ふたりの灯台ラブストーリー

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第一話 灯台でうっかり死にかかっている人を助ける話

§8 - 午後四時四十五分

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 ポツリ、ポツリと音がして、車のウィンドウに水滴がついた。次第に雨音が強くなり、周辺も薄暗くなる。遠くで響く潮騒と、真夏みたいに温度が上がった車内。そして、真っ赤な顔で息を荒くしている少年とオレ。

「あ、あのさ……その、いいかな?」
「は、はい」

 思い切って右手を下着の中に入れる。ちなみに前開きなしのボクサーブリーフだった。好みのタイプが好みの下着を履いているのって、なんか物凄くそそる。ぐっと息を吸ってから指を伸ばし、できるだけ優しく先端に触れたところ、どぴゅどぴゅとカウパーが出まくって、指や手のひらがびちゃびちゃになった。

「うわ、すみません。おれ……」

 少年が困った顔で謝ってきたので、平気だよと小声で呟き、ペニスをそっと握り、しごき始める。

(大丈夫かな。うまくできてるかオレ?!)

 そりゃあ男なのでしょっちゅうシコっているが、他人のペニスは初めてなのだ。少し強く握り過ぎただろうかと不安になって力を緩めたところ、なんだかそれが良かったらしく、少年の身体がビクッと硬直した。オレも気持ちが昂ぶってしまい、無我夢中のまま指を握ったり開いたり、手のひらでカリを包み込んだりしながら、激しさを増す喘ぎ声に合わせて右手を動かした。

「ふぅ、んんっ、あっ……」
「き、気持ち良い? 痛くない?」

 反応を確認しつつ、太腿を撫で回していた左手を横にずらし、会陰をゆっくり押して刺激していたら、それが気持ち良かったみたいで少年が仰け反った。

「あっ、はいっ……へい……平気で……んっ」

 はずみで背面座位みたいになっている。会陰から尻、そして太腿の裏へと手を伸ばせば、そこそこ鍛えられたハムストリング。運動部だったのかな……とコーフンしながら思っていたところ、

「ごめんなさい、お、おれ、出そう……」

 息も絶え絶えな感じのかすれ声。その瞬間、間の悪いことにオレは姉の忠告を思い出してしまった。

 ——カーセックスしたら殺す!!!

 そして

 ——シートに変なシミ付けたら許さないからね!!!

 あ、そうだ。そんなことも言われていたっけ。

 気づいたらオレはがばっと腰を上げ、驚き顔の少年を、リアウインドウに背中がもたれかかるよう座り直させていた。そして覆いかぶさる姿勢を取るなり、本能の趣くままカーゴパンツとボクサーブリーフを一気にずりおろしていた。短く切りそろえられたアンダーヘアと、ギンギンでグショグショのズル剥けペニスが視界に飛び込む。

(うわ。でかっつ!!)

 エラが張って真っ赤になって苦しそうなカリの先っちょからはポタリポタリと透明の液が垂れ続け、ぶっとい竿は腹筋めがけて仰け反るみたいにイキり立っている。あまりのエロさにオレの目は釘付けになってしまった。

「あ、あの……おれ……」

 戸惑いがちな呟きが耳に入った瞬間、頭のネジがぶっ飛んでしまい、性欲に支配されたオレは後先も考えずにしゃがみ込むと少年のペニスをしゃぶっていた。濃厚なオスの匂いが鼻腔をくすぐる。フェラなんて生まれて初めてだというのに、ズリネタで妄想していた時みたいに、歯を立てないよう気をつけながら上下左右に頭を動かして吸い上げる。

「えっ、うわっっ……あ、だ、だめっ」

 ちょっと泣きそうな感じの喘ぎが耳に入ったので、刺激が強すぎたかなと思って顔を離す。それでもギンギンのペニスはビクビクしてカウパーもダラダラと出まくっているので、これを途中で止めたらかえってかわいそうだ。

 そこでカウパーを舐め取った後は、舌を伸ばして裏筋をつーっと舐めてみたり、玉を優しく口に含んでちょっと吸ってみたりとソフトな刺激に変えてみた。すると、我慢できなくなったのか、それとも無意識なのか、少年のペニスがオレの唇をつついてきた。

(これはもっとしゃぶって欲しいってことかな……)

 嬉しくなってしまい、カリ先が喉の奥に届くまで咥えてみる。ちょっと苦しい。でも、口の中が熱いペニスでいっぱいになる感覚はクセになりそう。

 目を閉じたまま、顔を何度か上下に動かしていると、少年の腰がビクッと大きく動き、色っぽい吐息が耳に飛び込んだ。

「はあっ……うっ……」

 これは気持ちいいってことだよな、もっとしても良いってことだよな、と勝手に判断し、熱く弾力のあるカリ先に舌を押し当て、ぷにぷにした感触を味わいながら柔らかく小さな割れ目をチロチロと舐め回す。舌の動きに合わせるみたいに腰がビクビク動くのが猛烈に楽しい。

(うわ、これヤバい。エロ過ぎる……どうしよ)

 またしても我慢できなくなり、唇でカリの段差を愛撫しながらパクンと咥え、レロレロと舌を縦横無尽に動かしつつ、唇から喉の奥まで何回も少年のペニスを往復させた。上顎にカリ先がぶつかる度にカウパーがジョバジョバと出まくるのでメチャクチャ興奮して、少年の反応を見ながらジュルジュル音を立ててペニスにむしゃぶりついていたら、

「あっ、出そう……出る……」

 泣きそうな声が聞こえたのと同時に、口の中いっぱいにザーメンが広がった。むせ返るような青臭さと、舌にピリピリ痛みを感じる刺激。尿道口を収縮させながら、びゅっ、びゅっと勢い良く飛び出してくる度にオレの背中もゾクゾクする。

 そのうちザーメンが頬いっぱいに溜まってきたので、飲んだ方が良いんだろうか、それともティッシュに吐き出そうかと迷って視線を上へ向けたところ、身をよじりながらぎゅっと目を瞑り、頬を染めてよがっている少年の姿が見えた。エロい。エロすぎる。

(オレのフェラテク、初めてにしてはなかなかなのでは?!)

 なんだか嬉しくなってしまい、思わず飲み込んでしまった。その直後、猛烈な充足感が全身を駆け巡る。ああ、ヤバい。どうしよ。おいしい。おいしいって感じてるよオレ。ゲイだな。ゲイすぎる。

「すみません……おれ……イッちゃって……」

 ハスキーな声と荒い息が頭上から降ってくる。興奮のあまり抑えが効かなくなったオレは、びくびく動く腰を左手で抑え、イッたばかりの少年のペニスをしゃぶり続けた。



 抜いていいかと尋ねただけで、フェラしていいかは聞いていないと気付いたのは、口の中のペニスがぐったりした後である。
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