猫、時々姫君

篠原 皐月

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第3章 シェリルのお披露目

5.波乱の幕開け

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 夜会当日。正面のドアを開ければ大広間という控室で、優雅に椅子に腰かけていたミレーヌは、すぐ隣の椅子に若干強張った顔で控えているシェリルに笑顔で話しかけた。
「シェリル、緊張していますか?」
「……はい」
 言葉少なに応じたシェリルの手が、無意識にドレスの膝の辺りを握り締めている為に皺になりかけているのに気が付いたミレーヌは、苦笑しながらその手を取って開かせ、自分の手で軽く握りながら言い聞かせた。

「無理もありませんね。でも大丈夫ですよ? 今夜は最後まで、できるだけ私の傍に付いていらっしゃい。ダンスの相手はレオンだけで良いですし、エリーシア殿も今夜は参加していますから、どうしても無理だったら彼女に付き添って貰って、部屋に引き上げて構いませんからね?」
 そこまで言って貰って、(ここまでミレーヌ様に気を津遣って頂いているなんて……。しっかりしなきゃ駄目よ、シェリル!)と心の中で自分自身を叱り付けた。そして笑顔を心がけながら力強く頷く。

「できるだけ頑張ります。それにお守りもありますから、多分大丈夫だと思います」
「お守り? 何かしら?」
「はい。実は例の首輪を、足首にアンクレット代わりに付けていまして。お行儀が悪いとは思ったのですが……」
 これまで彼女がその手の類の物を身に付けているのを見た覚えが無かったミレーヌは首を捻ったが、シェリルが恐縮気味に語った内容を聞いて、思わず笑ってしまった。
「なるほど。それは何よりのお守りですね。外からは見えませんし、構いませんよ?」
「ありがとうございます」
 笑顔でお墨付きを貰った事でシェリルが安堵の溜め息を吐くと、ここでミレーヌが思い出した様に問いかけてきた。

「そう言えば……、あの首輪には、ガラス玉が五つ付いていましたね。中央の翠の物には、猫の姿でも人の言葉が話せる術式が封じてあるのでしょう?」
「はい、そうです」
「そうすると、もしかしたら他の四つにも、それぞれ特殊な術式が封じてあるのかしら?」
 興味津々で尋ねてくるミレーヌに、シェリルは思わず笑ってしまった。
「そうなんです。普段あまり必要のない機能なので、特にご説明をしていなかったのですが、右から順番に」
「王妃様、シェリル様、そろそろご準備をお願いします」
 しかしここで部屋の隅で待機していた侍従が、ドアのノブに手をかけながら二人に注意を促す。それを聞いたミレーヌは残念そうな顔をしながらも、気持ちを切り替えてゆっくりと立ち上がりつつ、シェリルに声をかけた。

「分かりました。……それではシェリル、楽しそうなお話は、明日にでもゆっくり聞かせて下さいね?」
「はい」
 続けてシェリルも立ち上がり、ミレーヌの斜め後ろに付いてドアのある所まで移動する。

(緊張する……。でも王妃様が付いていて下さるし、エリーまで付き合わせてしまったんだから、問題なくこの夜会を終えられるよう頑張るわよ!?)
 気合いを入れ直したシェリルの表情を見て、ミレーヌと並んで立つランセルも声をかけてくる。
「それではシェリル、良いかな?」
「はい、陛下。宜しくお願いします」
「ああ。王妃に任せておけば心配要らないから。気楽にしていなさい」
 落ち着かせる様に笑いかけたランセルは、傍らの侍従に小さく頷いて合図した。すると彼が軽くドアを二回叩き、それに応じる様にドアの向こうで別の人間が声を張り上げ、扉が両側にゆっくりと開かれていく。

「それでは国王陛下、王妃陛下、並びにシェリル・クレール・エルマイン王女殿下のご入場です」
 そして拍手が湧き起こる中、国王夫妻の後に付いて、国内の貴族や隣国の大使達が一堂に会する大広間に足を踏み入れたシェリルだったが、王座がある前方のほど近くに立っているエリーシアに気が付き、向こうも目線で(頑張って!)と励ましてきた。それにごく小さく頷いて返してから、改めてミレーヌの気遣いに気付く。

(ざっと確認できる範囲だけど、並び順が爵位順みたい。ジェリドさんは侯爵家の人で上級貴族だから、そのパートナーのエリーもこんなに近くに居るんだわ。本当だったら広間の隅なのよね)
 そうしてミレーヌに改めて感謝しながら、彼女の為にも立派にこなしてみせようと、シェリルは決意を新たにした。そして一段高い所にある国王夫妻様の椅子に二人が座り、王妃の横にシェリルが立った所で、先程入場を告げた侍従が、再度声を張り上げる。
「それでは、国王陛下からのご挨拶です」
 それに応じてピタリと拍手が止み、ランセルは重々しく頷いてから、口を開いた。

「皆、今宵は私の招集に応えてくれて感謝している。今回この夜会を催す事になった理由は、耳が早い者なら既に承知している事だと思うが、今まで公表していなかった娘を紹介するためだ。シェリル、皆に挨拶をしなさい」
「はい」
 ランセルに促され、シェリルは若干震える足で数歩前に出た。するとランセルの隣に既に立っていたレオンと目が合い、励ます様に微笑んでくる。それに幾らか緊張感がほぐれて、小さく笑い返した。
(落ち着いて……。大丈夫。ちゃんと挨拶位できるから)
 そう自分自身に言い聞かせつつ彼女は背筋を伸ばし、居並ぶ人波に向けて挨拶の言葉を口にした。

「皆様には初めてお目にかかります。シェリル・クレール・エルマインと申します。この度、両陛下のご厚情によりまして、王宮に引き取って頂く事になりました。こういう華々しい場には不慣れで、皆様からご覧になれば色々と不調法な所があるかとは思いますが、これから宜しくお願い致します」
 そう述べてから両手でドレスの広がっている部分を軽く持ち上げ、上半身を倒さない様に気をつけながら、軽く膝だけを曲げて綺麗なお辞儀をする。それにランセルとミレーヌの落ち着き払った声が重なった。

「今まで公にしてはいなかった娘ではあるが、既に母もなく、この度王妃が後見人を務めてくれるとの事で、王宮に引き取る事にした。皆、そのつもりで頼む」
「私からもお願いします。シェリルの事は私の娘同然と考え、それにふさわしい対応をして頂ける事を望みます」
 それに応じる様に、会場全体から再び拍手が湧き起こり、シェリルは安堵の息を吐いた。そしてここで宰相たるタウロンが、家臣全員を代表する様に国王夫妻の目の前に進み出て、神妙に頭を下げて口上を述べる。

「両陛下のお考えは、家臣一同良く分かりました。この度若く、お美しい王女殿下を王宮にお迎えできた事、この場に居る全員を代表して、心よりお喜び申し上げます」
(良かった……。取り敢えず何とか第一関門は突破。えっと、次は宰相様の挨拶が済んでから、陛下が改めて皆さんにご挨拶をして、それからダンスで……)
 一安心して冷静に今後の流れを頭の中で思い返していたシェリルだったが、突然それを中断させるだみ声が大広間に響き渡った。

「いやぁ、誠におめでたい事で。しかし私は、この夜会を更に喜ばしい場に変えるご報告を、今回携えて参りました。是非とも両陛下に聞いて頂きたいのです」
「……ラミレス公爵?」
「何事だ?」
(え? 何なのかしら? まだ宰相様のご挨拶の途中よね? 公爵って言ったけど……、それなら貴族では最高位の筈なのに、覚えがないわ。こんな人宰相様から渡されたリストに、名前と魔術像が有ったかしら?)
 ランセルとタウロンの不快そうで訝しげな表情を見ても、予定外の出来事だったらしい事がはっきりと分かったシェリルは、動揺して数歩斜め後ろに下がった。すると立ち位置が丁度ミレーヌの椅子の真横になり、低い声で囁かれる。

「ケーリッヒ・ミンス・ラミレス公爵です。五公爵家の中では、領地も格式も力量も最小ですが、プライドと皮下脂肪だけは最高レベルのくだらない小物です。ですから一々覚える必要が無いと、タウロンが名簿から削ったのでしょう。あなたの物覚えが悪い訳では無いから、安心なさい」
「ありがとうございます……」
(王妃様、容赦ない……。でもそれ以上にお顔が怖い。どうしたのかしら?)
 自分の勉強不足では無かったと安堵した反面、ばっさりと眼前に現れた中年太りの男を切って捨てた彼女の様子に、シェリルは何となく嫌な予感がした。そして、その不安がすぐに形となって、彼女達の目の前に現れる。

「さて、この場に勢揃いされている、皆様にご紹介しましょう。ディオン殿、こちらに出て来て下さい」
「ラミレス公爵。場を弁えろ。陛下の御前で何を勝手な事をしている!」
「五月蠅いぞ。これはこの国の行く末に係わる重大事だ。貴様こそ下がっていろ!」
 ケーリッヒの声に応じて、皆が居並ぶ列から、黒髪の男性が一人中央に出て来て真っ直ぐ前へと向かってきた。その間公爵二人は揉めていたが、その二人の横に来た男性が主君に向かって床に片膝を付いて恭順の姿勢を取った為、タウロンは取り敢えず口を閉じて胡散臭げに彼を見下ろす。するとその横で、ケーリッヒが勝ち誇った様に、高らかに宣言した。

「両陛下にご報告申し上げます。この方が長らく行方不明になられていた、国王陛下と今は亡き第一側妃のアルメラ様との間に御生まれになった、第一王子のラウール殿下です! この方を再び陛下に引き合わせる事が出来るとは、私、望外の喜びでございます!」
「……初めてお目にかかります、父上」
「は?」
 神妙に挨拶の言葉を口にしてから、顔を上げて見つめてきた男に、ランセルは思わず間抜けな声を漏らし、ミレーヌとレオンは僅かに表情を硬くした。そして一瞬大広間が静まり返ってから、物凄い喧騒に包まれる。その中でシェリルは、自分と同じ黒髪と琥珀色の瞳を持つ彼を凝視しながら、その場の誰よりも動揺しつつ、必死になって考えを巡らせていた。

(え? だ、だって、第一王子って、実は私の事でしょう!? 私がここに居るのに、どうして《私》が男の人の姿で出てくるわけ!?)
 辛うじて叫び出さなかったものの、彼女の動揺は手に取る様に分かっていたらしいミレーヌは、先程と同様にシェリルだけに聞き取れる程度の小声で言い聞かせてきた。

「シェリル、落ち着きなさい」
「ミレーヌ様?」
「私が許可するまで、一言も余計な事を口にしてはいけませんよ? 良いですね?」
「……はい、分かりました」
(ミレーヌ様……、動揺している様には全然見えない。ここで私が変に騒いだりしたら、ミレーヌ様の邪魔をしかねないのよね。ひたすら黙って見ていよう)

 そこで幾らか落ち、傍らの侍従に目で合図をした。心得た相手が大声で静まる様に皆に注意すると、程なく大広間に静けさが戻る。するとすかさずミレーヌが、存在を誇示する様に手にしていた飾り扇を音をたてて勢い良く開きつつ、ケーリッヒに対して皮肉っぽく言葉をかけた。
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