ご注文は王道ですか？

転校生

part2

転校生が出された足を踏むたびに「うぎゃっ」とか「痛っ」とか聞こえてくる

…こいつらＭなのか？


そんなこんなのうちに転校生は指定された席につく
「お前が飯嶋かっ？！下の名前はなんて言うんだ？！あ、おれは灰川朱里だ！朱里って呼べよなっ！！｣

おふぅ…うるせぇ
俺がこんな調子で喋ったら絶対喉潰れるわ

しかしそんな騒音にも顔色一つ変えないのが爽やかイケメン、飯嶋だ

「俺は飯嶋奏汰。分からないことがあったらなんでも聞いてね、朱里｣

「おうっ！ありがとな！奏汰！！」

その後も2人は楽しそうにおしゃべりを続ける


この教室で現在進行形で起こっている悲鳴は無視ですね。はい


あ、俺と転校生くんの現在の位置関係気になるでしょ
転校生が窓際の一番後ろ
俺が真ん中の廊下側の前から三番目

近過ぎず、だからといって遠過ぎないこの絶妙な距離感！
なんて素晴らしい！(ちなみに魁弥は俺の後ろ)
こういうタイプの転校生って誰彼構わずしつこく接してくるってある奴が言ってたけどそれは転校生の近くになった奴だけって言ってたから俺は除外！

完全なモブだ！

転校生が来たからって俺の生活は変わるわけじゃない
ただちょーっと周りが騒がしくなりそうだけどね