28 / 100
三本の指、四種のスパイス
しおりを挟む「あとの二人は誰?」
休憩小屋から離れるバナバの背中を見送りながらシルバーが訊いてきた。
冒険者ギルドの三本の指のことだ。もはやオレの思考を読んでいるのを隠すつもりもないのか。
無視しても後がうるさそうなので、作業の手を止めないまま答えてやる。
「モリとハンガクだな。実際に戦ったりしたわけじゃないから、あくまでオレ個人の感想だけどな」
「モリっておっちゃんは確かに強そうだけど、ハンガクちゃんも強いんだ」
「偏見に基づいた 〝なんとなく〟〝だいたい〟の見立てだぞ。ルシッドは長剣、モリはアックス、ハンガクは弓と、使う武器も戦闘スタイルも全然違うから単純に比較もできないんだけどな」
「ふーん。
ちょっと不思議なんだけどさ、あのモリっておっちゃんにしても感じの悪い剣士にしても、そんなに強いんならどうしてこんな雑用みたいな仕事を引き受けてるの? 冒険者ってよっぽど仕事ないの?」
「今回は貴人の指名らしい」
「石材運ぶのに強さ関係ないよね? それとも壁修理の能力でもあるの?」
「たしかに誰でもいいような雑用だが、その仕事をさせるのにギルドでトップの実力者たちを呼べと貴人サマが言ったらしい」
「えー、なにそれ?」
「バカバカしいよな」
「でもそのバカバカしい命令にギルドは逆らえないんだね」
「フィニスに住む全ての平民は、だな」
「あれ、じゃあカズの従魔が貴人サマをやっちゃったのって結構ヤバイんじゃないの?」
「それを言うならオレとは縁もゆかりもないどこぞのドラゴンが、だ」
「ボクハ ゴシュジンサマニ メイレイサレテ ヤリマシタ」
「今回は悪魔がやったという事に落ち着いているからな。そもそも貴人は自分たちが平民に害されることがあるなんて想像もしてないさ」
「ふーん、そういうもんなんだ。
で、なんでカズは泣いてるの?」
「悲しくて泣いてるワケじゃない。コイツのせいだ」
オレは自分の手元を示す。
「タマネギかあ。大量だね」
「人数考えるとタマネギも大量になるんだ。みじん切りするだけでも大変だぞ」
上と下を切り落として皮を剥く。
縦真っ二つに切る。
寝かせた半分に1センチ間隔で切り込みを入れる。
切り込みと直角の向きでバッサバッサと切っていく。
ここから更にランダムに細かく切り刻んでもいいのだが、そこまではしない。
「切り方が雑だよ。細かくないし大きさもバラバラ」
「いいんだよ。どうせしっかり炒めて飴色タマネギにするんだ」
「お、料理意識高い系の定番、飴色タマネギ」
「定番でもなんでもこれやった方が美味くなるんだよ」
本当はハンバーグの時もこれをやりたかったのだが、あの時は時間がなかった。
今は料理する時間が取れるから、タマネギをしっかり飴色に染め上げてやるのだ。
「よし、みじん切り終了っと」
粗みじんにしたタマネギを油をしいた厚めのフライパンにいれて、小屋の前に設えた焚き火台の上に乗せる。
街中の、それも貴人さまの邸宅もあるような地域なので、石畳だろうが芝だろうが地面で直接焚き火を行うことはできない。
そこで調理をするためには焚き火を行うための台が必要になるのだが、この台の上には架脚と網が付いていてそのうえにフライパンや鍋を乗せて調理を行えるようになっている。
薪を使うため火力の調節が少し難しいのだが、すでに熾火状態にしてあるので焦がす心配もないだろう。
飴色タマネギを作る時に一つコツがある。それは少し水を入れてやることだ。水を入れると蒸し焼きのようになって火が通りやすくなり、時短になるのだ。
フライパンにみじん切りタマネギを均一に広げたら、しばらく放置。この時水分も飛ばす。
フライパンに接している面が、だいたい良い感じのうっすら焦げ色がついただろうなという頃に、へらを使って焦げ面を上にするようにひっくり返す。
それから飴色が均一になるように全体を混ぜたら、またしばらく放置の時間だ。この放置時間をしっかりガマンできるかどうかに飴色タマネギ作りはかかっている。
「甘い匂いがしてきたね。これでも十分美味しそうだけど、一体これは何を作ってるの?」
「まだ秘密っていいたいところだが、匂いですぐに分かってしまうか。
カレーだよ。やっぱり大人数で屋外で食べる料理となるとカレーだろ」
「あ、じゃあ、あっちの鍋はご飯?」
「ああ、そうだ」
シルバーの言うあっちの鍋とは、別に用意した焚火台の網にのせてある鍋のことだ。そちらでは今ご飯を炊いている。
「この世界のコメはジャパニカ米とインディカ米のちょうど中間くらいの感じで、パサパサはしてるんだけど、多少は粘り気もあって、どっちつかずなんだよな。それに赤いのやら黒いのもけっこう雑じってる。
普通に白ごはんとして炊いてもあんまりおいしくないし、インディカ米みたいに茹でても、ベチャベチャになる。
粥として食べられることが多いんだけど、普通の白米みたいに炊いてとろみのある汁ものをかけて食べたらきっと美味いと思うんだ」
話をしながら、フライパンに皮を剥いて適当な大きさにザクザク切っておいたニンジンとジャガイモも入れてさらに炒める。
しばらく炒めてから全部を大鍋に移して、水と一口大に切り分けた乾し肉を贅沢に投入する。
うま味とかコクを出すために固形ブイヨンを入れたいところなのだが当然ないので、出汁が出るようにと乾し肉を煮込むのだ。
「もう一つの焚き火も何かするの?」
シルバーが訊く。
「カレーのルウを作る。個人的には市販のカレールウが最強だと思ってるんだけど、ここには無いから仕方ない」
ルウを使わずサラッとしたインドカレーよりもここの米にはいわゆるフツーのカレーライスが良いと思う。
というかオレがフツーのカレーライスを食べたいのだ。
フライパンに油と小麦粉、バターを入れる。
弱火で炒める必要があるので、火力を弱くするため、フライパンを持って網から浮かし、火から遠い状態で炒める。
焦がさないようにヘラでよくかき混ぜていると色が変わってくる。キツネ色になったらフライパンを火から離す。
そこに数種類のスパイスを投入する。
一時期、好きなスパイスをブレンドしてオリジナルカレー粉を作る事にハマっていた。
その時得た経験知では、カレー粉はクミン、コリアンダー、ターメリック、チリペッパーの四種類のスパイスがあれば作れる、だ。
インド料理店やカレー専門店では何十種類のスパイスを配合していることを売りにしているところも多いし、それはもちろんその方が美味いのだろうが、とりあえずカレーを作ろうと思えばこの四種類で事足りるのだ。
そしてこれらのスパイスはこの世界にもちゃんとある。さらにいえば、トヨケとカノミの店にはちゃんと取り揃えられているのだ。
「カレー粉イン!」
四種のスパイスをミックスしたカレー粉をルウに混ぜ込む。
さらに、乾燥させた物ではないが、ニンニクとショウガのみじん切りを加えて、かき混ぜながらさらに火を通していく。
「おお! カレーの匂いだね!」
シルバーが歓声を上げた。
休憩小屋から離れるバナバの背中を見送りながらシルバーが訊いてきた。
冒険者ギルドの三本の指のことだ。もはやオレの思考を読んでいるのを隠すつもりもないのか。
無視しても後がうるさそうなので、作業の手を止めないまま答えてやる。
「モリとハンガクだな。実際に戦ったりしたわけじゃないから、あくまでオレ個人の感想だけどな」
「モリっておっちゃんは確かに強そうだけど、ハンガクちゃんも強いんだ」
「偏見に基づいた 〝なんとなく〟〝だいたい〟の見立てだぞ。ルシッドは長剣、モリはアックス、ハンガクは弓と、使う武器も戦闘スタイルも全然違うから単純に比較もできないんだけどな」
「ふーん。
ちょっと不思議なんだけどさ、あのモリっておっちゃんにしても感じの悪い剣士にしても、そんなに強いんならどうしてこんな雑用みたいな仕事を引き受けてるの? 冒険者ってよっぽど仕事ないの?」
「今回は貴人の指名らしい」
「石材運ぶのに強さ関係ないよね? それとも壁修理の能力でもあるの?」
「たしかに誰でもいいような雑用だが、その仕事をさせるのにギルドでトップの実力者たちを呼べと貴人サマが言ったらしい」
「えー、なにそれ?」
「バカバカしいよな」
「でもそのバカバカしい命令にギルドは逆らえないんだね」
「フィニスに住む全ての平民は、だな」
「あれ、じゃあカズの従魔が貴人サマをやっちゃったのって結構ヤバイんじゃないの?」
「それを言うならオレとは縁もゆかりもないどこぞのドラゴンが、だ」
「ボクハ ゴシュジンサマニ メイレイサレテ ヤリマシタ」
「今回は悪魔がやったという事に落ち着いているからな。そもそも貴人は自分たちが平民に害されることがあるなんて想像もしてないさ」
「ふーん、そういうもんなんだ。
で、なんでカズは泣いてるの?」
「悲しくて泣いてるワケじゃない。コイツのせいだ」
オレは自分の手元を示す。
「タマネギかあ。大量だね」
「人数考えるとタマネギも大量になるんだ。みじん切りするだけでも大変だぞ」
上と下を切り落として皮を剥く。
縦真っ二つに切る。
寝かせた半分に1センチ間隔で切り込みを入れる。
切り込みと直角の向きでバッサバッサと切っていく。
ここから更にランダムに細かく切り刻んでもいいのだが、そこまではしない。
「切り方が雑だよ。細かくないし大きさもバラバラ」
「いいんだよ。どうせしっかり炒めて飴色タマネギにするんだ」
「お、料理意識高い系の定番、飴色タマネギ」
「定番でもなんでもこれやった方が美味くなるんだよ」
本当はハンバーグの時もこれをやりたかったのだが、あの時は時間がなかった。
今は料理する時間が取れるから、タマネギをしっかり飴色に染め上げてやるのだ。
「よし、みじん切り終了っと」
粗みじんにしたタマネギを油をしいた厚めのフライパンにいれて、小屋の前に設えた焚き火台の上に乗せる。
街中の、それも貴人さまの邸宅もあるような地域なので、石畳だろうが芝だろうが地面で直接焚き火を行うことはできない。
そこで調理をするためには焚き火を行うための台が必要になるのだが、この台の上には架脚と網が付いていてそのうえにフライパンや鍋を乗せて調理を行えるようになっている。
薪を使うため火力の調節が少し難しいのだが、すでに熾火状態にしてあるので焦がす心配もないだろう。
飴色タマネギを作る時に一つコツがある。それは少し水を入れてやることだ。水を入れると蒸し焼きのようになって火が通りやすくなり、時短になるのだ。
フライパンにみじん切りタマネギを均一に広げたら、しばらく放置。この時水分も飛ばす。
フライパンに接している面が、だいたい良い感じのうっすら焦げ色がついただろうなという頃に、へらを使って焦げ面を上にするようにひっくり返す。
それから飴色が均一になるように全体を混ぜたら、またしばらく放置の時間だ。この放置時間をしっかりガマンできるかどうかに飴色タマネギ作りはかかっている。
「甘い匂いがしてきたね。これでも十分美味しそうだけど、一体これは何を作ってるの?」
「まだ秘密っていいたいところだが、匂いですぐに分かってしまうか。
カレーだよ。やっぱり大人数で屋外で食べる料理となるとカレーだろ」
「あ、じゃあ、あっちの鍋はご飯?」
「ああ、そうだ」
シルバーの言うあっちの鍋とは、別に用意した焚火台の網にのせてある鍋のことだ。そちらでは今ご飯を炊いている。
「この世界のコメはジャパニカ米とインディカ米のちょうど中間くらいの感じで、パサパサはしてるんだけど、多少は粘り気もあって、どっちつかずなんだよな。それに赤いのやら黒いのもけっこう雑じってる。
普通に白ごはんとして炊いてもあんまりおいしくないし、インディカ米みたいに茹でても、ベチャベチャになる。
粥として食べられることが多いんだけど、普通の白米みたいに炊いてとろみのある汁ものをかけて食べたらきっと美味いと思うんだ」
話をしながら、フライパンに皮を剥いて適当な大きさにザクザク切っておいたニンジンとジャガイモも入れてさらに炒める。
しばらく炒めてから全部を大鍋に移して、水と一口大に切り分けた乾し肉を贅沢に投入する。
うま味とかコクを出すために固形ブイヨンを入れたいところなのだが当然ないので、出汁が出るようにと乾し肉を煮込むのだ。
「もう一つの焚き火も何かするの?」
シルバーが訊く。
「カレーのルウを作る。個人的には市販のカレールウが最強だと思ってるんだけど、ここには無いから仕方ない」
ルウを使わずサラッとしたインドカレーよりもここの米にはいわゆるフツーのカレーライスが良いと思う。
というかオレがフツーのカレーライスを食べたいのだ。
フライパンに油と小麦粉、バターを入れる。
弱火で炒める必要があるので、火力を弱くするため、フライパンを持って網から浮かし、火から遠い状態で炒める。
焦がさないようにヘラでよくかき混ぜていると色が変わってくる。キツネ色になったらフライパンを火から離す。
そこに数種類のスパイスを投入する。
一時期、好きなスパイスをブレンドしてオリジナルカレー粉を作る事にハマっていた。
その時得た経験知では、カレー粉はクミン、コリアンダー、ターメリック、チリペッパーの四種類のスパイスがあれば作れる、だ。
インド料理店やカレー専門店では何十種類のスパイスを配合していることを売りにしているところも多いし、それはもちろんその方が美味いのだろうが、とりあえずカレーを作ろうと思えばこの四種類で事足りるのだ。
そしてこれらのスパイスはこの世界にもちゃんとある。さらにいえば、トヨケとカノミの店にはちゃんと取り揃えられているのだ。
「カレー粉イン!」
四種のスパイスをミックスしたカレー粉をルウに混ぜ込む。
さらに、乾燥させた物ではないが、ニンニクとショウガのみじん切りを加えて、かき混ぜながらさらに火を通していく。
「おお! カレーの匂いだね!」
シルバーが歓声を上げた。
0
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説
異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。
真心糸
ファンタジー
☆カクヨムにて、200万PV、ブクマ6500達成!☆
【あらすじ】
どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。
神様は言った。
「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行ってください」
現世になんの未練もない主人公は、その状況をすんなり受け入れ、神様らしき人物の指示に従うことにした。
神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。
それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。
あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ。
そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。
そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。
ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。
この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。
さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ、なんてアドバイスまでしてくれた。
そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。
チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。
しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べる。
もちろん、攻略スキルを使って。
もちろん、救ったあとはハーレムに入ってもらう。
下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男ライ・ミカヅチ。
これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助ける物語。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。


異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
帝国の王子は無能だからと追放されたので僕はチートスキル【建築】で勝手に最強の国を作る!
黒猫
ファンタジー
帝国の第二王子として生まれたノルは15才を迎えた時、この世界では必ず『ギフト授与式』を教会で受けなくてはいけない。
ギフトは神からの祝福で様々な能力を与えてくれる。
観衆や皇帝の父、母、兄が見守る中…
ノルは祝福を受けるのだが…手にしたのはハズレと言われているギフト…【建築】だった。
それを見た皇帝は激怒してノルを国外追放処分してしまう。
帝国から南西の最果ての森林地帯をノルは仲間と共に開拓していく…
さぁ〜て今日も一日、街作りの始まりだ!!

「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる