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番外編 異世界で如月と
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今日からしばらくはダンジョン探索が休みなので、俺は自分の家でのんびりと過ごしている。
ダンジョン探索に休みがあるなんて意外だが、倫理観ぶっ壊れ異世界王が片っ端から勇者召喚をしたせいで、人手だけは満ち足りているのだ。そのせいで現代日本がさらに人手不足になっているだろう。どうしてくれるのか。
休みなのはいいけど、特にすることが無いのも困ったものだ。まだ昼前だというのに。
すると俺のスマホのようなものから、通知音が鳴った。メッセージアプリからだ。俺はメッセージを確認した。
『集合』
信じられないことに、これだけで話が通じると思ってるヤツがいるんだよ。
こんなふざけたメッセージを送ってくるのは如月しかいない。いつものことだ。
俺は予め決めている場所へと、テレポートで駆けつけた。話、通じてた。別にいいけど。
如月の家の近くへと瞬時に到着した俺は、家のドアをノックした。
するとガチャッとドアが開いて、休日モードの如月が姿を見せた。ベージュのショートパンツに黒のTシャツ。本当に家でくつろいでいたんだな。それにしても、Tシャツの一部分の膨らみが凄い。
「どうせ暇だったんでしょ」
「人を呼び出しておいて一番に言うセリフがそれかよ……。普通は『いらっしゃい』とか『急に呼び出してごめんね』とか言うものだと思うけど?」
「さあ中に入って」
どうやらキサラギ姫は、都合の悪いことは聞こえない耳をお持ちのようだ。
家の中は相当広く、日本なら豪邸と言われてもおかしくない。ただ構造は違っており、広いワンルームのような感じで、玄関ドアの正面にテーブルがある。リビングが玄関になっている感覚だ。そしてその周りに棚などの家具がある。
「今日はなんの用なんだ?」
「あそこの棚の上にある本を取って」
今日もしょうもない理由だ。それでも万が一ってことがあるから、俺は毎回すぐに駆けつけている。
「自分で取ればいいじゃないか」
「背が届かないのよ」
如月は小柄だ。それで苦労することもあるのだろう。
「俺だって届かないんだけど」
「そこの踏み台を使うといいわ」
俺は踏み台を使って、棚の上にポツンと置かれている本を取って如月に手渡した。
「ほら、この本で合ってるか?」
「うん。ありがとね」
「でもその踏み台を使えば、如月だって届くような気がするんだけど」
「お礼にお茶をごちそうするわね!」
都合の悪いことだけ聞こえない耳って、もはやスキルなのでは? 『無視:レベル10』みたいな。
俺はイスに座って待つ。如月は鼻歌混じりでキッチンで準備をしている。用件が終わった後は毎回こうやって、お茶をごちそうしてくれるんだ。如月はめちゃくちゃなように見えて、こういった礼儀は欠かさない。
だから俺も悪い気分にはならないんだ。もちろんお茶に釣られているわけじゃない。
少ししてから如月はティーセットをテーブルに置いて、俺の正面のイスに座った。レストランの二人がけテーブルくらいの距離感だ。
「如月、一つ質問があるんだけど」
「何?」
「そもそも届かない棚の上に本が置いてあるのおかしくない?」
「さあ今日は新しい種類のハーブティーよ!」
「『何?』って反応しておいてそれは無理がある」
「うるさいわねー。ごちゃごちゃ言うなら私が全部飲むわよ」
「たまにはそれもいいんじゃないか? 俺も帰って家で過ごそうかな」
俺はそう言ってイスから立ち上がった。
「あっ……! 待ってっ!」
如月も慌てた様子で立ち上がり、俺の目の前へとやって来た。
「心配しなくても怒ってるわけじゃないからな」
「ホントに帰っちゃうの……?」
いつもと違い、弱々しい声で俺に聞いてくる如月。俺と如月の身長差はけっこうあるため、自然と上目遣いになっている。心なしか目がうるんでいるような。
(いつもこうなら可愛いのに……)
「……帰らない。俺は如月の頼みごとならできるだけ応えるつもりなんだ」
「あっ、ありがとね……!」
如月はさっきまで上目遣いだったのに、今度は下を向いてしまった。
「ほら、ハーブティーが冷めないうちに飲もう」
「うんっ!」
俺と如月は再びイスに座り、如月が注いでくれたハーブティーを楽しむ。
「それにしても毎回違う種類のハーブティーを作ってくれるんだな」
「そうね。私だけならずっと同じ味でもいいんだけど、アンタは飽きるかもって思ったら、いろんなお店を回りたくなるのよ」
「へぇー、俺のためにいろいろ探してくれてるのかぁー」
俺はワザとらしく言った。
「そっ、そうよ……! 悪い?」
「如月」
俺がそう言うと如月は言葉を発することなく、目線を俺に向けた。俺も如月の目を見て本心を伝える。
「ありがとう」
「べっ、別にアンタのためじゃないんだからねっ! ずっと同じ味だと私が飽きるってだけなんだから!」
「ついさっき『ずっと同じ味でもいい』って言ってたじゃないか」
「うっ、うるさいわねっ! 残りのハーブティー没収するわよ」
「もう十分に堪能できたし、これで解散だな。ごちそうさま。美味かったよ」
「帰っちゃダメっ……! 久しぶりの休みだから楽しみにしてたのっ!」
如月から本気で止められて、俺と如月は日が暮れるまでティータイムを楽しんだのだった。
ダンジョン探索に休みがあるなんて意外だが、倫理観ぶっ壊れ異世界王が片っ端から勇者召喚をしたせいで、人手だけは満ち足りているのだ。そのせいで現代日本がさらに人手不足になっているだろう。どうしてくれるのか。
休みなのはいいけど、特にすることが無いのも困ったものだ。まだ昼前だというのに。
すると俺のスマホのようなものから、通知音が鳴った。メッセージアプリからだ。俺はメッセージを確認した。
『集合』
信じられないことに、これだけで話が通じると思ってるヤツがいるんだよ。
こんなふざけたメッセージを送ってくるのは如月しかいない。いつものことだ。
俺は予め決めている場所へと、テレポートで駆けつけた。話、通じてた。別にいいけど。
如月の家の近くへと瞬時に到着した俺は、家のドアをノックした。
するとガチャッとドアが開いて、休日モードの如月が姿を見せた。ベージュのショートパンツに黒のTシャツ。本当に家でくつろいでいたんだな。それにしても、Tシャツの一部分の膨らみが凄い。
「どうせ暇だったんでしょ」
「人を呼び出しておいて一番に言うセリフがそれかよ……。普通は『いらっしゃい』とか『急に呼び出してごめんね』とか言うものだと思うけど?」
「さあ中に入って」
どうやらキサラギ姫は、都合の悪いことは聞こえない耳をお持ちのようだ。
家の中は相当広く、日本なら豪邸と言われてもおかしくない。ただ構造は違っており、広いワンルームのような感じで、玄関ドアの正面にテーブルがある。リビングが玄関になっている感覚だ。そしてその周りに棚などの家具がある。
「今日はなんの用なんだ?」
「あそこの棚の上にある本を取って」
今日もしょうもない理由だ。それでも万が一ってことがあるから、俺は毎回すぐに駆けつけている。
「自分で取ればいいじゃないか」
「背が届かないのよ」
如月は小柄だ。それで苦労することもあるのだろう。
「俺だって届かないんだけど」
「そこの踏み台を使うといいわ」
俺は踏み台を使って、棚の上にポツンと置かれている本を取って如月に手渡した。
「ほら、この本で合ってるか?」
「うん。ありがとね」
「でもその踏み台を使えば、如月だって届くような気がするんだけど」
「お礼にお茶をごちそうするわね!」
都合の悪いことだけ聞こえない耳って、もはやスキルなのでは? 『無視:レベル10』みたいな。
俺はイスに座って待つ。如月は鼻歌混じりでキッチンで準備をしている。用件が終わった後は毎回こうやって、お茶をごちそうしてくれるんだ。如月はめちゃくちゃなように見えて、こういった礼儀は欠かさない。
だから俺も悪い気分にはならないんだ。もちろんお茶に釣られているわけじゃない。
少ししてから如月はティーセットをテーブルに置いて、俺の正面のイスに座った。レストランの二人がけテーブルくらいの距離感だ。
「如月、一つ質問があるんだけど」
「何?」
「そもそも届かない棚の上に本が置いてあるのおかしくない?」
「さあ今日は新しい種類のハーブティーよ!」
「『何?』って反応しておいてそれは無理がある」
「うるさいわねー。ごちゃごちゃ言うなら私が全部飲むわよ」
「たまにはそれもいいんじゃないか? 俺も帰って家で過ごそうかな」
俺はそう言ってイスから立ち上がった。
「あっ……! 待ってっ!」
如月も慌てた様子で立ち上がり、俺の目の前へとやって来た。
「心配しなくても怒ってるわけじゃないからな」
「ホントに帰っちゃうの……?」
いつもと違い、弱々しい声で俺に聞いてくる如月。俺と如月の身長差はけっこうあるため、自然と上目遣いになっている。心なしか目がうるんでいるような。
(いつもこうなら可愛いのに……)
「……帰らない。俺は如月の頼みごとならできるだけ応えるつもりなんだ」
「あっ、ありがとね……!」
如月はさっきまで上目遣いだったのに、今度は下を向いてしまった。
「ほら、ハーブティーが冷めないうちに飲もう」
「うんっ!」
俺と如月は再びイスに座り、如月が注いでくれたハーブティーを楽しむ。
「それにしても毎回違う種類のハーブティーを作ってくれるんだな」
「そうね。私だけならずっと同じ味でもいいんだけど、アンタは飽きるかもって思ったら、いろんなお店を回りたくなるのよ」
「へぇー、俺のためにいろいろ探してくれてるのかぁー」
俺はワザとらしく言った。
「そっ、そうよ……! 悪い?」
「如月」
俺がそう言うと如月は言葉を発することなく、目線を俺に向けた。俺も如月の目を見て本心を伝える。
「ありがとう」
「べっ、別にアンタのためじゃないんだからねっ! ずっと同じ味だと私が飽きるってだけなんだから!」
「ついさっき『ずっと同じ味でもいい』って言ってたじゃないか」
「うっ、うるさいわねっ! 残りのハーブティー没収するわよ」
「もう十分に堪能できたし、これで解散だな。ごちそうさま。美味かったよ」
「帰っちゃダメっ……! 久しぶりの休みだから楽しみにしてたのっ!」
如月から本気で止められて、俺と如月は日が暮れるまでティータイムを楽しんだのだった。
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