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第2章 広がる波紋
(10)頼りになる相棒
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店内をくまなく観察し、時折接客担当の店員とやり取りをしてひと時を過ごした二人は、最終的には一枚の絵を購入してブレダ画廊を出る事となった。
「またのお越しを、お待ちしております」
「ああ、良い買い物をさせて貰ったよ」
愛想よく出入り口で見送りながら、紐をかけた薄い木箱を手渡してきた店員にケインも愛想良く応え、二人並んで歩き出した。その直後、軽く背後を振り返って店員が店内に戻ったのを確認したアルティナが、横を歩くケインに囁く。
「ごめんなさい、ケイン。つい、これが良いなんて言ってしまって。三万リランも払う羽目になるなんて、思わなかったから……」
目にした絵の感想を思わず口にした事で、予想外の買い物をする事になったと彼女は本気で反省していたが、ケインは明るく笑いながら事も無げに返した。
「君が良いと言った物は本当に買うつもりだったから、そんなに気にしないでくれ。ちゃんと持ち合わせもあっただろう? 一応、夫の稼ぎを信用して欲しいな」
「ええと……、どうもありがとう」
「どういたしまして」
自身が副隊長の職に在った頃の俸給を思い出し、更に独り暮らしをしているわけではない彼にとっては、余裕の金額である事は理解できていたアルティナは、ここは礼を言っておくべきだろうと素直に頭を下げた。それにケインが機嫌よく応じた為、議論はそこまでにする事にして、新たな問題について考え込む。
(そうは言ってもね……。それ、どこに飾ろうかしら?)
確かに気に入った絵ではあるが、寮の部屋に飾って良い物か、またはシャトナー家で使わせて貰っている部屋に飾るべきかと考え始めていると、既に日が傾いている空を見上げて、ケインが彼女に声をかける。
「アルティナ。待ち合わせの時間に遅れそうだから、ちょっと近道をしても構わないか? 他に寄りたいところがあるなら、大通りをこのまま進むが」
「いいえ、特に用事は無いから、こっちの路地を抜けて行きましょう。あまり待たせたら悪いし、心配するかもしれないわ」
「そうだな」
そうして二人は画廊を出て少し歩いた所で、横に入った幾分細い路地を歩き始めた。しかし歩き始めてすぐに、何となく違和感を覚える。
「ケイン、すぐ向こうの通りは人通りがあるのに、こちらに入ったら殆ど人が歩いていないけど、こんな物なの?」
かつてアルティンとして緑騎士隊に所属していた頃は、制服姿でも私服でも王都内を縦横無尽に歩き回っていた為、その近辺の街路の様子も頭の中に入れていたが、当時のそれと比較するとどことなく活気が無いというか寂れた感じに、アルティナはさり気なく尋ねてみた。するとケインも、僅かに表情を険しくしながら応じる。
「ここを通ったのは半年ぶり位だが……、その時と比べても人通りがないし、異常だな。表通りは商店が立ち並ぶエリアで、この辺りはそこに納品する職人や、使用人の住居エリアと言っても、本来ならもう少し……」
「ケイン?」
急に口を閉ざして足を止めたケインと同様に、立ち止まって前方に目を向けた彼女は、進行方向を三人の男に塞がれているのに気が付いた。さり気なく自分達が来た方向に目を向ければ、そちらには四人が徐々に距離を詰めて来ており、内心で悪態を吐く。
(いつの間に……。勘が鈍ったものだわね。アトラス隊長に知られたら、説教物よ。まあでも傭兵とかではないわね。あまり真面目に手入れしている感じではないし、持ち方が素人っぽいわ)
冷静に男達が手にしている得物を観察しながら、アルティナはこれからの展開を予想した。
「おやおや、こんな所に随分ご立派な出で立ちの旦那様がいらっしゃるとは」
「これまた、別嬪さんの奥様がいらっしゃるようで。羨ましいねぇ」
「そんな恵まれたご主人様には、ちょっとここの通行料を払って頂きたいものですな」
(最近は王都も、物騒になったわね。まだ暗くなってもいないのに、堂々と強盗とは。それにこいつらに払う筋合いなんかないものね。一般人なら、相手が満足するだけ払って、さっさとトンズラするのが最良だけど)
下衆な笑いを零しながら、これ見よがしに剣をちらつかせて威嚇してきた男達だったが、ケインは恐れ入るどころか、皮肉気に笑い返した。
「……ほう? ここは公道では無かったのか? 陛下に通行料を払えと言われたら、仕方が無いと諦めるしかないだろうが、陛下がそんなに下品なお顔をされているとは思わなかったな」
「何だと!?」
「この野郎! 痛い目をみないと分からんようだな!!」
「構わねえ、さっさとむしり取ってやろうぜ!!」
(だけど、ケインの意見に全面的に賛成。素人相手に、遅れは取りたくないものね)
本来であれば普通の一般人を装って、できるだけ穏便に事を済ませるのが最良ではあるが、現時点の相方の力量を知り抜いていたアルティナに、大人しく撤退するという選択肢は存在しなかった。そしてケインもそれなりにアルティナの運動神経と剣技について認めている他に、いざとなったらアルティンが出て来るだろうといった判断から、短く囁く。
「アルティナ」
「スカートの下に、短剣は忍ばせて持ってきているから、心配しないで。でもケインは丸腰でしょう?」
「武器なら相手が持っている。それからこれを。盾にするなり角で殴るなり投げるなり、有効活用してくれ」
「ありがたく、使わせて貰うわ」
(ここで支払った金額に固執しないのは、さすがケインね。言われた通り、最大限に利用させて貰おうじゃない!)
そして買ったばかりの木箱を受け取ったアルティナは、首から紐で下げてドレスの内側に隠しておいた細い金属製の笛を取り出し、力一杯吹き鳴らした。それは騎士団全員が持たされている、緊急事態を呼びかける物であり、その鋭い音が人気のない路地の奥まで響き渡る。
「なっ!!」
「この女!?」
さすがにそんな物を携帯しているとは思わなかった男達が狼狽する中、ケインが彼らを挑発する様にせせら笑う。
「さあ、この付近を巡回している警護担当の騎士団が、どれ位で気が付くか見ものだな。それにこの一帯がまるっきり無人というわけでもあるまい。お前達に恐れをなして誰も出てこないとは思うが、通報までしないかどうかは分からんぞ?」
「やっちまえ!」
「さっさと盗ってずらかるぞ!!」
「それはどうかな!?」
「ぐわぁっ!!」
やはり素人だったらしく、声を上げたのはほぼ同時だったが、連携して同時に突っ込んで来る事はできず、まず最初に剣を振りかざして突っ込んできた男を一人かわしたケインは、次に肉薄した男が反応する前にその顔面に拳を叩き込み、思わず取り落とした彼の剣を奪った。そして次に別の男が付き出してきたナイフを咄嗟に屈んでかわしながら、その膝を斬り付けた上で蹴り転がす。
「痛ぇえぇっ!! こいつ、斬りやがっ、ぐあっ!!」
「アルティナ!!」
「大丈夫、よっ!!」
「ぐあっ!!」
「何だ、この女!?」
最初にかわした男の剣を手にした剣で受け止めながら、ケインはアルティナに視線を向けたが、その時彼女は、騒ぎの中素早く足に括り付けていた短剣を取り出し、斬りかかって来た男の一人の眉間に盾代わりにしている木箱の角を打ち込みつつ蹴り倒し、もう一人の肩に剣先をめり込ませていたところだった。
「またのお越しを、お待ちしております」
「ああ、良い買い物をさせて貰ったよ」
愛想よく出入り口で見送りながら、紐をかけた薄い木箱を手渡してきた店員にケインも愛想良く応え、二人並んで歩き出した。その直後、軽く背後を振り返って店員が店内に戻ったのを確認したアルティナが、横を歩くケインに囁く。
「ごめんなさい、ケイン。つい、これが良いなんて言ってしまって。三万リランも払う羽目になるなんて、思わなかったから……」
目にした絵の感想を思わず口にした事で、予想外の買い物をする事になったと彼女は本気で反省していたが、ケインは明るく笑いながら事も無げに返した。
「君が良いと言った物は本当に買うつもりだったから、そんなに気にしないでくれ。ちゃんと持ち合わせもあっただろう? 一応、夫の稼ぎを信用して欲しいな」
「ええと……、どうもありがとう」
「どういたしまして」
自身が副隊長の職に在った頃の俸給を思い出し、更に独り暮らしをしているわけではない彼にとっては、余裕の金額である事は理解できていたアルティナは、ここは礼を言っておくべきだろうと素直に頭を下げた。それにケインが機嫌よく応じた為、議論はそこまでにする事にして、新たな問題について考え込む。
(そうは言ってもね……。それ、どこに飾ろうかしら?)
確かに気に入った絵ではあるが、寮の部屋に飾って良い物か、またはシャトナー家で使わせて貰っている部屋に飾るべきかと考え始めていると、既に日が傾いている空を見上げて、ケインが彼女に声をかける。
「アルティナ。待ち合わせの時間に遅れそうだから、ちょっと近道をしても構わないか? 他に寄りたいところがあるなら、大通りをこのまま進むが」
「いいえ、特に用事は無いから、こっちの路地を抜けて行きましょう。あまり待たせたら悪いし、心配するかもしれないわ」
「そうだな」
そうして二人は画廊を出て少し歩いた所で、横に入った幾分細い路地を歩き始めた。しかし歩き始めてすぐに、何となく違和感を覚える。
「ケイン、すぐ向こうの通りは人通りがあるのに、こちらに入ったら殆ど人が歩いていないけど、こんな物なの?」
かつてアルティンとして緑騎士隊に所属していた頃は、制服姿でも私服でも王都内を縦横無尽に歩き回っていた為、その近辺の街路の様子も頭の中に入れていたが、当時のそれと比較するとどことなく活気が無いというか寂れた感じに、アルティナはさり気なく尋ねてみた。するとケインも、僅かに表情を険しくしながら応じる。
「ここを通ったのは半年ぶり位だが……、その時と比べても人通りがないし、異常だな。表通りは商店が立ち並ぶエリアで、この辺りはそこに納品する職人や、使用人の住居エリアと言っても、本来ならもう少し……」
「ケイン?」
急に口を閉ざして足を止めたケインと同様に、立ち止まって前方に目を向けた彼女は、進行方向を三人の男に塞がれているのに気が付いた。さり気なく自分達が来た方向に目を向ければ、そちらには四人が徐々に距離を詰めて来ており、内心で悪態を吐く。
(いつの間に……。勘が鈍ったものだわね。アトラス隊長に知られたら、説教物よ。まあでも傭兵とかではないわね。あまり真面目に手入れしている感じではないし、持ち方が素人っぽいわ)
冷静に男達が手にしている得物を観察しながら、アルティナはこれからの展開を予想した。
「おやおや、こんな所に随分ご立派な出で立ちの旦那様がいらっしゃるとは」
「これまた、別嬪さんの奥様がいらっしゃるようで。羨ましいねぇ」
「そんな恵まれたご主人様には、ちょっとここの通行料を払って頂きたいものですな」
(最近は王都も、物騒になったわね。まだ暗くなってもいないのに、堂々と強盗とは。それにこいつらに払う筋合いなんかないものね。一般人なら、相手が満足するだけ払って、さっさとトンズラするのが最良だけど)
下衆な笑いを零しながら、これ見よがしに剣をちらつかせて威嚇してきた男達だったが、ケインは恐れ入るどころか、皮肉気に笑い返した。
「……ほう? ここは公道では無かったのか? 陛下に通行料を払えと言われたら、仕方が無いと諦めるしかないだろうが、陛下がそんなに下品なお顔をされているとは思わなかったな」
「何だと!?」
「この野郎! 痛い目をみないと分からんようだな!!」
「構わねえ、さっさとむしり取ってやろうぜ!!」
(だけど、ケインの意見に全面的に賛成。素人相手に、遅れは取りたくないものね)
本来であれば普通の一般人を装って、できるだけ穏便に事を済ませるのが最良ではあるが、現時点の相方の力量を知り抜いていたアルティナに、大人しく撤退するという選択肢は存在しなかった。そしてケインもそれなりにアルティナの運動神経と剣技について認めている他に、いざとなったらアルティンが出て来るだろうといった判断から、短く囁く。
「アルティナ」
「スカートの下に、短剣は忍ばせて持ってきているから、心配しないで。でもケインは丸腰でしょう?」
「武器なら相手が持っている。それからこれを。盾にするなり角で殴るなり投げるなり、有効活用してくれ」
「ありがたく、使わせて貰うわ」
(ここで支払った金額に固執しないのは、さすがケインね。言われた通り、最大限に利用させて貰おうじゃない!)
そして買ったばかりの木箱を受け取ったアルティナは、首から紐で下げてドレスの内側に隠しておいた細い金属製の笛を取り出し、力一杯吹き鳴らした。それは騎士団全員が持たされている、緊急事態を呼びかける物であり、その鋭い音が人気のない路地の奥まで響き渡る。
「なっ!!」
「この女!?」
さすがにそんな物を携帯しているとは思わなかった男達が狼狽する中、ケインが彼らを挑発する様にせせら笑う。
「さあ、この付近を巡回している警護担当の騎士団が、どれ位で気が付くか見ものだな。それにこの一帯がまるっきり無人というわけでもあるまい。お前達に恐れをなして誰も出てこないとは思うが、通報までしないかどうかは分からんぞ?」
「やっちまえ!」
「さっさと盗ってずらかるぞ!!」
「それはどうかな!?」
「ぐわぁっ!!」
やはり素人だったらしく、声を上げたのはほぼ同時だったが、連携して同時に突っ込んで来る事はできず、まず最初に剣を振りかざして突っ込んできた男を一人かわしたケインは、次に肉薄した男が反応する前にその顔面に拳を叩き込み、思わず取り落とした彼の剣を奪った。そして次に別の男が付き出してきたナイフを咄嗟に屈んでかわしながら、その膝を斬り付けた上で蹴り転がす。
「痛ぇえぇっ!! こいつ、斬りやがっ、ぐあっ!!」
「アルティナ!!」
「大丈夫、よっ!!」
「ぐあっ!!」
「何だ、この女!?」
最初にかわした男の剣を手にした剣で受け止めながら、ケインはアルティナに視線を向けたが、その時彼女は、騒ぎの中素早く足に括り付けていた短剣を取り出し、斬りかかって来た男の一人の眉間に盾代わりにしている木箱の角を打ち込みつつ蹴り倒し、もう一人の肩に剣先をめり込ませていたところだった。
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