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悪役令嬢はざまぁできるか?
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私は王立学園に通うようになってからしばらくすると悪役令嬢とよばれるようになってしまいました。
理由を調べてみるとどうやら婚約者である第一王子アルベルト様達に付きまとっている男爵令嬢が理由のようですわ。
色々と不名誉なうわさが流れてしまいましたの。
件の男爵令嬢マリーン様に婚約者のいらっしゃる殿方に不必要に近づいてはいけませんよと、優しく諭したのですがその件がマリーン様曰く、爵位をかさに着てひどい言葉でなじられたことになっておりました。
又、マリーン様が男爵令嬢であることをお茶会で執拗に嫌味を言ったことになっていましたが一方で、男爵令嬢であることを馬鹿にしてお茶会などに誘わないそうですの。
誘ってもいないお茶会で執拗に嫌味を言うことなどできませんわよ。
不思議に思っておりましたが、本日アルベルト様より直々に
「下位貴族であるからと言ってひどい態度取るのはどうかと思う、アナベルあなたから見るとマリーンはまだ礼儀作法などできていないように見えることも多いともうが多めに見てやってくれ」
なぜかアルベルト様にマリーン様のことを頼まれてしまいました。いったいどうゆう関係なのかしら?
アルベルト様はよく言えばお優しく賢い方なのですが、ずばり申し上げるとお人好しの勉強のできる馬鹿ですから、国王夫妻の一人息子で第一王子にもかかわらずいまだに王太子には任命されておりません、ちなみに私は王妹を父に持ち一応王位継承権を持っております、この国では男子のほうが継承権は高いですが女性にも継承権はあります。
本来怠惰な性格の私としては王子妃などと面倒なことはお断りしたいのですがお人好しなアルベルト様をしっかり補佐できる血筋をということで従妹でありながら私が婚約者に選ばれることになりました。
先述した通り私は本来怠惰な性格なのですが、ここ数年は王子妃教育という名の将来の王太子妃の勉強の加えいざとなったときにアルベルト様をお支えできるように多岐にわたって勉強は増えていくばかりです。
そんな中でのアルベルト様のこのお言葉は少々腹に据えかねましたわ。ですから私は決意いたします。それほどに私が悪役令嬢であるならその通りにして差し上げましょう。
早速、マリーン様を中庭に呼び出し婚約者のいる男性にむやみに近づか無いように詰ってやりました
「マリーン様、以前にも申し上げましたが、婚約者のいる男性にむやみに近づいてはなりませんわ。それともあなたは愛妾になることを希望されておりますの?」
アルベルト様の近くにいるのは未来の側近候補の方たちで基本的に皆それなりの爵位をお持ちの家のお子様方である、その婚約者もちの男性に男爵令嬢の身で必要以上に近づくのは愛妾になりたいと立候補していると思われても仕方がないことです。
するとマリーン様は目をウルウルさせて
「ひどいですアナベル様いくら私とアルベルト様が仲が良いからと言ってそんなことを、、、うぅ」
なぜかこの方目に涙をためながらも、口元がいびつに歪んでいますそれも笑いをこらえるのに必死な顔にも見えるのです、いやですわ世の中には色々な性癖の方がいらっしゃるようですがマリーン様は罵られて喜ぶタイプなのかしら?でしたら下位貴族だからと言ってひどくののしるはダメですわね。
次はお茶会にお誘いして執拗に嫌味を言うでしたかしら?
さっそく、お友達とのお茶会の予定にマリーン様を招待しました。とは言え執拗な嫌味とは何を言えばいいのかしら?作法について嫌味を言う?でも、これは身内での簡単なお茶会ですのでそこまで厳格な作法は求めておりません、何を言おうか迷っているとマリーン様が紅茶のカップを倒しご自分のドレスを汚してしまわれました、するとマリーン様は
「アナベル様ひどいです!いくら私が憎いからと言って、、、うぅ」
また眼をウルウルさせながらよくわからないことを言っています。
なぜなら主催のわたくしは上座に新参のマリーン様は末席に座っていて一番席が遠いのです、どうしたら紅茶のカップを倒したことが私のせいになるのか、謎は深まるばかりですわ。
その他にもマリーン様の私物を取り上げたや、勉強道具を破ったなどのうわさを聞きましたが、それを実行することは不可能でした、なぜなら私はいつも友達に囲まれているうえに未来の王子妃ということで王妃様がお選びになったボディーガードがついて回っているためお手洗いですら個室以外は一人になることはありませんの、もし本当にそのようなことをやっていればすぐにでも王妃様に報告が行くことになりますわ。
時折、アルベルト様から謎のマリーン様をいじめるなとの言葉や、側近の方々ににらまれたりしながら日々を送っておりました。
そんなことをしながら月日は流れ卒業式の後の卒業パーティに出席するためにドレスに着替えておりましたところ、アルベルト様からエスコートはできないと連絡があったため仕方なく一人で会場に向かったところ会場に入ってすぐにアルベルト様とその取り巻きが立ちはだかりました。その後ろでマリーン様は目をウルウルさせながらこちらを見ています、するとアルベルト様が一歩前に出ると
「アナベルお前のマリーンに対する悪行の数々は見るに堪えない!お前は国母に相応しくない!よって、婚約を破棄する!「」
正直、悪行はうまくいかなかったとはいえやったので納得することができます、それに王子妃でなくなるなら勉強の量が格段に減るのは目に見えているので望むところですわ。
ただ一つアルベルト様はいまだ王太子に任命されいおりませんので国母にふさわしくないとはおかしな言い分ですわ。ですのでそのことを伝えようと口を開いたら
「アルベルト様…」
最後までいう前に側近の一人に
「アナベル嬢言い訳など見苦しいですよ。こちらではあなたが行った悪行の証拠や証言者がいますので言い逃れはさせません」
困ってしまった私はとりあえず聞きたいことを聞くことにしてみました。
「証拠や証言者はこちらにおられますの?」
又も別の側近が私の言葉にかぶせるように
「当然だ!証拠はマリーンが敗れた教科書や制服を提出してくれた、証言者はアイリーンが涙ながらに語ってくれたのだ!!」
その言葉にがっくりした私は思わずマリーンさんのほうを見てしまった、するとマリーン様は私がにらんでいるといいながら小さく悲鳴を上げながらアルベルト様の腕にしがみつかれました。そして
「私は大丈夫です。アナベル様が罪を認めて謝ってくれさえすればそれでいいのです。」
罪を認めろと言われましても、わたくし結果的にマリーン様に何をしたのかしら?
悪役令嬢らしく色々チャレンジはしてまいりましたがすべてうまく行かず困っておりましたのに、しかも証拠も証言もすべてマリーン様一人が言っていることです。
するとアルベルト様が
「マリーンの慈悲深さを見たか。これこそ国母にふさわしいよってマリーンをぼくの新たな婚約者にする!」
ですから今のアルベルト様とたとえ婚約できたとしても国母にはなれません。それと証拠も証言も信憑性が全くありません。それらをはっきりと二人に伝えるとマリーン様はまたもや目をウルウルさせながら
「私はアルベルト様と結ばれることができるなら身分など気にしません!アナベル様とはちがうのです!」
随分と失礼なことを言われましたわ、私は10歳のころから陛下と両親に決められてアルベルト様の婚約者になりましたが、王子妃になりたいと思ったことはありませんましてや大太子妃などもってのほかです。これ以上勉強が増えるなどとんでもないことです。
ですがいっそ、マリーン様に婚約者になっていただければ私は王児教育から解放されるのではないかと名案を思いつきました、しかしそれを見越していたかのようにパーティ会場の壇上に両陛下が現れたのです。
陛下が
「マリーンと言ったか?」
とお尋ねになるとマリーン様は少しぎこちないカーテシーであいさつ始めました。
そしてアルベルト様がここまでのいきさつを陛下たちにお話になります。
それはうなずきながら聞いていた両陛下ですが、王妃様がアルベルト様にお尋ねになります。
「そちらの男爵令嬢はどんな身分でもあなたを愛しているそうですが、アルベルトあなたはどうなのです?」
「当然私はどんな身分でもマリーンを愛しています」
王妃様の質問の答えとしては返答になっていません、アルベルト様の身分を問われているのにマリーン様の身分を気にしないと答えるなどおかしなことです。もともとお人好しなところはありましたがここまで受け答えもまともにできないほどおバカだったでしょうか?聞いていておかしな気分になってきました。
陛下も大きなため息をついて
「あい、わかったまず言っておくことがある。アナベルにかかっている容疑はすべて冤罪だ。それは王妃がつけたボディガードやその他のご令嬢方にも身分を問わず聞き込みをしてすでに分かっている。どうやらそちらの男爵令嬢は思い込みが激しいようだな」
マリーン様は顔色を悪くしながらアルベルト様の腕にしがみついている、その後も陛下の話は続き
「だが、愛し合う者たちを引き裂くのは忍びない二人の婚約は認めよう」
今度はマリーン様は頬を真っ赤に染めながら目をウルウルさせて陛下にお礼を申し上げている。そしてさらに陛下が言葉を続ける
「アルベルトは王位継承権を放棄した上で男爵家に婿入りしてもらう」
アルベルト様は良くわかっていのか陛下に
「マリーンとの婚約を認めていただきありがとうございます。これからはマリーンを大切にして暮らしていきたいと思います。」
その言葉を聞いたマリーン様は床に膝をつけてorzのポーズになっているそして同様にアルベルト様の側近候補も同じ状態になってますわ。
わたくしはこれで王子妃の教育から解放されると思って内心ガッツポーズをとっていたところ
陛下はまだ話を続けた
「王位継承権第一位であったアルベルトが放棄したことにより継承権第二位のアナベルが繰り上げとなり、正式に王太子に任命することとする。アナベル以後はこれまで以上に頑張って国を支えてくれ」
あら?おかしくありませんこと?確かに王妹の母はすでに継承権を放棄しているため私が王位継承権第一位になるのはわかるのですが?あれ?と思っていたところ陛下が
「この度の件いろいろ不快なこともあったであろうが鷹揚に接し、軽はずみな行動をとらず常に細心の注意で己の身を守ったこと見事である。今後もそのおおような心と最新の注意を持って行動することを心掛け女王になるべく努力してほしい」
いろいろ言いたいことはあるのですが、要するに今まで以上に勉強が増えて将来は責任重大な女王陛下になることになってしまったということなのでしょうか?それを理解した私は皆様と同じようにorz野ポーズをとることになってしまいまし。
結局のところ男爵家に婿入りするアルベルト様の一人勝ちではないでしょうか?
理由を調べてみるとどうやら婚約者である第一王子アルベルト様達に付きまとっている男爵令嬢が理由のようですわ。
色々と不名誉なうわさが流れてしまいましたの。
件の男爵令嬢マリーン様に婚約者のいらっしゃる殿方に不必要に近づいてはいけませんよと、優しく諭したのですがその件がマリーン様曰く、爵位をかさに着てひどい言葉でなじられたことになっておりました。
又、マリーン様が男爵令嬢であることをお茶会で執拗に嫌味を言ったことになっていましたが一方で、男爵令嬢であることを馬鹿にしてお茶会などに誘わないそうですの。
誘ってもいないお茶会で執拗に嫌味を言うことなどできませんわよ。
不思議に思っておりましたが、本日アルベルト様より直々に
「下位貴族であるからと言ってひどい態度取るのはどうかと思う、アナベルあなたから見るとマリーンはまだ礼儀作法などできていないように見えることも多いともうが多めに見てやってくれ」
なぜかアルベルト様にマリーン様のことを頼まれてしまいました。いったいどうゆう関係なのかしら?
アルベルト様はよく言えばお優しく賢い方なのですが、ずばり申し上げるとお人好しの勉強のできる馬鹿ですから、国王夫妻の一人息子で第一王子にもかかわらずいまだに王太子には任命されておりません、ちなみに私は王妹を父に持ち一応王位継承権を持っております、この国では男子のほうが継承権は高いですが女性にも継承権はあります。
本来怠惰な性格の私としては王子妃などと面倒なことはお断りしたいのですがお人好しなアルベルト様をしっかり補佐できる血筋をということで従妹でありながら私が婚約者に選ばれることになりました。
先述した通り私は本来怠惰な性格なのですが、ここ数年は王子妃教育という名の将来の王太子妃の勉強の加えいざとなったときにアルベルト様をお支えできるように多岐にわたって勉強は増えていくばかりです。
そんな中でのアルベルト様のこのお言葉は少々腹に据えかねましたわ。ですから私は決意いたします。それほどに私が悪役令嬢であるならその通りにして差し上げましょう。
早速、マリーン様を中庭に呼び出し婚約者のいる男性にむやみに近づか無いように詰ってやりました
「マリーン様、以前にも申し上げましたが、婚約者のいる男性にむやみに近づいてはなりませんわ。それともあなたは愛妾になることを希望されておりますの?」
アルベルト様の近くにいるのは未来の側近候補の方たちで基本的に皆それなりの爵位をお持ちの家のお子様方である、その婚約者もちの男性に男爵令嬢の身で必要以上に近づくのは愛妾になりたいと立候補していると思われても仕方がないことです。
するとマリーン様は目をウルウルさせて
「ひどいですアナベル様いくら私とアルベルト様が仲が良いからと言ってそんなことを、、、うぅ」
なぜかこの方目に涙をためながらも、口元がいびつに歪んでいますそれも笑いをこらえるのに必死な顔にも見えるのです、いやですわ世の中には色々な性癖の方がいらっしゃるようですがマリーン様は罵られて喜ぶタイプなのかしら?でしたら下位貴族だからと言ってひどくののしるはダメですわね。
次はお茶会にお誘いして執拗に嫌味を言うでしたかしら?
さっそく、お友達とのお茶会の予定にマリーン様を招待しました。とは言え執拗な嫌味とは何を言えばいいのかしら?作法について嫌味を言う?でも、これは身内での簡単なお茶会ですのでそこまで厳格な作法は求めておりません、何を言おうか迷っているとマリーン様が紅茶のカップを倒しご自分のドレスを汚してしまわれました、するとマリーン様は
「アナベル様ひどいです!いくら私が憎いからと言って、、、うぅ」
また眼をウルウルさせながらよくわからないことを言っています。
なぜなら主催のわたくしは上座に新参のマリーン様は末席に座っていて一番席が遠いのです、どうしたら紅茶のカップを倒したことが私のせいになるのか、謎は深まるばかりですわ。
その他にもマリーン様の私物を取り上げたや、勉強道具を破ったなどのうわさを聞きましたが、それを実行することは不可能でした、なぜなら私はいつも友達に囲まれているうえに未来の王子妃ということで王妃様がお選びになったボディーガードがついて回っているためお手洗いですら個室以外は一人になることはありませんの、もし本当にそのようなことをやっていればすぐにでも王妃様に報告が行くことになりますわ。
時折、アルベルト様から謎のマリーン様をいじめるなとの言葉や、側近の方々ににらまれたりしながら日々を送っておりました。
そんなことをしながら月日は流れ卒業式の後の卒業パーティに出席するためにドレスに着替えておりましたところ、アルベルト様からエスコートはできないと連絡があったため仕方なく一人で会場に向かったところ会場に入ってすぐにアルベルト様とその取り巻きが立ちはだかりました。その後ろでマリーン様は目をウルウルさせながらこちらを見ています、するとアルベルト様が一歩前に出ると
「アナベルお前のマリーンに対する悪行の数々は見るに堪えない!お前は国母に相応しくない!よって、婚約を破棄する!「」
正直、悪行はうまくいかなかったとはいえやったので納得することができます、それに王子妃でなくなるなら勉強の量が格段に減るのは目に見えているので望むところですわ。
ただ一つアルベルト様はいまだ王太子に任命されいおりませんので国母にふさわしくないとはおかしな言い分ですわ。ですのでそのことを伝えようと口を開いたら
「アルベルト様…」
最後までいう前に側近の一人に
「アナベル嬢言い訳など見苦しいですよ。こちらではあなたが行った悪行の証拠や証言者がいますので言い逃れはさせません」
困ってしまった私はとりあえず聞きたいことを聞くことにしてみました。
「証拠や証言者はこちらにおられますの?」
又も別の側近が私の言葉にかぶせるように
「当然だ!証拠はマリーンが敗れた教科書や制服を提出してくれた、証言者はアイリーンが涙ながらに語ってくれたのだ!!」
その言葉にがっくりした私は思わずマリーンさんのほうを見てしまった、するとマリーン様は私がにらんでいるといいながら小さく悲鳴を上げながらアルベルト様の腕にしがみつかれました。そして
「私は大丈夫です。アナベル様が罪を認めて謝ってくれさえすればそれでいいのです。」
罪を認めろと言われましても、わたくし結果的にマリーン様に何をしたのかしら?
悪役令嬢らしく色々チャレンジはしてまいりましたがすべてうまく行かず困っておりましたのに、しかも証拠も証言もすべてマリーン様一人が言っていることです。
するとアルベルト様が
「マリーンの慈悲深さを見たか。これこそ国母にふさわしいよってマリーンをぼくの新たな婚約者にする!」
ですから今のアルベルト様とたとえ婚約できたとしても国母にはなれません。それと証拠も証言も信憑性が全くありません。それらをはっきりと二人に伝えるとマリーン様はまたもや目をウルウルさせながら
「私はアルベルト様と結ばれることができるなら身分など気にしません!アナベル様とはちがうのです!」
随分と失礼なことを言われましたわ、私は10歳のころから陛下と両親に決められてアルベルト様の婚約者になりましたが、王子妃になりたいと思ったことはありませんましてや大太子妃などもってのほかです。これ以上勉強が増えるなどとんでもないことです。
ですがいっそ、マリーン様に婚約者になっていただければ私は王児教育から解放されるのではないかと名案を思いつきました、しかしそれを見越していたかのようにパーティ会場の壇上に両陛下が現れたのです。
陛下が
「マリーンと言ったか?」
とお尋ねになるとマリーン様は少しぎこちないカーテシーであいさつ始めました。
そしてアルベルト様がここまでのいきさつを陛下たちにお話になります。
それはうなずきながら聞いていた両陛下ですが、王妃様がアルベルト様にお尋ねになります。
「そちらの男爵令嬢はどんな身分でもあなたを愛しているそうですが、アルベルトあなたはどうなのです?」
「当然私はどんな身分でもマリーンを愛しています」
王妃様の質問の答えとしては返答になっていません、アルベルト様の身分を問われているのにマリーン様の身分を気にしないと答えるなどおかしなことです。もともとお人好しなところはありましたがここまで受け答えもまともにできないほどおバカだったでしょうか?聞いていておかしな気分になってきました。
陛下も大きなため息をついて
「あい、わかったまず言っておくことがある。アナベルにかかっている容疑はすべて冤罪だ。それは王妃がつけたボディガードやその他のご令嬢方にも身分を問わず聞き込みをしてすでに分かっている。どうやらそちらの男爵令嬢は思い込みが激しいようだな」
マリーン様は顔色を悪くしながらアルベルト様の腕にしがみついている、その後も陛下の話は続き
「だが、愛し合う者たちを引き裂くのは忍びない二人の婚約は認めよう」
今度はマリーン様は頬を真っ赤に染めながら目をウルウルさせて陛下にお礼を申し上げている。そしてさらに陛下が言葉を続ける
「アルベルトは王位継承権を放棄した上で男爵家に婿入りしてもらう」
アルベルト様は良くわかっていのか陛下に
「マリーンとの婚約を認めていただきありがとうございます。これからはマリーンを大切にして暮らしていきたいと思います。」
その言葉を聞いたマリーン様は床に膝をつけてorzのポーズになっているそして同様にアルベルト様の側近候補も同じ状態になってますわ。
わたくしはこれで王子妃の教育から解放されると思って内心ガッツポーズをとっていたところ
陛下はまだ話を続けた
「王位継承権第一位であったアルベルトが放棄したことにより継承権第二位のアナベルが繰り上げとなり、正式に王太子に任命することとする。アナベル以後はこれまで以上に頑張って国を支えてくれ」
あら?おかしくありませんこと?確かに王妹の母はすでに継承権を放棄しているため私が王位継承権第一位になるのはわかるのですが?あれ?と思っていたところ陛下が
「この度の件いろいろ不快なこともあったであろうが鷹揚に接し、軽はずみな行動をとらず常に細心の注意で己の身を守ったこと見事である。今後もそのおおような心と最新の注意を持って行動することを心掛け女王になるべく努力してほしい」
いろいろ言いたいことはあるのですが、要するに今まで以上に勉強が増えて将来は責任重大な女王陛下になることになってしまったということなのでしょうか?それを理解した私は皆様と同じようにorz野ポーズをとることになってしまいまし。
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