195 / 196
訪れた平和
しおりを挟む
「ゼロさんが?まさかっ!」
「そんな・・・」
「まったく!どこまでおバカなんですの、あのおバカネクロマンサーは!」
連邦国の国境砦まで帰還してきたレオン達はレナ達に再会した。
そこでゼロ達が遊撃隊として魔王軍を翻弄し続けていたこと、魔王ゴッセルが一対の魔王でありもう一方のゴッセルにゼロは1人で戦いを挑み、共に冥府の底に落ちたことを聞いた。
「道理で帝国領に進軍してから魔王軍の勢いが弱まったわけですわ」
イザベラはどこかやるせなさそうに呟いた。
「俺達は大勢で力を合わせてやっと魔王を倒したのに!ゼロさんはたった1人で魔王に戦いを挑んだなんて。しかも、ゼロさんが魔王を倒したからこそ俺達が魔王に勝てたんじゃないか?あの時、確かに魔王は死霊術師がどうとか言っていた。だとしたら真に称えられるべきはゼロさんじゃないか!」
確かにレオンがゴッセルを仕留めた時、突如としてゴッセルの力が弱まり、隙ができたのも事実である。
しかし、レナは首を振った。
「どちらが先に魔王を倒したとかは関係ないわ。もしかしたら貴方達が魔王を倒したからゼロも魔王を冥府の底に落とすことができたのかもしれない。ただ、貴方達とゼロが魔王を倒したことに何ら違いはないわ。そして、ゼロは賞賛されることを望んでいないことは貴方達もよく知っているでしょう?」
確かにレオンも知っている。
彼が背中を追い続けてきた冒険者は自ら望んで死霊術師としての道を歩みながらその功績を他者に評価されることを望んでいなかったことを。
死霊術師は人々に認められてはいけない、と口癖のように話しており、自分は影の存在であることに徹しながら自分の責任を果たすために地道に励んでいたことを。
「でも、俺達ばかりが英雄と称えられるなんて・・・」
いま一つ煮え切らないレオンに語りかける。
「貴方とゼロは光と影の存在なのよ。影の部分をゼロが担い、光の栄光と責任を貴方が引き受ける」
「でも、それじゃあゼロさんが報われない」
「貴方もまだゼロのことを理解できていないわね。栄光やら賞賛やらはゼロにとっては煩わしいだけ。ゼロは自分の責任を果たすことしか考えていない。だから貴方も自ら英雄になることを望んで努力したのだから、ゼロを見習ってその責任をゼロになんか委ねたりしないで貴方自身が全うしなさい」
レオンは拳を握りしめながら下を向いて何かを考え込むが、やがて何かを決意したかのように顔を上げた。
「そうでした!俺達が望んだ道だ、ゼロさんに委ねるようなことじゃないんだ。いつかゼロさんに胸を張って再会できるようにこれからも努力しなくちゃいけないんだ!」
レオンの顔は英雄としての誇りに満ちており、彼の仲間達も決意の表情だった。
新米ながら聖女としての役目を全うしたセイラも
「シーグルの女神様は寛大な神です。人々のために身を挺して戦ったゼロさんをお救いくださると信じています。まあ、ゼロさんのことですから神の手を借りずとも自分の力で帰ってきそうですが」
とアイリアと共に笑った。
魔王との戦いが終わり、平和が訪れたとの知らせはアイラス王国内にも直ぐに広まった。
絶対的な脅威である魔王を倒したという知らせを受けた人々は歓喜の声を上げた。
現実的には魔王軍残党や国内に出没する魔物や盗賊の存在により真の平和が訪れたとはいうことはできないが、それらは人の力で抗うことのできる脅威である。
そういう意味では平和が訪れたと言ってもよいのであろう。
しかし、勝利の知らせがもたらされると共に、この戦いで散っていった者のことについても国内に広まり、帰らぬ者を知る者達は悲しみに暮れることになった。
その帰らぬ者の中にゼロの名もあったのだが、ゼロを知る者達の反応は総じてあっさりとしたものだった。
風の都市の冒険者ギルドの職員シーナ・リドルナはゼロが魔王と共に冥府の底に落ちたとの知らせを受け、一時は膝をついて呆けてしまったものの、直ぐに我に返ったように立ち上がった。
「しっかりしないといけません!私はゼロさんの帰りを待つと決めたのです。この気持ちに変わりはありません。私がゼロさんを信じて待つ気持ちは絶対に変わりません」
周りの職員にそう話したシーナは何かを振り切るように普段通りの仕事に集中していた。
ゼロの親友であり、エルフォード家の執事兼エルフォード騎士隊長のガストン・マイルズは
「ゼロ殿のことです、命を落としたのでなければいずれ帰られるでしょう。私が元気なうちに帰ってきてほしいものです」
と話し、エルフォード家当主セシル・エルフォードも
「ゼロ様ならそのうちヒョッコリと帰ってくる筈です。エルフォード家は何時までもゼロ様に対する恩を忘れることはありませんし、エルフォード家は恒久的にゼロ様の友であります」
と意に介していない様子であった。
レナからゼロの剣を託されたモース・グラントにいたっては
「あの野郎、大切な剣を置いて冥府に落ちただと?帰ってきたらぶん殴ってやる」
と息巻いていた。
このようにゼロを知る者全てが冥府に落ちたゼロの帰還を信じて疑わなかったのである。
魔王との戦いが終わって1年が過ぎた。
その間に人々には様々な転機があった。
新米聖女として魔王を倒す戦いの一端を担ったセイラは戦いの後に
「私はまだ経験も実力も不足しています。そんな私がシーグル教を象徴する聖女を続けるわけにはいきません。経験と実績を積み重ね、その時に再び神託を得られたならばその時こそ聖女しての使命を受け入れます」
と宣言して聖女の立場を返上し、一介の神官に戻り、風の都市の冒険者ギルドの冒険者としての日々を送っていた。
アイリアも護衛士の任を解かれ、セイラの相棒として2人パーティーとして励んでいる。
かつては神官とレンジャーとして前衛職に恵まれないことを悩んでいたが、幾多の戦いを潜り抜けたセイラとアイリアは2人だけでも充分に依頼をこなせるようになった一方で、魔王を倒したという実績から他のパーティーからの助力を頼まれる機会も増え、風の都市のギルドにおいてなくてはならない存在にまで成長していた。
英雄としての覚悟を決めたレオン達パーティーは経験を積むために王都の冒険者ギルドに所属を変えて着実に実績を重ね、成長していた。
オックスやライズ達もそれぞれの所属するギルドに戻り、中心的な冒険者として活躍を続けている。
レナは魔王軍との戦いの実績を買われ、魔導師から賢者に任命された。
魔導院始まって以来最年少の賢者となったレナは研究と他の魔法使いの教育のために魔導院に専属することを求められたが、その件については頑として固辞し、今でもフリーの冒険者として風の都市の冒険者ギルドで活躍している。
時折イズとリズの双子のシルバーエルフと共同で依頼を受けたりしているが、この3人は風の都市で右に出るもののいない冒険者として名を馳せ、他の都市のギルドからの指名依頼も後を絶たないほどであった。
風の都市の冒険者ギルドの主任職員であるシーナは実家からの度重なる縁談や王都のギルド本部への転属の打診をことごとく退け、挙げ句に
「私は誰とも結婚しませんし、ゼロさんが戻るまで、いや戻ってからも風の都市のギルドを離れるつもりはありません」
と宣言し、今でも風の都市の冒険者ギルドの受付主任として多忙な日々を送っている。
このように人々に様々な変化はあった1年だが、ゼロは未だに帰還していない。
「そんな・・・」
「まったく!どこまでおバカなんですの、あのおバカネクロマンサーは!」
連邦国の国境砦まで帰還してきたレオン達はレナ達に再会した。
そこでゼロ達が遊撃隊として魔王軍を翻弄し続けていたこと、魔王ゴッセルが一対の魔王でありもう一方のゴッセルにゼロは1人で戦いを挑み、共に冥府の底に落ちたことを聞いた。
「道理で帝国領に進軍してから魔王軍の勢いが弱まったわけですわ」
イザベラはどこかやるせなさそうに呟いた。
「俺達は大勢で力を合わせてやっと魔王を倒したのに!ゼロさんはたった1人で魔王に戦いを挑んだなんて。しかも、ゼロさんが魔王を倒したからこそ俺達が魔王に勝てたんじゃないか?あの時、確かに魔王は死霊術師がどうとか言っていた。だとしたら真に称えられるべきはゼロさんじゃないか!」
確かにレオンがゴッセルを仕留めた時、突如としてゴッセルの力が弱まり、隙ができたのも事実である。
しかし、レナは首を振った。
「どちらが先に魔王を倒したとかは関係ないわ。もしかしたら貴方達が魔王を倒したからゼロも魔王を冥府の底に落とすことができたのかもしれない。ただ、貴方達とゼロが魔王を倒したことに何ら違いはないわ。そして、ゼロは賞賛されることを望んでいないことは貴方達もよく知っているでしょう?」
確かにレオンも知っている。
彼が背中を追い続けてきた冒険者は自ら望んで死霊術師としての道を歩みながらその功績を他者に評価されることを望んでいなかったことを。
死霊術師は人々に認められてはいけない、と口癖のように話しており、自分は影の存在であることに徹しながら自分の責任を果たすために地道に励んでいたことを。
「でも、俺達ばかりが英雄と称えられるなんて・・・」
いま一つ煮え切らないレオンに語りかける。
「貴方とゼロは光と影の存在なのよ。影の部分をゼロが担い、光の栄光と責任を貴方が引き受ける」
「でも、それじゃあゼロさんが報われない」
「貴方もまだゼロのことを理解できていないわね。栄光やら賞賛やらはゼロにとっては煩わしいだけ。ゼロは自分の責任を果たすことしか考えていない。だから貴方も自ら英雄になることを望んで努力したのだから、ゼロを見習ってその責任をゼロになんか委ねたりしないで貴方自身が全うしなさい」
レオンは拳を握りしめながら下を向いて何かを考え込むが、やがて何かを決意したかのように顔を上げた。
「そうでした!俺達が望んだ道だ、ゼロさんに委ねるようなことじゃないんだ。いつかゼロさんに胸を張って再会できるようにこれからも努力しなくちゃいけないんだ!」
レオンの顔は英雄としての誇りに満ちており、彼の仲間達も決意の表情だった。
新米ながら聖女としての役目を全うしたセイラも
「シーグルの女神様は寛大な神です。人々のために身を挺して戦ったゼロさんをお救いくださると信じています。まあ、ゼロさんのことですから神の手を借りずとも自分の力で帰ってきそうですが」
とアイリアと共に笑った。
魔王との戦いが終わり、平和が訪れたとの知らせはアイラス王国内にも直ぐに広まった。
絶対的な脅威である魔王を倒したという知らせを受けた人々は歓喜の声を上げた。
現実的には魔王軍残党や国内に出没する魔物や盗賊の存在により真の平和が訪れたとはいうことはできないが、それらは人の力で抗うことのできる脅威である。
そういう意味では平和が訪れたと言ってもよいのであろう。
しかし、勝利の知らせがもたらされると共に、この戦いで散っていった者のことについても国内に広まり、帰らぬ者を知る者達は悲しみに暮れることになった。
その帰らぬ者の中にゼロの名もあったのだが、ゼロを知る者達の反応は総じてあっさりとしたものだった。
風の都市の冒険者ギルドの職員シーナ・リドルナはゼロが魔王と共に冥府の底に落ちたとの知らせを受け、一時は膝をついて呆けてしまったものの、直ぐに我に返ったように立ち上がった。
「しっかりしないといけません!私はゼロさんの帰りを待つと決めたのです。この気持ちに変わりはありません。私がゼロさんを信じて待つ気持ちは絶対に変わりません」
周りの職員にそう話したシーナは何かを振り切るように普段通りの仕事に集中していた。
ゼロの親友であり、エルフォード家の執事兼エルフォード騎士隊長のガストン・マイルズは
「ゼロ殿のことです、命を落としたのでなければいずれ帰られるでしょう。私が元気なうちに帰ってきてほしいものです」
と話し、エルフォード家当主セシル・エルフォードも
「ゼロ様ならそのうちヒョッコリと帰ってくる筈です。エルフォード家は何時までもゼロ様に対する恩を忘れることはありませんし、エルフォード家は恒久的にゼロ様の友であります」
と意に介していない様子であった。
レナからゼロの剣を託されたモース・グラントにいたっては
「あの野郎、大切な剣を置いて冥府に落ちただと?帰ってきたらぶん殴ってやる」
と息巻いていた。
このようにゼロを知る者全てが冥府に落ちたゼロの帰還を信じて疑わなかったのである。
魔王との戦いが終わって1年が過ぎた。
その間に人々には様々な転機があった。
新米聖女として魔王を倒す戦いの一端を担ったセイラは戦いの後に
「私はまだ経験も実力も不足しています。そんな私がシーグル教を象徴する聖女を続けるわけにはいきません。経験と実績を積み重ね、その時に再び神託を得られたならばその時こそ聖女しての使命を受け入れます」
と宣言して聖女の立場を返上し、一介の神官に戻り、風の都市の冒険者ギルドの冒険者としての日々を送っていた。
アイリアも護衛士の任を解かれ、セイラの相棒として2人パーティーとして励んでいる。
かつては神官とレンジャーとして前衛職に恵まれないことを悩んでいたが、幾多の戦いを潜り抜けたセイラとアイリアは2人だけでも充分に依頼をこなせるようになった一方で、魔王を倒したという実績から他のパーティーからの助力を頼まれる機会も増え、風の都市のギルドにおいてなくてはならない存在にまで成長していた。
英雄としての覚悟を決めたレオン達パーティーは経験を積むために王都の冒険者ギルドに所属を変えて着実に実績を重ね、成長していた。
オックスやライズ達もそれぞれの所属するギルドに戻り、中心的な冒険者として活躍を続けている。
レナは魔王軍との戦いの実績を買われ、魔導師から賢者に任命された。
魔導院始まって以来最年少の賢者となったレナは研究と他の魔法使いの教育のために魔導院に専属することを求められたが、その件については頑として固辞し、今でもフリーの冒険者として風の都市の冒険者ギルドで活躍している。
時折イズとリズの双子のシルバーエルフと共同で依頼を受けたりしているが、この3人は風の都市で右に出るもののいない冒険者として名を馳せ、他の都市のギルドからの指名依頼も後を絶たないほどであった。
風の都市の冒険者ギルドの主任職員であるシーナは実家からの度重なる縁談や王都のギルド本部への転属の打診をことごとく退け、挙げ句に
「私は誰とも結婚しませんし、ゼロさんが戻るまで、いや戻ってからも風の都市のギルドを離れるつもりはありません」
と宣言し、今でも風の都市の冒険者ギルドの受付主任として多忙な日々を送っている。
このように人々に様々な変化はあった1年だが、ゼロは未だに帰還していない。
0
お気に入りに追加
286
あなたにおすすめの小説

もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?

側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。

絶対婚約いたしません。させられました。案の定、婚約破棄されました
toyjoy11
ファンタジー
婚約破棄ものではあるのだけど、どちらかと言うと反乱もの。
残酷シーンが多く含まれます。
誰も高位貴族が婚約者になりたがらない第一王子と婚約者になったミルフィーユ・レモナンド侯爵令嬢。
両親に
「絶対アレと婚約しません。もしも、させるんでしたら、私は、クーデターを起こしてやります。」
と宣言した彼女は有言実行をするのだった。
一応、転生者ではあるものの元10歳児。チートはありません。
4/5 21時完結予定。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる