50 / 58
第50話 告白
しおりを挟む
「私も先輩の家が知りたいです」
日向さんが真剣な表情で俺にそう言った。女性が男性の家に行きたいと希望したということは……。そういうことなんだろう。
でも、日向さんは違う。日向さんは悪気なく、ただ純粋にそういうことを言っちゃう子なんだ。そういうところも含めて俺は日向さんが好きだ。
「俺の家といっても普通のマンションだし、特にできることも無いし面白くないと思うよ」
「外から見るだけですよ?」
うん、知ってた。むしろ軽々しく男の部屋に入ると言わなくて安心した。
「じゃあここを出たら俺の家を見に行こうか」
「はい! 行きましょう!」
俺の家っていつから観光名所になったんだっけ? いや、なるわけない。それで喜ぶのは日向さんだけだろう。なんだ、最高じゃないか。
「そうと決まればこれ、早く食べちゃいますね!」
そう言って日向さんは、目の前のパスタを急いで食べ始めた。
「いやいや! まだ時間はあるから、そんなに急がなくてもいいんじゃないかな」
「ふぉうれふか?」
喋れないほど口の中に詰め込んでいるのだろうか? いかん、こうなるともう、日向さんの全てがかわいくてしょうがない。
「そうだよ。せっかくの好物なんだし、もう少し味わって食べよう」
俺がそう言うと日向さんは、少し時間を置いてから話し始めた。
「ごめんなさい、はしたないですよね」
「俺はかわいいと思ったけどね」
俺も今日は恥ずかしいことを、どんどん言っていこうと思う。むしろ今日こそ全部言葉にするべきだ。こういうことは照れるとダメなんだ。
「もう! またそういうこと言うんだから!」
「だって言わないと伝わらないから。日向さんはかわいい」
「ほらまた! もう! 先輩! もう!」
日向さんは口を尖らせて俺に抗議をしている。どうやら日向さんの語彙力がゼロになったようだ。
「ほら、俺も自分の分が残ってるし、せっかくだから食事も楽しもう」
俺は日向さんのペースに合わせて、食べるスピードをかなり落としている。一人だけが食べ終わっていると、もう一人が早く食べなきゃというプレッシャーを感じてしまうと思っているからだ。
俺一人なら、とっくに食べ終わって外に出ているだろう。
その後レストランから出た俺達は、電車に乗って俺の家へと向かった。日向さんから見ると、家から逆方向ということになる。
「私、こっち方面の電車に乗るの初めてです」
「そうなんだ? 俺はしょっちゅう乗ってるよ」
「フフッ、それはそうでしょう。先輩の家こっちなんだから!」
実に中身が無い会話だ。でも俺はただ言葉を交わすだけの、こんな時間を過ごすことが好きなんだ。
夏とはいえ自宅の最寄り駅に着いた頃には、空がすっかり暗くなっていた。それでもまだ、まばらだが駅を利用する人がいる時間帯ではある。
駅を出発した俺達は並んで歩き出した。俺にとっては通い慣れた道だ。
その途中、俺がよく利用するスーパーや牛丼屋の説明をしながら進む。
なんだか本当に観光みたいになっている。こんなの楽しいのだろうかと不安になるが、一つ一つに日向さんが「わあー!」と、リアクションをしてくれるので、俺も楽しむことができた。
そして俺が住むマンションに着くと、俺の部屋はあそこだと指差しをして日向さんに説明した。
「ここが先輩の……」
「特に面白いものは無いから、説明は終わり」
「私、満足しました! 帰りますから先輩、今から私を送ってね!」
俺の顔を覗き込むように、笑顔と元気な声で日向さんはお願いしてきた。
ああ、これはダメだ。かわいすぎる。
「もちろんそのつもりだけど、もう少しだけ話さない?」
「分かりました!」
とはいえ、この辺りで静かな場所といえば公園くらいしかない。
「公園で座って話そうか」
「はい、行きましょう!」
昼間は多くの人で賑わっていたであろう場所も、夜にはまた違った姿を見せる。
俺達が今いる公園もその例にもれず、周りに人がいる様子は無い。
そこまで告白の場所にこだわっていたわけではないが、やっぱり二人しかいない空間で、というのが理想だ。
ベンチを見つけた俺達は並んで座った。少し動くとお互いの肩がぶつかりそうだ。
ここでも日向さんが俺の右側に座っている光景を見て、微笑ましくなった。
「先輩、何を話しましょうか?」
日向さんは分かっているはずだ。そうでないと、さっきまでの積極的すぎる発言に説明がつかない。おそらく日向さんは待っている。
「日向さんが入社した時、かわいい女の子だなと思ったんだよ。初対面だったから本当に見た目だけの印象だったんだけどね」
「嬉しい。ありがとうございます」
「それで俺が日向さんに仕事を教えるって決まった時は、正直困ったなと思ったんだ」
「えー、そんなこと思ってたんですか!?」
「日向さんも俺が仕事を教えるって分かった時、ガッカリしたって言ってたよね!?」
「フフッ、そうでした!」
「女の子との接し方って、俺にとってはものすごく気を使うことだから」
「そんなことはないと思いますよ? 普通でいいんです」
「その普通が俺には難しくて。それが会社の後輩だと、なおさらね。でも日向さんは明るくていつも元気で素直だから、俺はいつも助けられていたんだ」
「先輩、今日はすごく褒めてくれますね!」
「本当のことだからね。だから俺にとって日向さんは『かわいい後輩』だったんだよ。本当にただそれだけで、それ以上の感情は無かったんだ」
俺は日向さんの表情は見ずに、ただ本音だけを語っている。
「俺が異世界帰りだと日向さんにバレた日に初めてプライベートで会って、本当に楽しそうにしてくれている日向さんを見て、その時に初めてもっと知りたいと思ったんだ」
「先輩、それは私も同じですよ? あの日、ただ単純に異世界の話がしたくて気軽に先輩をご飯に誘いました。そこで初めて、先輩ってこんな楽しそうにお話するんだなって思ったんです」
「俺いつもそんなつまらなさそうに見えていたの?」
「はい、見えていました。さっきも言いましたけど壁を作ってるような気がして、決して無愛想ではないんですけど、必要最低限しか話さないみたいな感じでした」
「今はどう見える?」
「今は私のことをいつも見ていてくれる、カッコいい先輩です。如月さんの歓迎会で、私が別のチームの男の人に話しかけられて困っていた時、さりげなく助けてくれましたよね?」
「あれは俺がそうしたかったから。それに俺はずっと日向さんと話していたかったんだ」
「もう! またそんなこと言って! まだ私を喜ばせる気ですか!」
「さっき日向さんは、俺のことばかり考えていたと言ってくれたけど、それは俺も同じだったんだ。俺も日向さんのことを一番に考えるようになっていたんだよ」
「私たち、ずっと同じこと考えていたんですね!」
「実は俺、一緒に夏祭りに行って花火を見た日、花火が終わった後に伝えようとしていたことがあったんだ」
「もちろん覚えてます。私が『帰りましょう』と言ったから、そのまま帰ったんですよね」
「もしよければその理由を教えてくれるかな」
「あの時はですね、本当に聞いてしまっていいのかなと、心のどこかで迷いがあったんだと思います。それに前にも言いましたけど、男の人に苦手意識があって、どうしても慎重になってしまっていたんです。一緒に出かけておきながら、手まで繋いでくれたのに、本当にごめんなさい。でも今は違います」
「そうだったんだ。それなら今、あの時伝えられなかったことを伝えるよ」
俺は日向さんの方に体を向けた。同時に日向さんも俺の方に体を向けたため、見つめ合う形になる。俺から伝える内容は簡単だ。シンプルなことをシンプルに伝えるだけ。
「日向さんが好きです。俺と付き合ってください」
「私もあなたが好きです。大好きです。よろしくお願いします!」
黒髪ストレートロングに長いまつ毛、整った顔立ちの日向さんが月明かりに照らされている。間近でその様子を見た俺は、ただ『美しい』と思ったんだ。日向さんの目に俺はどのように映っているのだろう。
しばらく見つめ合っていると、日向さんが目を閉じた。俺が顔を近づけると唇に柔らかいものが触れ、そのまま唇を重ねた。
この瞬間、『かわいい後輩』は『かわいい彼女』になった。
日向さんが真剣な表情で俺にそう言った。女性が男性の家に行きたいと希望したということは……。そういうことなんだろう。
でも、日向さんは違う。日向さんは悪気なく、ただ純粋にそういうことを言っちゃう子なんだ。そういうところも含めて俺は日向さんが好きだ。
「俺の家といっても普通のマンションだし、特にできることも無いし面白くないと思うよ」
「外から見るだけですよ?」
うん、知ってた。むしろ軽々しく男の部屋に入ると言わなくて安心した。
「じゃあここを出たら俺の家を見に行こうか」
「はい! 行きましょう!」
俺の家っていつから観光名所になったんだっけ? いや、なるわけない。それで喜ぶのは日向さんだけだろう。なんだ、最高じゃないか。
「そうと決まればこれ、早く食べちゃいますね!」
そう言って日向さんは、目の前のパスタを急いで食べ始めた。
「いやいや! まだ時間はあるから、そんなに急がなくてもいいんじゃないかな」
「ふぉうれふか?」
喋れないほど口の中に詰め込んでいるのだろうか? いかん、こうなるともう、日向さんの全てがかわいくてしょうがない。
「そうだよ。せっかくの好物なんだし、もう少し味わって食べよう」
俺がそう言うと日向さんは、少し時間を置いてから話し始めた。
「ごめんなさい、はしたないですよね」
「俺はかわいいと思ったけどね」
俺も今日は恥ずかしいことを、どんどん言っていこうと思う。むしろ今日こそ全部言葉にするべきだ。こういうことは照れるとダメなんだ。
「もう! またそういうこと言うんだから!」
「だって言わないと伝わらないから。日向さんはかわいい」
「ほらまた! もう! 先輩! もう!」
日向さんは口を尖らせて俺に抗議をしている。どうやら日向さんの語彙力がゼロになったようだ。
「ほら、俺も自分の分が残ってるし、せっかくだから食事も楽しもう」
俺は日向さんのペースに合わせて、食べるスピードをかなり落としている。一人だけが食べ終わっていると、もう一人が早く食べなきゃというプレッシャーを感じてしまうと思っているからだ。
俺一人なら、とっくに食べ終わって外に出ているだろう。
その後レストランから出た俺達は、電車に乗って俺の家へと向かった。日向さんから見ると、家から逆方向ということになる。
「私、こっち方面の電車に乗るの初めてです」
「そうなんだ? 俺はしょっちゅう乗ってるよ」
「フフッ、それはそうでしょう。先輩の家こっちなんだから!」
実に中身が無い会話だ。でも俺はただ言葉を交わすだけの、こんな時間を過ごすことが好きなんだ。
夏とはいえ自宅の最寄り駅に着いた頃には、空がすっかり暗くなっていた。それでもまだ、まばらだが駅を利用する人がいる時間帯ではある。
駅を出発した俺達は並んで歩き出した。俺にとっては通い慣れた道だ。
その途中、俺がよく利用するスーパーや牛丼屋の説明をしながら進む。
なんだか本当に観光みたいになっている。こんなの楽しいのだろうかと不安になるが、一つ一つに日向さんが「わあー!」と、リアクションをしてくれるので、俺も楽しむことができた。
そして俺が住むマンションに着くと、俺の部屋はあそこだと指差しをして日向さんに説明した。
「ここが先輩の……」
「特に面白いものは無いから、説明は終わり」
「私、満足しました! 帰りますから先輩、今から私を送ってね!」
俺の顔を覗き込むように、笑顔と元気な声で日向さんはお願いしてきた。
ああ、これはダメだ。かわいすぎる。
「もちろんそのつもりだけど、もう少しだけ話さない?」
「分かりました!」
とはいえ、この辺りで静かな場所といえば公園くらいしかない。
「公園で座って話そうか」
「はい、行きましょう!」
昼間は多くの人で賑わっていたであろう場所も、夜にはまた違った姿を見せる。
俺達が今いる公園もその例にもれず、周りに人がいる様子は無い。
そこまで告白の場所にこだわっていたわけではないが、やっぱり二人しかいない空間で、というのが理想だ。
ベンチを見つけた俺達は並んで座った。少し動くとお互いの肩がぶつかりそうだ。
ここでも日向さんが俺の右側に座っている光景を見て、微笑ましくなった。
「先輩、何を話しましょうか?」
日向さんは分かっているはずだ。そうでないと、さっきまでの積極的すぎる発言に説明がつかない。おそらく日向さんは待っている。
「日向さんが入社した時、かわいい女の子だなと思ったんだよ。初対面だったから本当に見た目だけの印象だったんだけどね」
「嬉しい。ありがとうございます」
「それで俺が日向さんに仕事を教えるって決まった時は、正直困ったなと思ったんだ」
「えー、そんなこと思ってたんですか!?」
「日向さんも俺が仕事を教えるって分かった時、ガッカリしたって言ってたよね!?」
「フフッ、そうでした!」
「女の子との接し方って、俺にとってはものすごく気を使うことだから」
「そんなことはないと思いますよ? 普通でいいんです」
「その普通が俺には難しくて。それが会社の後輩だと、なおさらね。でも日向さんは明るくていつも元気で素直だから、俺はいつも助けられていたんだ」
「先輩、今日はすごく褒めてくれますね!」
「本当のことだからね。だから俺にとって日向さんは『かわいい後輩』だったんだよ。本当にただそれだけで、それ以上の感情は無かったんだ」
俺は日向さんの表情は見ずに、ただ本音だけを語っている。
「俺が異世界帰りだと日向さんにバレた日に初めてプライベートで会って、本当に楽しそうにしてくれている日向さんを見て、その時に初めてもっと知りたいと思ったんだ」
「先輩、それは私も同じですよ? あの日、ただ単純に異世界の話がしたくて気軽に先輩をご飯に誘いました。そこで初めて、先輩ってこんな楽しそうにお話するんだなって思ったんです」
「俺いつもそんなつまらなさそうに見えていたの?」
「はい、見えていました。さっきも言いましたけど壁を作ってるような気がして、決して無愛想ではないんですけど、必要最低限しか話さないみたいな感じでした」
「今はどう見える?」
「今は私のことをいつも見ていてくれる、カッコいい先輩です。如月さんの歓迎会で、私が別のチームの男の人に話しかけられて困っていた時、さりげなく助けてくれましたよね?」
「あれは俺がそうしたかったから。それに俺はずっと日向さんと話していたかったんだ」
「もう! またそんなこと言って! まだ私を喜ばせる気ですか!」
「さっき日向さんは、俺のことばかり考えていたと言ってくれたけど、それは俺も同じだったんだ。俺も日向さんのことを一番に考えるようになっていたんだよ」
「私たち、ずっと同じこと考えていたんですね!」
「実は俺、一緒に夏祭りに行って花火を見た日、花火が終わった後に伝えようとしていたことがあったんだ」
「もちろん覚えてます。私が『帰りましょう』と言ったから、そのまま帰ったんですよね」
「もしよければその理由を教えてくれるかな」
「あの時はですね、本当に聞いてしまっていいのかなと、心のどこかで迷いがあったんだと思います。それに前にも言いましたけど、男の人に苦手意識があって、どうしても慎重になってしまっていたんです。一緒に出かけておきながら、手まで繋いでくれたのに、本当にごめんなさい。でも今は違います」
「そうだったんだ。それなら今、あの時伝えられなかったことを伝えるよ」
俺は日向さんの方に体を向けた。同時に日向さんも俺の方に体を向けたため、見つめ合う形になる。俺から伝える内容は簡単だ。シンプルなことをシンプルに伝えるだけ。
「日向さんが好きです。俺と付き合ってください」
「私もあなたが好きです。大好きです。よろしくお願いします!」
黒髪ストレートロングに長いまつ毛、整った顔立ちの日向さんが月明かりに照らされている。間近でその様子を見た俺は、ただ『美しい』と思ったんだ。日向さんの目に俺はどのように映っているのだろう。
しばらく見つめ合っていると、日向さんが目を閉じた。俺が顔を近づけると唇に柔らかいものが触れ、そのまま唇を重ねた。
この瞬間、『かわいい後輩』は『かわいい彼女』になった。
63
お気に入りに追加
584
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる