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第4章 え? あたしが夜伽! それだけは勘弁してください
14 寵妃?
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それからというもの、蓮花は夜ごと陛下の居室を訪れ除霊、浄霊の作業を続けた。
この間に蓮花の待遇は大きく変わった。
自分でも驚いている。
宮廷という華やかな場所とは縁のないはずの田舎娘が、名家である凌家の、皇后の義妹となり、宮廷にあがって宮女として働くことになった。
これだけでも信じられないことなのに、今は陛下の妃として位を与えられた。
妃の位の中でも下っ端ではあるが、陛下の妻であることに変わりない。しかし、そのことでおもしろくないと思っている者も当然いる。
「あんな田舎娘、今までと毛色が違うから陛下も珍しがっているだけ。いずれ飽きられるには決まっているわ」
と、蓮花に嫉妬を抱く妃たちは、そんな陰口を口にした。
だが、半月経っても自分たちが夜伽に呼ばれず、陛下の寵愛が途切れない蓮花のことを次第に恐れるようになった。
寵妃となった蓮花の生活は大きく変わった。
これまで蓮花をバカにしていた者たちが、ご機嫌をとってくるようになったのだ。
もちろんその反対もあり、あからさまな嫉妬で嫌がらせをする者もいる。
何度か何者かの企みで毒を盛られそうになったこともあったが、蓮花の能力でそれを見破り回避をできた。
能力を抜きにしても、幼い頃から薬草に携わってきた蓮花だ。
毒物の有無を見破るのは容易なことである。
「なんなの! あの動物並みの勘」
毒の臭いを嗅ぎ分けてしまう蓮花を、まるで獣のようだと恐れた。
そんな事件もあったりしたが、いよいよ皇后の出産も間近に迫り、赦鶯陛下の宮殿の霊たちもあらかた片付き、蓮花の仕事もそろそろ終わりが見えてくるようになった。
最近では陛下もぐっすりと眠れるようになり、寝起きも絶好調。
肌つやもよく、生気に満ちあふれている。
これなら滞りなく、政務に励める。
後は、皇后が無事に子を産めば安泰。
皇子だとあらかじめ分かっているから間違いなく皇后の座も不動のものとなる。
後は一颯が両親を殺した賊を見つけてくれれば、何もかもすべて終わり。
ようやく宮廷から解放される日がくる。
だが、いまだに一颯から、賊を見つけたという報告がないことに、いい加減蓮花も痺れをきらし始めていた。
あいつ、本当に探しているのだろうかと、疑いたくなる。
この間に蓮花の待遇は大きく変わった。
自分でも驚いている。
宮廷という華やかな場所とは縁のないはずの田舎娘が、名家である凌家の、皇后の義妹となり、宮廷にあがって宮女として働くことになった。
これだけでも信じられないことなのに、今は陛下の妃として位を与えられた。
妃の位の中でも下っ端ではあるが、陛下の妻であることに変わりない。しかし、そのことでおもしろくないと思っている者も当然いる。
「あんな田舎娘、今までと毛色が違うから陛下も珍しがっているだけ。いずれ飽きられるには決まっているわ」
と、蓮花に嫉妬を抱く妃たちは、そんな陰口を口にした。
だが、半月経っても自分たちが夜伽に呼ばれず、陛下の寵愛が途切れない蓮花のことを次第に恐れるようになった。
寵妃となった蓮花の生活は大きく変わった。
これまで蓮花をバカにしていた者たちが、ご機嫌をとってくるようになったのだ。
もちろんその反対もあり、あからさまな嫉妬で嫌がらせをする者もいる。
何度か何者かの企みで毒を盛られそうになったこともあったが、蓮花の能力でそれを見破り回避をできた。
能力を抜きにしても、幼い頃から薬草に携わってきた蓮花だ。
毒物の有無を見破るのは容易なことである。
「なんなの! あの動物並みの勘」
毒の臭いを嗅ぎ分けてしまう蓮花を、まるで獣のようだと恐れた。
そんな事件もあったりしたが、いよいよ皇后の出産も間近に迫り、赦鶯陛下の宮殿の霊たちもあらかた片付き、蓮花の仕事もそろそろ終わりが見えてくるようになった。
最近では陛下もぐっすりと眠れるようになり、寝起きも絶好調。
肌つやもよく、生気に満ちあふれている。
これなら滞りなく、政務に励める。
後は、皇后が無事に子を産めば安泰。
皇子だとあらかじめ分かっているから間違いなく皇后の座も不動のものとなる。
後は一颯が両親を殺した賊を見つけてくれれば、何もかもすべて終わり。
ようやく宮廷から解放される日がくる。
だが、いまだに一颯から、賊を見つけたという報告がないことに、いい加減蓮花も痺れをきらし始めていた。
あいつ、本当に探しているのだろうかと、疑いたくなる。
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