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第4章 血塗れ姫の誕生
13.刺客登場
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試合当日。アルティナは隊長室に傍目には分からないフル装備で出向き、ナスリーンと共にパーデリ公爵を待ち構える事になった。そして定刻より若干遅れて、隊長室のドアがノックされる。
「失礼します。パーデリ公爵とお連れの方がいらっしゃいました」
「そうですか。入って貰って下さい」
「はぁ……」
隊長室に入って報告してきた部下に、頷いて了承したナスリーンだったが、何故か彼女が廊下の方を眺めながら、困惑とも躊躇とも言える表情を見せてそのまま立っている為、不思議そうに尋ねた。
「マーリカ、どうかしましたか?」
「……いえ。今、お連れします」
ナスリーンの声で我に返った様に頷いたマーリカは、再びドアを開けて廊下で待機していたであろう人物に向かって声をかけた。
「お待たせしました。どうぞ、中にお入り下さい」
それに従い、室内に入ってきた二人を見た瞬間ナスリーンは無表情になり、アルティナは表情を変化させなかったものの、内心で密かに呆れた。
(うわ……、マーリカさんが戸惑った顔をしていた理由が分かったわ。これはあわよくば試合中の事故を装って、隊長を殺すか半身不随にさせるつもりで、この女を連れて来たと思われても、文句は言えないわよ。やっぱり試験官を代わっておいて正解だったわ)
恰幅の良いパーデリ公爵ザルスと共に、彼に背丈も肩幅も負けない、実用一点張りの着古した男物の服を身に着けた女性が入室したが、その手にしている威圧感がありすぎる槌矛と醸し出す殺伐とした雰囲気から、相当経験を重ねた傭兵らしいと推察できた。しかしナスリーンはそれを指摘する様な真似はせず、ザルスに向かって社交辞令を口にする。
「お久しぶりです、パーデリ公爵。この度は白騎士隊への入隊希望者を推薦して頂き、ありがとうございます」
「いやいや、なんのこれしき。王家に忠誠を誓う家臣としては、有能な人材を近衛騎士団にご紹介するのは、当然の務めですからな」
「さすがはパーデリ公爵。由緒ある公爵家のご当主でいらっしゃいますね」
「それほどでもありません」
そんなお愛想笑い付きの、全く実のない会話を聞かされたアルティナは、内心でうんざりした。
(ウザい……。隊長の言葉なんて、社交辞令に決まってるのに。なにをまともに誉め言葉として取ってるのよ)
そんな事を考えていたアルティナの耳に、とんでもない台詞が飛び込んできた。
「おい、そこのオッサンとオバサン。メシのタネにもならねえ話をくっちゃべってねえで、さっさと試験でも試合でもやろうぜ? ここに入ったら、三食昼寝個室付きなんだろ?」
「………………」
サラリと告げられた暴言に、ナスリーンは発言者に対して底光りのする目を向け、ザルスは目を見開いて固まり、アルティナは思わず遠い目をしてしまった。
(うん、内容的には物凄く同感だけど、こんな色々弁えなさすぎる人間を近衛騎士団に推薦する事自体、前代未聞だわ。本当にパーデリ公爵って、残念極まりない上に恥知らずよね。あの父親と張るわ)
しかしさすがに拙いと判断するだけの頭はあったらしいザルスが、慌てて発言した女を窘めた。
「こ、こらっ! ディル! こちらは白騎士隊隊長のナスリーン殿だ。ちゃんと挨拶せんか!!」
「ふぅん? そうかい」
それを聞いても大して気にした様子も見せなかった彼女だったが、一応挨拶らしき物をしてきた。
「やあ、あたしはディランダ。仲間はディルって言うけどさ。宜しく」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
「しっかし偉そうなオバサンだと思ったら、隊長さんか。だけど隊長なんていうもんは、もっとしわくちゃババアかと思ってたけど。結構若作り? 大変だねぇ」
「…………」
せせら笑う感じで言われた台詞に、ナスリーンは無言で眉間に皺を寄せ、ザルスは今度こそ真っ青になった。
「ディ、ディル! お前、何て失礼な事を!?」
「あぁ? だってオッサンだって、さっき言ってたじゃん白騎士隊は、売れ残りの頭の固いババァが仕切ってるって」
「っ!? わ、私がいつ、そんな事を言った!?」
「だから、この近衛騎士団の建物の中に入る前に……」
そして言った言わないで揉め始めた二人から、アルティナはそっと視線を逸らした。
(何かもう……、フォローする気も起きない)
心底呆れ果てていると、ナスリーンが不毛な論争に終止符を打った。
「先程のお話ですが……。騎士団の就業条件には、生憎と昼寝は付いておりませんが、それでも宜しいのでしょうか?」
「なんだ、そうなのかい? まあ、別にそれならそれで良いや。相方をぶっ飛ばして気絶させて、一緒に寝れば良いだけの話だし」
「ディル!!」
そこで常日頃のナスリーンの様子を知っている者からすると、信じられない位冷え切った彼女の声が、室内に響いた。
「それではこれ以上の話は無駄だと思いますので、入団試験を致しましょう。マリーカ。あなたは公爵達を、第二競技場に案内して下さい」
「は、はい!」
それまでドアの近くで、真っ青になって立ち尽くしていたマーリカは、狼狽気味に頷いた。それに軽く頷いてから、ナスリーンが話を続ける。
「それでは私達は少ししたら参りますので、案内された先で、身体を温めてお待ち下さい」
「そうか? あたしはいつでもどこでも良いんだけどな?」
「ディル! 余計な事は言わずに、さっさと来い!」
「へいへい」
「あ、こ、こちらですっ!」
慌てて二人をマーリカが先導して行き、室内に静寂が戻ってから、アルティナが無意識に呟いた。
「……驚きました。ああいう方も、試験を受けに来るんですね」
「普通は来ません。今日は騎士団創設以来の、汚点が残る日になりそうです。しかも槌矛使いとは……。確かに騎士団内で武器の使用に制限はありませんし、打撃に特化した武器を使ってはならないとの規定もありませんが、女性王族の御前であの様な物を振り回して良いとでも!? 何を考えているのですか!!」
これまで相当我慢していたらしく、激昂しながら勢い良く拳で机を叩いたナスリーンに、アルティナは心から同情した。
「隊長……」
その声と視線を受けて、彼女はすぐに自制心を取り戻し、謝罪の言葉を口にする。
「すみません、アルティナ。あまりと言えばあまりな状況だったので、つい取り乱しました。やはり今回は」
「私、あの方のお相手を致します」
「アルティナ!?」
思わず声を荒げたナスリーンだったが、アルティナは冷静に言葉を継いだ。
「一度引き受けた任務である以上、相手が誰であろうと受けるべきだと思います。兄だったらそうします。それにこの前の試験時に伺いましたが、基本的に寸止めで、万が一相手に危害を与えたら負けになるのですよね? もし本当に危険な事になったら、隊長権限で止めて下さい」
「……分かりました。それではちょっとだけ書類の整理をしてから向かいますので、そこに座って待っていて下さい」
「分かりました」
どうやらアルティナの説得を諦めたらしいナスリーンは、手振りで出してあった椅子を勧めた。それにおとなしく座りながら、アルティナは密かに嘆息する。
(とは言ってもメイスで寸止めって、どう考えても、無理よね。最初から撲殺目的としか思えないわ)
ぼんやりとそんな事を考えていると、いきなり耳障りな音が室内に響いた。
「ぅえ!? やぁぁっ!!」
完全に不意をつかれたものの、すかさず気を失った演技をして、ナスリーンの反応を待つ。そして彼女の声が聞こえると同時に、力強く断言した。
「アルティン」
「大丈夫です。やります。むしろやはり私が務める事にしておいて、良かったです。どう考えても衆人環視の中、隊長に危害を加えるつもりだとしか思えません」
「でも、今のあなたの身体は、アルティナの身体なんですよ!?」
さすがに傍観できなかったナスリーンは硬い表情で訴えたが、アルティナは真顔で言葉を返した。
「私を信用して下さい。端から見たらかなり危ない試合になるとは思いますが、何としてでも最終的に私が勝ちます。あなたにして欲しい事はただ一つ。黙って最後まで試合を観戦して、私の勝ちの判定をする事のみです」
きっぱりと断言したアルティナに、ナスリーンが苦渋に満ちた表情で呻く。
「かなり無茶で困難な事を、簡単に言ってくれますね……」
「冷静沈着なナスリーン殿なら可能ですよ? と言うか他の隊長副隊長クラスでも、これは無理かと思います」
「……どんな殺し文句ですか」
そこで小さく笑ったナスリーンは、完全に腹を括ってアルティナに要請した。
「分かりました。今日の試験はお願いします。一応確認しますが、準備は?」
「万全です。アルティナは素直な上に用心深いですから、昨日のうちにケイン経由でカーネル隊長から渡された装備の数々を、きちんと説明書き通りに身に付けて来ました」
そう言って不敵に笑ったアルティナを見て、ナスリーンも僅かに表情を緩め、ゆっくりと歩き出した。
「結構。それでは行きましょう」
「はい」
その頃には既に、白騎士隊の入隊試験に女傭兵が挑むという前代未聞の話が、騎士団内に広がりつつあった。
「失礼します。パーデリ公爵とお連れの方がいらっしゃいました」
「そうですか。入って貰って下さい」
「はぁ……」
隊長室に入って報告してきた部下に、頷いて了承したナスリーンだったが、何故か彼女が廊下の方を眺めながら、困惑とも躊躇とも言える表情を見せてそのまま立っている為、不思議そうに尋ねた。
「マーリカ、どうかしましたか?」
「……いえ。今、お連れします」
ナスリーンの声で我に返った様に頷いたマーリカは、再びドアを開けて廊下で待機していたであろう人物に向かって声をかけた。
「お待たせしました。どうぞ、中にお入り下さい」
それに従い、室内に入ってきた二人を見た瞬間ナスリーンは無表情になり、アルティナは表情を変化させなかったものの、内心で密かに呆れた。
(うわ……、マーリカさんが戸惑った顔をしていた理由が分かったわ。これはあわよくば試合中の事故を装って、隊長を殺すか半身不随にさせるつもりで、この女を連れて来たと思われても、文句は言えないわよ。やっぱり試験官を代わっておいて正解だったわ)
恰幅の良いパーデリ公爵ザルスと共に、彼に背丈も肩幅も負けない、実用一点張りの着古した男物の服を身に着けた女性が入室したが、その手にしている威圧感がありすぎる槌矛と醸し出す殺伐とした雰囲気から、相当経験を重ねた傭兵らしいと推察できた。しかしナスリーンはそれを指摘する様な真似はせず、ザルスに向かって社交辞令を口にする。
「お久しぶりです、パーデリ公爵。この度は白騎士隊への入隊希望者を推薦して頂き、ありがとうございます」
「いやいや、なんのこれしき。王家に忠誠を誓う家臣としては、有能な人材を近衛騎士団にご紹介するのは、当然の務めですからな」
「さすがはパーデリ公爵。由緒ある公爵家のご当主でいらっしゃいますね」
「それほどでもありません」
そんなお愛想笑い付きの、全く実のない会話を聞かされたアルティナは、内心でうんざりした。
(ウザい……。隊長の言葉なんて、社交辞令に決まってるのに。なにをまともに誉め言葉として取ってるのよ)
そんな事を考えていたアルティナの耳に、とんでもない台詞が飛び込んできた。
「おい、そこのオッサンとオバサン。メシのタネにもならねえ話をくっちゃべってねえで、さっさと試験でも試合でもやろうぜ? ここに入ったら、三食昼寝個室付きなんだろ?」
「………………」
サラリと告げられた暴言に、ナスリーンは発言者に対して底光りのする目を向け、ザルスは目を見開いて固まり、アルティナは思わず遠い目をしてしまった。
(うん、内容的には物凄く同感だけど、こんな色々弁えなさすぎる人間を近衛騎士団に推薦する事自体、前代未聞だわ。本当にパーデリ公爵って、残念極まりない上に恥知らずよね。あの父親と張るわ)
しかしさすがに拙いと判断するだけの頭はあったらしいザルスが、慌てて発言した女を窘めた。
「こ、こらっ! ディル! こちらは白騎士隊隊長のナスリーン殿だ。ちゃんと挨拶せんか!!」
「ふぅん? そうかい」
それを聞いても大して気にした様子も見せなかった彼女だったが、一応挨拶らしき物をしてきた。
「やあ、あたしはディランダ。仲間はディルって言うけどさ。宜しく」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
「しっかし偉そうなオバサンだと思ったら、隊長さんか。だけど隊長なんていうもんは、もっとしわくちゃババアかと思ってたけど。結構若作り? 大変だねぇ」
「…………」
せせら笑う感じで言われた台詞に、ナスリーンは無言で眉間に皺を寄せ、ザルスは今度こそ真っ青になった。
「ディ、ディル! お前、何て失礼な事を!?」
「あぁ? だってオッサンだって、さっき言ってたじゃん白騎士隊は、売れ残りの頭の固いババァが仕切ってるって」
「っ!? わ、私がいつ、そんな事を言った!?」
「だから、この近衛騎士団の建物の中に入る前に……」
そして言った言わないで揉め始めた二人から、アルティナはそっと視線を逸らした。
(何かもう……、フォローする気も起きない)
心底呆れ果てていると、ナスリーンが不毛な論争に終止符を打った。
「先程のお話ですが……。騎士団の就業条件には、生憎と昼寝は付いておりませんが、それでも宜しいのでしょうか?」
「なんだ、そうなのかい? まあ、別にそれならそれで良いや。相方をぶっ飛ばして気絶させて、一緒に寝れば良いだけの話だし」
「ディル!!」
そこで常日頃のナスリーンの様子を知っている者からすると、信じられない位冷え切った彼女の声が、室内に響いた。
「それではこれ以上の話は無駄だと思いますので、入団試験を致しましょう。マリーカ。あなたは公爵達を、第二競技場に案内して下さい」
「は、はい!」
それまでドアの近くで、真っ青になって立ち尽くしていたマーリカは、狼狽気味に頷いた。それに軽く頷いてから、ナスリーンが話を続ける。
「それでは私達は少ししたら参りますので、案内された先で、身体を温めてお待ち下さい」
「そうか? あたしはいつでもどこでも良いんだけどな?」
「ディル! 余計な事は言わずに、さっさと来い!」
「へいへい」
「あ、こ、こちらですっ!」
慌てて二人をマーリカが先導して行き、室内に静寂が戻ってから、アルティナが無意識に呟いた。
「……驚きました。ああいう方も、試験を受けに来るんですね」
「普通は来ません。今日は騎士団創設以来の、汚点が残る日になりそうです。しかも槌矛使いとは……。確かに騎士団内で武器の使用に制限はありませんし、打撃に特化した武器を使ってはならないとの規定もありませんが、女性王族の御前であの様な物を振り回して良いとでも!? 何を考えているのですか!!」
これまで相当我慢していたらしく、激昂しながら勢い良く拳で机を叩いたナスリーンに、アルティナは心から同情した。
「隊長……」
その声と視線を受けて、彼女はすぐに自制心を取り戻し、謝罪の言葉を口にする。
「すみません、アルティナ。あまりと言えばあまりな状況だったので、つい取り乱しました。やはり今回は」
「私、あの方のお相手を致します」
「アルティナ!?」
思わず声を荒げたナスリーンだったが、アルティナは冷静に言葉を継いだ。
「一度引き受けた任務である以上、相手が誰であろうと受けるべきだと思います。兄だったらそうします。それにこの前の試験時に伺いましたが、基本的に寸止めで、万が一相手に危害を与えたら負けになるのですよね? もし本当に危険な事になったら、隊長権限で止めて下さい」
「……分かりました。それではちょっとだけ書類の整理をしてから向かいますので、そこに座って待っていて下さい」
「分かりました」
どうやらアルティナの説得を諦めたらしいナスリーンは、手振りで出してあった椅子を勧めた。それにおとなしく座りながら、アルティナは密かに嘆息する。
(とは言ってもメイスで寸止めって、どう考えても、無理よね。最初から撲殺目的としか思えないわ)
ぼんやりとそんな事を考えていると、いきなり耳障りな音が室内に響いた。
「ぅえ!? やぁぁっ!!」
完全に不意をつかれたものの、すかさず気を失った演技をして、ナスリーンの反応を待つ。そして彼女の声が聞こえると同時に、力強く断言した。
「アルティン」
「大丈夫です。やります。むしろやはり私が務める事にしておいて、良かったです。どう考えても衆人環視の中、隊長に危害を加えるつもりだとしか思えません」
「でも、今のあなたの身体は、アルティナの身体なんですよ!?」
さすがに傍観できなかったナスリーンは硬い表情で訴えたが、アルティナは真顔で言葉を返した。
「私を信用して下さい。端から見たらかなり危ない試合になるとは思いますが、何としてでも最終的に私が勝ちます。あなたにして欲しい事はただ一つ。黙って最後まで試合を観戦して、私の勝ちの判定をする事のみです」
きっぱりと断言したアルティナに、ナスリーンが苦渋に満ちた表情で呻く。
「かなり無茶で困難な事を、簡単に言ってくれますね……」
「冷静沈着なナスリーン殿なら可能ですよ? と言うか他の隊長副隊長クラスでも、これは無理かと思います」
「……どんな殺し文句ですか」
そこで小さく笑ったナスリーンは、完全に腹を括ってアルティナに要請した。
「分かりました。今日の試験はお願いします。一応確認しますが、準備は?」
「万全です。アルティナは素直な上に用心深いですから、昨日のうちにケイン経由でカーネル隊長から渡された装備の数々を、きちんと説明書き通りに身に付けて来ました」
そう言って不敵に笑ったアルティナを見て、ナスリーンも僅かに表情を緩め、ゆっくりと歩き出した。
「結構。それでは行きましょう」
「はい」
その頃には既に、白騎士隊の入隊試験に女傭兵が挑むという前代未聞の話が、騎士団内に広がりつつあった。
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