117 / 196
貴族ノリスの旅路の終わり1
しおりを挟む
葬列を追う悪魔だが、その内心は逆に追い詰められていた。
ノリスの命を奪い、恨みの一部は晴らしたものの、彼の復讐はまだ終わっていない。
しかも、その後の策がことごとく撃退され、彼に残された手は、自らが先頭に立ち、残る全ての配下を投入する総力戦だ。
現状でも自分が有利だとは思うが、楽観できる状況ではなく、次の一手を失敗すればもう終わりである。
勝っても負けても残された攻撃の機会はあと一度だけ。
その最後の攻撃をどのタイミングで仕掛けるか。
葬列は休むことなく進んでいる。
ならば、目的地まで距離があり、護衛の疲労が溜まる時だが、夜までは待てない。
夜の帳が下りる前、夕暮れ時が最後の機会だと攻撃の機会を決めた。
奇しくもゼロの読み通りであり、ゼロの術中に嵌まりつつあることを悪魔は知る由もなかった。
先を急いでいるはずのゼロ達だが、その途中で足を止めていた。
ゼロ達の前には今まで以上に木々が生い茂る森が広がり、狭い道が森の中へと続いている。
「この森の道はどの程度の長さですか?」
ゼロはオックスに訊ねた。
「そうだな、森が深くて道が険しい箇所は今までのペースで進んで3時間弱だが、多少は速度も落ちるだろう。小休止を挟みながら4時間は見た方がいい」
ゼロは葬列を見回しながらしばし考える。
ただ、いつまでもここに止まることも出来ない。
「このまま進むと森の中で日が暮れます。この森の中で襲われるのは非常に危険ですね。あえてここで敵を迎え撃つか、それとも一か八か突き進むか・・・」
ブツブツと独り言を唱える。
そんなゼロの様子にレナは首を傾げた。
しかも、その後の選択が更にゼロらしくなかったものだから尚更であった。
「あえて進みましょう。うまくいけば襲撃前に抜けられるかもしれません」
更にゼロは馬車の中にいるエナを呼んだ。
「この先は何が起きるか予測できません。あらゆる事態に備えてください」
エナはしっかりと頷いた。
ゼロの言葉にオックスもリリスもマクレインも緊張の表情で聞いていたが、レナだけはゼロに対してひたすら違和感を感じていた。
(自分だけでなく他人の危険もある中で一か八かの賭けを選択する・・・ゼロらしくない。何か企んでいるの?)
この時はレナですらもゼロの考えの意図が読めなかった。
ゼロの指示の下、葬列は危険な森に分け入った。
馬車の周囲を大盾を構えたスケルトン隊が守り、更にルークの許可を得て馬車の屋根の上にバンシーが控えている。
バンシーに代わってオメガがゼロの横に控え、スケルトンロード2体が先行して進路の安全を確保する。
森の中にはジャック・オー・ランタンが警戒に飛び回り、野良の魔物を葬列に近づけない。
厳重な体勢を保ちつつ2時間ほど進んだところで事態が動いた。
「マスター、来ます。およそ3分後、背後と左翼からです」
オメガの報告を受けてゼロも動いた。
「マクレインさん、馬車を止めてください。スケルトン隊は全周防御!レナさんとバンシーは魔法防御をお願いします。リリスさんは馬車の周囲で迎撃、特に魔法使いと弓使いを狙ってください。オックスさんとオメガは敵の首領と下級悪魔を探して仕留めてください」
ゼロの指示に全員が襲撃に備える。
馬車の周囲を守るスケルトン隊は大盾を2段に構えた阻止線を3重に構築した。
やがて森の中から弓矢と魔法による遠距離攻撃が始まるが、数が少ないうえ、森の中にいたジャック・オー・ランタンの攻撃を受けているせいか、攻撃力に乏しく、スケルトン隊の大盾とバンシーの魔法防御に軽々と阻止される。
そんな中で森の中を睨んでいたリリスが矢を放った。
グッ!
直後、森の中に悲鳴にもならないくぐもった声が響く。
「魔法使いを1体仕留めたわ」
言いながらリリスは次の矢をつがえる。
「この場で決着をつけますが、徹底防戦です!守って守って敵の数をすり潰します!」
森の中から飛び出してくるケットシーが大盾の壁にぶち当たる。
壁を崩そうと攻撃が加えられるがスケルトン達はその攻撃をひたすら受け止める。
更に大盾を飛び越えようとした者はリリスやレナ、バンシーの攻撃に曝され、着地点に構えるスケルトン槍隊に貫かれる。
オックスとオメガは躍り出てきた下級悪魔を相手に激しい戦いを繰り広げている。
守り手有利のまま戦いが展開されていたのだが、事態が急転した。
戦力の全てを投入した襲撃から乱戦に陥り、その中で馬車を牽いていた馬が突然暴れだしたのだ。
「マクレインさん!馬を落ち着かせて!」
ゼロが叫ぶが御者席のマクレインは必死の様子で返答する。
「襲撃に怯えてパニックを起こしています!馬を切り離さないと馬車が危険です!」
マクレインが手綱を操るが、それに逆らって片方の馬が立ち上がってしまい、その首筋に流れ矢が突き刺さった。
更にパニックを起こして馬が暴れ出し、マクレインは腰の剣を抜いて馬車と馬を繋ぐベルトを切った。
解き放たれた馬は更に暴れてスケルトンの防御壁を裏側から突き崩してしまう。
「ルーク様、ここは危険です!馬車から降りてください!エナはルーク様をお守りしなさい!」
マクレインは馬車の中に向かって叫ぶ。
「待ってください!今馬車から降りては却って危険です!」
ゼロが警告するがマクレインが否定する。
「もう1頭の馬が切り離せません!馬車は危険です!」
その間にエナに守られたルークが馬車の中から避難し、馬が暴れたことにより崩れた防御壁の隙間から敵の来ていない右手に向かって駆け出してしまう。
敵との衝突面でないため右翼に展開しているアンデッドも少ない。
それを見逃さなかった数体のケットシーが2人を追った。
「2人を守りなさい!」
スケルトン数体が2人の守りに走るが、機動力に欠けるスケルトンではケットシーに追いつかない。
リリスとレナは押し寄せる敵の対処で手が回らなく、オックスとオメガは下級悪魔を相手にしていて余裕はない。
ゼロは駆け出しながら光熱魔法で1体のケットシーを貫き、その間にバンシーが別のケットシーを凍りつかせる。
それすらも突破したケットシー2体がルークに飛びかかった。
「ルーク様、お任せください!」
しかし、その2体は一瞬にしてエナに切り捨てられた。
ケットシーを葬ったエナの両手には2振りの短剣が握られており、その剣技にも隙がない。
護衛メイドの名は伊達ではないのだ。
「エナさん、馬車の近く、防御壁の真ん中に戻ってください」
ゼロの声を聞いたエナは頷いた。
「ルーク様!ゼロ様の指示に従います。私から離れないでください」
「うんっ!」
一度は馬車から離れた2人だが、ゼロに従って馬車に向かって駆け出した。
その時、2人の前に一際大きな魔物が降り立った。
猫の頭部を持つケットシーに似ているが、その身体は他のケットシーの倍以上になり、感じられる圧も桁違いだ。
その両手に伸びる爪は数十センチに渡り、1本1本が刃のように鋭い。
遂に首領たる悪魔がその姿を現した。
「バンシー!2人を守りなさい!」
ゼロは戦場を駆け抜けながら光熱魔法を放つが、その光は悪魔の目前で霧散する。
バンシーもルーク達と悪魔の間に割り込み、その至近距離から氷結魔法を叩き込むが、悪魔には通用しない。
敵の攻撃の一瞬の隙を突いてリリスが渾身の力を込めて矢を放つが、それもあっさりと叩き落とされた。
「バンシーの魔法も通用しないとは、魔法防御に特化していますね。ならば物理攻撃です!」
ゼロは走りながら鎖鎌を取り出す。
その間に後退してきたスケルトンロード2体が悪魔の左右を挟み、サーベルと槍を構える。
「スケルトンロードは牽制!バンシーは2人を連れて下がりなさい!」
ゼロも悪魔の背後に立つと鎖鎌を構えた。
悪魔はゆっくりと振り返ってゼロを見下ろす。
この戦いで最大の障害が目の前に立つネクロマンサーであることを理解しているのだ。
「考えていることは同じみたいですね。これで終わりにしましょう!」
ゼロとスケルトンロード2体は同時に悪魔に攻撃を仕掛けた。
ノリスの命を奪い、恨みの一部は晴らしたものの、彼の復讐はまだ終わっていない。
しかも、その後の策がことごとく撃退され、彼に残された手は、自らが先頭に立ち、残る全ての配下を投入する総力戦だ。
現状でも自分が有利だとは思うが、楽観できる状況ではなく、次の一手を失敗すればもう終わりである。
勝っても負けても残された攻撃の機会はあと一度だけ。
その最後の攻撃をどのタイミングで仕掛けるか。
葬列は休むことなく進んでいる。
ならば、目的地まで距離があり、護衛の疲労が溜まる時だが、夜までは待てない。
夜の帳が下りる前、夕暮れ時が最後の機会だと攻撃の機会を決めた。
奇しくもゼロの読み通りであり、ゼロの術中に嵌まりつつあることを悪魔は知る由もなかった。
先を急いでいるはずのゼロ達だが、その途中で足を止めていた。
ゼロ達の前には今まで以上に木々が生い茂る森が広がり、狭い道が森の中へと続いている。
「この森の道はどの程度の長さですか?」
ゼロはオックスに訊ねた。
「そうだな、森が深くて道が険しい箇所は今までのペースで進んで3時間弱だが、多少は速度も落ちるだろう。小休止を挟みながら4時間は見た方がいい」
ゼロは葬列を見回しながらしばし考える。
ただ、いつまでもここに止まることも出来ない。
「このまま進むと森の中で日が暮れます。この森の中で襲われるのは非常に危険ですね。あえてここで敵を迎え撃つか、それとも一か八か突き進むか・・・」
ブツブツと独り言を唱える。
そんなゼロの様子にレナは首を傾げた。
しかも、その後の選択が更にゼロらしくなかったものだから尚更であった。
「あえて進みましょう。うまくいけば襲撃前に抜けられるかもしれません」
更にゼロは馬車の中にいるエナを呼んだ。
「この先は何が起きるか予測できません。あらゆる事態に備えてください」
エナはしっかりと頷いた。
ゼロの言葉にオックスもリリスもマクレインも緊張の表情で聞いていたが、レナだけはゼロに対してひたすら違和感を感じていた。
(自分だけでなく他人の危険もある中で一か八かの賭けを選択する・・・ゼロらしくない。何か企んでいるの?)
この時はレナですらもゼロの考えの意図が読めなかった。
ゼロの指示の下、葬列は危険な森に分け入った。
馬車の周囲を大盾を構えたスケルトン隊が守り、更にルークの許可を得て馬車の屋根の上にバンシーが控えている。
バンシーに代わってオメガがゼロの横に控え、スケルトンロード2体が先行して進路の安全を確保する。
森の中にはジャック・オー・ランタンが警戒に飛び回り、野良の魔物を葬列に近づけない。
厳重な体勢を保ちつつ2時間ほど進んだところで事態が動いた。
「マスター、来ます。およそ3分後、背後と左翼からです」
オメガの報告を受けてゼロも動いた。
「マクレインさん、馬車を止めてください。スケルトン隊は全周防御!レナさんとバンシーは魔法防御をお願いします。リリスさんは馬車の周囲で迎撃、特に魔法使いと弓使いを狙ってください。オックスさんとオメガは敵の首領と下級悪魔を探して仕留めてください」
ゼロの指示に全員が襲撃に備える。
馬車の周囲を守るスケルトン隊は大盾を2段に構えた阻止線を3重に構築した。
やがて森の中から弓矢と魔法による遠距離攻撃が始まるが、数が少ないうえ、森の中にいたジャック・オー・ランタンの攻撃を受けているせいか、攻撃力に乏しく、スケルトン隊の大盾とバンシーの魔法防御に軽々と阻止される。
そんな中で森の中を睨んでいたリリスが矢を放った。
グッ!
直後、森の中に悲鳴にもならないくぐもった声が響く。
「魔法使いを1体仕留めたわ」
言いながらリリスは次の矢をつがえる。
「この場で決着をつけますが、徹底防戦です!守って守って敵の数をすり潰します!」
森の中から飛び出してくるケットシーが大盾の壁にぶち当たる。
壁を崩そうと攻撃が加えられるがスケルトン達はその攻撃をひたすら受け止める。
更に大盾を飛び越えようとした者はリリスやレナ、バンシーの攻撃に曝され、着地点に構えるスケルトン槍隊に貫かれる。
オックスとオメガは躍り出てきた下級悪魔を相手に激しい戦いを繰り広げている。
守り手有利のまま戦いが展開されていたのだが、事態が急転した。
戦力の全てを投入した襲撃から乱戦に陥り、その中で馬車を牽いていた馬が突然暴れだしたのだ。
「マクレインさん!馬を落ち着かせて!」
ゼロが叫ぶが御者席のマクレインは必死の様子で返答する。
「襲撃に怯えてパニックを起こしています!馬を切り離さないと馬車が危険です!」
マクレインが手綱を操るが、それに逆らって片方の馬が立ち上がってしまい、その首筋に流れ矢が突き刺さった。
更にパニックを起こして馬が暴れ出し、マクレインは腰の剣を抜いて馬車と馬を繋ぐベルトを切った。
解き放たれた馬は更に暴れてスケルトンの防御壁を裏側から突き崩してしまう。
「ルーク様、ここは危険です!馬車から降りてください!エナはルーク様をお守りしなさい!」
マクレインは馬車の中に向かって叫ぶ。
「待ってください!今馬車から降りては却って危険です!」
ゼロが警告するがマクレインが否定する。
「もう1頭の馬が切り離せません!馬車は危険です!」
その間にエナに守られたルークが馬車の中から避難し、馬が暴れたことにより崩れた防御壁の隙間から敵の来ていない右手に向かって駆け出してしまう。
敵との衝突面でないため右翼に展開しているアンデッドも少ない。
それを見逃さなかった数体のケットシーが2人を追った。
「2人を守りなさい!」
スケルトン数体が2人の守りに走るが、機動力に欠けるスケルトンではケットシーに追いつかない。
リリスとレナは押し寄せる敵の対処で手が回らなく、オックスとオメガは下級悪魔を相手にしていて余裕はない。
ゼロは駆け出しながら光熱魔法で1体のケットシーを貫き、その間にバンシーが別のケットシーを凍りつかせる。
それすらも突破したケットシー2体がルークに飛びかかった。
「ルーク様、お任せください!」
しかし、その2体は一瞬にしてエナに切り捨てられた。
ケットシーを葬ったエナの両手には2振りの短剣が握られており、その剣技にも隙がない。
護衛メイドの名は伊達ではないのだ。
「エナさん、馬車の近く、防御壁の真ん中に戻ってください」
ゼロの声を聞いたエナは頷いた。
「ルーク様!ゼロ様の指示に従います。私から離れないでください」
「うんっ!」
一度は馬車から離れた2人だが、ゼロに従って馬車に向かって駆け出した。
その時、2人の前に一際大きな魔物が降り立った。
猫の頭部を持つケットシーに似ているが、その身体は他のケットシーの倍以上になり、感じられる圧も桁違いだ。
その両手に伸びる爪は数十センチに渡り、1本1本が刃のように鋭い。
遂に首領たる悪魔がその姿を現した。
「バンシー!2人を守りなさい!」
ゼロは戦場を駆け抜けながら光熱魔法を放つが、その光は悪魔の目前で霧散する。
バンシーもルーク達と悪魔の間に割り込み、その至近距離から氷結魔法を叩き込むが、悪魔には通用しない。
敵の攻撃の一瞬の隙を突いてリリスが渾身の力を込めて矢を放つが、それもあっさりと叩き落とされた。
「バンシーの魔法も通用しないとは、魔法防御に特化していますね。ならば物理攻撃です!」
ゼロは走りながら鎖鎌を取り出す。
その間に後退してきたスケルトンロード2体が悪魔の左右を挟み、サーベルと槍を構える。
「スケルトンロードは牽制!バンシーは2人を連れて下がりなさい!」
ゼロも悪魔の背後に立つと鎖鎌を構えた。
悪魔はゆっくりと振り返ってゼロを見下ろす。
この戦いで最大の障害が目の前に立つネクロマンサーであることを理解しているのだ。
「考えていることは同じみたいですね。これで終わりにしましょう!」
ゼロとスケルトンロード2体は同時に悪魔に攻撃を仕掛けた。
0
お気に入りに追加
286
あなたにおすすめの小説
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
転生騎士団長の歩き方
Akila
ファンタジー
【第2章 完 約13万字】&【第1章 完 約12万字】
たまたま運よく掴んだ功績で第7騎士団の団長になってしまった女性騎士のラモン。そんなラモンの中身は地球から転生した『鈴木ゆり』だった。女神様に転生するに当たってギフトを授かったのだが、これがとっても役立った。ありがとう女神さま! と言う訳で、小娘団長が汗臭い騎士団をどうにか立て直す為、ドーン副団長や団員達とキレイにしたり、旨〜いしたり、キュンキュンしたりするほのぼの物語です。
【第1章 ようこそ第7騎士団へ】 騎士団の中で窓際? 島流し先? と囁かれる第7騎士団を立て直すべく、前世の知識で働き方改革を強行するモラン。 第7は改善されるのか? 副団長のドーンと共にあれこれと毎日大忙しです。
【第2章 王城と私】 第7騎士団での功績が認められて、次は第3騎士団へ行く事になったラモン。勤務地である王城では毎日誰かと何かやらかしてます。第3騎士団には馴染めるかな? って、またまた異動? 果たしてラモンの行き着く先はどこに?
※誤字脱字マジですみません。懲りずに読んで下さい。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
(完)聖女様は頑張らない
青空一夏
ファンタジー
私は大聖女様だった。歴史上最強の聖女だった私はそのあまりに強すぎる力から、悪魔? 魔女?と疑われ追放された。
それも命を救ってやったカール王太子の命令により追放されたのだ。あの恩知らずめ! 侯爵令嬢の色香に負けやがって。本物の聖女より偽物美女の侯爵令嬢を選びやがった。
私は逃亡中に足をすべらせ死んだ? と思ったら聖女認定の最初の日に巻き戻っていた!!
もう全力でこの国の為になんか働くもんか!
異世界ゆるふわ設定ご都合主義ファンタジー。よくあるパターンの聖女もの。ラブコメ要素ありです。楽しく笑えるお話です。(多分😅)
婚約破棄された私は、処刑台へ送られるそうです
秋月乃衣
恋愛
ある日システィーナは婚約者であるイデオンの王子クロードから、王宮敷地内に存在する聖堂へと呼び出される。
そこで聖女への非道な行いを咎められ、婚約破棄を言い渡された挙句投獄されることとなる。
いわれの無い罪を否定する機会すら与えられず、寒く冷たい牢の中で断頭台に登るその時を待つシスティーナだったが──
他サイト様でも掲載しております。
【完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
悪役令嬢は始祖竜の母となる
葉柚
ファンタジー
にゃんこ大好きな私はいつの間にか乙女ゲームの世界に転生していたようです。
しかも、なんと悪役令嬢として転生してしまったようです。
どうせ転生するのであればモブがよかったです。
この乙女ゲームでは精霊の卵を育てる必要があるんですが・・・。
精霊の卵が孵ったら悪役令嬢役の私は死んでしまうではないですか。
だって、悪役令嬢が育てた卵からは邪竜が孵るんですよ・・・?
あれ?
そう言えば邪竜が孵ったら、世界の人口が1/3まで減るんでした。
邪竜が生まれてこないようにするにはどうしたらいいんでしょう!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる