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10.草原の花
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妃選びはほとんど皇太后の独断で続いていった。
分かっていたことだったが皇太后の選ぶ秀女は、容姿や才気よりも、控えめで従順そうな女ばかりだった。
はっきり言ってどれもパッとしない。
飛鷹はうんざりした。
今回の秀女選出は、後継ぎとなる皇子を儲けるためだといいながら、肝心の自分の意向をこうまであっさりと無視できるのが理解できない。
たまには皇宮を抜け出して息抜きをしたくもなるというものだ。
飛鷹は、次々と目の前に現れては消えていく秀女たちの方をつまらなそうに見ながら、先ほど街で会った女のことを考えていた。
いい女だった。
どこかの屋敷に仕える侍女のような格好をしていたが、積もったばかりの雪のような染みひとつない白い肌と黒曜石のようにきらきらと輝く切れ長の瞳は、後宮の妃たちと比べても遜色ないほどの美しさだった。
清楚で愛らしい顔立ちだったが、男に襲われかけたあとで、乱れた衣服の前を掻き合わせながら涙に濡れた瞳でこちらを見上げた姿は、はっとするほど艶めかしかった。
男から助けてやったときには、風が吹けば倒れてしまいそうな儚げでか弱い雰囲気だったのに、飛鷹が戯れに「一夜、ともに過ごせ」と言ってやった時に、きっとこちらを睨みつけた顔つきには凛とした気丈さが感じられた。
(ああ。あれが人妻でさえなかったら、あとが多少面倒だろうがなんだろうがあのまま連れて帰ってきたのに)
しかし永峻の言う通り、いくら庶民が相手でも人の妻を無理矢理、後宮に拉致するようなことが出来るはずもない。
暴君の謗りは免れないし、そもそも皇太后が決して許しはしないだろう。
その時。
「皇上、皇上……!」
側に控えていた永峻が小声で言った。
「皇太后陛下が先ほどから何度もお呼びです」
慌てて顔を上げると、口元に扇をかざした母后が鋭い目でこちらを睨みつけている。
「皇上はずいぶんと上の空でいらっしゃるのね。お心に叶うような美姫は一人もおりませんか?」
「い、いえ。そのようなことは。ただ、今回の秀女選びの目的を考えると、私などの意見よりも母上のご意向で選んでいただいた方が間違いがないのではないかと」
わざとらしく咳払いをしながら言い繕うが、皇太后の機嫌は直らなかった。
「それはそうやもしれませぬが、限度というものがありますよ。先ほどから皇上は秀女たちの顔をろくに見てもいないではありませんか」
「そんなことは……」
「それとも蘇麗容以外の女子はお気に召さぬとお思いですか?」
「い、いえ。そのようなことはありません」
半年ほど前。飛鷹は、蘇氏の娘を気まぐれに夜伽に呼んだ。
間近でみた彼女の嫋やかな美しさと、やさしい性格に惹かれて翌朝すぐに侍妾としては最上位である「貴人」の位を与えた。
それからしばらくの間、蘇貴人は飛鷹の寵愛を独占し、皇帝の生誕祭の宴の席で見事な舞を披露した褒美として、九嬪の第二位である「麗容」の位を与えられた。
だが、そこで皇太后からの制止が入った。
半年の間、飛鷹の寵愛を受けながら蘇麗容が身ごもることはなかった。
そのような妃を頻繁に夜伽に呼ぶのは望ましくないという理由だった。
飛鷹は不満だった。
皇太后からの叱責の背後には、嫉妬深い他の妃たちの思惑があることは分かっていた。
首謀者はおそらく、江貴妃で、その取り巻きの夏麗儀や、姜才人あたりが結託して皇太后に泣きついたのだろう。
面白くなかったが、後宮内のことで母后に逆らっても良いことはない。かえって、優しい蘇麗容を苦しめることになるだろう。
そう思った飛鷹は、蘇麗容を呼ぶ回数を減らし、その分他の妃たちを平等に呼ぶようにした。
それもこれも、母后の機嫌を損ねぬよう、後宮に無用な争いを起こさぬようにと気遣ってしたことなのに、今になって蘇麗容の名前を出して嫌味を言われるのではわりに合わない。
飛鷹は内心の不満を押し隠して、新たに進み出てきた秀女に目をやった。
「ちゃんと見ておりますよ。ほら、次の秀女はなかなか美し、い……」
母后の機嫌とるために、適当に言いかけた飛鷹は目をみはった。
(あれは……?)
「黄族の首長、黄魏孔の娘、翠蓮。十六歳」
太監が読み上げるのにしたがって前に進み出た娘は、あきらかにそれまでの秀女たちの中で抜きんでて美しかった。
草原の若駒を思わせる栗色の髪に明るい茶の瞳。
皇帝と皇太后の御前だというのに、まったく物怖じせずに進み出て跪き、
「黄魏孔の娘、翠蓮、皇帝陛下と皇太后陛下に御挨拶を申し上げます。万歳、万歳、万々歳」
決められた口上の述べたあとで、小首を傾げてにっこり微笑む余裕さえある。
(自信満々で気の強そうな娘ね)
皇太后は鼻白む思いでそれをみつめた。
この手の女は、いつの時代の後宮にもいる。
そしていつでも争いの種だ。
それにこういった娘は今回の妃選びの主旨には相応しくない。
皇太后は、皇帝の子を望んでいたが、あくまで後宮の頂点に立つのは自分の姪である皇后であるべきだと考えていた。
そのうえで側室の産んだ子を皇后の養子とし、次期の帝位につけるのだ。
それが叶ってこそ、実家の宣家は安泰となる。
そのためには皇子の母は出来れば身分が低く、何よりも控えめでおとなしい娘でなくてはならぬ。
皇子の生母になったからといって、調子にのって皇后を蔑ろにするような娘では困るのだ。
(出来れば落としてやりたいところだけれど、黄魏孔の娘ともなればそうはいかないわね)
皇太后はひそかに溜息をついた。
草原の有力部族の黄族は勇猛果敢な草原の民であり、これまで鴻と他国との戦に何度も出征して功績をあげている。
敵にまわすわけにはいかなかった。
(まあ、でもこの娘を皇子の母にするわけにはいかないわね)
父親が黄族の首長では、実家の力が強すぎる。
もし、この娘が皇子をもうければ黄族は、その皇子を皇后の養子にすることを拒み、自ら皇子の外戚として権力を握ろうとするだろう。
(皇上はこのような出過ぎた娘は好みではないから大丈夫だとは思うけれど。黄族の手前、懐妊の可能性がなさそうな日を選んで何度か夜伽に呼ばせて、九嬪の一人にでもしておけば問題ないでしょう)
そう思って、これまで通り皇帝の意見を聞くまでもなく太監に合格の合図を出そうとしたその時。
「その花はなんという花だ」
突然、皇帝の声がその場に響き渡った。
御前太監が絶句している。皇太后とても同じだった。
皇帝が秀女選出の場で、取次を通さずに直々に声をかけるのは異例のことであった。
先例がないわけではない。
先々帝の妃であった宝徳妃は、選出の場で皇帝直々に舞の披露を求められた。
第三代紅鷹帝は、選出の場に現れた蘆恵妃に一目ぼれし、そのまま抱き上げて自ら後宮に連れ去ったという。
どちらの妃もその後、並びない寵愛を誇っている。
皇太后は蒼白になった。
(まさか……)
驚きから最初に立ち直ったのは、声をかけられた当人の翠蓮だった。
彼女はにっこりと微笑むと、自分の髪に飾った花を指して言った。
「こちらの花ですか? これは草原に咲く花でマリーチェと申します」
「マリーチェ……」
「はい。草原の古い言葉で愛しい人、という意味だそうですわ」
翠蓮はそう言うと、頬を染めて上目遣いに御簾の方をみつめた。
しかし、その時飛鷹が考えていたのは翠蓮のことではなかった。
(あれは……彼女が首から下げていた飾りに刻まれていたのと同じ花だ。ということは彼女は草原の出なのだろうか)
飛鷹は、母后の心配そうな顔や、御簾越しにこちらを見つめている翠蓮の熱のこもった眼差しにも気づかずに昨夜、出逢った女──マリーチェという花の模様を刻んだ首飾りをしていた女のことを考えていた。
分かっていたことだったが皇太后の選ぶ秀女は、容姿や才気よりも、控えめで従順そうな女ばかりだった。
はっきり言ってどれもパッとしない。
飛鷹はうんざりした。
今回の秀女選出は、後継ぎとなる皇子を儲けるためだといいながら、肝心の自分の意向をこうまであっさりと無視できるのが理解できない。
たまには皇宮を抜け出して息抜きをしたくもなるというものだ。
飛鷹は、次々と目の前に現れては消えていく秀女たちの方をつまらなそうに見ながら、先ほど街で会った女のことを考えていた。
いい女だった。
どこかの屋敷に仕える侍女のような格好をしていたが、積もったばかりの雪のような染みひとつない白い肌と黒曜石のようにきらきらと輝く切れ長の瞳は、後宮の妃たちと比べても遜色ないほどの美しさだった。
清楚で愛らしい顔立ちだったが、男に襲われかけたあとで、乱れた衣服の前を掻き合わせながら涙に濡れた瞳でこちらを見上げた姿は、はっとするほど艶めかしかった。
男から助けてやったときには、風が吹けば倒れてしまいそうな儚げでか弱い雰囲気だったのに、飛鷹が戯れに「一夜、ともに過ごせ」と言ってやった時に、きっとこちらを睨みつけた顔つきには凛とした気丈さが感じられた。
(ああ。あれが人妻でさえなかったら、あとが多少面倒だろうがなんだろうがあのまま連れて帰ってきたのに)
しかし永峻の言う通り、いくら庶民が相手でも人の妻を無理矢理、後宮に拉致するようなことが出来るはずもない。
暴君の謗りは免れないし、そもそも皇太后が決して許しはしないだろう。
その時。
「皇上、皇上……!」
側に控えていた永峻が小声で言った。
「皇太后陛下が先ほどから何度もお呼びです」
慌てて顔を上げると、口元に扇をかざした母后が鋭い目でこちらを睨みつけている。
「皇上はずいぶんと上の空でいらっしゃるのね。お心に叶うような美姫は一人もおりませんか?」
「い、いえ。そのようなことは。ただ、今回の秀女選びの目的を考えると、私などの意見よりも母上のご意向で選んでいただいた方が間違いがないのではないかと」
わざとらしく咳払いをしながら言い繕うが、皇太后の機嫌は直らなかった。
「それはそうやもしれませぬが、限度というものがありますよ。先ほどから皇上は秀女たちの顔をろくに見てもいないではありませんか」
「そんなことは……」
「それとも蘇麗容以外の女子はお気に召さぬとお思いですか?」
「い、いえ。そのようなことはありません」
半年ほど前。飛鷹は、蘇氏の娘を気まぐれに夜伽に呼んだ。
間近でみた彼女の嫋やかな美しさと、やさしい性格に惹かれて翌朝すぐに侍妾としては最上位である「貴人」の位を与えた。
それからしばらくの間、蘇貴人は飛鷹の寵愛を独占し、皇帝の生誕祭の宴の席で見事な舞を披露した褒美として、九嬪の第二位である「麗容」の位を与えられた。
だが、そこで皇太后からの制止が入った。
半年の間、飛鷹の寵愛を受けながら蘇麗容が身ごもることはなかった。
そのような妃を頻繁に夜伽に呼ぶのは望ましくないという理由だった。
飛鷹は不満だった。
皇太后からの叱責の背後には、嫉妬深い他の妃たちの思惑があることは分かっていた。
首謀者はおそらく、江貴妃で、その取り巻きの夏麗儀や、姜才人あたりが結託して皇太后に泣きついたのだろう。
面白くなかったが、後宮内のことで母后に逆らっても良いことはない。かえって、優しい蘇麗容を苦しめることになるだろう。
そう思った飛鷹は、蘇麗容を呼ぶ回数を減らし、その分他の妃たちを平等に呼ぶようにした。
それもこれも、母后の機嫌を損ねぬよう、後宮に無用な争いを起こさぬようにと気遣ってしたことなのに、今になって蘇麗容の名前を出して嫌味を言われるのではわりに合わない。
飛鷹は内心の不満を押し隠して、新たに進み出てきた秀女に目をやった。
「ちゃんと見ておりますよ。ほら、次の秀女はなかなか美し、い……」
母后の機嫌とるために、適当に言いかけた飛鷹は目をみはった。
(あれは……?)
「黄族の首長、黄魏孔の娘、翠蓮。十六歳」
太監が読み上げるのにしたがって前に進み出た娘は、あきらかにそれまでの秀女たちの中で抜きんでて美しかった。
草原の若駒を思わせる栗色の髪に明るい茶の瞳。
皇帝と皇太后の御前だというのに、まったく物怖じせずに進み出て跪き、
「黄魏孔の娘、翠蓮、皇帝陛下と皇太后陛下に御挨拶を申し上げます。万歳、万歳、万々歳」
決められた口上の述べたあとで、小首を傾げてにっこり微笑む余裕さえある。
(自信満々で気の強そうな娘ね)
皇太后は鼻白む思いでそれをみつめた。
この手の女は、いつの時代の後宮にもいる。
そしていつでも争いの種だ。
それにこういった娘は今回の妃選びの主旨には相応しくない。
皇太后は、皇帝の子を望んでいたが、あくまで後宮の頂点に立つのは自分の姪である皇后であるべきだと考えていた。
そのうえで側室の産んだ子を皇后の養子とし、次期の帝位につけるのだ。
それが叶ってこそ、実家の宣家は安泰となる。
そのためには皇子の母は出来れば身分が低く、何よりも控えめでおとなしい娘でなくてはならぬ。
皇子の生母になったからといって、調子にのって皇后を蔑ろにするような娘では困るのだ。
(出来れば落としてやりたいところだけれど、黄魏孔の娘ともなればそうはいかないわね)
皇太后はひそかに溜息をついた。
草原の有力部族の黄族は勇猛果敢な草原の民であり、これまで鴻と他国との戦に何度も出征して功績をあげている。
敵にまわすわけにはいかなかった。
(まあ、でもこの娘を皇子の母にするわけにはいかないわね)
父親が黄族の首長では、実家の力が強すぎる。
もし、この娘が皇子をもうければ黄族は、その皇子を皇后の養子にすることを拒み、自ら皇子の外戚として権力を握ろうとするだろう。
(皇上はこのような出過ぎた娘は好みではないから大丈夫だとは思うけれど。黄族の手前、懐妊の可能性がなさそうな日を選んで何度か夜伽に呼ばせて、九嬪の一人にでもしておけば問題ないでしょう)
そう思って、これまで通り皇帝の意見を聞くまでもなく太監に合格の合図を出そうとしたその時。
「その花はなんという花だ」
突然、皇帝の声がその場に響き渡った。
御前太監が絶句している。皇太后とても同じだった。
皇帝が秀女選出の場で、取次を通さずに直々に声をかけるのは異例のことであった。
先例がないわけではない。
先々帝の妃であった宝徳妃は、選出の場で皇帝直々に舞の披露を求められた。
第三代紅鷹帝は、選出の場に現れた蘆恵妃に一目ぼれし、そのまま抱き上げて自ら後宮に連れ去ったという。
どちらの妃もその後、並びない寵愛を誇っている。
皇太后は蒼白になった。
(まさか……)
驚きから最初に立ち直ったのは、声をかけられた当人の翠蓮だった。
彼女はにっこりと微笑むと、自分の髪に飾った花を指して言った。
「こちらの花ですか? これは草原に咲く花でマリーチェと申します」
「マリーチェ……」
「はい。草原の古い言葉で愛しい人、という意味だそうですわ」
翠蓮はそう言うと、頬を染めて上目遣いに御簾の方をみつめた。
しかし、その時飛鷹が考えていたのは翠蓮のことではなかった。
(あれは……彼女が首から下げていた飾りに刻まれていたのと同じ花だ。ということは彼女は草原の出なのだろうか)
飛鷹は、母后の心配そうな顔や、御簾越しにこちらを見つめている翠蓮の熱のこもった眼差しにも気づかずに昨夜、出逢った女──マリーチェという花の模様を刻んだ首飾りをしていた女のことを考えていた。
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