口を揃えて訝しんでいる事ですが」
 口々に言い合う面々に我慢の限界に達したのか、それまで黙って議論の推移を見守っていたレオンが、円卓を勢い良く叩きつつ怒鳴りつけた。

「そんな事はどうでもいい!! あんな図々しい偽者野郎が、いけしゃあしゃあと王宮まで乗り込んでくるなんて!! 絶対ハリード男爵とラミレス公爵はグルです! 即刻王宮から、いえ、王都から追放処分とするべきです!」
 レオンの剣幕にその場が静まり返ったが、ほぼ反対側の席に座ったエリーシアが、すこぶる冷静に突っ込んだ。
「それは無理でしょうね」
「なんだと!?」
 いきり立って彼女を睨み付けたレオンだったが、理路整然と反論される。

「第一王子の誕生を祝して贈られて、誘拐時に一緒に盗まれた短剣も持参しているので、全くの赤の他人だと一蹴できないでしょう。勿論『実は誘拐されたのは間違いで、第一王子と思われていた子供は実は第一王女で、それを隠す為に第一側妃がこっそり短剣ごと捨てていて、それに何か月か気づかなかった事実を隠蔽していましたが、今回第一王女と公表した娘がその子です。だから第一王子として名乗りを上げた者は真っ赤な偽者です』と公表します? そうすれば確かにあのラウール王子が偽物だと証明できますが、そんな事をしたら周辺国の物笑いの種になって、この国の面目が丸潰れでは?」
「…………」
 そこまで言われて漸く頭が冷えたレオンは憮然として黙り込み、さすがに気の毒になったシェリルは隣に座る義姉のドレスの袖を軽く引っ張った。

「エリー、言い過ぎよ」
「本当の事よ。だからここの方達が皆頭を抱えていらっしゃるのに、一人で熱くなって喚くなっていうのよ」
 そんな事を二人で囁きあっていると、唐突にミレーヌから声をかけられた。

「エリーシアの話は尤もです。明らかに偽者と分かる者を、この王宮に迎え入れるわけにはいきませんが、事実を公表する事もできません。どうすれば良いと思いますか?」
「……王妃様?」
 声をかけられたエリーシアは面食らったが、周りの者も何事かと二人に視線を集める中、ミレーヌが穏やかに話を続ける。

「先程から、随分真剣に考え込んでいましたね。何か言いたい事があるのではないですか?」
 そう促され、エリーシアは一瞬迷う素振りを見せてから、慎重に申し出た。
「その……、この場で発言させて頂いてもよろしいでしょうか?」
「構いません。ここは一つ第三者の立場から、冷静な意見を貰いたいと思います。陛下、宜しいですわね?」
「あ、ああ……。発言を許す」
 本来ならば官位も爵位も無いエリーシアが、この様な王族や重臣が集まっている席で自由に発言できる筈も無いのだが、ランセルの了承を得た事で瞬時に腹を括った。

「ありがとうございます。それではこちらをご覧下さい」
 エリーシアが椅子を引き、背後の壁に体を向けながら胸元のネックレスに手を伸ばし、口の中で小さく呪文らしき物を唱えた。するとネックレス中央の一番大きな宝石から光の筋が伸び始め、国王夫妻の正面の壁に、ある画像が浮かび上がる。
「これは……」
「先程の会場の様子ですね。どうしてこの様な物を?」
 唖然とするその場全員を代表してミレーヌが問いかけると、エリーシアは悪びれずに答えた。

「両陛下を初めとしてこの国の中枢を占める方々は、皆さん揃ってシェリルに好意的ですが、一般の貴族達にお披露目した場合、シェリルが疑われたり反感を持たれたりする可能性があるかと懸念していました。それで夜会の様子を記録しておいて、後から確認してシェリルに対して悪意のありそうな貴族をリストアップしておこうかと思いまして」
「エリー、そんな事してたの!?」
「なるほど……。用意周到な事ですね」
「父の口癖が『常に臆病であれ。蛮勇は恥だが、臆病なのは恥ではない』でしたから。普段からどういう場面でも、必要最低限の備えはしてあります」
「なるほど。如何にもあいつが言いそうな事だ」
 ミレーヌが微笑みながら納得し、クラウスが旧友の性格を思い出して苦笑したところで、多少苛ついた様にレオンが口を挟んだ。

「それで? これを見てどうするんだ?」
「ちょっと待って下さい。時間を早回しします」
 僅かにムッとした顔になったものの、つまらない事で言い争いなどしている場合ではないと分かっていたエリーシアは、映し出された画像を経時的に変化させた。皆が驚きながらその変化に見入っていると、ある所で彼女が画像を再び静止させる。

「この辺りが、ラミレス公爵が、あの偽第一王子の紹介をした所です。見事に出席者の反応が分かれていますね。明らかに疑念の表情になっているのは、恐らく第一王子が実は第一王女だという真実を知っている家の人間ではないでしょうか?」
 エリーシアそう確認を入れてきた為、画像を確認したミレーヌは、頷きながら解説した。

「ええ……、そうですね。ごく少数です。陛下の弟に当たるシュタイン侯爵、私の兄のルーバンス公爵、レイナの父のカデシュ伯爵、アルメラの弟のファルス公爵、その他、当時から大臣クラスに就いている者です」
「そして、ラミレス公爵の話を信憑性があると考えて、おおよそ信じている様に見える面々。恐らく、あの短剣が生後間もないラウール王子に贈られた事、加えてラウール王子がその短剣と共に行方知れずとなった事を知っているからだと思いますが」
 エリーシアが更に問いを重ねると、ミレーヌは溜め息を吐いて応じた。

「そうですね……、ざっと見る限り、公爵及び侯爵家の当主なら短剣の事と、それと一緒に第一王子が行方不明になった事は知っていそうです。アルメラと親しい貴族なら、尚更出産後すぐにご機嫌伺いに行ったでしょうし。一応口止めはしましたが。但し、彼らは王子が実は王女だった事までは知らない筈です」
 その説明に頷き返し、エリーシアは話を続けた。

「そして全く寝耳に水という顔をしているのは、下級貴族の面々。公には第一王子は生誕して少し後に亡くなった事になっていますから。……ですが、ここに今まで言ったパターンに当てはまらない、不審な人物が居るんです」
 そうしてエリーシアは、画像の一角を大きくして、問題の人物の顔が判別し易い様にした。
「皆が一斉に前方のラミレス公爵達に視線を向けていた時、私は逆に会場全体を見渡していたら、何故か奇妙な薄笑いを浮かべている方が目に付きまして。この方の名前をご存知の方はいらっしゃいませんか?」
 そして皆が顔を見合わせる中、出席者の顔は粗方把握しているらしいタウロンが、静かに断定する。

「この男は……、確かライトナー伯爵だな」
「その方は、ラミレス公爵と縁戚関係に当たるとか、何か関係がある方ですか?」
 すかさず問い掛けたエリーシアだが、タウロンは難しい顔で考え込む。
「いや……、家系図を思い浮かべても、咄嗟に思い浮かばないが……」
「関係といいますか……、ラミレス公爵の方では無くて、ハリード男爵の方ですな。確か彼らの領地が隣り合っている筈です」
 宰相と並んで座っていたグラント伯爵が面白く無さそうに報告すると、レオンが忽ち目つきを険しくして確認を入れた。

「それは本当か!?」
「はい。近衛軍の演習で、国境沿いにはどの方向にも何度も出向いていますので、間違いありません」
「なるほどね……」
 そのやり取りを聞いて呟いたエリーシアを見て、ミレーヌは大体その考えている内容は推察できたものの、それを口にするよう促してみた。

「すると、どういう事だと思います? エリーシア」
「先程皆さんが仰っていた様に、ハリード男爵は実直な方で、周囲からの信頼も厚い方だと思います。そして黒髪に琥珀の瞳の男の子を、養子にしていたのも事実でしょう。これがラミレス公爵単独で申し出た事だったら、周りは胡散臭いと一蹴したでしょうが、周囲からの信用が有る男爵が絡んできた事で、妙に信憑性が増してしまったと思われます」
「全くその通りだな。それで?」
 如何にも忌々しげに同意したレオンに視線を向けながら、エリーシアは仮定の話を続けた。

「ハリード男爵の息子の容姿と、彼が養子である事実を知った人物の手元に、偶々第一王子が行方不明になった時に一緒に所在不明になった短剣があったとしたら?」
 その仮定話に、レオンが筋書きを読んだ様に叫んだ。

「男爵と公爵を繋いだのが伯爵か!? そして男爵を仲間に引き込んで、その子息を偽者に仕立て上げたと?」
「もしくは何らかの事柄で脅迫したか、です。あのハリード男爵は、どう見ても王子の名前を騙る様な、そんな大それた企みに進んで乗るタイプには見えません」
「確かにな……」
 その場全員が、夜会の時の男爵の様子を思い返して納得していると、ミレーヌが唐突に呟いた。

「……思い出しました」
「何がだ? ミレーヌ」
「あの短剣を見た時の違和感ですが、アルメラに贈られた時、あの柄に嵌め込まれていた宝石は、クリセードではなくミストリアでした。同じ緑色の石ですが、全く輝きと深みが違います」
「……ああ、確かにそう言えばそうだった。すっかり忘れていたな」
 不思議そうに声をかけたランセルとミレーヌの間で、そんな会話が交わされたのを聞いて、エリーシアは自分なりの推察を述べる。

「恐らくシェリルを捨てた人間が、目立つ短剣から宝石だけを取り出して売り払い、短剣自体は処分したのでしょう。そしてどうやってかラミレス公爵の手元に渡った後、石が欠けているのに気付いて、これでは大事に肌身離さず持っていたという話の信憑性に欠けると思って、同じ緑色の石を嵌めこんだのではないでしょうか?」
「そうか……。そうするとその点だけでも、ずっと手放さずに保管していたという話が嘘だと、追及できる証拠にはなるな」
 レオンが幾分顔色を明る、話を続けた。

「勿論それだけでは、あの王子もどきが偽者だと断定できませんが。それからもう一点、気になった事があります」
「何だね、遠慮なく言ってくれ」
 真剣な顔で促してきたクラウスに、エリーシアは若干険しい表情になりながら、ある懸念について述べた。
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