55 / 81
十月
3.負傷
しおりを挟む
ゆっくりと目を開けた美幸は、視界一杯に見慣れない天井が広がっていた為、ぼんやりと考え込んだ。
(あれ? ここって……)
すると何かの電子音が小さく鳴ると共に、傍らから女性の声が聞こえる。
「ああ、気が付きましたか? 藤宮さん」
「……はぁ、あの、ここは?」
寝たまま声がした方にゆっくり顔を向けると、ツーピースタイプのナース服を着た女性が、テキパキと周囲の機器を操作しつつ、端的に状況を説明してきた。
「港南総合病院のICUです。意識が戻るまではこちらでの管理となっていましたが、CTでも脳や臓器の損傷は有りませんでしたし外傷の処置も済んでいますので、バイタルのチェックを済ませたら一般病棟に移動します。担当医を呼び出しますので、現状説明も病室で行います」
「……どうも」
何となく余計な口を差し挟む事ができず、大人しく頷いた美幸は、ここに至った経緯を思い返してみた。
(ええと……、確か商談を終えて田所製作所から出て来た所で、山崎さんが難癖を付けて絡んできて、突き飛ばされたのよね? そうしたら車道によろけ出た途端、自転車が……。あれと衝突した?)
「それでは移動します」
痛みは無いものの、全身が重くて動かせないのは麻酔か鎮痛薬とか使っているのかと見当を付けた所で、点滴を付けたまま美幸は寝ているベッドごと、移動を開始した。そして看護師二人でベッドを廊下に出した所で、涙声で美野が呼びかけてくる。
「美幸! 大丈夫!? 私がちゃんと分かる?」
「おい、ちょっと落ち着けって!」
「美野姉さん? それに高須さんまで、何で?」
ベッドに突進してしがみつかんばかりの美野を、横から慌てて高須が捕まえて宥めた。それを見た美幸は、きょとんとして二人を見上げたが、途端に美野の怒声と高須の呆れた声が降って来る。
「何でじゃあ無いでしょうっ!!」
「とにかく、話は病室に移動してからだ」
(一応、交通事故って訳だし、もの凄く心配かけたのよね?)
涙混じりに何やらブツブツと文句を言っている美野と、それを宥めつつ付いて来る二人の気配を感じながら、美幸はさすがに申し訳なく思った。そして一般病棟の美幸に用意されていたらしい個室に到着すると、既に入口に担当医らしい中年の男性が待ち構えていた。
「藤宮さん、気分はどうですか?」
「大丈夫だと思います」
そうして所定の位置にベッドを配置した看護師達はすぐにその場を去り、早速担当医がクリップボード片手に説明を始めた。そして細かい注意事項や今後のスケジュールなども含めて十分程で話を終わらせ、静かに椅子から立ち上がる。
「……そういう事ですので、暫くは鎮静剤と鎮痛剤の効果は持続している筈ですが、痛み出したらすぐにナースコールをお願いします。その他に視界がおかしく感じたり、動悸、眩暈、吐き気等があった時も同様です。何か不明な事がありましたら、夜間も一時間おきに看護師が巡回していますので、お尋ねください」
「分かりました。宜しくお願いします」
取り敢えず疑問に思う事は無く、取り立てて不調は感じない為、美幸は素直に頷いた。それに担当医が会釈して部屋を出て行くと、美幸が如何にも残念そうな声を上げる。
「うぅ~ん、左足首骨折に、打撲三ヶ所、擦過傷四ヶ所って……。自転車と言えども、まともに衝突するとなると、馬鹿にできないのね。スーツも駄目になっちゃったかしら?」
「スーツの心配をしている場合!?」
能天気な台詞に、思わず声を荒げた美野だったが、高須はしみじみとした口調で感想を述べた。
「しかし取り敢えずそれだけで済んで、本当に良かったな。お前、咄嗟に身体を捻って手で頭を庇ったから、脳震盪位で済んだらしいぞ?」
「そうなんですか。自分では覚えがありませんが」
「加害者はいきなり自転車道に飛び出したお前を無理に右に避けようとして、バランスを崩して派手に背中から道路に落ちて、腰の骨を折る重傷らしい」
「本当ですか?」
その予想外の事実に、美幸は軽く目を見張った。
「ああ。ついさっき、この病院に相手方が加入してる保険会社の人が来たんだ。事が起きてから、もう四時間近く経っているし。それで俺達が少し話をした」
「そうだったんですか。すみません高須さん。二重三重にご迷惑を」
「いや、それは良いんだが」
そこでいきなり美野が、憤懣やるかたない表情で叫んだ。
「確かに横断歩道も無い所で、いきなり飛び出した形になった美幸に過失責任は有るわよ! だけどそれは、山崎のせいじゃない! 治療費の支給を断られたり、逆に慰謝料を請求されたりしたら、その分はあの野郎からむしり取ってやるわっ!!」
「だから、幾らここは個室とは言え、周囲の迷惑を考えてくれ!」
「大体目の前に居たのに、美幸も相手も放置してトンズラするとは何事よ!! モラルの欠片も無いのね!!」
美野の剣幕に呆気に取られて二人の会話を傍観していた美幸だったが、ここで美野が聞き捨てならない事を喚いた為、本気で驚いて二人の会話に割り込んだ。
「なにそれ? 山崎さんが救急車を呼んだんじゃないの?」
「あいつはそんな事してないわよ!」
「そのせいで、会社で余計に大騒ぎになったんだ。お前、係長と携帯電話でで話している最中に、事故に遭っただろう? お前が急に応答しなくなったから、何かあったと思って係長が商談先に問い合わせたんだ。そこのビルを出て来た直後って、聞いていたからな」
「え? まさか田所製作所の三橋課長にですか?」
驚きの連続で目を丸くした美幸に、高須が頷きつつ忌々しげに告げた。
「ああ。それで丁度帰り支度をしていた三橋さんが、そのまま下りて様子を見に行ったら、丁度お前が搬送される所で。慌てて救急車の隊員に搬送先を聞いて、係長に連絡してくれたんだ」
「うわ……、三橋課長、今日は奥さんと結婚記念日ディナーって言ってたのに……。とんだご迷惑、おかけしちゃったわ」
心底申し訳なく思いながら美幸が呻くと、高須がそれを宥めて話を続けた。
「それに関しては、後から係長と俺でお礼方々お詫びに行く。それで三橋課長の知り合いの社員が商談先から帰社した時、お前が山崎に突き飛ばされた所に出くわして、警察と消防に通報してくれたそうだ。人相風体からお前を車道に突き飛ばしたのが恐らく山崎で、その挙句怪我人を放置して逃げ出したらしいと分かって、三橋課長がその旨を併せて係長に伝えたから、係長は話を聞いている最中は冷静だったのに、通話を終わらせた途端部屋を飛び出して、営業一課に凄い剣幕で怒鳴り込んで……」
(……それって、どう考えても拙くない?)
そこで深々と溜め息を吐いて言葉を区切った高須を見て、美幸は冷や汗を流した。そして予想に違わぬ説明が、美野の口から語られる。
「私が企画推進部の人から内線で連絡を貰って、慌てて詳細を聞こうと城崎さんを探して営業一課に出向いたら、『即刻、山崎を呼び出せ! 隠し立てすると、てめえもあの世に送ってやるぞ!』と叫びながら営業一課で浩一課長に掴みかかって、柏木課長代理と鶴田係長が二人がかりで、城崎さんを引き剥がしている所だったわ」
「俺も、なかなか係長や課長代理が戻って来ないから様子を見に行ったら、本当に乱闘一歩手前だった。係長が本格的に暴れる前に、呼び出された山崎が戻って来てくれて助かったな。下手したら二課(うち)の評判が、更に下がる所だった」
「それで、山崎さんはどうなったんですか?」
確かに腹は立っていたものの、どう考えても穏便には済まなさそうな話の流れに、一応心配して名前を出してみた美幸だったが、何故か高須は美幸から視線を逸らしつつ、言葉を濁した。
「その……、第8会議室で詳しい事情を聞く事になって、浩一課長と課長代理、城崎係長と鶴田係長に連行された後の事は知らない。美野と一緒に病院に来たからな」
そこで美野が、まだ怒りが治まらない風情で叫び声を上げた。
「それにしても! ちょっと悪口雑言を言ってやった位で、腹の虫が治まらないわよ! 本当に何か格闘技を習っておくべきだったわ! そうしたらあんな屑野郎、ボコボコにしてやったのに!」
「悪口雑言って、何?」
「あのな、美野。あれはあれで結構ダメージ」
「決めたわ! 子供が生まれたら、男だろうが女だろうが何か武術を習わせて、絶対ものにさせるわよ!」
「それはちょっと」
「何か文句有るの!?」
「いえ……、何でもありません」
素朴な疑問を丸無視され、何やら良く分からない恋人同士の会話をされた美幸は、首を傾げた。
「高須さん? 何かあったんですか?」
「……大した事じゃない、気にするな」
「はあ……」
微妙に顔を引き攣らせながら言い聞かせてきた高須に、美幸はここは突っ込むところでは無いのだと、冷静に空気を読んだ。そこで入口のドアを軽くノックする音が聞こえる。
「はい、どうぞ」
そして面会時間はとうに過ぎているせいか、静かに引き戸を開けて室内に体を滑り込ませてきた、今現在の話題の主に、美幸は少し驚いた声を上げた。
(あれ? ここって……)
すると何かの電子音が小さく鳴ると共に、傍らから女性の声が聞こえる。
「ああ、気が付きましたか? 藤宮さん」
「……はぁ、あの、ここは?」
寝たまま声がした方にゆっくり顔を向けると、ツーピースタイプのナース服を着た女性が、テキパキと周囲の機器を操作しつつ、端的に状況を説明してきた。
「港南総合病院のICUです。意識が戻るまではこちらでの管理となっていましたが、CTでも脳や臓器の損傷は有りませんでしたし外傷の処置も済んでいますので、バイタルのチェックを済ませたら一般病棟に移動します。担当医を呼び出しますので、現状説明も病室で行います」
「……どうも」
何となく余計な口を差し挟む事ができず、大人しく頷いた美幸は、ここに至った経緯を思い返してみた。
(ええと……、確か商談を終えて田所製作所から出て来た所で、山崎さんが難癖を付けて絡んできて、突き飛ばされたのよね? そうしたら車道によろけ出た途端、自転車が……。あれと衝突した?)
「それでは移動します」
痛みは無いものの、全身が重くて動かせないのは麻酔か鎮痛薬とか使っているのかと見当を付けた所で、点滴を付けたまま美幸は寝ているベッドごと、移動を開始した。そして看護師二人でベッドを廊下に出した所で、涙声で美野が呼びかけてくる。
「美幸! 大丈夫!? 私がちゃんと分かる?」
「おい、ちょっと落ち着けって!」
「美野姉さん? それに高須さんまで、何で?」
ベッドに突進してしがみつかんばかりの美野を、横から慌てて高須が捕まえて宥めた。それを見た美幸は、きょとんとして二人を見上げたが、途端に美野の怒声と高須の呆れた声が降って来る。
「何でじゃあ無いでしょうっ!!」
「とにかく、話は病室に移動してからだ」
(一応、交通事故って訳だし、もの凄く心配かけたのよね?)
涙混じりに何やらブツブツと文句を言っている美野と、それを宥めつつ付いて来る二人の気配を感じながら、美幸はさすがに申し訳なく思った。そして一般病棟の美幸に用意されていたらしい個室に到着すると、既に入口に担当医らしい中年の男性が待ち構えていた。
「藤宮さん、気分はどうですか?」
「大丈夫だと思います」
そうして所定の位置にベッドを配置した看護師達はすぐにその場を去り、早速担当医がクリップボード片手に説明を始めた。そして細かい注意事項や今後のスケジュールなども含めて十分程で話を終わらせ、静かに椅子から立ち上がる。
「……そういう事ですので、暫くは鎮静剤と鎮痛剤の効果は持続している筈ですが、痛み出したらすぐにナースコールをお願いします。その他に視界がおかしく感じたり、動悸、眩暈、吐き気等があった時も同様です。何か不明な事がありましたら、夜間も一時間おきに看護師が巡回していますので、お尋ねください」
「分かりました。宜しくお願いします」
取り敢えず疑問に思う事は無く、取り立てて不調は感じない為、美幸は素直に頷いた。それに担当医が会釈して部屋を出て行くと、美幸が如何にも残念そうな声を上げる。
「うぅ~ん、左足首骨折に、打撲三ヶ所、擦過傷四ヶ所って……。自転車と言えども、まともに衝突するとなると、馬鹿にできないのね。スーツも駄目になっちゃったかしら?」
「スーツの心配をしている場合!?」
能天気な台詞に、思わず声を荒げた美野だったが、高須はしみじみとした口調で感想を述べた。
「しかし取り敢えずそれだけで済んで、本当に良かったな。お前、咄嗟に身体を捻って手で頭を庇ったから、脳震盪位で済んだらしいぞ?」
「そうなんですか。自分では覚えがありませんが」
「加害者はいきなり自転車道に飛び出したお前を無理に右に避けようとして、バランスを崩して派手に背中から道路に落ちて、腰の骨を折る重傷らしい」
「本当ですか?」
その予想外の事実に、美幸は軽く目を見張った。
「ああ。ついさっき、この病院に相手方が加入してる保険会社の人が来たんだ。事が起きてから、もう四時間近く経っているし。それで俺達が少し話をした」
「そうだったんですか。すみません高須さん。二重三重にご迷惑を」
「いや、それは良いんだが」
そこでいきなり美野が、憤懣やるかたない表情で叫んだ。
「確かに横断歩道も無い所で、いきなり飛び出した形になった美幸に過失責任は有るわよ! だけどそれは、山崎のせいじゃない! 治療費の支給を断られたり、逆に慰謝料を請求されたりしたら、その分はあの野郎からむしり取ってやるわっ!!」
「だから、幾らここは個室とは言え、周囲の迷惑を考えてくれ!」
「大体目の前に居たのに、美幸も相手も放置してトンズラするとは何事よ!! モラルの欠片も無いのね!!」
美野の剣幕に呆気に取られて二人の会話を傍観していた美幸だったが、ここで美野が聞き捨てならない事を喚いた為、本気で驚いて二人の会話に割り込んだ。
「なにそれ? 山崎さんが救急車を呼んだんじゃないの?」
「あいつはそんな事してないわよ!」
「そのせいで、会社で余計に大騒ぎになったんだ。お前、係長と携帯電話でで話している最中に、事故に遭っただろう? お前が急に応答しなくなったから、何かあったと思って係長が商談先に問い合わせたんだ。そこのビルを出て来た直後って、聞いていたからな」
「え? まさか田所製作所の三橋課長にですか?」
驚きの連続で目を丸くした美幸に、高須が頷きつつ忌々しげに告げた。
「ああ。それで丁度帰り支度をしていた三橋さんが、そのまま下りて様子を見に行ったら、丁度お前が搬送される所で。慌てて救急車の隊員に搬送先を聞いて、係長に連絡してくれたんだ」
「うわ……、三橋課長、今日は奥さんと結婚記念日ディナーって言ってたのに……。とんだご迷惑、おかけしちゃったわ」
心底申し訳なく思いながら美幸が呻くと、高須がそれを宥めて話を続けた。
「それに関しては、後から係長と俺でお礼方々お詫びに行く。それで三橋課長の知り合いの社員が商談先から帰社した時、お前が山崎に突き飛ばされた所に出くわして、警察と消防に通報してくれたそうだ。人相風体からお前を車道に突き飛ばしたのが恐らく山崎で、その挙句怪我人を放置して逃げ出したらしいと分かって、三橋課長がその旨を併せて係長に伝えたから、係長は話を聞いている最中は冷静だったのに、通話を終わらせた途端部屋を飛び出して、営業一課に凄い剣幕で怒鳴り込んで……」
(……それって、どう考えても拙くない?)
そこで深々と溜め息を吐いて言葉を区切った高須を見て、美幸は冷や汗を流した。そして予想に違わぬ説明が、美野の口から語られる。
「私が企画推進部の人から内線で連絡を貰って、慌てて詳細を聞こうと城崎さんを探して営業一課に出向いたら、『即刻、山崎を呼び出せ! 隠し立てすると、てめえもあの世に送ってやるぞ!』と叫びながら営業一課で浩一課長に掴みかかって、柏木課長代理と鶴田係長が二人がかりで、城崎さんを引き剥がしている所だったわ」
「俺も、なかなか係長や課長代理が戻って来ないから様子を見に行ったら、本当に乱闘一歩手前だった。係長が本格的に暴れる前に、呼び出された山崎が戻って来てくれて助かったな。下手したら二課(うち)の評判が、更に下がる所だった」
「それで、山崎さんはどうなったんですか?」
確かに腹は立っていたものの、どう考えても穏便には済まなさそうな話の流れに、一応心配して名前を出してみた美幸だったが、何故か高須は美幸から視線を逸らしつつ、言葉を濁した。
「その……、第8会議室で詳しい事情を聞く事になって、浩一課長と課長代理、城崎係長と鶴田係長に連行された後の事は知らない。美野と一緒に病院に来たからな」
そこで美野が、まだ怒りが治まらない風情で叫び声を上げた。
「それにしても! ちょっと悪口雑言を言ってやった位で、腹の虫が治まらないわよ! 本当に何か格闘技を習っておくべきだったわ! そうしたらあんな屑野郎、ボコボコにしてやったのに!」
「悪口雑言って、何?」
「あのな、美野。あれはあれで結構ダメージ」
「決めたわ! 子供が生まれたら、男だろうが女だろうが何か武術を習わせて、絶対ものにさせるわよ!」
「それはちょっと」
「何か文句有るの!?」
「いえ……、何でもありません」
素朴な疑問を丸無視され、何やら良く分からない恋人同士の会話をされた美幸は、首を傾げた。
「高須さん? 何かあったんですか?」
「……大した事じゃない、気にするな」
「はあ……」
微妙に顔を引き攣らせながら言い聞かせてきた高須に、美幸はここは突っ込むところでは無いのだと、冷静に空気を読んだ。そこで入口のドアを軽くノックする音が聞こえる。
「はい、どうぞ」
そして面会時間はとうに過ぎているせいか、静かに引き戸を開けて室内に体を滑り込ませてきた、今現在の話題の主に、美幸は少し驚いた声を上げた。
0
お気に入りに追加
63
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ドSでキュートな後輩においしくいただかれちゃいました!?
春音優月
恋愛
いつも失敗ばかりの美優は、少し前まで同じ部署だった四つ年下のドSな後輩のことが苦手だった。いつも辛辣なことばかり言われるし、なんだか完璧過ぎて隙がないし、後輩なのに美優よりも早く出世しそうだったから。
しかし、そんなドSな後輩が美優の仕事を手伝うために自宅にくることになり、さらにはずっと好きだったと告白されて———。
美優は彼のことを恋愛対象として見たことは一度もなかったはずなのに、意外とキュートな一面のある後輩になんだか絆されてしまって……?
2021.08.13
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる