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没落貴族の葬送6
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翌昼前、葬列は早めに野営と休息に入った。
「おそらく今夜には大規模な襲撃があると思います。その時が正念場です。例によって見張りは必要ないので疲れを癒やしてください」
ゼロの説明を受けたオックスは食事を済ませると直ぐに睡眠に入った。
レナとリリスは汗を拭ってから休みたいとのことで近くの川に向かったが如何にレナとリリスといえど、そこを襲われては危険なのでバンシーとスペクターが1体見張りのためについていく。
「バンシーは分かるけど、何故スペクターまで?」
レナは怪訝な表情だが、ゼロが驚きの事実を告げる。
「いくらアンデッドといえ、女性同士がよいでしょう?そのスペクターは女性ですよ」
「えっ、女性?なの?」
見てくれはフードを被った影であり性別など全く分からないが、ネクロマンサーのゼロには区別がつくとのことで、他にも3体のスケルトンロードの中で槍を装備したスケルトンロードは女性とのことだ。
確かに、今は美しい女性の姿のバンシーですら、進化する前は霊体のレイスだった。
ゼロとレナがそのようなやり取りをしているのを余所に簡易テントの中ではルークがマクレインとエナに自らの心の迷いを明かしていた。
「オックスさん達に守られてばかりで何の役にも立てません。本当ならば僕も剣を手に戦わなければいけないのに、お爺様が討たれた時も、昨夜も怖くて震えていただけです。こんな臆病者ではとてもクロウシス家を背負うことなどできません」
それを聞いたマクレインは首を振る。
「ルーク様はまだ幼いのです。無理もありません。私がついております。ルーク様は剣を持つ必要などはありません」
「護衛メイドに過ぎない私に貴族の重責は理解できません。ノリス様のように剣を手にしなければならない時もあるでしょう。でも、今はルーク様が剣を持つ時ではありません。村の皆も私達も心の優しいルーク様が大好きなのです。どうかこのまま少しずつでいいので成長してください。ルーク様に剣が必要な時、その時は私がルーク様の剣になります」
ルークは下を向いた。
「2人共、ありがとう」
下を向いたまま涙をこぼし、震える身体で頷いた。
日が暮れた。
夕暮れに野営地を引き払って出発したゼロ達は周囲が闇に包まれたころには見通しの良い荒野のただ中で進行を止めて周囲の警戒に入った。
森の中などの遮蔽物の多い場所では隠密性と敏捷性に長けるケットシーの群れによる攻撃に対抗するには分が悪いので開けた場所で迎え撃つことを選択した。
周辺にスペクターを飛ばして上空から敵の動きを探り、その情報は逐一ゼロに伝えられる。
相当な数の敵が徐々に近づいている。
「来ましたか。前方と左右からの包囲攻撃を目論んでいるようですね。後ろが空いているのは我々を後方に押し戻そうとしているのでしょうか?」
ゼロは報告された情報を基に状況を分析する。
敵は数で押し潰そうとしているようだが、それはゼロの想定の範囲内だ。
「前方は30体、これは陽動ですね。左右から50体ずつ、こちらが主戦力。なにやら魔力の強い者が率いていますね。しかし、件の悪魔がいる様子はない。なかなかに慎重ですね」
ゼロは仲間達を見渡す。
オックスは馬車の前方、レナとリリスが左右、それぞれ定位置に立つ。
「間もなく百体以上の敵が押し寄せてきます。とりあえずアンデッドを前面に押し出して敵集団にぶつけます。馬車の守りも別のアンデッドに当たらせますので、皆さんは馬車の直近で取りこぼしの対処をお願いします」
指示を出しながらアンデッドを出すタイミングを窺う。
最初から大量のアンデッドを並べると敵の足が鈍ってしまう。
ゼロ達が少数であると見て数で圧倒しようとしている敵の出鼻をくじくのが効果的だ。
やがて前方から敵の陽動部隊が迫るが、ゼロはまだアンデッドを出さない。
代わりにリリスが先頭にいるケットシーに矢を撃ち込み、レナが集団の中心に雷撃を落とす。
ゼロ達の目が前方に向いたそのタイミングを見計らって左右から敵の本隊が押し寄せてきた。
ケットシーの俊敏さを最大限に生かした急襲で、接敵までものの数秒しか余裕は無いが、ゼロはこのタイミングこそを待っていた。
「今です!」
ゼロの号令一下アンデッドが一斉に姿を現した。
スケルトンウォリアーは馬車の周囲を大盾で二重三重に囲って守りを固め、左右の敵はその目前に並んだ槍衾で受け止める。
突然のアンデッドの出現に足を止められなかった先頭集団が槍衾の餌食になる。
前方の敵はウィル・オー・ザ・ウィスプの火炎に加え、ジャック・オー・ランタンの火炎と鎌の攻撃に晒されて大混乱に陥り、その数は半数以下にまで減っている。
下級悪魔に指揮された左右は一旦は混乱したものの、直ぐに統率を取り戻し、スケルトンウォリアーの槍衾に対峙しながらもそれを飛び越えて馬車に肉迫する者が少なからず出始める。
しかし、それらもオックス、リリス、レナに各個に倒されている。
ゼロはというと、集団の乱戦になりつつある中で鎖鎌を使うことはできないのでアンデッドの指揮に専念していた。
馬車の左側の集団の中ではバスターソードを振りかざすオメガが下級悪魔と戦っている。
上位ヴァンパイアと下級悪魔、一騎打ちではその力は拮抗していた。
敵に囲まれて激しい剣戟の音と断末魔の声に包まれた馬車の中ではルークが耳を塞いで怯えており、その肩をエナが抱きしめている。
ルークは必死で歯を食いしばり、泣き出したい気持ちを抑えつけているが、身体は震え、その目からは涙が零れ落ちている。
「ルーク様、大丈夫です。私が付いております。外ではオックス様達が奮戦しております。大丈夫です」
ルークを抱きしめる傍らでエナはエプロンドレスの中に忍ばせた短剣に指をかけ、即座に抜ける体勢を維持していた。
戦況はゼロ達に有利に流れており、敵の数を3分の1弱は減らしたが、敵は中級悪魔の命を受けた下級悪魔2体に率いられた知恵と敏捷性を兼ね備えた組織的なケットシーの群れである、一時の混乱は即座に回復し、戦線は膠着状態に陥った。
しかし、互いに手を緩めるわけにも、手を止めるわけにもいかない。
「一気にたたみかけましょう。バンシー、頼みます」
ゼロは背後に無表情で控えるバンシーに命を下す。
「お任せください」
バンシーはゼロの前方に歩み出た。
・・ラ・ララ・・ラララ
聞く者の心を砕く嘆きの歌を歌い始める。
これはバンシーの泣き声と同じ効果のある歌であるが、泣き声に比してバンシーが狙った対象にのみ効果をもたらすものだ。
ゼロに長く仕えている彼女は聞くもの全ての心を砕く泣き声では集団戦闘の場で使うことができないことを学んだ。
ゼロの役に立ちたいと一心に考えたその彼女が編み出した歌である。
元々使役者であるゼロには効果が無いが、周囲で戦っているオックス達や馬車の中にいるルーク達、御者席にいるマクレイン、果ては馬車を曳く馬には悲しい歌程度にしか聞こえない。
しかし、その歌の範囲にいるケットシー達は一気にメンタルブレイクを起こしてその場に立ち尽くしてしまった。
「今です!一気に押し潰しなさい」
アンデッドは前進を始め、動きを止めたケットシー達に襲いかかる。
無慈悲に押し寄せる猛攻にケットシーの戦線は一気に崩れた。
特にオメガとの一騎打ちを展開し、討ち取られた下級悪魔が率いていた左方と、元々が陽動目的だった前方の集団は士気を回復する暇もなく全滅した。
戦況は回復不可能なまでに追い込まれ、敗北を悟った右方の集団は下級悪魔の指揮の下でどうにか統率を取り戻して直ちに撤退を開始し、その結果、20体のケットシーが離脱に成功した。
勝負をかけた悪魔の目論みはここに崩れ落ちた。
「おそらく今夜には大規模な襲撃があると思います。その時が正念場です。例によって見張りは必要ないので疲れを癒やしてください」
ゼロの説明を受けたオックスは食事を済ませると直ぐに睡眠に入った。
レナとリリスは汗を拭ってから休みたいとのことで近くの川に向かったが如何にレナとリリスといえど、そこを襲われては危険なのでバンシーとスペクターが1体見張りのためについていく。
「バンシーは分かるけど、何故スペクターまで?」
レナは怪訝な表情だが、ゼロが驚きの事実を告げる。
「いくらアンデッドといえ、女性同士がよいでしょう?そのスペクターは女性ですよ」
「えっ、女性?なの?」
見てくれはフードを被った影であり性別など全く分からないが、ネクロマンサーのゼロには区別がつくとのことで、他にも3体のスケルトンロードの中で槍を装備したスケルトンロードは女性とのことだ。
確かに、今は美しい女性の姿のバンシーですら、進化する前は霊体のレイスだった。
ゼロとレナがそのようなやり取りをしているのを余所に簡易テントの中ではルークがマクレインとエナに自らの心の迷いを明かしていた。
「オックスさん達に守られてばかりで何の役にも立てません。本当ならば僕も剣を手に戦わなければいけないのに、お爺様が討たれた時も、昨夜も怖くて震えていただけです。こんな臆病者ではとてもクロウシス家を背負うことなどできません」
それを聞いたマクレインは首を振る。
「ルーク様はまだ幼いのです。無理もありません。私がついております。ルーク様は剣を持つ必要などはありません」
「護衛メイドに過ぎない私に貴族の重責は理解できません。ノリス様のように剣を手にしなければならない時もあるでしょう。でも、今はルーク様が剣を持つ時ではありません。村の皆も私達も心の優しいルーク様が大好きなのです。どうかこのまま少しずつでいいので成長してください。ルーク様に剣が必要な時、その時は私がルーク様の剣になります」
ルークは下を向いた。
「2人共、ありがとう」
下を向いたまま涙をこぼし、震える身体で頷いた。
日が暮れた。
夕暮れに野営地を引き払って出発したゼロ達は周囲が闇に包まれたころには見通しの良い荒野のただ中で進行を止めて周囲の警戒に入った。
森の中などの遮蔽物の多い場所では隠密性と敏捷性に長けるケットシーの群れによる攻撃に対抗するには分が悪いので開けた場所で迎え撃つことを選択した。
周辺にスペクターを飛ばして上空から敵の動きを探り、その情報は逐一ゼロに伝えられる。
相当な数の敵が徐々に近づいている。
「来ましたか。前方と左右からの包囲攻撃を目論んでいるようですね。後ろが空いているのは我々を後方に押し戻そうとしているのでしょうか?」
ゼロは報告された情報を基に状況を分析する。
敵は数で押し潰そうとしているようだが、それはゼロの想定の範囲内だ。
「前方は30体、これは陽動ですね。左右から50体ずつ、こちらが主戦力。なにやら魔力の強い者が率いていますね。しかし、件の悪魔がいる様子はない。なかなかに慎重ですね」
ゼロは仲間達を見渡す。
オックスは馬車の前方、レナとリリスが左右、それぞれ定位置に立つ。
「間もなく百体以上の敵が押し寄せてきます。とりあえずアンデッドを前面に押し出して敵集団にぶつけます。馬車の守りも別のアンデッドに当たらせますので、皆さんは馬車の直近で取りこぼしの対処をお願いします」
指示を出しながらアンデッドを出すタイミングを窺う。
最初から大量のアンデッドを並べると敵の足が鈍ってしまう。
ゼロ達が少数であると見て数で圧倒しようとしている敵の出鼻をくじくのが効果的だ。
やがて前方から敵の陽動部隊が迫るが、ゼロはまだアンデッドを出さない。
代わりにリリスが先頭にいるケットシーに矢を撃ち込み、レナが集団の中心に雷撃を落とす。
ゼロ達の目が前方に向いたそのタイミングを見計らって左右から敵の本隊が押し寄せてきた。
ケットシーの俊敏さを最大限に生かした急襲で、接敵までものの数秒しか余裕は無いが、ゼロはこのタイミングこそを待っていた。
「今です!」
ゼロの号令一下アンデッドが一斉に姿を現した。
スケルトンウォリアーは馬車の周囲を大盾で二重三重に囲って守りを固め、左右の敵はその目前に並んだ槍衾で受け止める。
突然のアンデッドの出現に足を止められなかった先頭集団が槍衾の餌食になる。
前方の敵はウィル・オー・ザ・ウィスプの火炎に加え、ジャック・オー・ランタンの火炎と鎌の攻撃に晒されて大混乱に陥り、その数は半数以下にまで減っている。
下級悪魔に指揮された左右は一旦は混乱したものの、直ぐに統率を取り戻し、スケルトンウォリアーの槍衾に対峙しながらもそれを飛び越えて馬車に肉迫する者が少なからず出始める。
しかし、それらもオックス、リリス、レナに各個に倒されている。
ゼロはというと、集団の乱戦になりつつある中で鎖鎌を使うことはできないのでアンデッドの指揮に専念していた。
馬車の左側の集団の中ではバスターソードを振りかざすオメガが下級悪魔と戦っている。
上位ヴァンパイアと下級悪魔、一騎打ちではその力は拮抗していた。
敵に囲まれて激しい剣戟の音と断末魔の声に包まれた馬車の中ではルークが耳を塞いで怯えており、その肩をエナが抱きしめている。
ルークは必死で歯を食いしばり、泣き出したい気持ちを抑えつけているが、身体は震え、その目からは涙が零れ落ちている。
「ルーク様、大丈夫です。私が付いております。外ではオックス様達が奮戦しております。大丈夫です」
ルークを抱きしめる傍らでエナはエプロンドレスの中に忍ばせた短剣に指をかけ、即座に抜ける体勢を維持していた。
戦況はゼロ達に有利に流れており、敵の数を3分の1弱は減らしたが、敵は中級悪魔の命を受けた下級悪魔2体に率いられた知恵と敏捷性を兼ね備えた組織的なケットシーの群れである、一時の混乱は即座に回復し、戦線は膠着状態に陥った。
しかし、互いに手を緩めるわけにも、手を止めるわけにもいかない。
「一気にたたみかけましょう。バンシー、頼みます」
ゼロは背後に無表情で控えるバンシーに命を下す。
「お任せください」
バンシーはゼロの前方に歩み出た。
・・ラ・ララ・・ラララ
聞く者の心を砕く嘆きの歌を歌い始める。
これはバンシーの泣き声と同じ効果のある歌であるが、泣き声に比してバンシーが狙った対象にのみ効果をもたらすものだ。
ゼロに長く仕えている彼女は聞くもの全ての心を砕く泣き声では集団戦闘の場で使うことができないことを学んだ。
ゼロの役に立ちたいと一心に考えたその彼女が編み出した歌である。
元々使役者であるゼロには効果が無いが、周囲で戦っているオックス達や馬車の中にいるルーク達、御者席にいるマクレイン、果ては馬車を曳く馬には悲しい歌程度にしか聞こえない。
しかし、その歌の範囲にいるケットシー達は一気にメンタルブレイクを起こしてその場に立ち尽くしてしまった。
「今です!一気に押し潰しなさい」
アンデッドは前進を始め、動きを止めたケットシー達に襲いかかる。
無慈悲に押し寄せる猛攻にケットシーの戦線は一気に崩れた。
特にオメガとの一騎打ちを展開し、討ち取られた下級悪魔が率いていた左方と、元々が陽動目的だった前方の集団は士気を回復する暇もなく全滅した。
戦況は回復不可能なまでに追い込まれ、敗北を悟った右方の集団は下級悪魔の指揮の下でどうにか統率を取り戻して直ちに撤退を開始し、その結果、20体のケットシーが離脱に成功した。
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