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第三章 確執
本音(一)
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ご来客があられるということで、由良の方さまが奥のお居間に移られた後。
私は、西面の廂の間で千夏たちと一緒に針を動かしていた。
「どうせ来たのなら急ぎの仕立物があるので手伝っていってちょうだい」
と、浅茅さまに言いつけられたのだ。
「佳穂どのは裁ち縫いの腕だけは確かだし、仕事も速いですからね」
「『だけ』は余計でございます」
膨れてみせながらも、家に戻るのも気が進まないので私は引き受けて膝の上に鮮やかな萌黄色の生地を広げた。
「それで、どうするの?」
三人になるがはやいか、小妙が尋ねてくる。
私は首を傾げた。
「どうって……?」
「だから夫君とよ。これで仲直りするの?」
「仲直りっていうか、喧嘩をしてるっていうのとも少し違うんだけど……」
「そうなの?」
「ただ、ちょっと気まずいというか、顔をあわせづらいというか……」
「何言ってんだか」
生地に鮮やかに鋏を入れて断ち分けながら、千夏が呆れたように言った。
「仲直りもなにも、昨晩だってそのあとでやることやってるんでしょ。馬鹿馬鹿しい」
「えっ!?」
小妙が驚いたようにこっちを見る。
「そうなの?」
「なっ……何言ってるのよ、嫌ね、千夏ってば…!」
無意識に首筋に手をやる私を横目でちらっと見やると
「反対側にも」
千夏が平坦な声で言った。
私は真っ赤になって急いで髪を肩から前にかきやって、首筋を隠した。
「や、やだ。もう…!」
「嫌なのはこっちの台詞だっていうの。御方さまの前であんな大騒ぎまでしておいて、結局は犬も食わないなんとやらじゃないの。馬鹿馬鹿しい」
千夏はふんっと鼻を鳴らして、もう一枚、袖となる生地をばっさりと切りとった。
「御前でこの事を持ち出さなかったことを恩に着なさいよ」
「なあんだ、そうなの。 心配して損しちゃった」
半分呆れたように、でもどこかほっとしたような声で小妙が言う。
「ちがうの、ちがうの!」
私はぶんぶんと首を振った。
「何が違うのよ」
千夏が冷ややかに言う。
「あのね、これはねっ。その成り行きというかやむを得ない流れというか……とにかく私の本意だったわけじゃなくて…」
「本意じゃなくってなんでそういうことになるのよ。無理やりに襲われたとでもいうの?」
「無理やりっていうのともちょっと違うんだけど……あのね、だからちょっと聞いて」
「聞いてるわよ、何なの?」
私はすーはーと深呼吸をして、気持ちを落ち着けようと勤めながら口を開いた。
「あのね、その、これはこれとしてって云うのも変なんだけど……。ええっと、昨晩は紗枝どのの他にも色々と衝撃だったというか、動揺するようなことがあって、それで頭が真っ白になってる間にそういうことになったというかなんというか……」
「紗枝どのとは別にって?」
途端に千夏の目がらんらんと輝きだした。
「なになに?別にもう一人女がいたのっ?」
「ええっ、そうなの!?」
小妙が悲鳴のような声を上げる。
「ち、ちがう、ちがう!」
「なんだ、つまらない」
「つまらない?」
「ううん。なんでもないの。先を続けて」
私たちは、廂の間の片隅で額を寄せ合うようにして、ぼそぼそと話し合った。
千夏に先を促され話を続けながらも、私はどこまで話していいものかまだ迷っていた。
全部、洗いざらい打ち明けて聞いて欲しいような気もするし、いくら仲が良い朋輩だといってもそこまで家の内情を明け透けに話してしまうのも良くないような気もする。
私は考え考え口を開いた。
「ええっと……さっき御前では言えなかったんだけれどね」
「うんうん」
二人が身を乗り出す。
私に同情してくれているのは間違いないんだろうけれど、目がきらきらしているのは内々での打ち明け話への期待感からに違いない。
「その、喧嘩の原因っていうのは、もともとは確かに紗枝どののことだったんだけど……。そこから話がだんだん変な方向にずれていっちゃって……」
「分かる分かる。喧嘩なんていうのはそういうものよ」
千夏が相づちを打つ。
「その、殿はもともと私がお邸勤めにあがるのをあんまり快くは思っていらっしゃらなかったみたいなの。
でも他ならぬ北の方さまのお声がかりだから仕方なくお許し下さったのだけれど」
「あら、そうなの?」
小妙が意外そうに眉をあげるのを千夏が鼻で笑って遮った。
「見てれば分かるじゃないの。佳穂のとこなんて典型的にそういう感じよ。ああいう男は出来るものならば、一生だって女房を箱にでも推しこめておきたいんだわ、きっと」
「なんで分かるの?」
私は目を丸くした。
「鬼と女は人前に出ない方がいいんだって。長櫃にでも押し込めて鍵でもかけておけば良かったって……」
「でしょう?あの手の男の云いそうなことよ」
千夏は勝ち誇ったように頷いた。
「ええと、それでね。私が最近、口答えばかりして可愛げがなくなってきたのはお邸勤めに出たからだっていうの。ええっと、生意気で夫を夫とも思わなくなったとか…口答えの時の言い草が御方さまが殿にお小言を仰るときにそっくりだとか……」
「まあ、ひどい」
「でしょう。出逢ったばかりの頃はそれはそれは清らかで素直で可愛らしくってもう最高だったのにって……」
「ああ、そういうのは別にいらないから」
千夏が軽く手を振って先を促した。
「ええっと、で……要は昔の私と今の私じゃ大違いだと。それは全部お邸勤めに出たのが悪いと、そういうお話になったのだけれど」
「まああ」
おとなしい小妙もさすがに眉を逆立てた。
「ご自分が浮気をなさっておいてひどい仰りようじゃないの」
「ほんっとにあの東国育ちの田舎侍どもは頭が固くて古くて嫌になっちゃうわ。お邸勤めの女房は慎みがないだの男をたてるゆかしさがないだの、笑わせるなって言うの! そんな口を利く前に、自分の女を邸の奥深く大切にかしづいていられるくらいの甲斐性を身につけて来たらどうなのよっ!!」
千夏がもはや正清さまの事などほとんど関係ない、私怨私恨に凝り固まった怒りをぶちまける。
小妙がまあまあとそれをとりなすのもいつもの光景だ。
「ところで佳穂」
千夏がきっと私を睨む。
「な、何?」
「あんた、そこまで馬鹿にしたこと言われながら最終的には結局むこうの言いなりに言いくるめられたわけ?」
言いながら、髪を掻き分けて首筋に触れられて私は小さく悲鳴をあげた。
「きゃっ、ちょっと何するのよ!」
「何するかとはこっちの事よ。そこまで言われてよくその直後にそんな気になれたわね。信じられないわ」
「だからその気になったわけじゃなくて、事情があるというか……」
私は真っ赤になってまた首筋を隠した。
いやだもう。
そんなに痕がのこってるなんて全然気がつかなかった。
槇野や楓は朝、何も気づかなかったかしら。
「さっきからそんなような事をゴチャゴチャ言ってるけど結局なんなのよ。そんなに言いにくいことなの?性の不一致の悩み?」
「ばっ……!!」
「そんなのはこっちに相談されても困るけど。少しずつ夫婦で歩み寄るしかないんじゃないの」
「違うったら、馬鹿ねっ!」
私は千夏の肩を思い切り張り飛ばした。
「痛いわねっ。何よ。さっきからあんまり言いにくそうだからてっきり……。違うなら何なの」
「だから……それは……」
そこまで言ったものの、やっぱり言葉を探して言いあぐねてしまっている私を見て千夏が溜め息をついた。
「どんなご性癖なのかは知らないけれど、いくら夫婦の間でも嫌なことは嫌だって、きちんと言った方がいいわよ。そういうのはきちんと言わないと伝わらないものだから。私も以前に経験あるけど、曖昧な言い方でぼかしてると男っていうのは『嫌がってみせるのも喜んでるうち』とか寝ぼけた解釈しかしないものなのよ。……ああ、何?紗枝どのが『植木屋』だとかどうのっていう話はそれに関係してるの?ね、そうなんでしょ?」
「違うったら!………分かったわよ。言うわよ」
俄然、顔を輝かせ始めた千夏を見て、私は諦めてすべてを話すことにした。
千夏は悪い人では決してないけれど、想像力が逞しくて、そしてこちらのお邸でも一、二を争うお喋り好きだというのは間違いない。
このままだと、正清さまがとんでもない変態だという噂が邸中に広まりかねない。
私は、西面の廂の間で千夏たちと一緒に針を動かしていた。
「どうせ来たのなら急ぎの仕立物があるので手伝っていってちょうだい」
と、浅茅さまに言いつけられたのだ。
「佳穂どのは裁ち縫いの腕だけは確かだし、仕事も速いですからね」
「『だけ』は余計でございます」
膨れてみせながらも、家に戻るのも気が進まないので私は引き受けて膝の上に鮮やかな萌黄色の生地を広げた。
「それで、どうするの?」
三人になるがはやいか、小妙が尋ねてくる。
私は首を傾げた。
「どうって……?」
「だから夫君とよ。これで仲直りするの?」
「仲直りっていうか、喧嘩をしてるっていうのとも少し違うんだけど……」
「そうなの?」
「ただ、ちょっと気まずいというか、顔をあわせづらいというか……」
「何言ってんだか」
生地に鮮やかに鋏を入れて断ち分けながら、千夏が呆れたように言った。
「仲直りもなにも、昨晩だってそのあとでやることやってるんでしょ。馬鹿馬鹿しい」
「えっ!?」
小妙が驚いたようにこっちを見る。
「そうなの?」
「なっ……何言ってるのよ、嫌ね、千夏ってば…!」
無意識に首筋に手をやる私を横目でちらっと見やると
「反対側にも」
千夏が平坦な声で言った。
私は真っ赤になって急いで髪を肩から前にかきやって、首筋を隠した。
「や、やだ。もう…!」
「嫌なのはこっちの台詞だっていうの。御方さまの前であんな大騒ぎまでしておいて、結局は犬も食わないなんとやらじゃないの。馬鹿馬鹿しい」
千夏はふんっと鼻を鳴らして、もう一枚、袖となる生地をばっさりと切りとった。
「御前でこの事を持ち出さなかったことを恩に着なさいよ」
「なあんだ、そうなの。 心配して損しちゃった」
半分呆れたように、でもどこかほっとしたような声で小妙が言う。
「ちがうの、ちがうの!」
私はぶんぶんと首を振った。
「何が違うのよ」
千夏が冷ややかに言う。
「あのね、これはねっ。その成り行きというかやむを得ない流れというか……とにかく私の本意だったわけじゃなくて…」
「本意じゃなくってなんでそういうことになるのよ。無理やりに襲われたとでもいうの?」
「無理やりっていうのともちょっと違うんだけど……あのね、だからちょっと聞いて」
「聞いてるわよ、何なの?」
私はすーはーと深呼吸をして、気持ちを落ち着けようと勤めながら口を開いた。
「あのね、その、これはこれとしてって云うのも変なんだけど……。ええっと、昨晩は紗枝どのの他にも色々と衝撃だったというか、動揺するようなことがあって、それで頭が真っ白になってる間にそういうことになったというかなんというか……」
「紗枝どのとは別にって?」
途端に千夏の目がらんらんと輝きだした。
「なになに?別にもう一人女がいたのっ?」
「ええっ、そうなの!?」
小妙が悲鳴のような声を上げる。
「ち、ちがう、ちがう!」
「なんだ、つまらない」
「つまらない?」
「ううん。なんでもないの。先を続けて」
私たちは、廂の間の片隅で額を寄せ合うようにして、ぼそぼそと話し合った。
千夏に先を促され話を続けながらも、私はどこまで話していいものかまだ迷っていた。
全部、洗いざらい打ち明けて聞いて欲しいような気もするし、いくら仲が良い朋輩だといってもそこまで家の内情を明け透けに話してしまうのも良くないような気もする。
私は考え考え口を開いた。
「ええっと……さっき御前では言えなかったんだけれどね」
「うんうん」
二人が身を乗り出す。
私に同情してくれているのは間違いないんだろうけれど、目がきらきらしているのは内々での打ち明け話への期待感からに違いない。
「その、喧嘩の原因っていうのは、もともとは確かに紗枝どののことだったんだけど……。そこから話がだんだん変な方向にずれていっちゃって……」
「分かる分かる。喧嘩なんていうのはそういうものよ」
千夏が相づちを打つ。
「その、殿はもともと私がお邸勤めにあがるのをあんまり快くは思っていらっしゃらなかったみたいなの。
でも他ならぬ北の方さまのお声がかりだから仕方なくお許し下さったのだけれど」
「あら、そうなの?」
小妙が意外そうに眉をあげるのを千夏が鼻で笑って遮った。
「見てれば分かるじゃないの。佳穂のとこなんて典型的にそういう感じよ。ああいう男は出来るものならば、一生だって女房を箱にでも推しこめておきたいんだわ、きっと」
「なんで分かるの?」
私は目を丸くした。
「鬼と女は人前に出ない方がいいんだって。長櫃にでも押し込めて鍵でもかけておけば良かったって……」
「でしょう?あの手の男の云いそうなことよ」
千夏は勝ち誇ったように頷いた。
「ええと、それでね。私が最近、口答えばかりして可愛げがなくなってきたのはお邸勤めに出たからだっていうの。ええっと、生意気で夫を夫とも思わなくなったとか…口答えの時の言い草が御方さまが殿にお小言を仰るときにそっくりだとか……」
「まあ、ひどい」
「でしょう。出逢ったばかりの頃はそれはそれは清らかで素直で可愛らしくってもう最高だったのにって……」
「ああ、そういうのは別にいらないから」
千夏が軽く手を振って先を促した。
「ええっと、で……要は昔の私と今の私じゃ大違いだと。それは全部お邸勤めに出たのが悪いと、そういうお話になったのだけれど」
「まああ」
おとなしい小妙もさすがに眉を逆立てた。
「ご自分が浮気をなさっておいてひどい仰りようじゃないの」
「ほんっとにあの東国育ちの田舎侍どもは頭が固くて古くて嫌になっちゃうわ。お邸勤めの女房は慎みがないだの男をたてるゆかしさがないだの、笑わせるなって言うの! そんな口を利く前に、自分の女を邸の奥深く大切にかしづいていられるくらいの甲斐性を身につけて来たらどうなのよっ!!」
千夏がもはや正清さまの事などほとんど関係ない、私怨私恨に凝り固まった怒りをぶちまける。
小妙がまあまあとそれをとりなすのもいつもの光景だ。
「ところで佳穂」
千夏がきっと私を睨む。
「な、何?」
「あんた、そこまで馬鹿にしたこと言われながら最終的には結局むこうの言いなりに言いくるめられたわけ?」
言いながら、髪を掻き分けて首筋に触れられて私は小さく悲鳴をあげた。
「きゃっ、ちょっと何するのよ!」
「何するかとはこっちの事よ。そこまで言われてよくその直後にそんな気になれたわね。信じられないわ」
「だからその気になったわけじゃなくて、事情があるというか……」
私は真っ赤になってまた首筋を隠した。
いやだもう。
そんなに痕がのこってるなんて全然気がつかなかった。
槇野や楓は朝、何も気づかなかったかしら。
「さっきからそんなような事をゴチャゴチャ言ってるけど結局なんなのよ。そんなに言いにくいことなの?性の不一致の悩み?」
「ばっ……!!」
「そんなのはこっちに相談されても困るけど。少しずつ夫婦で歩み寄るしかないんじゃないの」
「違うったら、馬鹿ねっ!」
私は千夏の肩を思い切り張り飛ばした。
「痛いわねっ。何よ。さっきからあんまり言いにくそうだからてっきり……。違うなら何なの」
「だから……それは……」
そこまで言ったものの、やっぱり言葉を探して言いあぐねてしまっている私を見て千夏が溜め息をついた。
「どんなご性癖なのかは知らないけれど、いくら夫婦の間でも嫌なことは嫌だって、きちんと言った方がいいわよ。そういうのはきちんと言わないと伝わらないものだから。私も以前に経験あるけど、曖昧な言い方でぼかしてると男っていうのは『嫌がってみせるのも喜んでるうち』とか寝ぼけた解釈しかしないものなのよ。……ああ、何?紗枝どのが『植木屋』だとかどうのっていう話はそれに関係してるの?ね、そうなんでしょ?」
「違うったら!………分かったわよ。言うわよ」
俄然、顔を輝かせ始めた千夏を見て、私は諦めてすべてを話すことにした。
千夏は悪い人では決してないけれど、想像力が逞しくて、そしてこちらのお邸でも一、二を争うお喋り好きだというのは間違いない。
このままだと、正清さまがとんでもない変態だという噂が邸中に広まりかねない。
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