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第三章 悪人たちの狂騒曲
49.真相の追及
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謁見の間では、国王、王妃立ち合いのもとでの四大公爵による会議が続けられていた。
国王の叔父であるシュワルツ大公、その嫡子のエリック。
そして知らせを聞いて参上した、王都滞在中のマール辺境伯がそこに加わっていた。
王宮の一角にある宮で軟禁状態になっているはずのアドリアンの姿がないことはすでに確認済みだった。
「しかし、これはわざわざ大公殿下や我ら四大公爵家、さらにはマール辺境伯にまでお集まりいただくほどのことなのですかな」
ニコラス・ザイフリートが大仰に溜息をついて言った。
「先ほどから拉致、誘拐などという言葉が出ておるようですが本当にそうなのでしょうか? これは単なる駆け落ちということではありませんか?」
「アマーリアが同意のうえでアドリアン殿下に同行したと言われるか」
ギルベルト・クレヴィングが低い声で言った。
「いや。だってそうとしか考えられぬでしょう。いくらアマーリア嬢がか弱い女性とはいえ、常に供の者が付き従っている公爵家のご令嬢を、本人の同意もなしに無理矢理にさらって誰にも気づかれずに王都から消えるなど、そう簡単に出来ることではないでしょう。お二人が同意のうえで、示し合わせて行動しておられると考えた方が自然だ」
「それについて、愚息から申し上げたいことがあるそうです」
バランド公爵が片手をあげて言った。
「何だ。クレイグ。申してみよ」
国王に促されて、クレイグが席を立ち、礼をした。
「アマーリア嬢が外出先の邸から忽然と姿を消したという報告を侍女が持ち帰った時、私も偶然その場に居合わせました。その後、失踪現場の邸にも同行し、アマーリア嬢の侍女をはじめ、周辺にいた者たちから事情を聞いて参りましたので、それについてお話させていただきたい」
クレイグは、前に進み出て着座している一同を見回した。
「現場となった邸は、碧玉通り12番地にある古びた屋敷でした。この屋敷についてザイフリート公爵閣下におかれましてはお心当たりがおありですか?」
「私に何の関係が? 知るはずもないだろう」
眉をあげ、小馬鹿にするように言うニコラスに対し、クレイグは一枚の封筒を取り出して見せた。
「これはアマーリア嬢が受け取られた手紙です。侍女のシェリルが預かっていたものを私が借りてきました。アマーリア嬢はこの手紙を読み、そちらの屋敷に向かわれたあと姿を消されたのです」
そう言ってクレイグは恭しく、その手紙を国王に差し出した。
一瞥した国王の顔色が変わった。
「これは……」
国王はそれをシュワルツ大公に渡し、目を通した大公は困惑した表情で隣りに座っている嫡子のエリックに渡した。文は順に一同の手を渡っていき、最後にザイフリート公爵の手に渡ったところでクレイグが再び口を開いた。
「ご覧いただいた通り、その手紙はカタリーナ・ザイフリート嬢の署名がなされております。つまりアマーリア嬢は、カタリーナ嬢、もしくはカタリーナ嬢を騙る何者かの呼び出しによってこの屋敷に向かったのです」
手紙を一読したニコラスは怒りに顔を赤くして怒鳴った。
「偽物だ! これはカタリーナの筆跡ではない。調べればすぐに分かるはずだ! これはカタリーナの名を騙り我がザイフリート家を陥れようという陰謀だ!!」
「しかし、その封筒にはザイフリート家の封蝋が押されている。手紙の書かれた便箋も公爵家の紋章の透かしが入った特製のものだ。どちらも誰もがそう簡単に偽装出来る代物とは思えない。今日ここへ四大公爵、シュワルツ大公殿下、マール辺境伯に揃ってお集まりいただいた理由が少しはご理解出来たのではないでしょうか?」
クレイグの発言を聞き、食い入るようにその便箋を眺めていたルーカスが叫んだ。
「その通りだ! そもそもカタリーナがこんな風に親しくアマーリア嬢に手紙など出すはずがない! 二人は面識くらいはあっただろうが、ろくに話をしたこともなかったはずだ!!」
「そこです」
クレイグが鋭く言った。
「ルーカス卿の仰る通り。学院や宮廷内のパーティーなどでアマーリアとカタリーナ嬢が親しくしていた事実はありません。二人はつい最近までほとんど接点がなかった。
二人が親しくなったのはつい先日、ルノリア・オリアーノ夫人の店で婚礼用の衣装の打ち合わせに訪れた際、偶然居合わせたのがきっかけです。
そして、それを知るのはごく僅かのはずです。実際、私もアマーリアの侍女のシェリルからそれを聞くまでは知りませんでした。
今の発言からすると、カタリーナ嬢の兄のルーカス卿もご存じなかったようだ」
「俺もシェリルに聞くまで知らなかった。アマーリアは、両家の間に先日起こった確執から揉め事が起きるのを恐れて、カタリーナ嬢と親しくなったことをほとんど誰にも言っていなかった」
ヴィクトールも言った。
「それにも関わらず、その手紙にはカタリーナ嬢が王太子妃教育のことで悩んでいること、それについてアマーリアに相談にのって欲しいと思っていることが書かれている。
この偽手紙を書いたものは、二人が最近、親しくなったことを知っている者です。
そしてそれはごく限られた少数の者のはずです」
クレイグの考察を聞くうち、怒りで赤くなっていたニコラス・ザイフリートの顔が次第に青ざめてきた。
「現に兄のルーカス卿はご存じなかった。ヴィクトールも同じだ。では他に知っていたのは誰か。アマーリアは婚約者のラルフにだけは、その日カタリーナと会うことを打ち明けていたそうです。
そちらではどうでしょう? どなたかカタリーナ嬢とアマーリアが親しくなったことを知っている者で、今回の件に心当たりはありませんか?」
「ある……はずがない。私自身も初耳だ」
ニコラスが呻くように言った。
しかし動揺しているのは明らかだった。
人々のざわめきのなかで、静かな声が響いた。
「では、今回のこの件は何者かがザイフリート家の令嬢の名を騙ってクレヴィング家の令嬢を呼び出し拉致したという事件の可能性があるということですね。由々しき事態だ」
それまで控えめに座っていたシュワルツ大公子息エリックだった。
「四大公爵家の二つに敵対しようという勢力が、この王都のなかで自由に動き回っているということです。捨ててはおけません。すぐに国王陛下の御名で、騎士団と調査隊を派遣し、事態の収束にあたられるべきかと」
エリックの発言に国王は力強く頷き、すぐに騎士団と事務官の長に命令を下した。
エリックは国王には、年の離れた従弟にあたる。
父の大公譲りの茶褐色の聡明そうな瞳は、国王ともまたよく似通っていた。
エリックは続けて発言した。
「カタリーナ嬢からの手紙が偽物だったと判明した以上、アドリアンからだという例の投げ文も疑った方がいいかもしれません。
そもそも、アドリアンが本当にそう思い行動を起こしたのなら侍従か誰かに手紙を託すか、自室の机の上にでも置手紙を残しておけばいい。投げ文などいかにも不自然です」
「成程」
「それを敢えて投げ文などという密告のような手段をつかったのはそれをした者には王宮に訴える正当な手段がない、もしくは身元を知られては困るからでしょう。それに私は幼い頃からアドリアンをよく知っていますが、彼ならば、本当に真実の愛に目覚めたと思っているのならば、このような姑息な手段はとらない。それこそ、衆人の前で婚約破棄をしでかした時のように、今回もまた華々しくアマーリアとの復縁を宣言するような方法を選ぶはずです」
エリックの言葉には説得力があった。
アドリアンの性格を誰よりよく知る国王と王妃も頷いている。
エリックは続けた。
「アドリアンは確かに今回、軽率なことを仕出かしたかもしれませんが決して悪い人間ではありません。むしろ、純粋で人をたやすく信じ過ぎるところがある。
私は、彼のそんなところも含めて好きだった。それと同時に心配もしていました。
婚約破棄の一件を聞いた時、まず思ったのはその心配が当たってしまったということです」
そこで言葉を切り、エリックはまっすぐに国王を見上げた。
「ここで陛下にひとつお願いがあります」
「なんだ。エリック。申してみよ」
「マリエッタ・イルス嬢の召喚、及びこの場で彼女への再尋問をお認め下さい。私はすべては、かの男爵令嬢から始まっているような気がしてならないのです」
国王の叔父であるシュワルツ大公、その嫡子のエリック。
そして知らせを聞いて参上した、王都滞在中のマール辺境伯がそこに加わっていた。
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「何だ。クレイグ。申してみよ」
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クレイグは、前に進み出て着座している一同を見回した。
「現場となった邸は、碧玉通り12番地にある古びた屋敷でした。この屋敷についてザイフリート公爵閣下におかれましてはお心当たりがおありですか?」
「私に何の関係が? 知るはずもないだろう」
眉をあげ、小馬鹿にするように言うニコラスに対し、クレイグは一枚の封筒を取り出して見せた。
「これはアマーリア嬢が受け取られた手紙です。侍女のシェリルが預かっていたものを私が借りてきました。アマーリア嬢はこの手紙を読み、そちらの屋敷に向かわれたあと姿を消されたのです」
そう言ってクレイグは恭しく、その手紙を国王に差し出した。
一瞥した国王の顔色が変わった。
「これは……」
国王はそれをシュワルツ大公に渡し、目を通した大公は困惑した表情で隣りに座っている嫡子のエリックに渡した。文は順に一同の手を渡っていき、最後にザイフリート公爵の手に渡ったところでクレイグが再び口を開いた。
「ご覧いただいた通り、その手紙はカタリーナ・ザイフリート嬢の署名がなされております。つまりアマーリア嬢は、カタリーナ嬢、もしくはカタリーナ嬢を騙る何者かの呼び出しによってこの屋敷に向かったのです」
手紙を一読したニコラスは怒りに顔を赤くして怒鳴った。
「偽物だ! これはカタリーナの筆跡ではない。調べればすぐに分かるはずだ! これはカタリーナの名を騙り我がザイフリート家を陥れようという陰謀だ!!」
「しかし、その封筒にはザイフリート家の封蝋が押されている。手紙の書かれた便箋も公爵家の紋章の透かしが入った特製のものだ。どちらも誰もがそう簡単に偽装出来る代物とは思えない。今日ここへ四大公爵、シュワルツ大公殿下、マール辺境伯に揃ってお集まりいただいた理由が少しはご理解出来たのではないでしょうか?」
クレイグの発言を聞き、食い入るようにその便箋を眺めていたルーカスが叫んだ。
「その通りだ! そもそもカタリーナがこんな風に親しくアマーリア嬢に手紙など出すはずがない! 二人は面識くらいはあっただろうが、ろくに話をしたこともなかったはずだ!!」
「そこです」
クレイグが鋭く言った。
「ルーカス卿の仰る通り。学院や宮廷内のパーティーなどでアマーリアとカタリーナ嬢が親しくしていた事実はありません。二人はつい最近までほとんど接点がなかった。
二人が親しくなったのはつい先日、ルノリア・オリアーノ夫人の店で婚礼用の衣装の打ち合わせに訪れた際、偶然居合わせたのがきっかけです。
そして、それを知るのはごく僅かのはずです。実際、私もアマーリアの侍女のシェリルからそれを聞くまでは知りませんでした。
今の発言からすると、カタリーナ嬢の兄のルーカス卿もご存じなかったようだ」
「俺もシェリルに聞くまで知らなかった。アマーリアは、両家の間に先日起こった確執から揉め事が起きるのを恐れて、カタリーナ嬢と親しくなったことをほとんど誰にも言っていなかった」
ヴィクトールも言った。
「それにも関わらず、その手紙にはカタリーナ嬢が王太子妃教育のことで悩んでいること、それについてアマーリアに相談にのって欲しいと思っていることが書かれている。
この偽手紙を書いたものは、二人が最近、親しくなったことを知っている者です。
そしてそれはごく限られた少数の者のはずです」
クレイグの考察を聞くうち、怒りで赤くなっていたニコラス・ザイフリートの顔が次第に青ざめてきた。
「現に兄のルーカス卿はご存じなかった。ヴィクトールも同じだ。では他に知っていたのは誰か。アマーリアは婚約者のラルフにだけは、その日カタリーナと会うことを打ち明けていたそうです。
そちらではどうでしょう? どなたかカタリーナ嬢とアマーリアが親しくなったことを知っている者で、今回の件に心当たりはありませんか?」
「ある……はずがない。私自身も初耳だ」
ニコラスが呻くように言った。
しかし動揺しているのは明らかだった。
人々のざわめきのなかで、静かな声が響いた。
「では、今回のこの件は何者かがザイフリート家の令嬢の名を騙ってクレヴィング家の令嬢を呼び出し拉致したという事件の可能性があるということですね。由々しき事態だ」
それまで控えめに座っていたシュワルツ大公子息エリックだった。
「四大公爵家の二つに敵対しようという勢力が、この王都のなかで自由に動き回っているということです。捨ててはおけません。すぐに国王陛下の御名で、騎士団と調査隊を派遣し、事態の収束にあたられるべきかと」
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エリックは国王には、年の離れた従弟にあたる。
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私は、彼のそんなところも含めて好きだった。それと同時に心配もしていました。
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