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夏休み編

3.

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「カズ? イきたいか?」
「イ、きたぃ」
「じゃあ、おねだりしてみろよ。可愛くだぞ?」
「え」

 ぼくは可愛いタイプってじゃないから、効果はないと思うんだけど。

 それでもぼくは、キィちゃんにイかせてもらいたい。
 おそらく、女のコがするなら可愛いと思う上目づかいで、キィちゃんを見つめた。

「キィちゃんに、ぼくのおちんぽみるくが出るとこ、見てほしい、な?」
「………」

 ――おい、無言かよ!!

「まあ、いいか」

 キイちゃんがぼくの中心から足を離した。

 えっ、してくれないの? と顔をあげると、伝票を持ったキィちゃんがぼくの腕を引っ張った。

「ひゃうっ!?」
「場所変えるぞ」



 すっかり張りつめていたぼくのちんぽが、痛いくらいにうずいていた。
 身体を震わせながら、キィちゃんのあとをついて歩く。
 
「はふ、はふ、熱いよぉ……」
「もう少しだ。我慢しろ」

 キイちゃんがぼくを連れてきたのは、駅の裏手にあるラブホテルだった。
 ま、まさかキィちゃん、ご休憩ですか!?

「この部屋でいいか。カズ、行くぞ」
「ひゃうっ!!」

 いきなり腕をつかまれて、ぼくの全身に電撃が走った。

「なんだよ、カズ。もらしたのか?」
「あうぅ……」

 おもらししてしまったショックで、ぐすぐす鼻を鳴らしていると、カードキーを持ったキィちゃんに、ふたたび腕を引っ張られた。

 部屋に着いたとたんベッドに押し倒され、キイちゃんがぼくのTシャツをたくし上げる。

「あっ! くっ、ぅう……」

 まるで全身が性感帯にでもなったようだった。

 髪や肌、爪の先まで、どこを触られても感じてしまい、ぼくのちんぽが絶え間なく我慢汁をあふれさせる。

 キイちゃんが、あらわになったぼくの乳首を、親指で撫で始めた。

「やっ、ぁあふ、んっ」

 鼻から抜けるような声が出てしまう。

「乳首、ずいぶん真っ赤になってるじゃねえの」

 キイちゃんの愛撫はやさしかった。
 けれども今はそれがひどくもどかしい。

「キイちゃん、もっと痛くして」
「淫乱の上にマゾかよ。どうしようもねえな、カズは」

 気持ちがいいんなら、マゾでもいいよ! 早く!!

 キィちゃんがぼくの乳首をぎりりと引っ張った。

「きひいいぃッ!!」
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