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第6章 もう君を離さない
12 クレイとコンツェット
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「クレイ……?」
そう、現れた男はクレイであった。
どうして?
なぜクレイがエスツェリアの軍服を着ているのか。もしかして、大佐のパーティーの時のように、姿を偽ってここへ侵入してきたのか。
「私は彼女に危害を加えてはいけないと、手紙で伝えたつもりでしたが、約束を守っていただけないのですか?」
クレイはファンローゼに注射をしようとした男から注射器を奪い、器用に手首を回転させ逆手に持つと、男の首筋に一気に針を差し込んだ。
男は悲鳴をあげて首筋を押さえ、その場にうずくまる。
やがて身体を痙攣させ、口から泡を吹いて白目を剥く。
悶える男の姿を、クレイは薄笑いを浮かべ、冷ややかな眼差しで見下ろした。
「エリスお嬢様、これはどういうことでしょう。彼女を廃人になさるおつもりでしたか?」
「だ、だって! この女は私のコンツェットを奪ったのよ! 思い知らせてやらなければ、私の気が済まな……」
「それ以上のことをなさるようでしたら、たとえ、大佐のお嬢様でも」
クレイの指先がエリスのあごにかかる。
碧い瞳の奥に過ぎる冷酷な光がエリスを容赦なく射すくめる。顔立ちが整っているだけに、睨みを利かせたクレイの表情は凄絶であった。
「許しませんよ」
「な、なによ! 私を誰だと思ってそんな口を叩いているの? お父様に言いつけるわよ! それに、私がこの女をどう扱おうと……っ」
エリスのあごにかけられたクレイの指がすっと下に落ちる。その指がエリスの喉元を絞めつけた。
「許さないと言ったでしょう?」
クレイの指がじりじりとエリスの首を締める。
エリスはひっと喉の奥で悲鳴をもらし、唇を震わせた。
「やめ……」
誰もエリスを助けようとする者はいなかった。
それどころか、クレイの身から放たれる圧に怯え、身動きできずにいる。
クレイの手が首から離れたと同時に、エリスは腰が抜けたようにぺたりとその場にくず落ちる。
喉元を手で押さえ、涙を浮かべ震えていた。
その時、扉が大きく開け放たれ、コンツェットが部屋に踏み込んできた。
「ファンローゼ!」
椅子に縛られているファンローゼを素早く見つけたコンツェットは、走り寄り、縄をナイフで断つ。
コンツェットの冷めた視線が、エリスへ向けられた。
「何……何よその目は? 私を裏切るつもりなの。そんなことをしたらどうなるか、分かっているわよね!」
エリスの問いに答えず、コンツェットはファンローゼを抱きかかえ、無言でこの場から立ち去ろうとする。
「おまえ達! コンツェットを捕らえなさい!」
エリスは男たちに命じた。
動こうとした男たちを、コンツェットは凄まじい目で睨みつける。大佐の右腕にまで昇りつめた男の迫力に、どうやら怖じ気ついたようだ。
ファンローゼはクレイに視線を走らせた。
「クレイ、その姿は? どういうことなの?」
ファンローゼの問いかけに、クレイはおどけた仕草で肩をすくめた。
「この通り、見たままだよ、ファンローゼ」
「それはつまり、あなたは……」
反エスツェリア組織の者でもなく、エスツェリア軍に協力する裏切り者でもなかった。
クレイは、エスツェリアの軍人そのものだった。
コンツェットとクレイ、二人の目が絡み合う。
「おまえがクレイか……エスツェリアの軍? 見ない顔だが」
「あまり表舞台には出ないもので。でも、初めましてではないよね」
コンツェットは眉根を寄せた。
「まだ気づかない?」
コンツェットははっとなる。
「大佐のパーティの……」
あの時は明かり一つない暗がりで、相手の男の顔が判別できなかった。だが、目の前にいる男の姿と雰囲気は、間違いなく大佐のパーティーでファンローゼと一緒にいた人物だ。
クレイは口元に歪んだ笑みを浮かべた。
「そう、彼女と楽しんでいたところを邪魔された」
「貴様っ!」
こぶしを握り殴りかかろうとしたコンツェットを、クレイは手をあげとどめる。
「それよりも、確か彼女の身柄は〝キャリー〟に引き渡すよう命じられたと聞きましたが、これはどういうことでしょう。コンツェット中尉どの」
「その必要がないと私が判断した」
ほう? とクレイが片方の眉をあげた。
「いいのですか? 命令に背くことになりますよ」
コンツェットはクレイから視線を外し、扉に向かって歩き出す。
クレイはやれやれと肩をすくめる。
「コンツェット、待って。私との結婚はどうなるの! あなたは私の夫となる人なのよ。婚約をかわしたのよ。ねえ、お願い行かないで……私、あなたのことを愛してるの。私を捨てないで!」
「申し訳ございません」
「申し訳って……」
エリスの顔がたちまち怒りで赤く染まる。
「冗談じゃないわ! お父様に言いつけてやる! そうなれば、あなたは今の地位も何もかも失うことになるのよ! それでもいいの」
走り寄ってきたエリスが、泣きながらコンツェットの背中にしがみつく。
「三年前のことを忘れたの? 殺されかけたあなたを救ったのはこの私よ。お父様にだってずいぶんと目をかけてもらっていたじゃない。あなたがここまで昇りつめられたのも、私のおかげなのよ。それなのに、私を裏切るというの……ねえコンツェット、行かないで。あなたの望むものは何でも叶えてあげる。だから、私の元から離れないで! 愛してるの!」
コンツェットの背に、握ったこぶしを叩きつけ、エリスは声を張りあげ泣き叫ぶ。
「エリス様には感謝の言葉もありません」
コンツェットはわずかにまぶたを落とし、背中にすがるエリスをかえりみることもなく再び扉に向かって歩き出す。
去って行こうとする二人に、クレイは言葉を放つ。
「ファンローゼ、僕の元においで。その男と一緒になっても君の未来は破滅しかない。だけど、僕なら君を幸せにしてあげられる」
けれど、ファンローゼはクレイを一瞥しただけであった。
屋敷を出てしばらく歩いたところで二人の側に車が横づけされた。車の窓からロイが顔を出す。
「コンツェット、乗れ。早く!」
ロイはあごで後部座席に乗るようコンツェットに示す。
「だが……」
「いいから乗れ」
言われるまま、二人はロイの運転する車に乗り込んだ。
そう、現れた男はクレイであった。
どうして?
なぜクレイがエスツェリアの軍服を着ているのか。もしかして、大佐のパーティーの時のように、姿を偽ってここへ侵入してきたのか。
「私は彼女に危害を加えてはいけないと、手紙で伝えたつもりでしたが、約束を守っていただけないのですか?」
クレイはファンローゼに注射をしようとした男から注射器を奪い、器用に手首を回転させ逆手に持つと、男の首筋に一気に針を差し込んだ。
男は悲鳴をあげて首筋を押さえ、その場にうずくまる。
やがて身体を痙攣させ、口から泡を吹いて白目を剥く。
悶える男の姿を、クレイは薄笑いを浮かべ、冷ややかな眼差しで見下ろした。
「エリスお嬢様、これはどういうことでしょう。彼女を廃人になさるおつもりでしたか?」
「だ、だって! この女は私のコンツェットを奪ったのよ! 思い知らせてやらなければ、私の気が済まな……」
「それ以上のことをなさるようでしたら、たとえ、大佐のお嬢様でも」
クレイの指先がエリスのあごにかかる。
碧い瞳の奥に過ぎる冷酷な光がエリスを容赦なく射すくめる。顔立ちが整っているだけに、睨みを利かせたクレイの表情は凄絶であった。
「許しませんよ」
「な、なによ! 私を誰だと思ってそんな口を叩いているの? お父様に言いつけるわよ! それに、私がこの女をどう扱おうと……っ」
エリスのあごにかけられたクレイの指がすっと下に落ちる。その指がエリスの喉元を絞めつけた。
「許さないと言ったでしょう?」
クレイの指がじりじりとエリスの首を締める。
エリスはひっと喉の奥で悲鳴をもらし、唇を震わせた。
「やめ……」
誰もエリスを助けようとする者はいなかった。
それどころか、クレイの身から放たれる圧に怯え、身動きできずにいる。
クレイの手が首から離れたと同時に、エリスは腰が抜けたようにぺたりとその場にくず落ちる。
喉元を手で押さえ、涙を浮かべ震えていた。
その時、扉が大きく開け放たれ、コンツェットが部屋に踏み込んできた。
「ファンローゼ!」
椅子に縛られているファンローゼを素早く見つけたコンツェットは、走り寄り、縄をナイフで断つ。
コンツェットの冷めた視線が、エリスへ向けられた。
「何……何よその目は? 私を裏切るつもりなの。そんなことをしたらどうなるか、分かっているわよね!」
エリスの問いに答えず、コンツェットはファンローゼを抱きかかえ、無言でこの場から立ち去ろうとする。
「おまえ達! コンツェットを捕らえなさい!」
エリスは男たちに命じた。
動こうとした男たちを、コンツェットは凄まじい目で睨みつける。大佐の右腕にまで昇りつめた男の迫力に、どうやら怖じ気ついたようだ。
ファンローゼはクレイに視線を走らせた。
「クレイ、その姿は? どういうことなの?」
ファンローゼの問いかけに、クレイはおどけた仕草で肩をすくめた。
「この通り、見たままだよ、ファンローゼ」
「それはつまり、あなたは……」
反エスツェリア組織の者でもなく、エスツェリア軍に協力する裏切り者でもなかった。
クレイは、エスツェリアの軍人そのものだった。
コンツェットとクレイ、二人の目が絡み合う。
「おまえがクレイか……エスツェリアの軍? 見ない顔だが」
「あまり表舞台には出ないもので。でも、初めましてではないよね」
コンツェットは眉根を寄せた。
「まだ気づかない?」
コンツェットははっとなる。
「大佐のパーティの……」
あの時は明かり一つない暗がりで、相手の男の顔が判別できなかった。だが、目の前にいる男の姿と雰囲気は、間違いなく大佐のパーティーでファンローゼと一緒にいた人物だ。
クレイは口元に歪んだ笑みを浮かべた。
「そう、彼女と楽しんでいたところを邪魔された」
「貴様っ!」
こぶしを握り殴りかかろうとしたコンツェットを、クレイは手をあげとどめる。
「それよりも、確か彼女の身柄は〝キャリー〟に引き渡すよう命じられたと聞きましたが、これはどういうことでしょう。コンツェット中尉どの」
「その必要がないと私が判断した」
ほう? とクレイが片方の眉をあげた。
「いいのですか? 命令に背くことになりますよ」
コンツェットはクレイから視線を外し、扉に向かって歩き出す。
クレイはやれやれと肩をすくめる。
「コンツェット、待って。私との結婚はどうなるの! あなたは私の夫となる人なのよ。婚約をかわしたのよ。ねえ、お願い行かないで……私、あなたのことを愛してるの。私を捨てないで!」
「申し訳ございません」
「申し訳って……」
エリスの顔がたちまち怒りで赤く染まる。
「冗談じゃないわ! お父様に言いつけてやる! そうなれば、あなたは今の地位も何もかも失うことになるのよ! それでもいいの」
走り寄ってきたエリスが、泣きながらコンツェットの背中にしがみつく。
「三年前のことを忘れたの? 殺されかけたあなたを救ったのはこの私よ。お父様にだってずいぶんと目をかけてもらっていたじゃない。あなたがここまで昇りつめられたのも、私のおかげなのよ。それなのに、私を裏切るというの……ねえコンツェット、行かないで。あなたの望むものは何でも叶えてあげる。だから、私の元から離れないで! 愛してるの!」
コンツェットの背に、握ったこぶしを叩きつけ、エリスは声を張りあげ泣き叫ぶ。
「エリス様には感謝の言葉もありません」
コンツェットはわずかにまぶたを落とし、背中にすがるエリスをかえりみることもなく再び扉に向かって歩き出す。
去って行こうとする二人に、クレイは言葉を放つ。
「ファンローゼ、僕の元においで。その男と一緒になっても君の未来は破滅しかない。だけど、僕なら君を幸せにしてあげられる」
けれど、ファンローゼはクレイを一瞥しただけであった。
屋敷を出てしばらく歩いたところで二人の側に車が横づけされた。車の窓からロイが顔を出す。
「コンツェット、乗れ。早く!」
ロイはあごで後部座席に乗るようコンツェットに示す。
「だが……」
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