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第64話 究極の二択
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「ほらほら美子さん、落ち着いて。美人が台無しよ?」
「藤宮様、宜しければこちらをお使い下さい」
「……え?」
桜に連れられて先程着替えた部屋に戻ってから、唐突に声をかけられた為、美子は目元を拭いながら反射的に振り向いた。そしてお仕着せらしいブラウスとスカート姿の初老の女性が、自分に向かって恭しく差し出している物を見て戸惑うと、桜が苦笑しながら説明する。
「蒸しタオルよ。もうこうなったら、一度さっぱりした方が良いわ。この後寄る所が無いなら、すっぴんでも平気よね?」
言われて桜の意図を理解した美子は、それをありがたく受け取る事にした。
「はい、大丈夫です。使わせて頂きます」
「複数枚用意してございますので、遠慮なくお申し出下さい」
「ありがとうございます」
そして既に恥も外聞もかなぐり捨てた感のある美子は、ゴシゴシとメイクを完全に拭き取る勢いで、何枚かの蒸しタオルを使い、顔全体を拭き終えた。
(ふぁあ、さっぱり。落ち着いたし、生き返ったわ)
そこまでして、さすがに人心地ついた彼女は、笑顔でこの間蒸しタオルを提供してくれた女性に、本心から礼を述べた。
「助かりました。これで結構です」
「それでは最後に、こちらをどうぞ」
「ありがとうございます」
(最後に冷えた物を、か。さすがにそつが無いわね。うん、気持ち良い。頭も冷えたわ)
最後に受け取った冷やしたタオルで顔を引き締めながら、この屋敷の使用人のレベルの高さを実感していると、桜が笑顔で促してくる。
「それじゃあ着替えながら、ちょっとお話でもしましょうか」
「はぁ……」
(まさかこれまで以上の、無茶振りはさせられないでしょうね?)
内心では戦々恐々としながらも、美子は室内には女性しか居ない気安さから、勢い良くユニフォームを脱いだ。そして手早く足袋をと肌着を身に着けて長襦袢を取り上げると、畳に置かれたユニフォームを畳みながら、桜が何気ない口調で言い出す。
「美子さん、今日は随分緊張しているみたいだけど、お父様辺りから主人の事とか聞いてきたのかしら?」
「はぁ……、一通り、それなりには」
「やっぱりね。それで? 愛人持ちの女好きだから、気を付けろとか言われた?」
「一応、そんな事を言われた様な気もします」
全くの嘘もつけずに曖昧に返答した美子だったが、ここで桜が美子に紐を渡しながら、小さく笑った。
「言っておくけど、主人は私にベタ惚れだから、自分から他の女に手は出さないから」
「は? あの、でも……、愛人とかはいらっしゃらないんですか?」
長襦袢に袖を通して紐を受け取ったところで、動きを止めた美子が素朴な疑問を口にすると、桜は事も無げに告げた。
「確かにいるけど、全員私が気に入って、この屋敷に連れ込んだ子ばかりだし」
それを聞いた美子は、瞬時に目をむいて問い返した。
「はぁ!? 何で気に入ったら自宅に連れ込んで、夫の愛人にするんですか?」
しかしその問いにも、桜は軽く首を傾げながら不思議そうに言い返す。
「だって嫌いな女が愛人になったら、嫌じゃない?」
「それはまあ……、確かに、嫌いな女性よりは、好意を持てる女性の方が良いかとは思いますが……」
「そうでしょう?」
(そういう問題? 何か、論点がずれてない?)
何かがおかしいとは思いながらも、鋭く突っ込めなかった美子が、紐で長襦袢を固定しながら内心で悶々としていると、桜は何を思ったか、着物を持ち上げながらおかしそうに笑った。
「主人もね……、最初に『この子を愛人にしちゃいましょう』と言った時に、とても渋い顔をしたんだけど、私には逆らえないし」
「どうしてですか?」
「あの人ったら若い頃、私の実家の土塀に大型トラックを突っ込ませて粉砕して、更に母屋の壁にめり込ませてひびを入れた上で、大人しく私を寄越せと日本刀片手に両親を脅したのよ。今日のあの子よりは、ちょっとだけ派手だったわね」
淡々とした口調ではあったが、そんな若かりし頃の加積の武勇伝を予想外に聞かされた方は、たまった物では無かった。
「粉砕!? それに脅迫ですか!?」
「だけど私に対しては『俺は見てくれも血筋も悪いが、財産も何もかもお前の好きにさせてやるから結婚してくれ』と土下座したものだから、贅沢させてくれるなら、結婚してあげても良いかしらって思って」
「桜さん、財産目当てで結婚したんですか!?」
(うわっ!! 何て事を口走ってるのよ、私!?)
動揺著しい美子は、つい思ったまま口走って真っ青になったが、桜は微笑みながら肯定した。
「ええ、そうよ? それ以上に、気分次第で他人を好きなように動かせるのって、気持ちが良いし。……そんな風に、若い頃は思っていたんだけどね」
(あら? どうしたのかしら)
何やら急に声のトーンを変えてきた桜の様子を、美子が注意深く見守っていると、彼女は悩ましげに溜め息を吐いてから続けた。
「好き勝手できるお金と権力が手に入ったら、それと引き換えに、気の置けない友人とか、ちょっとした人間関係みたいなものが、あっという間に無くなってしまったのよ」
(それはそうでしょうね。同情はするけど、仕方ないわよ)
美子は内心で頷きながらも、無言で着物に袖を通して腰紐を結んだ。そして黙々とお端折りを整えている美子の前で、桜の独白めいた話が続いた。
「それでも豪胆な人は幾人か居て、長らく友人付き合いをしてくれていたんだけど、前にも言った様に、ぽつりぽつり交流が途絶えてしまってね」
「……お察しします」
「だから十分肝の据わった美子さんなら、私とも友人付き合いができると思ったの。これからもちょっと年の離れた、お友達でいて頂戴ね?」
そこでいきなり振られた話に、美子は手の動きを止めて慌てて桜に視線を向けた。
「いえ! あ、あの、それはちょっと」
「お友達が嫌なら、夫の愛人になってくれても良いのよ? 私からしたら、大して変わりはないし」
「是非、お友達でお願いします」
桜の申し出に対して、美子は即座に直立不動で最敬礼してみせた為、桜は満足げに微笑んだ。
「良かった! じゃあこのユニフォーム一式は、今日の記念にプレゼントするわね?」
「ありがとうございます。頂戴します」
(ごめんなさい、お父さん。また押し切られました。愛人は回避できたみたいだけど、益々変な事になった気が……)
頭痛を覚え始めた美子の目の前で、桜が上機嫌で再びユニフォームを畳み始めると、再度何やら思い付いた様に小さく笑った。
「ふふっ」
「どうかしましたか? 桜さん」
多少怖じ気付きながら美子が声をかけてみると、桜は顔を上げて笑顔を見せた。
「今日のあの子、ちょっと格好良かったじゃない? 昔のあの人も、もうちょっと見た目が良ければ、あの子以上に格好良かったのにと思ってね」
「……はぁ」
「あら、格好良いと思わなかった?」
生返事を返した美子に、桜が納得しかねる顔付きになると、美子は何やら気まずげに視線を逸らしながら、ぼそぼそと口にした。
「私は普段、悲劇のヒロインになりきるとか、お姫様願望は無いと思っていたんですが……」
「でしょうねえ。それで?」
興味津々と言った感じで見上げてくる桜の追及をかわすのは無理だと諦めた美子は、相変わらず視線を逸らしたまま、しかし若干頬を赤く染めながら答えた。
「まあ……、今思うと、それなりに格好良かったんじゃ、無いでしょうか?」
「そうよね。それなのに美子さんったら、颯爽と救出に現れた王子様の服で、思いっきり鼻をかんじゃったものね! やっぱり偶には、悲劇のヒロインになりきったり、捕らわれのお姫様になりきってみた方が良いと思うわっ!! あはははははっ!!」
容赦のない指摘に加えて、お腹を抱えて力一杯笑われてしまった美子は、思わず畳に崩れ落ちる様に座り込み、盛大に頬を引き攣らせながら控え目に抗議した。
「桜さん……。ちょっと笑い過ぎの様な気がするんですが?」
「気のせいよ。気のせい!」
そう言いながら変わらず笑い続ける桜に釣られる様に、先程タオルを出した後は部屋の隅に静かに控えていた女性も、無表情のままながら時折口元をひくつかせているのを認めた美子は、がっくりと項垂れた。
(身から出た錆とは言え……。穴があったら入りたい)
ここで羞恥心にまみれた美子だったが、それほど時間を要さずに何とか立ち直り、手早く帯を締めて桜と連れ立って秀明が居る座敷へと戻った。
「藤宮様、宜しければこちらをお使い下さい」
「……え?」
桜に連れられて先程着替えた部屋に戻ってから、唐突に声をかけられた為、美子は目元を拭いながら反射的に振り向いた。そしてお仕着せらしいブラウスとスカート姿の初老の女性が、自分に向かって恭しく差し出している物を見て戸惑うと、桜が苦笑しながら説明する。
「蒸しタオルよ。もうこうなったら、一度さっぱりした方が良いわ。この後寄る所が無いなら、すっぴんでも平気よね?」
言われて桜の意図を理解した美子は、それをありがたく受け取る事にした。
「はい、大丈夫です。使わせて頂きます」
「複数枚用意してございますので、遠慮なくお申し出下さい」
「ありがとうございます」
そして既に恥も外聞もかなぐり捨てた感のある美子は、ゴシゴシとメイクを完全に拭き取る勢いで、何枚かの蒸しタオルを使い、顔全体を拭き終えた。
(ふぁあ、さっぱり。落ち着いたし、生き返ったわ)
そこまでして、さすがに人心地ついた彼女は、笑顔でこの間蒸しタオルを提供してくれた女性に、本心から礼を述べた。
「助かりました。これで結構です」
「それでは最後に、こちらをどうぞ」
「ありがとうございます」
(最後に冷えた物を、か。さすがにそつが無いわね。うん、気持ち良い。頭も冷えたわ)
最後に受け取った冷やしたタオルで顔を引き締めながら、この屋敷の使用人のレベルの高さを実感していると、桜が笑顔で促してくる。
「それじゃあ着替えながら、ちょっとお話でもしましょうか」
「はぁ……」
(まさかこれまで以上の、無茶振りはさせられないでしょうね?)
内心では戦々恐々としながらも、美子は室内には女性しか居ない気安さから、勢い良くユニフォームを脱いだ。そして手早く足袋をと肌着を身に着けて長襦袢を取り上げると、畳に置かれたユニフォームを畳みながら、桜が何気ない口調で言い出す。
「美子さん、今日は随分緊張しているみたいだけど、お父様辺りから主人の事とか聞いてきたのかしら?」
「はぁ……、一通り、それなりには」
「やっぱりね。それで? 愛人持ちの女好きだから、気を付けろとか言われた?」
「一応、そんな事を言われた様な気もします」
全くの嘘もつけずに曖昧に返答した美子だったが、ここで桜が美子に紐を渡しながら、小さく笑った。
「言っておくけど、主人は私にベタ惚れだから、自分から他の女に手は出さないから」
「は? あの、でも……、愛人とかはいらっしゃらないんですか?」
長襦袢に袖を通して紐を受け取ったところで、動きを止めた美子が素朴な疑問を口にすると、桜は事も無げに告げた。
「確かにいるけど、全員私が気に入って、この屋敷に連れ込んだ子ばかりだし」
それを聞いた美子は、瞬時に目をむいて問い返した。
「はぁ!? 何で気に入ったら自宅に連れ込んで、夫の愛人にするんですか?」
しかしその問いにも、桜は軽く首を傾げながら不思議そうに言い返す。
「だって嫌いな女が愛人になったら、嫌じゃない?」
「それはまあ……、確かに、嫌いな女性よりは、好意を持てる女性の方が良いかとは思いますが……」
「そうでしょう?」
(そういう問題? 何か、論点がずれてない?)
何かがおかしいとは思いながらも、鋭く突っ込めなかった美子が、紐で長襦袢を固定しながら内心で悶々としていると、桜は何を思ったか、着物を持ち上げながらおかしそうに笑った。
「主人もね……、最初に『この子を愛人にしちゃいましょう』と言った時に、とても渋い顔をしたんだけど、私には逆らえないし」
「どうしてですか?」
「あの人ったら若い頃、私の実家の土塀に大型トラックを突っ込ませて粉砕して、更に母屋の壁にめり込ませてひびを入れた上で、大人しく私を寄越せと日本刀片手に両親を脅したのよ。今日のあの子よりは、ちょっとだけ派手だったわね」
淡々とした口調ではあったが、そんな若かりし頃の加積の武勇伝を予想外に聞かされた方は、たまった物では無かった。
「粉砕!? それに脅迫ですか!?」
「だけど私に対しては『俺は見てくれも血筋も悪いが、財産も何もかもお前の好きにさせてやるから結婚してくれ』と土下座したものだから、贅沢させてくれるなら、結婚してあげても良いかしらって思って」
「桜さん、財産目当てで結婚したんですか!?」
(うわっ!! 何て事を口走ってるのよ、私!?)
動揺著しい美子は、つい思ったまま口走って真っ青になったが、桜は微笑みながら肯定した。
「ええ、そうよ? それ以上に、気分次第で他人を好きなように動かせるのって、気持ちが良いし。……そんな風に、若い頃は思っていたんだけどね」
(あら? どうしたのかしら)
何やら急に声のトーンを変えてきた桜の様子を、美子が注意深く見守っていると、彼女は悩ましげに溜め息を吐いてから続けた。
「好き勝手できるお金と権力が手に入ったら、それと引き換えに、気の置けない友人とか、ちょっとした人間関係みたいなものが、あっという間に無くなってしまったのよ」
(それはそうでしょうね。同情はするけど、仕方ないわよ)
美子は内心で頷きながらも、無言で着物に袖を通して腰紐を結んだ。そして黙々とお端折りを整えている美子の前で、桜の独白めいた話が続いた。
「それでも豪胆な人は幾人か居て、長らく友人付き合いをしてくれていたんだけど、前にも言った様に、ぽつりぽつり交流が途絶えてしまってね」
「……お察しします」
「だから十分肝の据わった美子さんなら、私とも友人付き合いができると思ったの。これからもちょっと年の離れた、お友達でいて頂戴ね?」
そこでいきなり振られた話に、美子は手の動きを止めて慌てて桜に視線を向けた。
「いえ! あ、あの、それはちょっと」
「お友達が嫌なら、夫の愛人になってくれても良いのよ? 私からしたら、大して変わりはないし」
「是非、お友達でお願いします」
桜の申し出に対して、美子は即座に直立不動で最敬礼してみせた為、桜は満足げに微笑んだ。
「良かった! じゃあこのユニフォーム一式は、今日の記念にプレゼントするわね?」
「ありがとうございます。頂戴します」
(ごめんなさい、お父さん。また押し切られました。愛人は回避できたみたいだけど、益々変な事になった気が……)
頭痛を覚え始めた美子の目の前で、桜が上機嫌で再びユニフォームを畳み始めると、再度何やら思い付いた様に小さく笑った。
「ふふっ」
「どうかしましたか? 桜さん」
多少怖じ気付きながら美子が声をかけてみると、桜は顔を上げて笑顔を見せた。
「今日のあの子、ちょっと格好良かったじゃない? 昔のあの人も、もうちょっと見た目が良ければ、あの子以上に格好良かったのにと思ってね」
「……はぁ」
「あら、格好良いと思わなかった?」
生返事を返した美子に、桜が納得しかねる顔付きになると、美子は何やら気まずげに視線を逸らしながら、ぼそぼそと口にした。
「私は普段、悲劇のヒロインになりきるとか、お姫様願望は無いと思っていたんですが……」
「でしょうねえ。それで?」
興味津々と言った感じで見上げてくる桜の追及をかわすのは無理だと諦めた美子は、相変わらず視線を逸らしたまま、しかし若干頬を赤く染めながら答えた。
「まあ……、今思うと、それなりに格好良かったんじゃ、無いでしょうか?」
「そうよね。それなのに美子さんったら、颯爽と救出に現れた王子様の服で、思いっきり鼻をかんじゃったものね! やっぱり偶には、悲劇のヒロインになりきったり、捕らわれのお姫様になりきってみた方が良いと思うわっ!! あはははははっ!!」
容赦のない指摘に加えて、お腹を抱えて力一杯笑われてしまった美子は、思わず畳に崩れ落ちる様に座り込み、盛大に頬を引き攣らせながら控え目に抗議した。
「桜さん……。ちょっと笑い過ぎの様な気がするんですが?」
「気のせいよ。気のせい!」
そう言いながら変わらず笑い続ける桜に釣られる様に、先程タオルを出した後は部屋の隅に静かに控えていた女性も、無表情のままながら時折口元をひくつかせているのを認めた美子は、がっくりと項垂れた。
(身から出た錆とは言え……。穴があったら入りたい)
ここで羞恥心にまみれた美子だったが、それほど時間を要さずに何とか立ち直り、手早く帯を締めて桜と連れ立って秀明が居る座敷へと戻った。
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