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晴れの日は淡々と
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当事者の意見が一応纏まった途端、エカード達の動きは速かった。
「これとその椅子は、纏めてここから運び出せ!」
「祭壇に使う机はこれで良いですか?」
「ああ。白い布も忘れずにな!」
「あと燭台が必要ですね」
「あ、子爵家からかっぱらってきた奴の中に、適当なのがあっただろう。あれを持って来い」
「分かりました!」
エカードとテネリアの指示の下、応接室に呼び集められた使用人達が、喧騒の中忙しく動き回る。大きな椅子やテーブルなどがどこかに運び出され、代わりに幾つもの物が運び込まれる。いつの間にかアクトスは姿を消しており、セララは皆の邪魔にならないようにエレーヌと共に壁際に待機していた。
「あ、あの~。これは一体、何事ですか?」
「これから司祭様が来るから、ここで結婚式をするのよ。あ、勿論、あなたと叔父さんのよ?」
「はぁ……」
年頃が同じこともあり、セララは尋ねやすかったエレーヌに確認を入れた。対するエレーヌは事も無げに説明したが、セララはまだ実感が湧かないまま曖昧に頷いただけだった。さすがに事の展開が早すぎるわねと同情したエレーヌは、申し訳なさそうな表情で話を続ける。
「ほら、父さん達が子爵家で大暴れしてきた筈だし、ちょっとした嫌がらせの為に、こっそり貴金属までくすねてきちゃったじゃない?」
「先程の聞いた感じでは、立案アクトスさん、実行エカードさんみたいでしたね」
「そうなのよ。そして父さん達が帰ってから、安堵した連中がどうすると思う?」
「当然、荒らされた屋敷の後片づけと、大事な物の確認……」
「あれが無いのに、遅れて気がつくわけよね?」
そこでエレーヌは、人の悪い笑みを浮かべた。それを見たセララが、その次の展開を想像してみる。
「……ここに、乗り込んで来ますかね?」
「来るんじゃないの? 馬鹿だし」
「来そうですね……。でも、その対策もしていますよね?」
「それは当然よ。貴族に対して喧嘩を売ったんですもの。でもある意味、先に喧嘩を売って来たのは向こうよね」
これまで赤の他人に等しかった隠し子と急遽養子縁組して、借金を棒引きにしようとする程度の浅はかさですものねぇ……。商魂たくましいここの人達に、太刀打ちできるとは思えないわ。相手が悪かったわね。同情はしないけど。
これからのもう一幕の内容をうっすらと悟ったセララは、思わず遠い目をしてしまった。
「それで、その前に、この契約自体をより完璧なものにしておこうってわけ。この他にも必要な法律上の手続きは、色々抜かりなくしてある筈だけど」
そこでセララは、商会の者達が子爵家に押し入った時の光景を思い返した。
「確かに、この店の人達は不特定多数の人間が出入りするスペースしか動き回っていませんでしたし、子爵家の私的なスペースや、まして使用人の生活棟になんて足を踏み入れていませんでしたしね。……対外的には」
「ええ、対外的には。だから、本来私的なスペースで保管されている宝飾品の所在なんて知る由も無いし、それが何故か一時期使用人の生活棟に移されていたなんてもっと知る筈がないし、それが無くなったと言われてもどうしてこちらの責任になるのかしら?」
自信たっぷりに告げたエレーヌだったが、セララは唯一の懸念を口にしてみる。
「因みにエカードさんから、屋敷内の詳細な見取り図を描いて、使用人の制服も準備した人がいるって聞きました。その人が本当の事を口にしたら、全てが露見するんじゃないですか?」
「その人なら、先月さっさと子爵邸を辞めているわよ。父さんが、より条件の良い勤め先を紹介したから」
「さすが、抜かりありませんね」
もう本当に呆れるしかない顛末に、セララは棒読み口調で応じた。するとここでエレーヌが、真顔でセララに謝罪してくる。
「本当に、ごめんなさいね。女性としては結婚に対して夢や希望がある筈なのに、こんな慌ただしく、こちらの身内だけの集まりになってしまって。セララさんだって結婚するとなったら、祝福して欲しい人が大勢いるでしょうに」
同年代の女性として本心から気遣ってくれていると分かる台詞に、セララは逆に申し訳なく思いながら彼女を宥めた。
「あ、いえいえ、唯一の身内と言える母は亡くなりましたし、確かにご近所の人達は私が結婚するとなったら祝ってくれるとは思いますが、契約上の結婚だし、寧ろ知らせたら面倒な事になりそうだし、よくよく考えたら怒られそうなので、誰もいなくて大丈夫です」
「そう言ってくれると、こちらも幾らか気が楽だけど……。例の箱の中身、セララさんの契約料にするんですってね。あれで済ませるのは本当に申し訳ないけど、せめてあれくらいは遠慮なく受け取って」
「いえ、本当に要りませんから!」
「セララさんって、本当に欲が無いのね……」
「金銭感覚が真っ当な庶民なだけです!」
エレーヌは物憂げに溜め息を吐き、セララは必死に受け取り拒否を訴えた。そうこうしているうちに室内の準備が終わり、エカードが妻を振り返る。
「さて、なんとか体裁は整ったな。司祭様は?」
「つい先程到着されて、向こうの居間で待機して貰っています」
「よし、それではこちらにお連れしてくれ。セララさん、急かしてしまって悪いね」
「お気になさらず。こうなったら必要な事は、とっとと済ませてしまいましょう」
「ああ、その通りだな」
エレーヌがその場を離れるのと入れ替わりに、車椅子に乗ったアクトスが応接室に戻って来た。
「おう、アクトスも準備は終わったか」
「ええ。皆に、細かい指示を出してきたから。いつ来られても大丈夫だよ」
「あれは?」
「万が一、家探しされても、絶対に見つからない場所に隠してある」
「お前が言うなら確実だな」
そこで男二人が満足そうに笑い合うのを見て、セララは思わずそこから視線を逸らした。
二人とも良い人だってのは分かるけど、容赦の無い人だってのも分かるわね。人の悪い笑みだこと。兄弟だけあって、良く似てるわ。
ある意味、セララが感心していると、待機していた司祭がテネリアに連れられて応接室にやって来た。それと同時に、室内を整えている間他の部屋に行っていたセイブルとクラッセも、ぞろぞろと入室してくる。
「さて、エカードさん。本日この場で結婚の儀式を執り行うのは、どなたですかな?」
「司祭様、本日は我が家にご足労頂き、ありがとうございます。婚姻の手続きをお願いしたいのは、私の弟のアクトスと、ビクトーザ子爵家のセララさんです。弟の出生証明書と、セララさんの貴族簿所属証明書はこちらに揃っています」
恭しく差し出された書類に目を通した司祭が、驚いたようにセララに視線を向けた。
「ほう? 子爵令嬢がこちらに嫁がれるわけですか。それではお嬢様は貴族簿から除籍されることになりますが、それで良いのですか?」
「はい、構いません」
面倒くさい問答にしたくないため、セララは端的に答えた。それに感激している風情のエカードと、涙ぐんだテネリアの声が重なる。
「もう本当にセララさんとビクトーザ子爵家の方々には、感謝しかありませんよ」
「これまで不遇なことの多かった義弟に、これからの人生を真摯に寄り添ってくださると言ってくださったのですから」
二人とも演技派だわ。さすが王都でも指折りの商会会頭夫妻ともなると、度胸も根性も筋金入りらしいわね。
密かにセララが感心していると、別の意味で感心したらしい司祭が、穏やかな笑みを浮かべながら深く頷く。
「それは本当におめでたい事ですね。花婿と花嫁には、より多くの喜びと幸運がもたらされることでしょう。それでは早速、婚姻の儀式を始めたいと思いますが」
「よろしくお願いします。司祭様、簡単で申し訳ありませんが、こちらをお使いください」
「さあさあ、アクトスとセララさんはこちらに来て」
そこで周囲に促されてアクトスとセララは司祭の前に並び、神妙に司祭の祝福の言葉に耳を傾けることとなった。
「これとその椅子は、纏めてここから運び出せ!」
「祭壇に使う机はこれで良いですか?」
「ああ。白い布も忘れずにな!」
「あと燭台が必要ですね」
「あ、子爵家からかっぱらってきた奴の中に、適当なのがあっただろう。あれを持って来い」
「分かりました!」
エカードとテネリアの指示の下、応接室に呼び集められた使用人達が、喧騒の中忙しく動き回る。大きな椅子やテーブルなどがどこかに運び出され、代わりに幾つもの物が運び込まれる。いつの間にかアクトスは姿を消しており、セララは皆の邪魔にならないようにエレーヌと共に壁際に待機していた。
「あ、あの~。これは一体、何事ですか?」
「これから司祭様が来るから、ここで結婚式をするのよ。あ、勿論、あなたと叔父さんのよ?」
「はぁ……」
年頃が同じこともあり、セララは尋ねやすかったエレーヌに確認を入れた。対するエレーヌは事も無げに説明したが、セララはまだ実感が湧かないまま曖昧に頷いただけだった。さすがに事の展開が早すぎるわねと同情したエレーヌは、申し訳なさそうな表情で話を続ける。
「ほら、父さん達が子爵家で大暴れしてきた筈だし、ちょっとした嫌がらせの為に、こっそり貴金属までくすねてきちゃったじゃない?」
「先程の聞いた感じでは、立案アクトスさん、実行エカードさんみたいでしたね」
「そうなのよ。そして父さん達が帰ってから、安堵した連中がどうすると思う?」
「当然、荒らされた屋敷の後片づけと、大事な物の確認……」
「あれが無いのに、遅れて気がつくわけよね?」
そこでエレーヌは、人の悪い笑みを浮かべた。それを見たセララが、その次の展開を想像してみる。
「……ここに、乗り込んで来ますかね?」
「来るんじゃないの? 馬鹿だし」
「来そうですね……。でも、その対策もしていますよね?」
「それは当然よ。貴族に対して喧嘩を売ったんですもの。でもある意味、先に喧嘩を売って来たのは向こうよね」
これまで赤の他人に等しかった隠し子と急遽養子縁組して、借金を棒引きにしようとする程度の浅はかさですものねぇ……。商魂たくましいここの人達に、太刀打ちできるとは思えないわ。相手が悪かったわね。同情はしないけど。
これからのもう一幕の内容をうっすらと悟ったセララは、思わず遠い目をしてしまった。
「それで、その前に、この契約自体をより完璧なものにしておこうってわけ。この他にも必要な法律上の手続きは、色々抜かりなくしてある筈だけど」
そこでセララは、商会の者達が子爵家に押し入った時の光景を思い返した。
「確かに、この店の人達は不特定多数の人間が出入りするスペースしか動き回っていませんでしたし、子爵家の私的なスペースや、まして使用人の生活棟になんて足を踏み入れていませんでしたしね。……対外的には」
「ええ、対外的には。だから、本来私的なスペースで保管されている宝飾品の所在なんて知る由も無いし、それが何故か一時期使用人の生活棟に移されていたなんてもっと知る筈がないし、それが無くなったと言われてもどうしてこちらの責任になるのかしら?」
自信たっぷりに告げたエレーヌだったが、セララは唯一の懸念を口にしてみる。
「因みにエカードさんから、屋敷内の詳細な見取り図を描いて、使用人の制服も準備した人がいるって聞きました。その人が本当の事を口にしたら、全てが露見するんじゃないですか?」
「その人なら、先月さっさと子爵邸を辞めているわよ。父さんが、より条件の良い勤め先を紹介したから」
「さすが、抜かりありませんね」
もう本当に呆れるしかない顛末に、セララは棒読み口調で応じた。するとここでエレーヌが、真顔でセララに謝罪してくる。
「本当に、ごめんなさいね。女性としては結婚に対して夢や希望がある筈なのに、こんな慌ただしく、こちらの身内だけの集まりになってしまって。セララさんだって結婚するとなったら、祝福して欲しい人が大勢いるでしょうに」
同年代の女性として本心から気遣ってくれていると分かる台詞に、セララは逆に申し訳なく思いながら彼女を宥めた。
「あ、いえいえ、唯一の身内と言える母は亡くなりましたし、確かにご近所の人達は私が結婚するとなったら祝ってくれるとは思いますが、契約上の結婚だし、寧ろ知らせたら面倒な事になりそうだし、よくよく考えたら怒られそうなので、誰もいなくて大丈夫です」
「そう言ってくれると、こちらも幾らか気が楽だけど……。例の箱の中身、セララさんの契約料にするんですってね。あれで済ませるのは本当に申し訳ないけど、せめてあれくらいは遠慮なく受け取って」
「いえ、本当に要りませんから!」
「セララさんって、本当に欲が無いのね……」
「金銭感覚が真っ当な庶民なだけです!」
エレーヌは物憂げに溜め息を吐き、セララは必死に受け取り拒否を訴えた。そうこうしているうちに室内の準備が終わり、エカードが妻を振り返る。
「さて、なんとか体裁は整ったな。司祭様は?」
「つい先程到着されて、向こうの居間で待機して貰っています」
「よし、それではこちらにお連れしてくれ。セララさん、急かしてしまって悪いね」
「お気になさらず。こうなったら必要な事は、とっとと済ませてしまいましょう」
「ああ、その通りだな」
エレーヌがその場を離れるのと入れ替わりに、車椅子に乗ったアクトスが応接室に戻って来た。
「おう、アクトスも準備は終わったか」
「ええ。皆に、細かい指示を出してきたから。いつ来られても大丈夫だよ」
「あれは?」
「万が一、家探しされても、絶対に見つからない場所に隠してある」
「お前が言うなら確実だな」
そこで男二人が満足そうに笑い合うのを見て、セララは思わずそこから視線を逸らした。
二人とも良い人だってのは分かるけど、容赦の無い人だってのも分かるわね。人の悪い笑みだこと。兄弟だけあって、良く似てるわ。
ある意味、セララが感心していると、待機していた司祭がテネリアに連れられて応接室にやって来た。それと同時に、室内を整えている間他の部屋に行っていたセイブルとクラッセも、ぞろぞろと入室してくる。
「さて、エカードさん。本日この場で結婚の儀式を執り行うのは、どなたですかな?」
「司祭様、本日は我が家にご足労頂き、ありがとうございます。婚姻の手続きをお願いしたいのは、私の弟のアクトスと、ビクトーザ子爵家のセララさんです。弟の出生証明書と、セララさんの貴族簿所属証明書はこちらに揃っています」
恭しく差し出された書類に目を通した司祭が、驚いたようにセララに視線を向けた。
「ほう? 子爵令嬢がこちらに嫁がれるわけですか。それではお嬢様は貴族簿から除籍されることになりますが、それで良いのですか?」
「はい、構いません」
面倒くさい問答にしたくないため、セララは端的に答えた。それに感激している風情のエカードと、涙ぐんだテネリアの声が重なる。
「もう本当にセララさんとビクトーザ子爵家の方々には、感謝しかありませんよ」
「これまで不遇なことの多かった義弟に、これからの人生を真摯に寄り添ってくださると言ってくださったのですから」
二人とも演技派だわ。さすが王都でも指折りの商会会頭夫妻ともなると、度胸も根性も筋金入りらしいわね。
密かにセララが感心していると、別の意味で感心したらしい司祭が、穏やかな笑みを浮かべながら深く頷く。
「それは本当におめでたい事ですね。花婿と花嫁には、より多くの喜びと幸運がもたらされることでしょう。それでは早速、婚姻の儀式を始めたいと思いますが」
「よろしくお願いします。司祭様、簡単で申し訳ありませんが、こちらをお使いください」
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