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親衛隊

全親衛隊総隊長2 said朔

まだ俺が中学3年生だった頃

大好きなゲームをすこーし我慢して受けた高校受験
ゲームする時間が減るのは俺にとって苦痛だったがなんだかんだ合格した

そして春からはごく普通の県立の高校に通う気満々でいた

そして卒業式を終え、春休みはゲーム三昧
朝から晩までゲームできる幸せを噛み締めていた俺に突如おとずれた悲劇


｢くっっっそ！爆死した雑魚ばっか｣

｢朔ちゃーん？入るよー？…うわ暗っ！｣

いや、この暗さがちょうどいいんだ
目悪くなるとかいうな

｢もう、ちゃんと食べてるのー？｣

｢だいじょぶ。カロ○ーメイト｣

最近の俺の友だち

｢健康に悪いよー？まったく。てか人が話してるときはゲームをやめなさい｣

｢なんの用なんだよ｣

早くして欲し……うわっ最悪ミスった

｢ふふーん実はねー♪｣

待て…姉ちゃんがこんなテンションのときはろくなことがおきない

俺は恐る恐る姉を見る
そこには不気味なほど満面の笑みを浮かべる我がおねぇ様がいた


｢朔ちゃんにはね、じゃじゃーん！私立天王坂学園に行ってもらいまーす！｣

……………………………………………………は？

What？

姉ちゃんの手には｢入学通知書｣と書かれた紙

｢え、ちょw何言ってんの？｣

｢だーかーらー｣

姉の口から発せられたのはやはり同じで…

｢同じこと言うのめんどくさいんだからねー。理解したかしら？ちなみに全寮制の男子校よ｣

｢でも、俺もう……｣

｢大丈夫よ。入学手続きもすんでるし。ゲームばっかしてないで春休み中に準備しときなさいねー｣

｢いや、行くとはまだ言ってなi｣

｢あんたの月の課金額3割負担｣

｢え｣

｢あんたの欲しがってた限定版のエル？ちゃんとかいうフィギア付き｣

｢え、マジで言ってんの？ですか？｣

エルちゃんというのは俺のハマってるゲームの推しキャラ
本名はエルノア･フェンリート
魔族であり艶のある黒髪にあの赤い瞳はなんとも可愛らしい
黒髪がたれたうさ耳のようになってるのも萌えポイントのひとつだ

それのフィギア…しかもなかなか手に入らない限定版＋課金額3割負担……

｢で？どうなの？まぁ拒否権はないけど｣

｢行かせていただきます！｣

｢朔ちゃあああん！ありがとー！はいこれ｣

｢…なにこれ？｣

姉から渡されたのは金髪のカツラ

｢見てわかんない？カツラよカツラ。朔ちゃん可愛いから学園で襲われないようにね。入学してからはチャラ男として振る舞うこと！｣

そしたらゴリラは近づいてこないでしょ。とかえ？


｢そんでもって私に萌えを報告すること！男子校！全寮制！ということは生のBLの宝庫！バンザイ！！｣


この時俺は目の前に出された好条件のせいで忘れていた
この姉のお願いはろくなことがないと
そしてこの姉が世にいう腐女子であることを



そんなこんなで今に至る
総隊長にまで上り詰めたのは想定外だったけど…

自分が演じるチャラ男とか目の前で繰り広げられるホモォは予想以上で吐き気しかしないけど毎日頑張ってます

ちなみに全親衛隊総副隊長であり俺の同室者の逆先喜一はこのことを知っている
だから演技とか付き合ってもらってるんだよねー


喜一とできてる説も流れてるけど俺の嫁はエルちゃん！！








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うはぁ
次回から主人公だしまーす！