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第4章 裏切りと愛憎
5 アニタの裏切り
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行ってくるわ、とアデルに目で合図し、ファンローゼは化粧室へと向かう振りでパーティー会場を抜け出した。
賑やかな場所から離れ、薄暗い廊下を歩く。目の前を歩く大佐の元に一人の女性が近づいていく。
大佐はその女性の腰に手をあて去って行った。自室に戻る気配はない。
確かにこれは好機である。
屋敷内の見取り図は覚えた。
大佐の部屋は二階の一番奥。
ファンローゼは辺りを見渡す。誰の気配もないことを確認して階段をあがっていく。階段を登り、右の廊下を進んだ奥が大佐の部屋だ。
足を忍ばせ歩んでいく。
廊下の半ばまで歩いたところでファンローゼは足を止め、慌てて柱の陰に身をひそめた。
壁際で二人の男女が抱き合っている姿を見たからである。
会場でも、軍の男たちがお気に入りの女性を口説いて会場を抜け出し、消えて行く姿を何人も見かけた。
おそらく目の前にいる二人もそうなのだろう。
ファンローゼは二人の視線から逃れるよう壁際に隠れ、やり過ごそうとした。
が……。
「ねえ、とびきりの情報を持ってきたのよ」
ファンローゼは口元に手をあてた。
その女性の声に聞き覚えがあったからだ。
アニタであった。
アニタが抱きついている相手は、エスツェリア軍の男。
出るに出られず、その場で息を殺し立ち尽くす。
なぜアニタがこのパーティーに来ているのか。彼女がここへ来ているということは何も聞かされていない。
あるいは、彼女もまた何かしらの命を受け、ここへまぎれこんだのか。けれど、さらに続くアニタの言葉にファンローゼは愕然とする。
「ファンローゼって子が、この屋敷にまぎれているわ」
「ファンローゼ?」
「作家クルト・ウェンデルの娘よ。エスツェリア軍が探している娘なんでしょう?」
「ウェンデルの娘? あの反エスツェリア組織の? まさか、三年前に死んだと報告を受けているぞ」
含み笑うアニタの気配。
「死んだ? それはおかしいわね。だって、あの子自分でクルトの娘だって言ってたわよ」
「生きていた、というのか?」
「偶然、あたしたちの組織にあの子が転がり込んできたの。最初は誰よこの子って思ったけど、あの子馬鹿だから自分で自分の正体を明かしていたわ。あなたたちエスツェリア軍が探している娘でしょう? どう? あたしの情報、役にたった?」
「ああ、だが、そんな重要なことを俺にもらしていいのか? 組織を裏切ることになるんじゃないのか?」
「裏切らないわよ。だって、あの子をエスツェリア軍に引き渡すだけだもの」
「もしかして、その女が嫌いなのか?」
「ええ、大嫌いだわ!」
アニタが吐き捨てるように言い放つ。
「あの女のせいで、彼があたしに振り向いてくれなくなった。ファンローゼ! 憎たらしい女。死んでしまえばいいのよ!」
怒りの感情のまま声を荒らげていたアニタだが、落ち着きをとり戻し声をひそめる。
「今夜、あの娘は牢に捕らわれている仲間を救い、裏庭の雑木林を抜け、待機している仲間の車に乗り込むわ。チャンスはその時よ」
何を話しているのだろうか。
アニタの声がひそめられたため、ファンローゼの耳にまで届かなかった。だが、突然、再びアニタは声を張りあげた。
「必ずあの女を捕らえて殺して!」
「ああ、何人かの者を待機させておこう。それにしても、あのクルトの娘が生きていたとは驚きだ。彼女を捕らえ、さらに逃げ出したごみくずどもを一掃すれば、俺の昇格は間違いなしだ」
「ふふ、あなたの役にたてて嬉しいわ」
「だが、せっかく逃した仲間まで殺されることになるがいいのか? ま、おかげでこうしておまえから有力な情報を得られて俺は得しているがな」
「多少の犠牲は仕方がないわ」
「たいした女だな。惚れた男の心を取り戻すためなら、仲間も見殺しにするってわけか」
「使えない人間なんて必要ない。捕らえられた時点で自ら死ぬべきよ」
「はは、恐ろしいことを言う女だ。だが、嫌いじゃない」
「ふふ、ねえ、あたしすごい情報を教えてあげたでしょう? ご褒美、くれるわよね」
「男に抱いてもらえなくて欲求不満か」
「そうよ! 全部あの女のせいよ!」
「たっぷりと可愛がってやるさ」
男はアニタを壁に押しつけた。
アニタのあえぎ声と男の息づかいに、ファンローゼは耳をふさぎ立ち去った。
途中、何を話しているのか聞き取れなかったが、アニタが自分を敵軍に引き渡そうとしていることは分かった。
アニタがエスツェリア軍の者と通じていた。男との会話から察するに、今日会ったばかりという雰囲気ではない。
アニタの憎悪にみちた声が脳裏から離れない。
アニタは私を憎んでいる。
ファンローゼは緩く首を振った。
衝撃的な場面を見て動揺したが、今は一刻も早く大佐の部屋から牢の鍵を手に入れクレイの仲間を救うことが先決だ。
辺りに注意を払い、さらに廊下の端、一番奥の部屋へたどり着く。
胸元のドレスの裏地に縫いつけた鍵を取り出し鍵穴に差し込む。
指先が小刻みに震えた。
暗くて手元が定かではない。それでも何とか手探りで鍵を開け、もう一度周りに誰もいないことを確認して、部屋の中に身を滑らせる。
扉に背をあずけ、深呼吸をする。
ここまで、うまくいった。
心臓があり得ない音をたてて鳴っている。
部屋の中は真っ暗だ。窓から月明かりが差し込むだけ。
目が闇に慣れるまで数分待ち、窓際に置かれている大佐の机に走り寄る。
机のどの引き出しに牢の鍵がしまわれているかも、クレイが教えてくれた。
軍内部の協力者から得た確かな情報だから間違いないはず。
右側、一番上の引き出しに手をかけた。
牢の鍵を手に入れ、すぐさま地下牢へと向かい仲間を助け出せばファンローゼの役目は終わったも同然。
そのはずだった。
机の引き出しに手をかけたまま、ファンローゼは愕然とする。
一気に血の気が引いた。
なぜなら、鍵がかかっていたからだ。
何度か強く引っ張ってみたが、やはり引き出しは開かない。
頭の中が真っ白になる。
これでは仲間を助けられない。地下牢の鍵を手に入れなければどうすることもできない。
どうしよう。
机の前で茫然と立ち尽くすファンローゼに、さらなる絶望が襲いかかる。
「何をしている」
賑やかな場所から離れ、薄暗い廊下を歩く。目の前を歩く大佐の元に一人の女性が近づいていく。
大佐はその女性の腰に手をあて去って行った。自室に戻る気配はない。
確かにこれは好機である。
屋敷内の見取り図は覚えた。
大佐の部屋は二階の一番奥。
ファンローゼは辺りを見渡す。誰の気配もないことを確認して階段をあがっていく。階段を登り、右の廊下を進んだ奥が大佐の部屋だ。
足を忍ばせ歩んでいく。
廊下の半ばまで歩いたところでファンローゼは足を止め、慌てて柱の陰に身をひそめた。
壁際で二人の男女が抱き合っている姿を見たからである。
会場でも、軍の男たちがお気に入りの女性を口説いて会場を抜け出し、消えて行く姿を何人も見かけた。
おそらく目の前にいる二人もそうなのだろう。
ファンローゼは二人の視線から逃れるよう壁際に隠れ、やり過ごそうとした。
が……。
「ねえ、とびきりの情報を持ってきたのよ」
ファンローゼは口元に手をあてた。
その女性の声に聞き覚えがあったからだ。
アニタであった。
アニタが抱きついている相手は、エスツェリア軍の男。
出るに出られず、その場で息を殺し立ち尽くす。
なぜアニタがこのパーティーに来ているのか。彼女がここへ来ているということは何も聞かされていない。
あるいは、彼女もまた何かしらの命を受け、ここへまぎれこんだのか。けれど、さらに続くアニタの言葉にファンローゼは愕然とする。
「ファンローゼって子が、この屋敷にまぎれているわ」
「ファンローゼ?」
「作家クルト・ウェンデルの娘よ。エスツェリア軍が探している娘なんでしょう?」
「ウェンデルの娘? あの反エスツェリア組織の? まさか、三年前に死んだと報告を受けているぞ」
含み笑うアニタの気配。
「死んだ? それはおかしいわね。だって、あの子自分でクルトの娘だって言ってたわよ」
「生きていた、というのか?」
「偶然、あたしたちの組織にあの子が転がり込んできたの。最初は誰よこの子って思ったけど、あの子馬鹿だから自分で自分の正体を明かしていたわ。あなたたちエスツェリア軍が探している娘でしょう? どう? あたしの情報、役にたった?」
「ああ、だが、そんな重要なことを俺にもらしていいのか? 組織を裏切ることになるんじゃないのか?」
「裏切らないわよ。だって、あの子をエスツェリア軍に引き渡すだけだもの」
「もしかして、その女が嫌いなのか?」
「ええ、大嫌いだわ!」
アニタが吐き捨てるように言い放つ。
「あの女のせいで、彼があたしに振り向いてくれなくなった。ファンローゼ! 憎たらしい女。死んでしまえばいいのよ!」
怒りの感情のまま声を荒らげていたアニタだが、落ち着きをとり戻し声をひそめる。
「今夜、あの娘は牢に捕らわれている仲間を救い、裏庭の雑木林を抜け、待機している仲間の車に乗り込むわ。チャンスはその時よ」
何を話しているのだろうか。
アニタの声がひそめられたため、ファンローゼの耳にまで届かなかった。だが、突然、再びアニタは声を張りあげた。
「必ずあの女を捕らえて殺して!」
「ああ、何人かの者を待機させておこう。それにしても、あのクルトの娘が生きていたとは驚きだ。彼女を捕らえ、さらに逃げ出したごみくずどもを一掃すれば、俺の昇格は間違いなしだ」
「ふふ、あなたの役にたてて嬉しいわ」
「だが、せっかく逃した仲間まで殺されることになるがいいのか? ま、おかげでこうしておまえから有力な情報を得られて俺は得しているがな」
「多少の犠牲は仕方がないわ」
「たいした女だな。惚れた男の心を取り戻すためなら、仲間も見殺しにするってわけか」
「使えない人間なんて必要ない。捕らえられた時点で自ら死ぬべきよ」
「はは、恐ろしいことを言う女だ。だが、嫌いじゃない」
「ふふ、ねえ、あたしすごい情報を教えてあげたでしょう? ご褒美、くれるわよね」
「男に抱いてもらえなくて欲求不満か」
「そうよ! 全部あの女のせいよ!」
「たっぷりと可愛がってやるさ」
男はアニタを壁に押しつけた。
アニタのあえぎ声と男の息づかいに、ファンローゼは耳をふさぎ立ち去った。
途中、何を話しているのか聞き取れなかったが、アニタが自分を敵軍に引き渡そうとしていることは分かった。
アニタがエスツェリア軍の者と通じていた。男との会話から察するに、今日会ったばかりという雰囲気ではない。
アニタの憎悪にみちた声が脳裏から離れない。
アニタは私を憎んでいる。
ファンローゼは緩く首を振った。
衝撃的な場面を見て動揺したが、今は一刻も早く大佐の部屋から牢の鍵を手に入れクレイの仲間を救うことが先決だ。
辺りに注意を払い、さらに廊下の端、一番奥の部屋へたどり着く。
胸元のドレスの裏地に縫いつけた鍵を取り出し鍵穴に差し込む。
指先が小刻みに震えた。
暗くて手元が定かではない。それでも何とか手探りで鍵を開け、もう一度周りに誰もいないことを確認して、部屋の中に身を滑らせる。
扉に背をあずけ、深呼吸をする。
ここまで、うまくいった。
心臓があり得ない音をたてて鳴っている。
部屋の中は真っ暗だ。窓から月明かりが差し込むだけ。
目が闇に慣れるまで数分待ち、窓際に置かれている大佐の机に走り寄る。
机のどの引き出しに牢の鍵がしまわれているかも、クレイが教えてくれた。
軍内部の協力者から得た確かな情報だから間違いないはず。
右側、一番上の引き出しに手をかけた。
牢の鍵を手に入れ、すぐさま地下牢へと向かい仲間を助け出せばファンローゼの役目は終わったも同然。
そのはずだった。
机の引き出しに手をかけたまま、ファンローゼは愕然とする。
一気に血の気が引いた。
なぜなら、鍵がかかっていたからだ。
何度か強く引っ張ってみたが、やはり引き出しは開かない。
頭の中が真っ白になる。
これでは仲間を助けられない。地下牢の鍵を手に入れなければどうすることもできない。
どうしよう。
机の前で茫然と立ち尽くすファンローゼに、さらなる絶望が襲いかかる。
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