今更何の御用でしょう? ウザいので止めて下さいませんか?

ノアにゃん

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本編

閑話  王子視点 1

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「あの、私 スワンの事が好き‼」

俺はこの瞬間何かがキレた


*****


「は! 懐かしい夢を見たな、、、 この時の俺をボコボコにしたい。」



俺はスワライト・ダストラス、ダストラス王国の第3王子だ。

父譲りの金の髪に母と同じ優しそうな翠の瞳、はっきり言って凄くモテる。
まぁ、どうせ見た目だけだろう。毎日毎日女を紹介してくる貴族のジジイやババアにとても飽き飽きしていたが、公爵令嬢と政略的婚約して黙らせた。公爵令嬢は下心丸見えだったが、。




少し昔の事を思い返して見よう



ジジイやババアお陰で5歳の頃から「私は~が得意で、、、」とか「~よりこの子の方が、、、」とか、毎日まいにち毎日マイニチしつこく話し掛けて来て俺は女が嫌いだ。6歳の時は既に嫌いだった。
毎日女は臭いモノ纏わせて無害そうな顔して蹴落とし合いをしている。これで好きになるとかありえない!

と、その日まで思っていた


「アレク、今日は天使を連れて来たぞ!」

俺の父、アレクサンダーとホレスト侯爵は親友兼悪友で身近な者達だけで集まると直ぐにタメ口になる
そして今日連れて来た女もどうせいつもみたいなヤツだろう。

俺は期待していなかった 


「見ろ!この子が我が家の天使、シルビアちゃんです‼」


「は、はじめまして?」

え、綺麗、可愛い、確かに天使だな、、、

ホレスト侯爵の後ろから顔だけを出している銀髪、欲に染まっていないクリクリした澄んだ蒼の瞳がとても可愛らしい、そしてとても綺麗だと思った。

彼女の名はシルビア・ホレスト、ホレスト侯爵家の次女。俺より2歳年下だ

彼女は恥ずかしがり屋らしく、話して分かった、あまり積極的ては無い様だ。だか俺はそんな所が気に入いった。そして影でコソコソ蹴落とし合いをしないし悪口も言わない。次第にそんな彼女に惚れていった。



「スワライト王子、今日は何して遊ぶ?」

出会って1年の経ちシアとは普通に話せるほど仲良くなった。初めは敬語だったが「敬語は止めて気楽に話して?」とお願いしたら「す、少しずつ 少しずつ頑張ります‼あ、」と返してくれた。その時はまだシアの事を好きと自覚する前だったがとても嬉しかった事を覚えている。
そろそろ王子呼びは嫌だな、いっその事、愛称で呼んでもらおうかな、

俺はシアに愛称の許可を出した

「シルビア、俺の事をスワって呼んでも良いよ。」

「スワ?って本当に呼んで良いの?」

「その代わりにシルビアの事をシアって呼ぶからな!」

「うん!」


その頃の俺は嬉しくて嬉しくて心からの笑顔で笑った






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