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第2章 念願の魔道士になりました!
新しい生活 3
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「大丈夫か? よく耐えたな」
「お師匠様はけんか、したことあるのですか?」
「いや」
あるわけねえだろ、とイェンは肩をすくめる。
「だって……」
「こう見えて俺、野蛮なことは嫌いなんだよ」
「ほんとに、けんかになっちゃったらどうするんですか……」
「まあ、その時はその時だ。そんなことより」
イェンはツェツイの側に片膝をついて顔をのぞき込む。
「マルセルの奴にやられたのか?」
「先に手を出したのはあたしです。つい……ごめんなさい。お師匠様にも迷惑をかけてしまいました」
「気にすんな」
「あたし、問題を起こしたから〝灯〟から追放でしょうか。お師匠様も……」
「追放? んなわけねえだろ」
「でも……」
「心配するな。たとえそうなったとしても、まあ、ならねえけど……この場にいた全員道連れにしてやる。それよりも、傷……大丈夫か」
擦りむいた腕の傷を見てツェツイはうなずく。
ほんの少し血がにじんでいるが、たいした傷ではない。
「腕もそうだけど。おまえ、顔にも傷つくりやがって」
手を伸ばしてきたイェンの指先が、ツェツイの頬のひっかき傷にそっと触れる。
マルセルとつかみ合いをした時の傷であった。
「俺は術が使えない……この程度の傷さえ治してやることも……俺には……できない」
「お師匠様?」
「痛むか?」
ツェツイは首を振った。
痛みはなかった。
むしろ、触れるか触れないか程度に頬をなぞるお師匠様の指先にくすぐったさを感じた。
ふと、ツェツイは不思議そうに首を傾げる
頬に触れるお師匠様の指先が、かすかに震えているような気がしたから。
いつものお師匠様と違う。
どうして、そんなに苦しそうな顔をするのですか?
あたしが傷をつくったから? でも、お師匠様がそんなにつらそうな顔をするほどの傷ではないのに。どうして?
「平気です。このくらいどうってことないです」
そこへ、双子たちも走り寄ってきた。
「ツェツイ大丈夫か。俺がその傷治してやる」
「傷跡ひとつ残さず、きれいに治してやるぞ」
「ノイもアルトもありがとう。でも、ほんとに大丈夫。それに、この程度の傷なら魔術なんか使わなくてもそのうち治るから。だって、私利私欲のために魔術は使ってはいけない。〝灯〟の掟ですよね。ね、お師匠様?」
「私利私欲……ちょっと違うような気もするけど」
まあ、いいか、とイェンは笑う。
が、すぐにその表情が真剣なものとなる。
「おまえ〝灯〟にいる間はできる限り俺の側にいろ。あいつらの嫌がらせや、根も葉もない周りの陰口から、何もかもすべて俺がおまえを守ってやる」
「お師匠様……」
「おまえの壁になってやる」
ツェツイの頬が赤くなった。
「お母さん以外の人にそんなふうに言ってもらえたのは、お師匠様が初めてです」
ツェツイの目にじわりと涙が浮かんだ。
イェンは困ったように頭をかくと、次の瞬間、片腕を伸ばし、ツェツイの頭を引き寄せ胸に抱え込んだ。
ぱふんとイェンの胸に倒れ、ツェツイは顔をうずめる。
「何かあったら素直に頼ってこいって言ったろ。遠慮なんかするな。わかったな」
「あたし、じゅうぶん頼っているつもりです」
「全然、たりねえよ」
ツェツイは身体を震わせた。
「怖かったんだろ? 無理するな。誰も見てねえから、好きなだけ泣け」
「俺たちがいるけど。ツェツイ気にするな」
「見てない振りするからな。泣いていいぞ」
「泣いていないです。それに、お師匠様はあたしのこと甘やかしすぎるような気がします」
「何言ってんだ。おまえは今までいろいろ我慢しすぎたんだ。それも、たったひとりで。だから、このくらいがちょうどいいんだよ」
「子どもだからって甘やかさないってお師匠様、最初の時言ってました」
「そうか? 厳しい時もあったろ?」
「そうかな。お師匠様はいつだって優しかったと思います」
イェンは笑って、さらにツェツイを抱きしめた。
「あいつらのやっかみなんて今のうちだけだ。そのうち、嫌でもおまえの実力を認めざるをえなくなる。そうなったら、もう誰も、おまえのことをあれこれ言う奴なんていなくなる。実力がすべて。それが〝灯〟だ」
「はい……」
「だからといって、それまで我慢しろって言ってるわけじゃないからな。わかってるな?」
ほんとは悔しくて、怖くて、泣きたかった。
なのに、お師匠様に触れた途端、そういった感情がすべて消えていった。
不思議。
心に広がっていく安心感。
胸がじわりと温かくなっていく。
「ツェツイ、俺の胸にも飛び込んで来るか?」
「俺もだツェツイ。ぎゅーって、してやるぞ」
ノイとアルトがさあ来い、と笑顔いっぱいに両手を広げた。
ツェツイはえへへ、と笑ってイェンの腰に腕を回し強く抱きつく。
「何だ? そんなに兄ちゃんのほうがいいのか?」
むーと、双子たちは唇を尖らせる。
「お師匠様」
お師匠様が後ろで支えてくれる。
ノイもアルトもいてくれる。
そう思うだけであたしはもっと強くなれる。
前を向いて進める。
だから、このくらいで負けたりしない。
少しくらい周りから何か言われたって、意地悪されたって気になんかしない。
「試してみたい……」
ゆっくりと顔を上げ、ツェツイは仰ぐようにイェンを見上げた。
ツェツイの瞳の奥に強い光が揺らめく。
かすかにイェンは息を飲む。
「あたし、どこまでいけるか試してみたい。まだまだ上を目指せそうな気がするんです。だから、また昇格試験を受けます。それとも、あたし……急ぎすぎでしょうか?」
これまで駆け足で階段を上がってきた。
早く立派な魔道士になって、誰かの役にたつ仕事をしたくて。
それ以上に、もっと、いろいろなことを知ってみたい。
たくさんの知識を手に入れたい。
そう思ってきた。
「こんなことをお師匠様に聞くのはおかしなことだと思うんです。でも、自分のことなのに、よくわからなくて……お師匠様、あたし、どうしたら……」
イェンは口元に笑みを刻んだ。
「迷うことなんかねえだろ。思う通りに、おまえが望むようにやってみろ。行って見てこいよ〝灯〟の頂点を。限られた者しか知ることのできない〝灯〟の最上階を」
おまえなら必ず登りつめられる、と。
「〝灯〟の最上階……」
あたし、そんなだいそれたことまで考えてなかったけど。
でも、お師匠様が背中を押してくれた。
あたしの迷いを振り切ってくれた。
あたし、やってみせる。
とびきりの笑顔を浮かべてツェツイははい、とうなずいた。
「俺もツェツイに協力するからな」
「ツェツイ、もちろん俺もだぞ!」
双子たちもツェツイとイェンに抱きついてきた。
ツェツイとノイとアルト、三人の明るい笑い声が廊下に響き渡る。
「そうだ。ツェツイ、今日はうちに飯食いに来い」
「たまには母ちゃんにツェツイの顔見せてやれよ」
「なあ、兄ちゃんいいだろ?」
「きっと、母ちゃんも喜ぶぞ」
「そうだな。傷の手当もあるし、来るか?」
「はい。行きます!」
よし、とうなずき、イェンはツェツイを軽々と抱き上げ片腕で抱っこする。
ふと、誰かがこちらを見ている気配に気づき、その強い視線に引っ張られるようにイェンは顔を上げた。
廊下の角でこちらをうかがい見る、マルセルとルッツの姿があった。
「お師匠様はけんか、したことあるのですか?」
「いや」
あるわけねえだろ、とイェンは肩をすくめる。
「だって……」
「こう見えて俺、野蛮なことは嫌いなんだよ」
「ほんとに、けんかになっちゃったらどうするんですか……」
「まあ、その時はその時だ。そんなことより」
イェンはツェツイの側に片膝をついて顔をのぞき込む。
「マルセルの奴にやられたのか?」
「先に手を出したのはあたしです。つい……ごめんなさい。お師匠様にも迷惑をかけてしまいました」
「気にすんな」
「あたし、問題を起こしたから〝灯〟から追放でしょうか。お師匠様も……」
「追放? んなわけねえだろ」
「でも……」
「心配するな。たとえそうなったとしても、まあ、ならねえけど……この場にいた全員道連れにしてやる。それよりも、傷……大丈夫か」
擦りむいた腕の傷を見てツェツイはうなずく。
ほんの少し血がにじんでいるが、たいした傷ではない。
「腕もそうだけど。おまえ、顔にも傷つくりやがって」
手を伸ばしてきたイェンの指先が、ツェツイの頬のひっかき傷にそっと触れる。
マルセルとつかみ合いをした時の傷であった。
「俺は術が使えない……この程度の傷さえ治してやることも……俺には……できない」
「お師匠様?」
「痛むか?」
ツェツイは首を振った。
痛みはなかった。
むしろ、触れるか触れないか程度に頬をなぞるお師匠様の指先にくすぐったさを感じた。
ふと、ツェツイは不思議そうに首を傾げる
頬に触れるお師匠様の指先が、かすかに震えているような気がしたから。
いつものお師匠様と違う。
どうして、そんなに苦しそうな顔をするのですか?
あたしが傷をつくったから? でも、お師匠様がそんなにつらそうな顔をするほどの傷ではないのに。どうして?
「平気です。このくらいどうってことないです」
そこへ、双子たちも走り寄ってきた。
「ツェツイ大丈夫か。俺がその傷治してやる」
「傷跡ひとつ残さず、きれいに治してやるぞ」
「ノイもアルトもありがとう。でも、ほんとに大丈夫。それに、この程度の傷なら魔術なんか使わなくてもそのうち治るから。だって、私利私欲のために魔術は使ってはいけない。〝灯〟の掟ですよね。ね、お師匠様?」
「私利私欲……ちょっと違うような気もするけど」
まあ、いいか、とイェンは笑う。
が、すぐにその表情が真剣なものとなる。
「おまえ〝灯〟にいる間はできる限り俺の側にいろ。あいつらの嫌がらせや、根も葉もない周りの陰口から、何もかもすべて俺がおまえを守ってやる」
「お師匠様……」
「おまえの壁になってやる」
ツェツイの頬が赤くなった。
「お母さん以外の人にそんなふうに言ってもらえたのは、お師匠様が初めてです」
ツェツイの目にじわりと涙が浮かんだ。
イェンは困ったように頭をかくと、次の瞬間、片腕を伸ばし、ツェツイの頭を引き寄せ胸に抱え込んだ。
ぱふんとイェンの胸に倒れ、ツェツイは顔をうずめる。
「何かあったら素直に頼ってこいって言ったろ。遠慮なんかするな。わかったな」
「あたし、じゅうぶん頼っているつもりです」
「全然、たりねえよ」
ツェツイは身体を震わせた。
「怖かったんだろ? 無理するな。誰も見てねえから、好きなだけ泣け」
「俺たちがいるけど。ツェツイ気にするな」
「見てない振りするからな。泣いていいぞ」
「泣いていないです。それに、お師匠様はあたしのこと甘やかしすぎるような気がします」
「何言ってんだ。おまえは今までいろいろ我慢しすぎたんだ。それも、たったひとりで。だから、このくらいがちょうどいいんだよ」
「子どもだからって甘やかさないってお師匠様、最初の時言ってました」
「そうか? 厳しい時もあったろ?」
「そうかな。お師匠様はいつだって優しかったと思います」
イェンは笑って、さらにツェツイを抱きしめた。
「あいつらのやっかみなんて今のうちだけだ。そのうち、嫌でもおまえの実力を認めざるをえなくなる。そうなったら、もう誰も、おまえのことをあれこれ言う奴なんていなくなる。実力がすべて。それが〝灯〟だ」
「はい……」
「だからといって、それまで我慢しろって言ってるわけじゃないからな。わかってるな?」
ほんとは悔しくて、怖くて、泣きたかった。
なのに、お師匠様に触れた途端、そういった感情がすべて消えていった。
不思議。
心に広がっていく安心感。
胸がじわりと温かくなっていく。
「ツェツイ、俺の胸にも飛び込んで来るか?」
「俺もだツェツイ。ぎゅーって、してやるぞ」
ノイとアルトがさあ来い、と笑顔いっぱいに両手を広げた。
ツェツイはえへへ、と笑ってイェンの腰に腕を回し強く抱きつく。
「何だ? そんなに兄ちゃんのほうがいいのか?」
むーと、双子たちは唇を尖らせる。
「お師匠様」
お師匠様が後ろで支えてくれる。
ノイもアルトもいてくれる。
そう思うだけであたしはもっと強くなれる。
前を向いて進める。
だから、このくらいで負けたりしない。
少しくらい周りから何か言われたって、意地悪されたって気になんかしない。
「試してみたい……」
ゆっくりと顔を上げ、ツェツイは仰ぐようにイェンを見上げた。
ツェツイの瞳の奥に強い光が揺らめく。
かすかにイェンは息を飲む。
「あたし、どこまでいけるか試してみたい。まだまだ上を目指せそうな気がするんです。だから、また昇格試験を受けます。それとも、あたし……急ぎすぎでしょうか?」
これまで駆け足で階段を上がってきた。
早く立派な魔道士になって、誰かの役にたつ仕事をしたくて。
それ以上に、もっと、いろいろなことを知ってみたい。
たくさんの知識を手に入れたい。
そう思ってきた。
「こんなことをお師匠様に聞くのはおかしなことだと思うんです。でも、自分のことなのに、よくわからなくて……お師匠様、あたし、どうしたら……」
イェンは口元に笑みを刻んだ。
「迷うことなんかねえだろ。思う通りに、おまえが望むようにやってみろ。行って見てこいよ〝灯〟の頂点を。限られた者しか知ることのできない〝灯〟の最上階を」
おまえなら必ず登りつめられる、と。
「〝灯〟の最上階……」
あたし、そんなだいそれたことまで考えてなかったけど。
でも、お師匠様が背中を押してくれた。
あたしの迷いを振り切ってくれた。
あたし、やってみせる。
とびきりの笑顔を浮かべてツェツイははい、とうなずいた。
「俺もツェツイに協力するからな」
「ツェツイ、もちろん俺もだぞ!」
双子たちもツェツイとイェンに抱きついてきた。
ツェツイとノイとアルト、三人の明るい笑い声が廊下に響き渡る。
「そうだ。ツェツイ、今日はうちに飯食いに来い」
「たまには母ちゃんにツェツイの顔見せてやれよ」
「なあ、兄ちゃんいいだろ?」
「きっと、母ちゃんも喜ぶぞ」
「そうだな。傷の手当もあるし、来るか?」
「はい。行きます!」
よし、とうなずき、イェンはツェツイを軽々と抱き上げ片腕で抱っこする。
ふと、誰かがこちらを見ている気配に気づき、その強い視線に引っ張られるようにイェンは顔を上げた。
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