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第二章 上洛

言い訳

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帰り際。
渡殿の端までわざわざ送ってきて下さった浅茅さんが、そっと内緒話をするようにお顔を寄せてきた。

何事かと緊張している私の耳に
「御方さまのあのように屈託なく楽しげなご様子を久方ぶりに拝見致しました。これからも、しばしばこちらへ参上して下さいませ」
と囁いてこられる。

びっくりした顔をしている私に、
「夫君のことならば心配いりませぬ。こちらからよくお話しておきますゆえ」

端正な笑顔で微笑みかけると、浅茅さんは優雅な仕草で裾を捌いて、お部屋の方に戻っていった。
あれは、由良姫さまは私をお気に入って下さったということなのかしら。

だとしたら、とても光栄だけれど。
気に入ったといっても多分「田舎の珍しい鳥か獣」でも愛でるようなお気持ちからよね、きっと。

なんと言っても、ご挨拶に参上した日に庭の木によじ登るような変わり者ですもの。
他人事だったら、私も面白いし興味深いと思うかもしれない。
それが自分のこととなると、面白いどころではないけれど。

そんなことを考えながら車寄せのところまで戻ると、懐かしい顔が待っていた。

「御方さま!おひさしゅうございます!」
元気な声と、日にやけた人懐こい笑顔。

「七平太!」
 私は思わず声を弾ませて駆け寄った。

「ひさしぶりじゃないの、元気だった?」
「はい。それだけが取り柄でございますゆえ。御方さまもお変わりなきようで何よりにございます」
「ありがとう」
 私はにっこり微笑んだ。

「七平太はいつもこちらのお邸にいるの?たまには四条の家の方にも顔を出してちょうだいな。そんなに遠くないんだから」

「はい。でも、殿の御用でもないのに勝手にお邪魔するのも図々しいかと思いまして」
「何言ってるの。遠慮しないで気軽に遊びにきてちょうだい。槙野や楓も来てるのよ。懐かしいって喜ぶわ。もちろん、私も嬉しいし」

「御方さま……ご上洛のこと知っておれば、なんとしてでもそれがしがお迎えに上がりましたのに。橋田の爺さんでは、堅苦しくて道中色々とご不自由もあられたでしょう」

「あら、そんなことないわ。橋田どのもとても良い方だったわよ。途中、近江の湖畔で石山詣でもしたりして、楽しかったわ」

それでも七平太は残念そうな顔をしていた。

その時。

「何が楽しかったって?」

不機嫌そうなお声がして、正清さまが姿を現された。

「随分とご機嫌麗しいようだな。うちの『御方さま』は」
「まあ、殿。先ほどは……」
 言いかけるのを遮って、
「七平太。おまえの大事な『御方さま』を四条の家までお送りしろ」
 と命じられる。

「おまえが『御方さま』のお気に入りなのは承知しておるが、油を売らずにさっさと戻って来いよ」
「は、はい。かしこまりました」
 七平太が慌てて膝をついて頷く。

 なんとなく気まずい思いでそれを見守っている私に
「よいか。余計なことは何もせずにおとなしく邸で待っておれ。夕刻には戻る。良いな」

 野間の実家にいた頃には決して見せられなかった厳しいお顔で念を押されると、さっさと踵を返されてしまった。

 そのお姿が廊下の曲がり角に消えると、思わず、
「はあ……っ」
 とため息が洩れる。

「あの、御方さま?何かございましたので?」
 七平太が気遣わしげに尋ねてくる。

「いえ、ちょっとね…たいしたことじゃないから」
 そのまま心配そうにしている七平太に送られて私は四条の家に戻った。

七平太は私を邸の門に送り届けると、本当にすぐに戻ってしまった。

由良姫さまとのご対面の様子を聞きたがる槙野や楓を適当にあしらいながら、私は手を洗って、自分の居間へと戻った。

正清さまが戻られるまで、まだたっぷり一刻半はあるだろう。
先ほどの一部始終を思い返すと、我ながら穴を掘ってでも入りたくなってくる。

なんであんな馬鹿げたことをしてしまったのかしら。
いくら、小妙さんを気の毒に思ったといったって、もう少し別のやりようがあったかもしれないのに。

たまたま、由良姫さまがああいったお人柄だったから良かったようなものの、下手をしたら、
「とんでもない無作法者」
として、お邸への出入りを差し止められても不思議はなかったのだ。

それにしても。
先ほどのご様子では、お戻りになられたら相当叱られるだろうな……。
全部、身から出た錆とはいえ憂鬱になってくる。

まあ、今さら悔やんでみたところでどうしようもない。
正清さまがお戻りになるまでは、まだ少し時間がある。
せめて少しでもご機嫌が治れば、と私は殿がお好きな酒肴でも用意しようと立ち上がった。

酉の刻(午後6時)頃になって正清さまがお戻りになった。
予想はしていたけれど、やはりご機嫌は良くない。

「おかえりなさいませ」
手をついてお出迎えをすると、いつもなら
「ああ、今戻った」
と、控えめながら笑顔を見せて下さるのに、今日はまともにこちらを見もしないで、
「ああ」
と言われただけで、無言で私の脇を擦り抜けて居間の方へと入ってしまわれた。

やっぱり、お怒りになってるわよね……。

いっそこのまま逃げ出してしまいたくなったが、そんなことをしても後が怖いだけので重い足取りでおあとを追う。

お召しかえを手伝いながら、
「湯のお支度も出来ておりますけど……」
と言ってみるが
「今は良い」
と、とりつくしまもないお返事が返ってくる。

「では、夕餉に致しましょうか?今宵は殿のお好きな雉肉きじにくあつものがございますのよ」
ご機嫌をとるように言って
「すぐに支度をいたしますわね」
と、立ち上がろうとしたところを
「待て」
と、呼び止められてしまった。

「飯も湯もあとで良い。そこへ座れ」
そう言われては、もう逃れようもない。
私は仕方なく腰を下ろした。

「俺が何を問いたいか、分かっておろうな?」
「はい……」

私はおずおずと頷いた。

「今朝、出かける前に俺が何といったか覚えておるか? くれぐれも失礼のないように、と申したのだぞ。
 そなたは『はい、そのように努めます』と言うておったではないか。それが、何がどうしてあのような、庭の木によじ登るようなとんでもない仕儀となったのだ!?  申し開きがあれば申してみよ!」

 たたみかけるように問い詰められて、私はひたすら首を縮めて平伏した。

「申し訳ございません……。その……自分でもあんなことをするつもりはなかったのですけれど……その、成り行き上致し方なかったというか……」

「成り行きとはなんだ? いったいどんな成り行きになったら、あのような事になるというのだ!」

私は正直にお話することにした。

「あの……猫がいたのでございます」
「猫?」

「はい。その、お庭の木の上に子猫が上っていて、それで……」
「それで、ついおまえも登ってみたというのか?」

「い、いえ。その猫の首についた飾り紐が枝に絡んでしまっていて……。身動きがとれずに難渋しているようでしたので、それを解いてやろうかと思って」

「それで自ら木に登ったと申すか?」
「はい。そのとおりでございます」

私は平伏しながら言った。

「馬鹿か、おまえは! それが本当だったとして、誰か人を呼んで助けてやれば良いだけではないか! 何ゆえ自分でしようなどと馬鹿げた考えを起したのだ! ろくに木登りなど出来もせぬくせに」

「申し訳ございません……」

「確かにそなたは最初に出会った時から、おとなしやかな外見に似合わず突拍子もないというか、信じられぬようなことをしでかす女子ではあったが……。それでも時と場合というものがあろう! 何ゆえ、よりにもよって、殿の北の方さまの御殿のお庭でそんな真似をしでかしたのだ。そなたは粗忽で考えなしで、抜けているところはあるが、決して礼儀知らずではない。何か理由があるのではないのか?」

 正清さまに内心で、『粗忽で考えなしで抜けている』と思われていたことは密かにショックだったけれど今はそんなことに頓着している場合ではない。

でも、やっぱりここで小妙さんの名前を出すのは躊躇われた。
正清さまはいらぬお喋りをする方では決してないけれど。

私が小妙さんの立場だったら、やはりよその殿方に自分の失敗を知られるのは恥ずかしくて嫌に違いない。

とはいえ、適当な嘘をついて誤魔化すこともしたくないし。
私はおずおずと口を開いた。

「はい。仰せのとおり。あのような事を仕出かしたのには理由がございます」
「うむ。申してみよ」
「それが、申し上げられないのでございます」
「は?」
「その、さる事情がございまして……」

「事情?」
「はい。さるお人の御名に関わることと申しましょうか……私の一存ではお話しかねて……」

「この馬鹿者っ!」
いきなり大声で怒鳴りつけられて、私は小さく悲鳴をあげて身を竦めた。

「何がさるお人の御名に関わることだ!
 おまえは、夫である俺に主家の北の方さまの前で大恥をかかせておきながら、他所の者の名の為にその理由さえ俺には明かせぬと申すか! この間の父との一件のことといい、どれだけ夫を馬鹿にすれば気が済むのか!」

「そんな、そんな事は決して……!」
「何が違うと言うのだ! おまえは夫の俺よりも、その何処の誰とも知れぬやつの名誉の方がずっと大事なのだろう。 それを守る為ならば、俺の名など地に落ちようが知ったことではないのであろう!」

「そんな、私にとって殿より大切なものなどございません。その、事情を話せないのとそれはまったく別のお話で……」

「うるさい! そなたは多少風変わりだが、素直で可愛げな性質たちだとばかり思うておったが違ったようだ。 そのように小賢しく隠し立てをするような女は俺は好かぬ。その名誉を守ってやりたいやつのところへでも、どこへでもさっさと行ってしまえ!」

「ひどい……!」
あまりの仰りように私は声を詰まらせた。

否定しようとする側から切り口上に怒鳴りつけられて、もう何をどう申し上げれば良いのか分からない。

そもそも、一度会ったっきりの小妙さんとあの子猫の為に、何ゆえ、私がこんな破目に陥っているのかと思うと情けなくて涙が溢れてくる。

「なにがひどいのだ」
「さっきから殿はちっとも私の話を聞いて下さらないではありませんか。何か言いかける度にそのような大声で怒鳴られて……。そもそも、殿は私の事などちっとも好いてはいて下さらないのですわ。ですから、そのように情けないお言葉が平気で仰れるのです……!」

 言っているうちにどんどん悲しさがこみ上げてきて、私は袖に顔を伏せて泣き出した。

「こら、佳穂……」

「私は、お目にかかれない日が続いていても、ずっと殿のことだけをお慕いして、京へ呼んでいただける日を心待ちにしておりましたのに……それなのに、他所よそへ行けなどと、あんまりでございます」

「いや、今のは言葉のあやというか……そもそも、そなたが妙な事を申すから…」

「殿は本当は私など京へと呼んで下さるおつもりはなかったのでございましょう? それなのに私が勝手にこちらへ参ってしまったからお怒りなのでございましょう。 煩わしく思し召しなのでございましょう…?」

物は弾みというか、勢いというか、泣きながら抗議しているうちに、それまで胸の奥底に押し込めていた本音がポロポロと口をついて零れ出てきた。

いまや、お怒りになっていた筈の正清さまの方が私の勢いに気圧されたように口ごもっておられた。

「何を言って……」
私はさらに言い募った。
どんどん口をついて出てくる言葉に自分でも戸惑いながら。

それでも、もう言い出してしまったものは仕方な物はついでとばかりにこの際、全部言ってしまうことにした。

「だいたい殿は、私が京に上がってからこちら、一度だって、『よう参った』だとか『待っていた』だとかというお言葉をかけて下さったこともないではございませぬか。 私が京にいるのがそんなにお嫌ならば殿こそ隠し立てなさらずにそう仰って下さいませ。私は…婚礼以来、はじめて、こんな風にいつも殿のお側近くにいられてとても嬉しゅうございました……。けれど、それで殿に不快な思いや煩わしい思いをおさせしているのなら……今すぐにでも実家の方へ帰りまするゆえ、そうお申し付けくださいませ……」

 そこまで言うと、自分の言葉で勝手に感極まって私はわあっと子供のように突っ伏して泣き続けた。

「こら……! おい、佳穂……」
 正清さまの困ったような呆れたようなお声がする。

「泣くな、おい。佳穂」

そう仰られても一度あふれ出した涙はそう簡単には止まらない。
私は袖に顔を押し当てて、しゃくり上げた。

その時。

「あのう、失礼致します……」

簀子縁から遠慮がちに声がかけられた。七平太の声だった。

「何用だ」
正清さまが、些か乱暴な手つきで境の戸を開けられる。

「おまえ、ここで何をしておる。今宵は坊門のお邸の方での宿直ではなかったのか」
「はい。その予定だったのでございますが……」

 言いながら、気遣わしげにこちらを見やる。私は慌てて身を起して、涙で濡れた頬を手の甲で拭った。

「お取り込み中とは存じますが、その……お客人が参られておりまして……」
「客人?」
「はい。御方さまにお会いしたいと申される方がおりまして…その方をお送りしてこちらへ参った次第でして」
「佳穂に?」

 正清さまが訝しげに眉をひそめて、私をご覧になる。

 そうされても、まるで心当たりなどなくて、私はまだぐすぐすと鼻を鳴らしながら首を傾げた。

「こちらへお通ししてもよろしゅうございますか?」
「それはどなたなの?七平太?」
「小妙どのと申される女房どのにござります」
 七平太の答えに私は目を丸くした。
 「小妙さん?」

「誰だ?」
 正清さまがお尋ねになる。
 どうやら北の方さま付きの女房どのの名前まではいちいち覚えておられないらしい。

「由良姫さまのところの女房どのでございます。その……今日の昼間、ちょっとした仔細がありまして、知り合いになったと申しましょうか…」

「こちらへお通ししろ」
 私の返事を待たずに正清さまが七平太に命ぜられる。
 
 思いがけないご来訪に落ち着かない思いで待っていると。

 しばらくして七平太に案内されてやって来たのは、外出用の装束に身を包んではいるものの、間違いなく昼間、あのお庭でお会いした小妙さんその人だった。

小妙さんはおずおずと入ってくると、「申し訳ございません!」と、いきなり平伏された。
戸惑う私たちに小妙さんは頭を下げたまま、口早に言われた。

「この度は私の不始末のせいで、ご内室さまにとんでもない面倒をおかけしてしまい申し訳ありませんでした! すべては私が悪いのです。どうか何卒、佳穂さまをお叱りになられませぬよう……」

私は慌てて小妙さんに、いざり寄った。

「お顔を上げて下さい。そんなことをされては困ります。小妙さんは何も悪くありませんわ。私が勝手にしたのです」

「なれど、今日初めてお会いしたばかりの佳穂さまにあのような危ないことをお願いしてしまって……。何かあれば取り返しのつかぬところでした。本当に申し訳ありません…」

「よろしいのです。私ならこの通り何ともありませんし。あの、それでゆき姫さまはその後……」

私はずっと気がかりだったことを尋ねてみた。

「はい!それは、おかげさまで無事に連れ戻すことが出来ました」
「良かった!」
 私は思わず小妙さんの手をとった。

「それで浅茅さまや他の方には…」
「気づかれてはおらぬと思います。すべて佳穂さまのおかげですわ。お礼の言葉もありません」
「良かった……それを聞いて安心致しました」

 ほうっと安堵の息をついた私の背後で、んんっと押し殺したような咳払いのお声がした。

……あ、いけない。
小妙さんの手を握りしめたまま、恐る恐る振り返る。
 
正清さまがこれ以上ないという不機嫌なお顔でこちらをご覧になっている。

「えっと、これはですね……」
口ごもりつつ説明しかける私を遮って、小妙さんがまた深々と頭を下げていった。

「鎌田さま。本当に申し訳ありませぬ。此度、佳穂さまがお邸の木に登って下さったのは、すべて私を助ける為なのでございます。そのうえ、それを夫君にもお隠しになっておられたのは、私が自分の不始末を叱られるのが嫌さに誰にも知られとうないなどと勝手を申したせいなのです。本当に申し訳ございません……!」

「それはどういう…」
まだわけが分からず困惑されている正清さまに、小妙さんは簡潔に一部始終を語った。

「では……これが申しておった名を守らなければならない御方というのは……」
「そ、そんな大層なものではござりませぬが……その、私を思うてして下さったことと存じます」
 そこで言葉を切って、小妙さんは丁寧に一礼した。

 正清さまがこちらをご覧になられた。

「佳穂。小妙どのの申されたことに相違はないか?」
 なんだか逆に申し訳ないような気持ちで小妙さんの説明と謝罪をきいていた私は、こくりと頷いた。

「はい。仰せの通りにございます。ただ、あのようなことをしたのは、小妙さまに頼まれたわけではなくて……」

「そなたが勝手に言い出したのであろう。想像はつく」
 溜息まじりに言われて私は恥ずかしくなって俯いた。

「それをわざわざ言いにきて下さったのか、このような刻限に」
 正清さまに問われて、小妙さんはすまなそうに頷いた。

「はい…。不躾とは存じましたが……。その、御方さまが今宵のうちにお話していらっしゃいと…」
「北の方さまが?」
 私は驚いて顔を上げた。

「はい。私だけがお側にいた折に、ゆき姫をお膝に抱かれながら『佳穂どののお邸は四条だそうね。ここからはそう遠くないし。小妙は昼間行き違ってお会い出来なかったでしょう。少し、ご挨拶にいってきたらどう? 』と仰られて……。『浅茅には内緒にしておきましょうね』ともと仰られて。それで七平太どのにお願いして、こうやってお邪魔致しました次第にございます」

それでは北の方さまは、なにもかもをお察しになられていたということだ。

なんて聡明で、お優しくて。
心利いたやりかたを心得ていらっしゃる方なんだろう。
私は由良姫さまのそのお人柄に改めて惚れ惚れとした。


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