海を見よ

ノンフライ

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第4話 対峙

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「不審船との距離1キロです」

近いな…本国との連絡も取れないどうしようか…まずは戦いをさけよう。しかし、相手は何なんだ話し合いもできなさそうだ。

すると、外から、

「カツン カツン カツン カツン」

なんの音だろう。

すると、隊員が走りながらこちらへ来た。顔は青ざめていた。

「不審船からの攻撃を受けました!無数の矢が飛んできて隊員2名が軽傷です」

矢?思わず聞き返しそうになった。やはりこれは元寇なのかもしれない。いろんな場合を考えてみたが、やはりそれしかない。

しかし、元寇だっとしてもどう対処すればよいのか、過去の軍とはどう戦えばよいか法律で定められているわけでもない。

「とりあえず『いとしま』と連絡を取れ」

「はい」

『いとしま』の艦長は海上保安庁でもひときわ目立つ存在だ。年齢も上なので考えを聞いてみよう。

外矢の音はまだ鳴っている。

ガチャ

隊員が受話器をおいた。

「どうだった?」

と聞くと、隊員は声を震わせながら言った。

「不審船との接触で『いとしま』から死亡者が出ました。」

なんだと?  荒武はここら逃げ出したくなった。

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