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第2章 アルティナの縁談
9.ひと時の交流
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「あの……、確かに見た事が無い物ばかりですが、それは私がデニスにそうしてくれと頼みましたので……」
「そうなんだ。俺としてはきちんと個室がある料理屋で、それなりの料理を食べて貰おうと思っていたんだが、アルティナ様が『せっかくだから、お兄様がお友達と行って、食べていた料理を食べてみたい』と仰ったので、ここでアルティン様の好物を頼んだんだ」
しらばっくれながらの彼女の話に咄嗟にデニスも合わせ、それを聞いた男達は不承不承ながら頷いた。
「それにしたってな……」
「せめてもう少し、場所を選べよ」
「希望されたのなら、仕方が無いが……」
「アルティナ様の様な方には、難易度が高過ぎだろう」
「大丈夫です。お兄様が食べておられたんですもの。見た目は少々変わってますが、美味しいに決まっていますわ」
そう言って、実は結構空腹に耐えかねていたアルティナは、早速スプーンを取り上げ、臓物煮込みの皿に手を伸ばした。すると周囲から、如何にも心配そうな声がかけられる。
「本当に大丈夫ですか?」
「アルティナ殿、無理無さらない方が……」
「無理だと思ったら、残して構いませんから!」
「ありがとうございます」
(ガタガタ五月蠅いのよ! こっちは空腹で気が立ってんのよ!? 何で人の目を気にして、食べなきゃいけないわけ!?)
イラッとしながらもアルティナは笑顔を浮かべて礼を述べ、恐る恐るといった態を装いながらスプーンを口に運んで料理を咀嚼した。
「……美味しい」
そうして短く感想を述べて微笑んだ、アルティナの演技っぷりに噴き出しそうになったデニスだが、何とか笑いを堪えながら応じた。
「そうでしょう? 確かに見た目は少々悪いし、一見得体が知れないですが」
「それに、お料理が温かいのも久しぶり。いつもは冷たくなってるのを食べているから。……あつっ!」
「ほら、気を付けて下さい。これは温かいを通り越して、熱いですから。先にこっちを食べたらどうですか? これは手で掴んで食べる料理ですから、当然熱く無いですし」
「手で食べるの!? どうやって?」
「ですから、ここをこう持ってですね……」
そんな当人達にとっては、馬鹿馬鹿しい芝居をしながら二人は食べ進めていったが、それを眺めていた男達は、ある者は目頭を押さえて涙を堪え、またある者は心から同情する視線を送った。
「本当に、美味しそうに食べてるな。こんな庶民的な料理なのに、よほど空腹だったのか……。れっきとした公爵令嬢なのに、不憫過ぎる……」
「とても上品とは言えない料理を、嫌がらずに口にするなんて。とても素直で優しい方なんだな」
「全くだ。普通の貴族令嬢なんかにこんな物を勧めたら、確実に激怒されるぞ」
そんな事を囁き合っていると、ケインがさり気なく彼女に声をかけた。
「アルティナ殿、美味しいですか?」
「はい、とても!」
「それは良かった。それなら他の料理も、少し食べて見ませんか? こちらの揚げ物は、この近辺では有名なんですよ?」
そう言って自分が注文した料理の皿を押し出してきたケインに、アルティナは嬉しそうに目を輝かせて応じた。
「まあ、宜しいんですか?」
「はい。遠慮無くどうぞ。それではそちらのお皿に、少し取り分けますから」
「ありがとうございます」
「あ、こら! 抜け駆けするな、ケイン!」
「この料理も美味しいですよ? この機会に食べてみて下さい」
「いや、これの方がアルティナ殿の口に合うと思うぞ?」
「まあ……。皆様、ありがとうございます」
それからは皆がこぞってアルティナに色々な料理を勧め、既に知っているそれらの料理についての説明を、さも初めて聞く様に頷いて聞きながら、アルティナは機嫌良く食べまくった。
そして食事を済ませた後は、デニスと二人で屋敷に戻るつもりだったが、周囲からの「せっかくですからお屋敷までお送りします」との申し出を断り切れず、全員揃って店を出てグリーバス邸への道を歩いて行った。
最初は(面倒な)と思っていた彼女だが、気安い仲であった面々との久しぶりの会話は、やはり楽しめる物だったらしく、次第に笑顔が深まったのを見て、デニスは密かに安堵した。
「皆様、本当に博識でいらっしゃいますのね」
「いやいや、そんな大した事では」
「市井の情報なんかは、貴族のお嬢様が知っている方がおかしいですから」
(すっかり騙されてる。こいつら、アルティナ様とアルティン様が同一人物だと、夢にも思って無いな)
もう苦笑するしかできないデニスだったが、最後尾で笑いを堪えながら歩いて行くうちに、目的の場所に到着したのが分かって、慌てて数歩前を歩くアルティナ達に声をかけた。
「アルティナ様、こちらです」
「あ、そうだったわね」
公爵邸の敷地をぐるりと取り囲む、何の変哲もない鉄柵の所でデニスが立ち止った為、何故正門や通用門まで行かないのかと、他の者は怪訝な顔で振り返ったが、アルティナはその場で笑顔で頭を下げた。
「皆様、今日は大変楽しく過ごさせて頂きました。加えて、沢山のお料理を味あわせて頂きまして、ありがとうございました」
「大した事ではありませんから」
「こちらこそ、喜んで頂けて良かったです」
「だが、デニス。ここは門では無いが? 裏門からこっそり入るとかじゃ無いのか?」
「使用人に見つかると、即刻公爵夫妻にご注進がいくからな。ここから入るんだ……、っと」
挨拶の間、デニスは柵の中の一本を両手で掴み、慎重に斜め下に引っ張り始めた。すると地面から空に向かって突き刺さっている筈の鉄棒の一部が、斜めに切り取られた様にずるりと外れる。
「うわ!」
「おい!?」
「何だよ、それは!?」
流石に有り得ない光景に周りの者は目を丸くしたが、デニスは構わず、抜き取った棒を地面に置いて、その隣の柵に手をかけながら、簡潔に説明した。
「何代か前の当主が、浮気の時の通用口代わりに使っていたらしい。アルティン様が図書室の中で、記録を見つけて活用していた」
「……アホすぎる理由と用途だな」
「非常識過ぎるぞ」
周りが呆れた感想を述べているうちに、デニスは二本目の鉄棒も外し、アルティナを促した。
「さあ、アルティナ様。誰か来ないうちに」
「はい」
一般的な貴族令嬢の横に広がったドレスでは、引っかけたりつかえたりする幅の隙間ではあったが、市街地に出て怪しまれない様に、簡素なワンピース姿のアルティナは、そこを余裕ですり抜ける事ができた。そして素早くデニスが鉄棒を元の様に柵に嵌めこんでいる中、外の面々に向かって、アルティナは再度礼を述べた。
「それでは皆様、今日はありがとうございました」
「いえ、私達も楽しかったです」
「部屋まで気を付けて戻って下さい」
挨拶を済ませた彼女は、建物に向かってゆっくり薄暗い木立の中を歩き出し、二本目の柵を元に戻したデニスは、背後を振り返って一応同行者達に釘を刺した。
「よし、偽装完了。言っておくが、この事は他言無用で宜しく」
「分かってる」
「公爵家に押し入る気は無いから」
「ところで、屋敷内に入る時にはどうするんだ?」
「予め時間を決めておいたから、妹が中から通用口を開ける事になってる」
「それなら大丈夫だな」
本当はユーリアがバルコニーからロープを垂らして、それを登る手筈になっているのだが、正直に口にすればとても深窓の公爵令嬢とは思われない為、デニスは口から出まかせを言って歩き出した。すると数歩した所で、ケインが背後から彼の肩を掴んで引き止める。
「……デニス。彼女の事で、ちょっと聞きたい事がある」
「何を?」
足を止めて何気なく振り返ったデニスだったが、途端に鋭い視線を向けられた為、心の中で一気に警戒度を上げた。
(何だ、探る様な視線は? そう言えばケインは顔を合わせた直後から、他の皆と比べると、アルティナ様と喋って無かったな。……まさかアルティナ様がアルティン様かもしれないと疑って、ずっと観察してたのか? さすがはアルティン様に次ぐ若さで、黒騎士隊副隊長に就任しただけの事はあるな。何か不審な点でも、見つけたんだろうか?)
身構えながら相手の次の言葉を待ったデニスだったが、ケインの問いは彼の予想斜め上の代物だった。
「そうなんだ。俺としてはきちんと個室がある料理屋で、それなりの料理を食べて貰おうと思っていたんだが、アルティナ様が『せっかくだから、お兄様がお友達と行って、食べていた料理を食べてみたい』と仰ったので、ここでアルティン様の好物を頼んだんだ」
しらばっくれながらの彼女の話に咄嗟にデニスも合わせ、それを聞いた男達は不承不承ながら頷いた。
「それにしたってな……」
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「希望されたのなら、仕方が無いが……」
「アルティナ様の様な方には、難易度が高過ぎだろう」
「大丈夫です。お兄様が食べておられたんですもの。見た目は少々変わってますが、美味しいに決まっていますわ」
そう言って、実は結構空腹に耐えかねていたアルティナは、早速スプーンを取り上げ、臓物煮込みの皿に手を伸ばした。すると周囲から、如何にも心配そうな声がかけられる。
「本当に大丈夫ですか?」
「アルティナ殿、無理無さらない方が……」
「無理だと思ったら、残して構いませんから!」
「ありがとうございます」
(ガタガタ五月蠅いのよ! こっちは空腹で気が立ってんのよ!? 何で人の目を気にして、食べなきゃいけないわけ!?)
イラッとしながらもアルティナは笑顔を浮かべて礼を述べ、恐る恐るといった態を装いながらスプーンを口に運んで料理を咀嚼した。
「……美味しい」
そうして短く感想を述べて微笑んだ、アルティナの演技っぷりに噴き出しそうになったデニスだが、何とか笑いを堪えながら応じた。
「そうでしょう? 確かに見た目は少々悪いし、一見得体が知れないですが」
「それに、お料理が温かいのも久しぶり。いつもは冷たくなってるのを食べているから。……あつっ!」
「ほら、気を付けて下さい。これは温かいを通り越して、熱いですから。先にこっちを食べたらどうですか? これは手で掴んで食べる料理ですから、当然熱く無いですし」
「手で食べるの!? どうやって?」
「ですから、ここをこう持ってですね……」
そんな当人達にとっては、馬鹿馬鹿しい芝居をしながら二人は食べ進めていったが、それを眺めていた男達は、ある者は目頭を押さえて涙を堪え、またある者は心から同情する視線を送った。
「本当に、美味しそうに食べてるな。こんな庶民的な料理なのに、よほど空腹だったのか……。れっきとした公爵令嬢なのに、不憫過ぎる……」
「とても上品とは言えない料理を、嫌がらずに口にするなんて。とても素直で優しい方なんだな」
「全くだ。普通の貴族令嬢なんかにこんな物を勧めたら、確実に激怒されるぞ」
そんな事を囁き合っていると、ケインがさり気なく彼女に声をかけた。
「アルティナ殿、美味しいですか?」
「はい、とても!」
「それは良かった。それなら他の料理も、少し食べて見ませんか? こちらの揚げ物は、この近辺では有名なんですよ?」
そう言って自分が注文した料理の皿を押し出してきたケインに、アルティナは嬉しそうに目を輝かせて応じた。
「まあ、宜しいんですか?」
「はい。遠慮無くどうぞ。それではそちらのお皿に、少し取り分けますから」
「ありがとうございます」
「あ、こら! 抜け駆けするな、ケイン!」
「この料理も美味しいですよ? この機会に食べてみて下さい」
「いや、これの方がアルティナ殿の口に合うと思うぞ?」
「まあ……。皆様、ありがとうございます」
それからは皆がこぞってアルティナに色々な料理を勧め、既に知っているそれらの料理についての説明を、さも初めて聞く様に頷いて聞きながら、アルティナは機嫌良く食べまくった。
そして食事を済ませた後は、デニスと二人で屋敷に戻るつもりだったが、周囲からの「せっかくですからお屋敷までお送りします」との申し出を断り切れず、全員揃って店を出てグリーバス邸への道を歩いて行った。
最初は(面倒な)と思っていた彼女だが、気安い仲であった面々との久しぶりの会話は、やはり楽しめる物だったらしく、次第に笑顔が深まったのを見て、デニスは密かに安堵した。
「皆様、本当に博識でいらっしゃいますのね」
「いやいや、そんな大した事では」
「市井の情報なんかは、貴族のお嬢様が知っている方がおかしいですから」
(すっかり騙されてる。こいつら、アルティナ様とアルティン様が同一人物だと、夢にも思って無いな)
もう苦笑するしかできないデニスだったが、最後尾で笑いを堪えながら歩いて行くうちに、目的の場所に到着したのが分かって、慌てて数歩前を歩くアルティナ達に声をかけた。
「アルティナ様、こちらです」
「あ、そうだったわね」
公爵邸の敷地をぐるりと取り囲む、何の変哲もない鉄柵の所でデニスが立ち止った為、何故正門や通用門まで行かないのかと、他の者は怪訝な顔で振り返ったが、アルティナはその場で笑顔で頭を下げた。
「皆様、今日は大変楽しく過ごさせて頂きました。加えて、沢山のお料理を味あわせて頂きまして、ありがとうございました」
「大した事ではありませんから」
「こちらこそ、喜んで頂けて良かったです」
「だが、デニス。ここは門では無いが? 裏門からこっそり入るとかじゃ無いのか?」
「使用人に見つかると、即刻公爵夫妻にご注進がいくからな。ここから入るんだ……、っと」
挨拶の間、デニスは柵の中の一本を両手で掴み、慎重に斜め下に引っ張り始めた。すると地面から空に向かって突き刺さっている筈の鉄棒の一部が、斜めに切り取られた様にずるりと外れる。
「うわ!」
「おい!?」
「何だよ、それは!?」
流石に有り得ない光景に周りの者は目を丸くしたが、デニスは構わず、抜き取った棒を地面に置いて、その隣の柵に手をかけながら、簡潔に説明した。
「何代か前の当主が、浮気の時の通用口代わりに使っていたらしい。アルティン様が図書室の中で、記録を見つけて活用していた」
「……アホすぎる理由と用途だな」
「非常識過ぎるぞ」
周りが呆れた感想を述べているうちに、デニスは二本目の鉄棒も外し、アルティナを促した。
「さあ、アルティナ様。誰か来ないうちに」
「はい」
一般的な貴族令嬢の横に広がったドレスでは、引っかけたりつかえたりする幅の隙間ではあったが、市街地に出て怪しまれない様に、簡素なワンピース姿のアルティナは、そこを余裕ですり抜ける事ができた。そして素早くデニスが鉄棒を元の様に柵に嵌めこんでいる中、外の面々に向かって、アルティナは再度礼を述べた。
「それでは皆様、今日はありがとうございました」
「いえ、私達も楽しかったです」
「部屋まで気を付けて戻って下さい」
挨拶を済ませた彼女は、建物に向かってゆっくり薄暗い木立の中を歩き出し、二本目の柵を元に戻したデニスは、背後を振り返って一応同行者達に釘を刺した。
「よし、偽装完了。言っておくが、この事は他言無用で宜しく」
「分かってる」
「公爵家に押し入る気は無いから」
「ところで、屋敷内に入る時にはどうするんだ?」
「予め時間を決めておいたから、妹が中から通用口を開ける事になってる」
「それなら大丈夫だな」
本当はユーリアがバルコニーからロープを垂らして、それを登る手筈になっているのだが、正直に口にすればとても深窓の公爵令嬢とは思われない為、デニスは口から出まかせを言って歩き出した。すると数歩した所で、ケインが背後から彼の肩を掴んで引き止める。
「……デニス。彼女の事で、ちょっと聞きたい事がある」
「何を?」
足を止めて何気なく振り返ったデニスだったが、途端に鋭い視線を向けられた為、心の中で一気に警戒度を上げた。
(何だ、探る様な視線は? そう言えばケインは顔を合わせた直後から、他の皆と比べると、アルティナ様と喋って無かったな。……まさかアルティナ様がアルティン様かもしれないと疑って、ずっと観察してたのか? さすがはアルティン様に次ぐ若さで、黒騎士隊副隊長に就任しただけの事はあるな。何か不審な点でも、見つけたんだろうか?)
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