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第5章 危機一髪皇帝暗殺を阻止せよ
12 あたしのせいだった
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全部あたしのせい。
母は氷妃の追っ手から逃れるため、ひっそりと暮らしていた。その幸せを壊してしまったのはあたしだった。
あたしがいい気なって霊能者の仕事をしていたから。
それで噂を聞きつけ氷妃の手の者がやって来た。
「蓮花、自分を責めてはいけないわ」
蓮花の手に翆蘭の手が重ねられた。
冷たい手であった。
「母は殺されました。あたしのせいなんです。ごめんなさい」
涙をこぼす蓮花の頬に、翆蘭の手が触れた。
「でも、あなたはこうしてここにいる。きっと笙鈴の導きね」
「こんな寂しいところで暮らしていて、翆蘭さま辛くはないのですか?」
翆蘭はにこりと微笑んだ。
「むしろ、今は穏やかな気持ちよ」
「だって、翆蘭さんは陛下の本当のお母さんなのでしょう?」
本来なら赦鶯陛下の生母であるこの女性が、後宮でもっとも尊い身分であるはずなのに。
「冷宮にいる私が、陛下の母であってはいけないの。あの子は皇太后さまに可愛がられ、この国の皇帝として国を治めている」
子どもが無事でいるなら、母親の自分はつらい境遇に落ちてもかまわない。
「そんな……」
翆蘭が咳き込んだ。ずっと、こんな寂しく暗い所に閉じ込められて身体の具合もあまりよくないのだろう。
「恵医師、お願い翆蘭さんを診てあげて」
すかさず恵医師は翆蘭の元に膝をつき、脈を診始めた。
「息切れやだるさ、足のむくみ、めまい、失神がありますね。徐脈の症状がみられます」
徐脈とは不整脈のことだ。
そのせいで、必要な酸素を体中に行き渡らせることができず、めまいや息切れといった症状を起こす。
「薬を処方しますが、このままこの生活が続くようであれば……」
「ありがとう。気をつけるわ。お礼をしたいのだけれど私には何もないわ」
「心配ありません。病に苦しむ者を助けるのが私の仕事ですから」
恵医師の言葉に、翆蘭はもう一度ありがとうと繰り返す。
「もう一つ教えて欲しいことがあるの」
「なんでしょう、翆蘭さま」
「氷妃には先帝との間に一人子がいたけれど、その子は今はどうしているのかしら」
「え? 子ども? それは初めて聞きましたが、名前は分かりますか?」
「ええ、その子の名は――」
翆蘭の口から出たその名に、蓮花は愕然とする。
蓮花と恵医師は、冷宮の門を出ると振り返った。
「大丈夫ですか? 顔色が悪いです」
蓮花の顔は蒼白であった。
手の震えが止まらない。去り際、翆蘭から聞いた真実に耳を疑った。
いまだに信じられない。
「恵医師は、どう思う?」
問われて恵医師はいったん言葉を飲み、そして答える。
「私は私の思ったことを信じます。だから、蓮花さんも蓮花さんの心に思ったことを信じればよいのでは。翆蘭さまも同じ事を仰っていました」
帰り際、翆蘭は蓮花にこう言った。
『後宮は偽りだらけよ。自分の信じたものを信じなさい』
そうね、と蓮花は冷宮を見上げ、そう答えた。
「蓮花、探したぞ。どこに行っていたんだ?」
冷宮を出て永明宮に戻る途中で、一颯に呼び止められた。
この広い宮廷で、こうも何度も一颯に会うとは、この男はもしやあたしのことを見張っているのでは、と疑いたくなる。
「別に、どこだっていいじゃない」
一颯は周りをきょろきょろと見渡した。
「今日はおまえ一人か? 仲の良い凜妃はいないのか?」
「凜妃さまは突然、体調を崩して自分の宮で療養中。皇后さまの所にも来てない」
「風邪でもひいたのか?」
蓮花はさあ、と答え歩き出す。
いつもと違う、蓮花の素っ気ない態度に訝しみつつも、一颯はすぐににこやかに笑い、いつものように蓮花に菓子の入った包みを差し出した。
「今日もおまえの好きな菓子を持ってきたぞ。なんだと思う? 氷糖葫芦だ。食べてみたいと前に言っていただろう」
氷糖葫芦とは山査子の実を串刺しにし、砂糖でコーティングしたものである。
山査子の酸っぱさと砂糖の甘さが程よく合わさった、都で人気のおやつだ。
見た目も可愛いので映えるといって若い娘に評判がいい。
いつもなら、喜んで菓子を受け取る蓮花だが、しかし今日は違った。一颯の手のひらに載った菓子の包みをしばし見つめ、次に一颯の顔を見上げる。
「どうしたのだ? もしかして侍女頭に叱られたのか? おまえはそそっかしいからな」
「余計なお世話」
さすがに、蓮花の機嫌が悪いと悟った一颯は、不可解そうに首を傾げる。
「そんなことより、あたしの両親を殺した奴らのこと、何か分かったの?」
「いや、まだ」
「まだ? 実は探してないんじゃない? あるいは、探したくない理由があるとか?」
「何故そんなことを言う?」
「さあね!」
「機嫌が悪いようだな。とにかく甘いものでも食べて……」
「子どもじゃあるまいし、そんなんでつられたりしないから!」
怒鳴りつけて蓮花は氷糖葫芦の串を一本掴み、一颯の口に突っ込んだ。そして、ふんと背を向け永明宮へと走って行く。
「どうしたのだ、あいつ? あ、これ、けっこううまいな」
母は氷妃の追っ手から逃れるため、ひっそりと暮らしていた。その幸せを壊してしまったのはあたしだった。
あたしがいい気なって霊能者の仕事をしていたから。
それで噂を聞きつけ氷妃の手の者がやって来た。
「蓮花、自分を責めてはいけないわ」
蓮花の手に翆蘭の手が重ねられた。
冷たい手であった。
「母は殺されました。あたしのせいなんです。ごめんなさい」
涙をこぼす蓮花の頬に、翆蘭の手が触れた。
「でも、あなたはこうしてここにいる。きっと笙鈴の導きね」
「こんな寂しいところで暮らしていて、翆蘭さま辛くはないのですか?」
翆蘭はにこりと微笑んだ。
「むしろ、今は穏やかな気持ちよ」
「だって、翆蘭さんは陛下の本当のお母さんなのでしょう?」
本来なら赦鶯陛下の生母であるこの女性が、後宮でもっとも尊い身分であるはずなのに。
「冷宮にいる私が、陛下の母であってはいけないの。あの子は皇太后さまに可愛がられ、この国の皇帝として国を治めている」
子どもが無事でいるなら、母親の自分はつらい境遇に落ちてもかまわない。
「そんな……」
翆蘭が咳き込んだ。ずっと、こんな寂しく暗い所に閉じ込められて身体の具合もあまりよくないのだろう。
「恵医師、お願い翆蘭さんを診てあげて」
すかさず恵医師は翆蘭の元に膝をつき、脈を診始めた。
「息切れやだるさ、足のむくみ、めまい、失神がありますね。徐脈の症状がみられます」
徐脈とは不整脈のことだ。
そのせいで、必要な酸素を体中に行き渡らせることができず、めまいや息切れといった症状を起こす。
「薬を処方しますが、このままこの生活が続くようであれば……」
「ありがとう。気をつけるわ。お礼をしたいのだけれど私には何もないわ」
「心配ありません。病に苦しむ者を助けるのが私の仕事ですから」
恵医師の言葉に、翆蘭はもう一度ありがとうと繰り返す。
「もう一つ教えて欲しいことがあるの」
「なんでしょう、翆蘭さま」
「氷妃には先帝との間に一人子がいたけれど、その子は今はどうしているのかしら」
「え? 子ども? それは初めて聞きましたが、名前は分かりますか?」
「ええ、その子の名は――」
翆蘭の口から出たその名に、蓮花は愕然とする。
蓮花と恵医師は、冷宮の門を出ると振り返った。
「大丈夫ですか? 顔色が悪いです」
蓮花の顔は蒼白であった。
手の震えが止まらない。去り際、翆蘭から聞いた真実に耳を疑った。
いまだに信じられない。
「恵医師は、どう思う?」
問われて恵医師はいったん言葉を飲み、そして答える。
「私は私の思ったことを信じます。だから、蓮花さんも蓮花さんの心に思ったことを信じればよいのでは。翆蘭さまも同じ事を仰っていました」
帰り際、翆蘭は蓮花にこう言った。
『後宮は偽りだらけよ。自分の信じたものを信じなさい』
そうね、と蓮花は冷宮を見上げ、そう答えた。
「蓮花、探したぞ。どこに行っていたんだ?」
冷宮を出て永明宮に戻る途中で、一颯に呼び止められた。
この広い宮廷で、こうも何度も一颯に会うとは、この男はもしやあたしのことを見張っているのでは、と疑いたくなる。
「別に、どこだっていいじゃない」
一颯は周りをきょろきょろと見渡した。
「今日はおまえ一人か? 仲の良い凜妃はいないのか?」
「凜妃さまは突然、体調を崩して自分の宮で療養中。皇后さまの所にも来てない」
「風邪でもひいたのか?」
蓮花はさあ、と答え歩き出す。
いつもと違う、蓮花の素っ気ない態度に訝しみつつも、一颯はすぐににこやかに笑い、いつものように蓮花に菓子の入った包みを差し出した。
「今日もおまえの好きな菓子を持ってきたぞ。なんだと思う? 氷糖葫芦だ。食べてみたいと前に言っていただろう」
氷糖葫芦とは山査子の実を串刺しにし、砂糖でコーティングしたものである。
山査子の酸っぱさと砂糖の甘さが程よく合わさった、都で人気のおやつだ。
見た目も可愛いので映えるといって若い娘に評判がいい。
いつもなら、喜んで菓子を受け取る蓮花だが、しかし今日は違った。一颯の手のひらに載った菓子の包みをしばし見つめ、次に一颯の顔を見上げる。
「どうしたのだ? もしかして侍女頭に叱られたのか? おまえはそそっかしいからな」
「余計なお世話」
さすがに、蓮花の機嫌が悪いと悟った一颯は、不可解そうに首を傾げる。
「そんなことより、あたしの両親を殺した奴らのこと、何か分かったの?」
「いや、まだ」
「まだ? 実は探してないんじゃない? あるいは、探したくない理由があるとか?」
「何故そんなことを言う?」
「さあね!」
「機嫌が悪いようだな。とにかく甘いものでも食べて……」
「子どもじゃあるまいし、そんなんでつられたりしないから!」
怒鳴りつけて蓮花は氷糖葫芦の串を一本掴み、一颯の口に突っ込んだ。そして、ふんと背を向け永明宮へと走って行く。
「どうしたのだ、あいつ? あ、これ、けっこううまいな」
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