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第三章 悪人たちの狂騒曲
38.二人の新居と古屋敷の密談
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「古いので気に入らないかもしれないけれど」
そう前置きしてラルフが案内してくれた屋敷を見たアマーリアは思わず感嘆の声をあげた。
「なんて可愛いお家でしょう」
王都の南西部。中流貴族の邸宅の並ぶ月光通りの一角にその家は建っていた。
ゆるやかな丘の頂にあり、建物の両脇に大きな樫の木が守るように立っているその家は、建っているというより「そこに自然に生えている」ようにアマーリアには感じられた。
「亡き母が祖父から譲られた屋敷です。母はそう裕福でない伯爵家の一人娘だったので、見ての通り立派なものではありませんが……」
アマーリアはにっこり笑って彼を見上げた。
「ここが私たちの新居になるのですね。なんて素敵なんでしょう」
婚約にあたってクレヴィング公爵は、二人のために王都内にいくつか所有している邸宅の一つを譲ろうと申し出た。
だがラルフはそれを「もし、アマーリアと公爵閣下のお許しが頂けるのなら」と言って辞退した。
そう大きくはないが母方の祖父から継承した屋敷があるので、可能ならばそこで二人の生活を始めさせて欲しいと言ったのだ。
公爵家の婿になれるからといって当然のようにすべてを妻の実家に頼りきるのではなく、出来得る限り自分の力でアマーリアを幸せにしたいというラルフの気持ちを公爵は好もしく思った。
「手は入れさせるつもりだけれど、なにぶん古いし君の育った公爵家のお屋敷とは比べ物にならない小さな家だ。気に入らないのなら正直に言って欲しい」
そう言ってラルフに連れて来られた「樫の木屋敷」をアマーリアは一目で気に入った。
ラルフが自分のために用意してくれたこの可愛い家で、やがて二人だけの新婚生活が始まるのかと思うと夢のように幸せだった。
屋敷には、クルーガー伯爵家を退職した執事のバートラムと侍女のクララが、クレヴィング公爵夫人の命を受けてすでにやって来ていて、改修や内装の指示にあたっていた。
「二人ともすまない。俺が考えなしに義母を怒らせたせいでつらい思いをさせてしまった。なんと詫びればいいか」
沈痛な表情で謝るラルフに二人は「とんでもありません」と恐縮して首を振った。
「お詫びいただくどころか、こちらがお礼を申し上げなければいけません。クレヴィング家の奥さまには本当に快くお迎えいただきまして、今またこちらのお屋敷でラルフさまと若奥さまにお仕え出来るなど夢のようです」
「若奥さまはまだ早いわ。クララ」
アマーリアが頬を染めて言った。
「あら。私ったら嬉しくてつい。失礼をいたしました」
「ラルフさまのことはこれからは旦那さまとお呼び申し上げねばなりませんな」
「今まで通りラルフでいいよ。バートラム。そんなの自分が呼ばれた気がしない」
「それにしても、よろしゅうございました。まさかこんな日が来るなんて。本当におめでとうございます。若様」
クララの目には涙が光っていた。
「ありがとう。クララ。苦労をかけたな。バートラムも」
ラルフも母を亡くした幼い自分に、これまで変わらぬ愛情と敬意を捧げ続けてくれた二人の気持ちを思って目を潤ませた。
「これからは二人をお父さま、お母さまとも思って孝行しなくてはね、ラルフさま」
アマーリアが言うと、二人は
「そのような、あまりにもったいない!」
と慌てて言った。
「私、恥ずかしいけれど家の切り盛りについては知らないことばかりなの。色々と教えてね、クララ」
六歳のときにアドリアンと婚約し、ずっと王妃になるための教育を受けてきたアマーリアは、義姉のソアラや友人のアンジェリカが受けてきたような貴族の夫人として家庭内の細々としたことを取り仕切る教育は受けていなかった。
母のメリンダはそれを心配して、最初は自分の選んだ侍女頭をつけてやろうかと思ったのだが、新居に対するラルフの考えを聞いて、あまり実家が出しゃばりすぎても良くないだろうと考えを改めて、ラルフのことや伯爵家の内情をよく知っているクララにそれをまかせることにした。
クララは夫人のその母心に全力で応えたいと思った。
「私で良ければなんなりとお申しつけ下さい」
「ありがとう。こちらは私の侍女のシェリル。よろしくね」
「クララさま。よろしくお願い申し上げます」
シェリルは公爵家の令嬢付き侍女という地位を微塵もひけらかすことなく、謙虚にクララに頭を下げた。
女性たちが部屋の内装や家具について、楽しそうに相談をはじめるのをラルフとバートラムが微笑ましく見つめていた。
そしてその頃。
王都の外れにある別の古びた屋敷の一室では、昼間なのにカーテンの引かれた薄暗い部屋のなかでひそかな密談が行われていた。
出席者はマリエッタと、エリザベート。
二人とも普段の華やかな装いとはうってかわった地味な使用人のような服を着て、暗い色のマントを羽織っている。
とてもかたや伯爵夫人、かたや王都を騒がせた「運命の恋」の令嬢とは思えない。
屋敷は、クルーガー伯爵邸を使用して人に見咎められたらまずいというエリザベートの発案で、彼女が探させた目立たない空き家を使用していた。
マリエッタを一目見たエリザベートは、
(こんな貧相な女がアドリアン殿下の運命の恋のお相手? 噂はあてにならないわね)
と思った。
もっと人目を惹きつけるような華やかで妖艶な美女を想像していたのだ。
しかし、やってきたマリエッタは地味に装っているせいもあって可愛らしくはあるものの、これといって目立った魅力のない、どこにでもいる町娘の一人に見えた。
マリエッタの方も、エリザベートを注意深く観察していた。
(いかにも権高で気位の高い貴族の奥方さまっていう感じ。こんな人が男爵令嬢に過ぎない──実際のところはそれですらないんだけれど──私なんかの話にほいほいのってくるなんて……よっぽどの馬鹿か、それともよっぽど切羽詰まった事情があるみたいね。それとも両方かしら)
セオドールの紹介で引き合わされた二人は内心のそんな思いを隠して、簡単に挨拶をすませるとすぐに本題に入った。
「私たちに共通する望みは、ラルフ・クルーガーとアマーリア・クレヴィングの婚約を解消し、アドリアン殿下とアマーリアを再び婚約させるということでよろしゅうございましたかしら?」
マリエッタの言葉にエリザベートは、
「ええ。そうよ」
と頷いた。
本音ではアマーリアがラルフと別れてさえくれれば、その後はどうしようとまったく興味はなかったが、それではこの性悪そうな男爵令嬢を利用することは出来ない。
この女は今になってアドリアン殿下と別れたいと思っているようなのだ。
それも殿下が王太子ではなくなり、下手をしたら暗殺される恐れさえあるらしいので巻き添えをくうのが怖くなったというのだから「運命の恋人」が聞いて呆れる。
けれど、それくらい浅ましく利に敏い女の方が何かと利用しやすいだろう。
マリエッタの考えた企みはこうだった。
アドリアンとアマーリアを別々に呼び出して、使われていない屋敷で会わせ、そこに二人を閉じ込める。
手を下すのは下町に詳しいセオドールを通じて雇わせたならず者たちだ。
アマーリアは薬で眠らせ、二人きりで一夜を過ごさせる。
アドリアンには媚薬をのませておく。
そうしておいて、自暴自棄になったアドリアンがアマーリアを攫って監禁したという投げ文を公爵邸と王宮にする。
駆け付けた人々が見るのは一夜を過ごしたあられもない姿の二人だろう。
前代未聞の不祥事に王家と公爵家は、名誉のために二人を結婚させることを選ぶはずだ。
そうすればマリエッタはアドリアンに捨てられた悲劇の令嬢としてまた他の貴公子を探すことが出来る。
ラルフは面目を失うし、公爵家との縁談も壊れて失意の底に沈むだろう。
「細かいところはこれから練り上げていくとして大筋はこんな感じでいかがでしょう? 肝心なのは二人の間に何かあったと皆に思わせることですわ。そうしてしまえば、もともとは婚約者同士だったお二人ですもの。再び一緒になられるのになんの不都合があるでしょう」
淡々というマリエッタの言葉を聞きながらエリザベートは内心眉をしかめた。
(なんて下品で恥知らずなことを考える女なのかしら。男爵家とはいえ貴族の身分にある令嬢の考えることとはとても思えない)
嫌悪を覚えつつも、その作戦がエリザベートの望みを叶えるうえでこのうえもなく有効であろうことはよく分かった。
エリザベートはとにかく、自分を貶めたクレヴィング家とラルフに復讐をしたかった。
あの高慢でこちらを馬鹿にしきった態度をとった連中を悲歎の底に突き落とし、苦しませるのにこれほどいい方法はないに違いない。
二人の密談はその日、遅くまで続いた。
そう前置きしてラルフが案内してくれた屋敷を見たアマーリアは思わず感嘆の声をあげた。
「なんて可愛いお家でしょう」
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そう言ってラルフに連れて来られた「樫の木屋敷」をアマーリアは一目で気に入った。
ラルフが自分のために用意してくれたこの可愛い家で、やがて二人だけの新婚生活が始まるのかと思うと夢のように幸せだった。
屋敷には、クルーガー伯爵家を退職した執事のバートラムと侍女のクララが、クレヴィング公爵夫人の命を受けてすでにやって来ていて、改修や内装の指示にあたっていた。
「二人ともすまない。俺が考えなしに義母を怒らせたせいでつらい思いをさせてしまった。なんと詫びればいいか」
沈痛な表情で謝るラルフに二人は「とんでもありません」と恐縮して首を振った。
「お詫びいただくどころか、こちらがお礼を申し上げなければいけません。クレヴィング家の奥さまには本当に快くお迎えいただきまして、今またこちらのお屋敷でラルフさまと若奥さまにお仕え出来るなど夢のようです」
「若奥さまはまだ早いわ。クララ」
アマーリアが頬を染めて言った。
「あら。私ったら嬉しくてつい。失礼をいたしました」
「ラルフさまのことはこれからは旦那さまとお呼び申し上げねばなりませんな」
「今まで通りラルフでいいよ。バートラム。そんなの自分が呼ばれた気がしない」
「それにしても、よろしゅうございました。まさかこんな日が来るなんて。本当におめでとうございます。若様」
クララの目には涙が光っていた。
「ありがとう。クララ。苦労をかけたな。バートラムも」
ラルフも母を亡くした幼い自分に、これまで変わらぬ愛情と敬意を捧げ続けてくれた二人の気持ちを思って目を潤ませた。
「これからは二人をお父さま、お母さまとも思って孝行しなくてはね、ラルフさま」
アマーリアが言うと、二人は
「そのような、あまりにもったいない!」
と慌てて言った。
「私、恥ずかしいけれど家の切り盛りについては知らないことばかりなの。色々と教えてね、クララ」
六歳のときにアドリアンと婚約し、ずっと王妃になるための教育を受けてきたアマーリアは、義姉のソアラや友人のアンジェリカが受けてきたような貴族の夫人として家庭内の細々としたことを取り仕切る教育は受けていなかった。
母のメリンダはそれを心配して、最初は自分の選んだ侍女頭をつけてやろうかと思ったのだが、新居に対するラルフの考えを聞いて、あまり実家が出しゃばりすぎても良くないだろうと考えを改めて、ラルフのことや伯爵家の内情をよく知っているクララにそれをまかせることにした。
クララは夫人のその母心に全力で応えたいと思った。
「私で良ければなんなりとお申しつけ下さい」
「ありがとう。こちらは私の侍女のシェリル。よろしくね」
「クララさま。よろしくお願い申し上げます」
シェリルは公爵家の令嬢付き侍女という地位を微塵もひけらかすことなく、謙虚にクララに頭を下げた。
女性たちが部屋の内装や家具について、楽しそうに相談をはじめるのをラルフとバートラムが微笑ましく見つめていた。
そしてその頃。
王都の外れにある別の古びた屋敷の一室では、昼間なのにカーテンの引かれた薄暗い部屋のなかでひそかな密談が行われていた。
出席者はマリエッタと、エリザベート。
二人とも普段の華やかな装いとはうってかわった地味な使用人のような服を着て、暗い色のマントを羽織っている。
とてもかたや伯爵夫人、かたや王都を騒がせた「運命の恋」の令嬢とは思えない。
屋敷は、クルーガー伯爵邸を使用して人に見咎められたらまずいというエリザベートの発案で、彼女が探させた目立たない空き家を使用していた。
マリエッタを一目見たエリザベートは、
(こんな貧相な女がアドリアン殿下の運命の恋のお相手? 噂はあてにならないわね)
と思った。
もっと人目を惹きつけるような華やかで妖艶な美女を想像していたのだ。
しかし、やってきたマリエッタは地味に装っているせいもあって可愛らしくはあるものの、これといって目立った魅力のない、どこにでもいる町娘の一人に見えた。
マリエッタの方も、エリザベートを注意深く観察していた。
(いかにも権高で気位の高い貴族の奥方さまっていう感じ。こんな人が男爵令嬢に過ぎない──実際のところはそれですらないんだけれど──私なんかの話にほいほいのってくるなんて……よっぽどの馬鹿か、それともよっぽど切羽詰まった事情があるみたいね。それとも両方かしら)
セオドールの紹介で引き合わされた二人は内心のそんな思いを隠して、簡単に挨拶をすませるとすぐに本題に入った。
「私たちに共通する望みは、ラルフ・クルーガーとアマーリア・クレヴィングの婚約を解消し、アドリアン殿下とアマーリアを再び婚約させるということでよろしゅうございましたかしら?」
マリエッタの言葉にエリザベートは、
「ええ。そうよ」
と頷いた。
本音ではアマーリアがラルフと別れてさえくれれば、その後はどうしようとまったく興味はなかったが、それではこの性悪そうな男爵令嬢を利用することは出来ない。
この女は今になってアドリアン殿下と別れたいと思っているようなのだ。
それも殿下が王太子ではなくなり、下手をしたら暗殺される恐れさえあるらしいので巻き添えをくうのが怖くなったというのだから「運命の恋人」が聞いて呆れる。
けれど、それくらい浅ましく利に敏い女の方が何かと利用しやすいだろう。
マリエッタの考えた企みはこうだった。
アドリアンとアマーリアを別々に呼び出して、使われていない屋敷で会わせ、そこに二人を閉じ込める。
手を下すのは下町に詳しいセオドールを通じて雇わせたならず者たちだ。
アマーリアは薬で眠らせ、二人きりで一夜を過ごさせる。
アドリアンには媚薬をのませておく。
そうしておいて、自暴自棄になったアドリアンがアマーリアを攫って監禁したという投げ文を公爵邸と王宮にする。
駆け付けた人々が見るのは一夜を過ごしたあられもない姿の二人だろう。
前代未聞の不祥事に王家と公爵家は、名誉のために二人を結婚させることを選ぶはずだ。
そうすればマリエッタはアドリアンに捨てられた悲劇の令嬢としてまた他の貴公子を探すことが出来る。
ラルフは面目を失うし、公爵家との縁談も壊れて失意の底に沈むだろう。
「細かいところはこれから練り上げていくとして大筋はこんな感じでいかがでしょう? 肝心なのは二人の間に何かあったと皆に思わせることですわ。そうしてしまえば、もともとは婚約者同士だったお二人ですもの。再び一緒になられるのになんの不都合があるでしょう」
淡々というマリエッタの言葉を聞きながらエリザベートは内心眉をしかめた。
(なんて下品で恥知らずなことを考える女なのかしら。男爵家とはいえ貴族の身分にある令嬢の考えることとはとても思えない)
嫌悪を覚えつつも、その作戦がエリザベートの望みを叶えるうえでこのうえもなく有効であろうことはよく分かった。
エリザベートはとにかく、自分を貶めたクレヴィング家とラルフに復讐をしたかった。
あの高慢でこちらを馬鹿にしきった態度をとった連中を悲歎の底に突き落とし、苦しませるのにこれほどいい方法はないに違いない。
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