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婚約者はマシュマロ系令嬢の夢を見るか
5.
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「ベル、ベル」
「あ、はっ、んんっ!」
シモンのつたない愛撫にも、マリアベルは可愛い反応を見せてくれる。
「もうベルのいない人生なんて考えられない」
「わたしも、おなじです」
マリアベルの言葉が嬉しくてぎゅっと抱きしめれば、抱きしめ返してくれる。
ああ、本当に可愛いシモンの婚約者。
「し、シモンさま」
「どうした?」
「あの、先ほどから痛くって……」
顔を真っ赤に染めたマリアベルが、濡れた瞳をシモンに向ける。
「なに? どこが痛む?」
「あの、ここが……」
マリアベルがシモンの手をつかみ、大胆にも自身の下半身へと導いた。
「ここ、なのか?」
「はい」
ごくりと喉を鳴らしたシモンは、ドロワーズの上からマリアベルの三角地帯をゆるくさすってやった。
しかし、マリアベルはもどかしげに首を振るばかりである。
「あっ、あんっ! シモンさまっ、そこ、もっとっ!」
「もっと?」
「んっ、もっと、強くしてくださいっ」
どの程度の力でさすればいいのか、経験のまったくないシモンにはわからない。
拉致があかないので、シモンはドロワーズの中に手を入れ、マリアベルの大事な場所にじかに触れた。
「ああっ! ふぁっ、うう……っ!」
やわらかな下生えのすぐ下にある部分を指先でこりこりと擦ってやれば、マリアベルは涙をこぼしながらせつなげにシモンの名を呼んだ。
「シモンさまっ、シモンさまっ」
これでいいのか悪いのか、さっぱりわからない。
ただ、好きな子のあられもない声を聞き続ければ、自信もおのずと昂ぶってくる。
「ベル、失礼する」
「え……きゃっ!」
シモンはマリアベルのドロワーズを引き下ろし足を開かせた。
成人向け漫画でしか見たことがなかった女の子の大切な場所から体液があふれ、シーツをぐっしょりと濡らしている。
すぐにもおのれの昂ぶりを挿入れてしまいたいところだけれど、ここは初めて同士。慎重にいかねば。
「まずは中を慣らさないと、だな」
「シモン様?」
「ベル、痛くはしないから」
不安げな声が頭上から聞こえてくる。
なだめるようにマリアベルの頭を撫で、口付けた。
安心したまえ。脳内でのリハーサルはとっくの昔に済んでいるのだ。
――あとは本番あるのみ!!
「きゃうっ!」
ぬかるみに指を突き入れると、マリアベルが身体を緊張させた。
「痛むか?」
「い、いえ……でも、なんだかおかしな感じがいたします」
異物感はあるだろう。
しかし、指よりももっと太いモノを受け入れてもらわねばならないのだ。
くちゅくちゅと音を立て、指を抜き差しする。
初めが肝心だ。失敗したら互いにトラウマになりかねないと、恋愛指南書~閨でのお作法(ジェントルマン編)には記載があった。
「はっ、シモンさまっ、んっ、はあっ」
マリアベルの中は、あたたかく例えようもないほどのやわやかさだ。
前世でも自慰行為をする際に、いろいろな物で試してみたけれど、人体にはおそらく敵わない。
「ベル、ベル、早く挿入したい」
「あっ、あっ、シモンさまぁ」
ていねいにほぐした甲斐があって、3本の指がすんなりと飲み込めるようになった。
けれどもここで焦ってはいけない。中を傷つけないように、ていねいにていねいに中を広げるように……。
――もうすぐだ。もうすぐこの中に――!!
マリアベルがシモンの目の前でふるふると震え始めた。
「ん? ベル?」
「あっ、あっ、シモンさまっ、わたし……わたしっ!!!」
「え?」
自身を抱きしめたマリアベルは、背中をそらした。
「は、あっ……」
「――え?」
深く息を吐いたマリアベルの身体から、すとんと力が抜けた。
「ベル? え、ちょ、ベル?」
顔を近付けると、くーくーと安らかな寝息が聞こえてきた。
「あ、はっ、んんっ!」
シモンのつたない愛撫にも、マリアベルは可愛い反応を見せてくれる。
「もうベルのいない人生なんて考えられない」
「わたしも、おなじです」
マリアベルの言葉が嬉しくてぎゅっと抱きしめれば、抱きしめ返してくれる。
ああ、本当に可愛いシモンの婚約者。
「し、シモンさま」
「どうした?」
「あの、先ほどから痛くって……」
顔を真っ赤に染めたマリアベルが、濡れた瞳をシモンに向ける。
「なに? どこが痛む?」
「あの、ここが……」
マリアベルがシモンの手をつかみ、大胆にも自身の下半身へと導いた。
「ここ、なのか?」
「はい」
ごくりと喉を鳴らしたシモンは、ドロワーズの上からマリアベルの三角地帯をゆるくさすってやった。
しかし、マリアベルはもどかしげに首を振るばかりである。
「あっ、あんっ! シモンさまっ、そこ、もっとっ!」
「もっと?」
「んっ、もっと、強くしてくださいっ」
どの程度の力でさすればいいのか、経験のまったくないシモンにはわからない。
拉致があかないので、シモンはドロワーズの中に手を入れ、マリアベルの大事な場所にじかに触れた。
「ああっ! ふぁっ、うう……っ!」
やわらかな下生えのすぐ下にある部分を指先でこりこりと擦ってやれば、マリアベルは涙をこぼしながらせつなげにシモンの名を呼んだ。
「シモンさまっ、シモンさまっ」
これでいいのか悪いのか、さっぱりわからない。
ただ、好きな子のあられもない声を聞き続ければ、自信もおのずと昂ぶってくる。
「ベル、失礼する」
「え……きゃっ!」
シモンはマリアベルのドロワーズを引き下ろし足を開かせた。
成人向け漫画でしか見たことがなかった女の子の大切な場所から体液があふれ、シーツをぐっしょりと濡らしている。
すぐにもおのれの昂ぶりを挿入れてしまいたいところだけれど、ここは初めて同士。慎重にいかねば。
「まずは中を慣らさないと、だな」
「シモン様?」
「ベル、痛くはしないから」
不安げな声が頭上から聞こえてくる。
なだめるようにマリアベルの頭を撫で、口付けた。
安心したまえ。脳内でのリハーサルはとっくの昔に済んでいるのだ。
――あとは本番あるのみ!!
「きゃうっ!」
ぬかるみに指を突き入れると、マリアベルが身体を緊張させた。
「痛むか?」
「い、いえ……でも、なんだかおかしな感じがいたします」
異物感はあるだろう。
しかし、指よりももっと太いモノを受け入れてもらわねばならないのだ。
くちゅくちゅと音を立て、指を抜き差しする。
初めが肝心だ。失敗したら互いにトラウマになりかねないと、恋愛指南書~閨でのお作法(ジェントルマン編)には記載があった。
「はっ、シモンさまっ、んっ、はあっ」
マリアベルの中は、あたたかく例えようもないほどのやわやかさだ。
前世でも自慰行為をする際に、いろいろな物で試してみたけれど、人体にはおそらく敵わない。
「ベル、ベル、早く挿入したい」
「あっ、あっ、シモンさまぁ」
ていねいにほぐした甲斐があって、3本の指がすんなりと飲み込めるようになった。
けれどもここで焦ってはいけない。中を傷つけないように、ていねいにていねいに中を広げるように……。
――もうすぐだ。もうすぐこの中に――!!
マリアベルがシモンの目の前でふるふると震え始めた。
「ん? ベル?」
「あっ、あっ、シモンさまっ、わたし……わたしっ!!!」
「え?」
自身を抱きしめたマリアベルは、背中をそらした。
「は、あっ……」
「――え?」
深く息を吐いたマリアベルの身体から、すとんと力が抜けた。
「ベル? え、ちょ、ベル?」
顔を近付けると、くーくーと安らかな寝息が聞こえてきた。
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