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第44話 女子高生と日向さん
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「あれー? また会いましたねー?」
俺と日向さんがラノベを選んでいたところ、間延びした声をかけられた。
声の主は如月 結瑠璃。如月の妹の高校三年生だ。とにかくお姉ちゃんが大好きで、どうにかして俺と如月を付き合わせようとしている。
でも俺はすでに如月の告白を断った。如月はそれをわざわざ、結瑠璃ちゃんに報告したりはしていないだろう。
「先輩、お知り合いですか?」
「如月の妹さん」
「はじめまして! 如月 結瑠璃、高校三年生です!」
「前から思ってたけど、わざわざ高校三年生って言う必要ある?」
「だってそれを言わないと、誰も女子高生だと思ってくれないんですよ」
確かに160センチ後半であろう長身に、シュッとしたシルエットだから、実年齢より上に見られることが多いだろう。
今日はショルダーバッグは持っていないけど、黒いショートパンツから見える、白くてスラッと長い脚がスタイルの良さを主張している。本当になんで如月姉妹は、いつもけしからんの?
「隣のきれいなお姉さんは誰ですか?」
結瑠璃ちゃんがそう聞いてきたので、日向さんも結瑠璃ちゃんに自己紹介をした。
「もしかしてこちらの美人お姉さんが、この前言ってた彼女にしたい——」
「結・瑠・璃・ちゃん?」
俺は結瑠璃ちゃんに圧をかけた。結瑠璃ちゃんが何を言おうとしていたのか、分かったからだ。
前に結瑠璃ちゃんとカフェに行った時に、「彼女はいないけど、彼女にしたい人ならいるよ」と、ハッキリ言った。
結瑠璃ちゃんは、そのことを言おうとしていたのだろう。でもそれは絶対に俺の口から日向さんに伝える。
いつもと違う俺の雰囲気を察したのか、結瑠璃ちゃんは俺から顔をそらして、『プスー』と鳴らない口笛を吹いている。
「結瑠璃ちゃん、ですか……」
日向さんが言葉をもらした。如月もそうだったけど、なんでそこに引っかかるんだろう。
「本人たっての希望でそう呼んでくれと言われてね」
俺は今、何に言い訳しているのか全く分からない。でも、日向さんを日向ちゃんと呼ぶことには違和感がある。この違いってなんだろうか。
「二人は今日は何を探しに来たんですか?」
「俺も日向さんも面白そうなラノベがあるか、見に来たんだよ」
「日向さんもラノベ好きなんですね!」
「そうなの。……そうなんです? そうなんだよ?」
さすがの日向さんも、会社の年上の後輩の初対面の妹という、ややこしい関係性の対応に困っているようだ。俺も最初は結瑠璃ちゃんに敬語だった。
「あははっ! 日向さんの楽な話し方でいいですよ!」
「そう? ならそうするね!」
そういえば、日向さんが誰かと敬語以外で話してるところを見るの、初めてじゃないか? なんかすごく新鮮で可愛い。
「結瑠璃さんもラノベ好きなんだ?」
「私はどちらかといえばマンガをよく読みますね。ラノベはお姉ちゃんに勧められてから、読むようになりました」
「そうなんだね。如月さんもラノベにハマってるって言ってたもんね」
「そうなんですよ! しかも最近はWeb小説にもハマってるみたいで。最近では、『嫌われ令嬢は魔王を倒して完璧王子と結婚したい』って作品を推してるって言ってました!」
ここで日向さん固まる! なぜなら結瑠璃ちゃんが言った作品の作者は日向さんだからだ。でもその事実を知っているのは、俺だけ。俺と日向さんの『二人だけの秘密』だ。
「お姉ちゃんがそんなにも推す作品って、どんなのだろうと、私も読んでみたんです。するとどうでしょう、面白いんですよ」
俺も読んでいるから、作品の面白さは知っている。
「主人公の女の子が最初はみんなから嫌われているんですけど、一人だけ優しくしてくれる人がいて、実はその人が王子だと序盤で読者にも明かされるんです」
これはデジャブなのか? 前に如月も同じようなことを作者である日向さんの前で言って、べた褒めしていた。それで日向さんが盛大に水筒を倒してしまったんだ。
「そういうのって終盤まで謎として残してもいいのに、あえて序盤で読者に明かすんです。そこから嫌われていたことが誤解だと分かったり、魔王が謎の存在として物語に関係してくるんですね。それに胸キュンポイントもたくさんあって、きっと作者さんは女性ですね! それにそれに——」
知らないとはいえ、作者に向かって作品をべた褒めする結瑠璃ちゃん。これ絶対、日向さん恥ずかしいよな。姉妹で同じことするの、やめて差し上げて!
「——こっ、このように、ですね……。私としても、応援してるんです」
息を切らせて結瑠璃ちゃんが語り終えたようだ。熱心なファンを目の前にしている、日向さんの様子はどうだろうか。
「結瑠璃さん……。お腹空いてない!? もしよかったら、一緒にお昼ごはん食べに行かないかな?」
(なんで!?)
息切れしてまで、自分の作品の良さを語ってくれる熱心なファンを前にしているんだから、そうなってもおかしくはない……のか?
まだ昼過ぎだから、このくらいはいいか。何よりも日向さんが嬉しそうだ。でも終わったら絶対に二人きりになってやろう。
俺と日向さんがラノベを選んでいたところ、間延びした声をかけられた。
声の主は如月 結瑠璃。如月の妹の高校三年生だ。とにかくお姉ちゃんが大好きで、どうにかして俺と如月を付き合わせようとしている。
でも俺はすでに如月の告白を断った。如月はそれをわざわざ、結瑠璃ちゃんに報告したりはしていないだろう。
「先輩、お知り合いですか?」
「如月の妹さん」
「はじめまして! 如月 結瑠璃、高校三年生です!」
「前から思ってたけど、わざわざ高校三年生って言う必要ある?」
「だってそれを言わないと、誰も女子高生だと思ってくれないんですよ」
確かに160センチ後半であろう長身に、シュッとしたシルエットだから、実年齢より上に見られることが多いだろう。
今日はショルダーバッグは持っていないけど、黒いショートパンツから見える、白くてスラッと長い脚がスタイルの良さを主張している。本当になんで如月姉妹は、いつもけしからんの?
「隣のきれいなお姉さんは誰ですか?」
結瑠璃ちゃんがそう聞いてきたので、日向さんも結瑠璃ちゃんに自己紹介をした。
「もしかしてこちらの美人お姉さんが、この前言ってた彼女にしたい——」
「結・瑠・璃・ちゃん?」
俺は結瑠璃ちゃんに圧をかけた。結瑠璃ちゃんが何を言おうとしていたのか、分かったからだ。
前に結瑠璃ちゃんとカフェに行った時に、「彼女はいないけど、彼女にしたい人ならいるよ」と、ハッキリ言った。
結瑠璃ちゃんは、そのことを言おうとしていたのだろう。でもそれは絶対に俺の口から日向さんに伝える。
いつもと違う俺の雰囲気を察したのか、結瑠璃ちゃんは俺から顔をそらして、『プスー』と鳴らない口笛を吹いている。
「結瑠璃ちゃん、ですか……」
日向さんが言葉をもらした。如月もそうだったけど、なんでそこに引っかかるんだろう。
「本人たっての希望でそう呼んでくれと言われてね」
俺は今、何に言い訳しているのか全く分からない。でも、日向さんを日向ちゃんと呼ぶことには違和感がある。この違いってなんだろうか。
「二人は今日は何を探しに来たんですか?」
「俺も日向さんも面白そうなラノベがあるか、見に来たんだよ」
「日向さんもラノベ好きなんですね!」
「そうなの。……そうなんです? そうなんだよ?」
さすがの日向さんも、会社の年上の後輩の初対面の妹という、ややこしい関係性の対応に困っているようだ。俺も最初は結瑠璃ちゃんに敬語だった。
「あははっ! 日向さんの楽な話し方でいいですよ!」
「そう? ならそうするね!」
そういえば、日向さんが誰かと敬語以外で話してるところを見るの、初めてじゃないか? なんかすごく新鮮で可愛い。
「結瑠璃さんもラノベ好きなんだ?」
「私はどちらかといえばマンガをよく読みますね。ラノベはお姉ちゃんに勧められてから、読むようになりました」
「そうなんだね。如月さんもラノベにハマってるって言ってたもんね」
「そうなんですよ! しかも最近はWeb小説にもハマってるみたいで。最近では、『嫌われ令嬢は魔王を倒して完璧王子と結婚したい』って作品を推してるって言ってました!」
ここで日向さん固まる! なぜなら結瑠璃ちゃんが言った作品の作者は日向さんだからだ。でもその事実を知っているのは、俺だけ。俺と日向さんの『二人だけの秘密』だ。
「お姉ちゃんがそんなにも推す作品って、どんなのだろうと、私も読んでみたんです。するとどうでしょう、面白いんですよ」
俺も読んでいるから、作品の面白さは知っている。
「主人公の女の子が最初はみんなから嫌われているんですけど、一人だけ優しくしてくれる人がいて、実はその人が王子だと序盤で読者にも明かされるんです」
これはデジャブなのか? 前に如月も同じようなことを作者である日向さんの前で言って、べた褒めしていた。それで日向さんが盛大に水筒を倒してしまったんだ。
「そういうのって終盤まで謎として残してもいいのに、あえて序盤で読者に明かすんです。そこから嫌われていたことが誤解だと分かったり、魔王が謎の存在として物語に関係してくるんですね。それに胸キュンポイントもたくさんあって、きっと作者さんは女性ですね! それにそれに——」
知らないとはいえ、作者に向かって作品をべた褒めする結瑠璃ちゃん。これ絶対、日向さん恥ずかしいよな。姉妹で同じことするの、やめて差し上げて!
「——こっ、このように、ですね……。私としても、応援してるんです」
息を切らせて結瑠璃ちゃんが語り終えたようだ。熱心なファンを目の前にしている、日向さんの様子はどうだろうか。
「結瑠璃さん……。お腹空いてない!? もしよかったら、一緒にお昼ごはん食べに行かないかな?」
(なんで!?)
息切れしてまで、自分の作品の良さを語ってくれる熱心なファンを前にしているんだから、そうなってもおかしくはない……のか?
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